異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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孤独だったわたし達が今は幸せ

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 しばらくの間わたしとお父さんともふもふの三匹は握り寿司祭りを堪能した。みんなで舞い降りて来る握り寿司を大きな口を開けてキャッチしもぐもぐと食べた。

 なんかまるで洗い場がお祭り会場であるかのような錯覚に陥りそうになった。

 お口にイクラの握り寿司を頬張り堪能していたその時。

「お客さんが待っているわよ」と言いながらお母さんが洗い場に入って来た。と、同時に「あっ!!」と声を上げ目を丸くした。

「ん?」
「おっと!」
「うにゃん」
「ガォ~」
「美味しいぞ」

 わたし達はお口をもぐもぐさせたまま振り向く。

「……あなた達はお客さんが待っているのに何をしているのかしら!? それにお父さんまで……」

 お母さんはわたし達の顔を見回し呆れたように溜め息をついた。

「こ、これは……その食べるつもりはなかったんだが。思わず食べてしまうとそれはもうほっぺたが落っこちてしまうほど美味しくて堪らなかったんだよ」

 お父さんはもぐもぐと握り寿司を食べながら言い訳をした。

「本当に困った人よね……」

 そう呟くお母さんのお口の中に握り寿司が舞い降りた。

「あら!?」

「わっ! もぐっ。もぐっ、もぐっ! こ、これは……!?」

 お口の中に舞い降りた握り寿司をもぐっとしているお母さんにみんなの視線が集まる。

「……」

 お母さんは、目を大きく見開いている。どうしたのかな? 言葉が見つからないようだ。

「お母さんどうしたの?」

 わたしが尋ねるとお母さんは、「な、なんて美味しいの!?」と顔をそれはもう緩め堪らないって感じだ。

「えへへ、わたしが創造した握り寿司なんだよ~美味しいでしょ」

 わたしはちょっと照れつつ得意げに胸を張る。

「こんな美味しい魚料理は初めて食べたわ」

 お母さんは舌鼓を打ちとろけるような表情になった。もうお客さんのことなんてすっかり忘れているようだ。

 お父さんもお母さんもそれから、もふもふのモフにゃーにギャップに日焼けもそれからわたしアリナもみんなが笑顔になれる。そんな握り寿司を創造することが出来て本当に幸せだ。

 握り寿司祭りは大成功を収めた。やったね♪

 ん? ちょっと待てよ。握り寿司祭りが大成功って。わたしは何かを完全に忘れているではないか。そう、アクアお兄ちゃんとストロベリーナお姉ちゃんのことを。

 わたしとしたことがお客さんのことをすっかり忘れ握り寿司をたべて食べまくっていたなんて。とんでもないことをしてしまった。

 それにしても食いしん坊一家だ。人間ももふもふも……。
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