異世界カフェ食堂で皿洗いをしますと思ったら日本料理を創造する力が与えられていた!(もふもふ聖獣猫のモフにゃーと楽しく日本料理を創造します)

なかじまあゆこ

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孤独だったわたし達が今は幸せ

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「あの、わたしもぺろぺろしなくていいのかな?」

 遠慮がちな可愛らしい声が聞こえてきたので振り向くと、うさっぴーが平べったいお皿をちょこんと持ち小首を傾げていた。

「うさっぴーちゃんあのネコ科の子達のことは気にしないでね。ぺろぺろしなくて大丈夫だよ」

「そっか」と返事をしつつうさっぴーはモフにゃーとギャップの姿をチラチラと見ている。まさかあの表情はうさっぴーもぺろぺろしたいとか……!? 気になっているのかな。

「わかった」と言ってうさっぴーはお皿をレジャーシートの上に置いたのでわたしはほっとした。

「アリナはもふもふ達のお世話が大変だな」

 お父さんが目を細めわたしの頭に大きな手を優しく置く。

「うん、わたしもふもふ達のお姉さんになった気分だよ」

「あはは、アリナよ、お姉さんを頑張れよ」

 お父さんはわたしの髪を゙くしゃくしゃとして撫でた。

「うん、頑張るよ。わたしもふもふ大好きだもん」
「おぅ、そうかそうか」

 お父さんは甘くてとろけてしまいそうな声で言った。

「アリナも六歳になったものね。立派なお姉さんね」

 それまで黙っていたお母さんも視線をわたしに向けニコニコと笑顔を浮かべている。

「うん、そうだよ、いつまでも幼い幼女じゃないよ」

 わたしは腰に両手を当てえっへんと胸を張ってみせた。

 そんなわたしの頭をお父さんとお母さんが揃って撫でてくれた。やっぱりまだ幼いわたしは嬉しくて堪らなかった。

「アリナちゃんよ、素晴らしい両親に恵まれおるな」

 神様がほっほと妖しげに笑いわたし達を見ていた。

 オレンジ色に輝く夕焼けの空の下、神様とお父さんとお母さんにモフにゃーにギャップに日焼けにそれから途中参加のうさっぴーと楽しい時間を過ごした。

 今日という一日にも素晴らしかったありがとうと、わたしは夕焼け空を見上げ感謝した。
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