異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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孤独だったわたし達が今は幸せ

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 それからお父さんがもふもふ達を軽々と持ち上げ台の上に並べて置いた。あはは、なんだかぬいぐるみのようでめちゃくちゃ可愛い。

「アリナも眠たいのかい?」

 お父さんがわたしの頭に手を乗せ尋ねた。

「ううん、大丈夫だよ。あの子達を眺めていたら眠くなっただけだよ」

「そうかそれだったら良いのだが。無理はするなよ」

 お父さんはそう言いながらわたしの頭を優しく撫でてくれた。その手から優しい温もりが伝わってくる。

「うん、わかった。さて、洗い物だ~」

 わたしは、腕まくりをしてお父さんが持ってきてくれた子供用の踏み台に上る。

「アリナは良い子だな。頑張るんだよ」

 お父さんはやっぱりちょっと甘ったるくて優しい声で言って洗い場から出ていく。

 鼻歌を歌いながらスポンジを泡立て魔道具の水道の蛇口をひねり洗い物のスタートです。バシャバシャゴシゴシとわたしは食器を洗う。汚れたお皿がどんどん綺麗になっていくので嬉しくなっちゃう。

 もふもふ達のことなんて忘れて楽しく洗い物をしていたその時。

「よく寝たにゃ~ん」

 モフにゃーがお目覚めのようだ。

 わたしは振り向き「モフにゃー二度目のおはよう」と言った。

「おはようにゃん。さて、お仕事だにゃん」

 にゃんにゃんにゃんと可愛らしい足取りでこちらにやって来たモフにゃーはわたしが洗い終えたお皿を布巾で拭き拭きした。

 暫くすると、ギャップに日焼けも目を覚ます。

「よく寝たぞガォ~」
「心地よい眠りの時間だったぞ~」

 振り向くとギャップと日焼けは、グーンと大きく伸びをしていた。

「ギャップちゃんに日焼けちゃん、二度目のおはよう」

「おはようだぜ」
「おはようだな」

 ギャップと日焼けは大きなあくびをした。

「さて、ギャップちゃんと日焼けちゃんお仕事のお時間だよ~」

 わたしがにこっと笑うと笑うとギャップと日焼けはほぼ同時に「ウゲッ」と言った。



 その後のわたしともふもふ達はドタバタと騒がしく洗い物をした。日焼けがまた、泡まみれにならないか心配したけれど、なんとかそれを阻止することができた。

 もふもふが三匹もいる仕事場は明るくて活気がある。自然と笑みがこぼれる。ちょっと目を離すと何をしでかすかわからないもふもふ達ではあるけれど。

「仕事って楽しいにゃん」

 モフにゃーが布巾を振り回しにゃんにゃんと飛び跳ねる。

「俺の仕事ぶりは最高だぜ」

 ギャップはお皿をくるくる器用に回し笑顔だ。ってお皿を落とさないでね。ヒヤヒヤしちゃうよ。

 そして、日焼けはわたしが洗うお皿を「見張っていてやるよ」と言って食い入るように眺めていた。みんなで手分けしてやる仕事は楽しいね。

 わたしはいつも以上に丁寧にお皿を洗う。うん?  でも待てよ。と疑問符が浮かぶ。だって、仕事をしているのはわたしだけだということに気がついたから。

 モフにゃーは布巾を投げ飛ばしそれを追いかける遊びをしている。

 ギャップは、お皿回しショーを開催していた。

 そして、日焼けは魔道具の水道から流れている水を興味深げに眺めていた。しかもその水を可愛らしい手でちょいちょいして遊んでいる。水浴びしないかヒヤヒヤドキドキしちゃう。

「みんなお仕事しようよ~」とわたしが言っても誰も聞いていないよ。

「布巾よ、舞うにゃ~ん」

 モフにゃーは自身で投げ飛ばした布巾を追いかけ遊びに夢中だ。

 ギャップは「おい、みんな俺の素晴らしき皿回しショーをみないのかよ~」と得意げにお皿回しを続けている。

「ギャップちゃんの皿回しなんて見ている暇はないぜ。俺は多忙だ」

 日焼けはそう言って魔道具の水道から流れている水を飲んだ。どこが多忙なんだよ。もふもふ達に期待なんてするわたしがお馬鹿だったのかもしれない。
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