異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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もふもふでいっぱい

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「じゃあ、頑張ってね」とお父さんは手を振り厨房に戻る。そんなお父さんの後ろ姿を眺めながらわたしは元気よく返事をしたものの何を創造したら良いのやらと、頭を抱えてしまう。

「う~ん、困ったな」
「アリナちゃんどうしたにゃん?」
「うん、お任せコースって嬉しいけどちょっとプレッシャーになるな」

 わたしの顔を覗き込むモフにゃーに答えた。

「アリナちゃんの食べたいものでいいんじゃないのにゃん」

 モフにゃーは肉球のある可愛らしい手で優しくわたしの背中をぽんぽんしてくれた。わたしは嬉しくなり「ありがとうモフにゃーわたし頑張るぞ」と、とびっきりの笑顔を浮かべた。

「にゃはは、どういたしましてにゃん。あ、試食もさせてにゃん」
 
 やっぱりモフにゃーは食いしん坊な猫ちゃん(あ、聖獣猫だ)だったけど、それがまたモフにゃーらしい。わたしはやる気満々になれたので大感謝だよ。

「仕方ないな。試食させてあげるね」
「やったーにゃん」とモフにゃーは嬉しそうに飛び上がる。
「あ、俺も試食してやるぞ」
「俺もしっかりと試食してやろう」

 ギャップと日焼けも目をキラキラと輝かせた。まったくもふもふ達には困っちゃう。

「さて、わたしの食べたい日本料理はなんだろう?」

 うーん、食べたいものはたくさんあるけど迷ってしまうな。

「日本料理といえばやっぱり白いご飯が食べたいな。う~ん、白いご飯がたくさん食べられる食物はいろいろあるな」

 わたしは、丼物だと白いご飯がたくさん食べられるなと考えた。えっと、親子丼でしょ、中華丼、牛丼、天丼、カツ丼などいろいろあるぞ。

 もう考えるだけでヨダレがたらたら垂れそうになる。

「あ、中華丼は日本料理じゃないか。親子丼はよく創造しているしね」

 わたしはうーんと唸る。牛丼はあんまり好きじゃないな。カツ丼は好きだけどどうしようかな。

 その時、突然のり弁当が思い浮かんだ。

「そうだ、のり弁当にしよう。カツ丼も捨て難いけどね」

 そうと決まったら早速のり弁当を創造しなくちゃね。と、思ったところで、そういえばのり弁当は日本料理かな? と考えた。あ、そうだ、久しぶりに神様が与えてくれたあれを使おう。ちょっと恥ずかしいけれど。

 わたしは。よしっと気合いを入れて「ヘルプウィンドウファンタジー」と唱えた。この呪文は未だに慣れない。  

 すると、わたしの頭上にジャーン! とマンガの吹き出しのようなウィンドが出できた。そのウィンドウに『のり弁当』と入れた。そして、「のり弁当は日本料理ですか?」と質問してみる。

 のり弁当。発祥地:地球の日本。
 解説じゃー: のり弁当はご飯の上に醤油やおかかで味付けされた海苔を敷いた弁当じゃー。その上に白身魚やちくわ(神様はこのちくわが好物じゃ~)天ぷらやきんぴらなどが載せられているのじゃー。

 こののり弁当と似たものが江戸時代からあったようだ。現代ののり弁当は地球の日本で有名な弁当らしいな。

 即ちのり弁当は日本料理じゃー。

 アリナよ、早く創造するのじゃー。神様もお腹が空いてきたぞ。と、書かれていた。

 神様は、相変わらずだなと呆れてしまう。そして、なんだか可笑しくてわたしは、あははと笑ってしまった。

 わたしものり弁当が食べたくなってきたよ。やっぱり食いしん坊だなと自分自身に呆れちゃう。だって、ヨダレが垂れそうになっているんだもん。

 ふっくらしたご飯に醤油がたっぷり染み込んだのり弁当を創造しよう。日本が懐かしくて堪らない気持がじわじわとあふれてきた。
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