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「アクア・ラズライト! 貴様のような、心の醜い女との婚約を、私は今この場を持って破棄させてもらう!」
きらびやかなシャンデリアが輝く、卒業パーティーの真っ最中。
第一王子であるジュリアス殿下が、私に向かってビシッと指を突きつけた。
その背後には、か弱げに震える男爵令嬢、リルさんの姿がある。
王子の側近たちも、まるで親の仇でも見るかのような冷たい視線を私に送っていた。
「……え、いま何て?」
私は、手に持っていた高級肉(和牛A5ランク相当)の串を口に運ぼうとした手を止め、聞き返した。
会場内の全視線が突き刺さる。
普通なら、ここで顔を青くして泣き崩れるか、あるいは激昂して否定する場面なのだろう。
「ふん、聞こえなかったのか! 貴様との婚約を破棄すると言ったのだ!」
ジュリアス殿下は、これ見よがしに胸を張り、朗々と宣言を繰り返した。
その顔には「どうだ、絶望したか?」という、陶酔しきった笑みが浮かんでいる。
「……あの、殿下。少々よろしいでしょうか」
「何だ? 今さら命乞いでもするつもりか? だが無駄だぞ。リルの涙を拭えるのは私しかいないのだからな!」
私は手に持っていた肉を咀嚼し、ゴクリと飲み込んでから、扇子を広げてパサパサと仰いだ。
「いえ。内容以前の問題として、発声がなっていませんわ。会場の広さとシャンデリアの反響音を計算に入れていますか? 後ろの方の方々は『え? 殿下がアクア様に愛の告白?』って勘違いして、お祝いの拍手の準備を始めていらっしゃいますわよ」
「なっ……!?」
「あと、指の角度。そんなに上に反らせたら、ただの突き指自慢ですわ。もっとこう、相手の眉間を射抜くような鋭い角度でなければ、断罪劇としての華がありません」
私は優雅な足取りで殿下に歩み寄り、その突き出された指の角度をクイッと修正してあげた。
「そう、これくらいですわね。で、婚約破棄でしたっけ? 承知いたしました。では、今この瞬間をもって、私たちに流れる甘い空気(※一度も流れたことはありませんが)は完全に凍結、解散ということでよろしいですね?」
「き、貴様……何を落ち着いているのだ! これは断罪だぞ! 貴様がリルに行った数々の嫌がらせに対する、正義の鉄槌なのだ!」
殿下は顔を真っ赤にして叫ぶ。
その隣で、リルさんが「ひっ」と短く悲鳴を上げた。
あら、私に睨まれて震えているのかしら。可愛いわね。
「嫌がらせ、と言われましても。具体的にどのような?」
「白々しい! 先週の火曜日、彼女の教科書をズタズタに切り裂き、中庭の噴水に投げ捨てただろう!」
私は、脳内のスケジュール帳を高速でめくった。
先週の火曜日。先週の、火曜日……。
「……殿下。大変申し上げにくいのですが、その日は王都の西街にあるスーパー『ロイヤル・マート』で、卵の1円セールがあった日ですわよ」
「……は?」
「開店の3時間前から並ばなければならない戦場に、私がいたことは公爵家の門番たちが証言いたします。教科書を切り刻む暇があったら、私は卵の殻を割らないように運ぶ技術を磨きますわ。それとも何か? その教科書は、特売の卵より価値があるとでも?」
「お、卵……? 公爵令嬢が、1円の卵のために並ぶわけがあるまい!」
「失礼ね。チリも積もれば山となるのです。そのチリで、私は新しいドレスを一着新調しましたわ」
私は自慢の、ラベンダー色のドレスを翻して見せた。
会場の令嬢たちが「えっ、あれって1円卵の努力の結晶なの……?」とざわつき始める。
「ええい、黙れ! ならば先月のパーティーで、彼女にワインを頭から浴びせかけたのはどう説明する!」
「ああ、あれですか。あれは、リルさんの頭に巨大な『毒グモ』が止まっていたからですわ。放置して噛まれたら大変だと思い、手元にあった殺菌作用の強そうなアルコール度数高めの赤ワインをですね」
「……毒グモだと?」
「ええ。あまりに巨大だったので、リルさんの叫び声もすごかったですわ。……ねぇ、リルさん?」
話を振られたリルさんは、なぜか頬を赤らめ、モジモジしながら口を開いた。
「は、はい! あ、あの時、アクア様に『動くな、この愚か者が!』と怒鳴られながら、冷たいワインを浴びせられた感覚……今でも忘れません……! あの眼光、あの罵倒、最高に……っ、あ、いえ、怖かったです!」
「ほら、ご本人が『忘れない(ほど感謝している)』とおっしゃっていますわ」
「絶対違う意味だろ今の!」
ジュリアス殿下が、頭を抱えて叫ぶ。
周囲の側近たちも、何だか困惑した表情を浮かべ始めた。
当初の予定では、私が泣いてすがりつき、それを冷たくあしらう格好いい王子様を見せるはずだったのだろう。
「とにかく! 証拠など関係ない! 私が、リルの味方である私が貴様を悪だと断じたのだ! これは決定事項である!」
「左様でございますか。まぁ、お声も大きくなりましたし、今のはしっかりと聞き取れましたわ。合格です」
「合、格……?」
私は扇子を閉じ、パチンと音を立てた。
「ええ。婚約破棄、喜んでお受けいたします。……つきましては殿下。慰謝料及び、これまで私が殿下の『ナルシストなポエム』を無理やり聞かされてきた苦痛に対する賠償金、さらには本日のディナーを中断されたことによる精神的ショックへの補填……」
私は懐から、あらかじめ用意しておいた(※念のためだ)巻物のような請求書を取り出し、床にサラサラと転がした。
その長さは、王子の足元を通り過ぎて壁際まで到達する。
「こちらの金額を、三営業日以内に指定の口座へお振り込みください。あ、延滞金は年利18%いただきますわよ」
「き、貴様……っ、最初からこれを準備していたのか!?」
「あら、悪役令嬢ですもの。これくらいの備えは常識ですわ」
私はにっこりと、完璧な淑女の微笑みを浮かべた。
三白眼のせいで、周囲からは「獲物を狙う蛇の笑み」に見えているようだが、知ったことではない。
自由だ。
これでようやく、王子の隣で「さすがお慕いしておりますわ(棒読み)」と呟き続ける、不毛な残業代の出ない仕事から解放されるのだ!
「それでは皆様、ごきげんよう。私は夜のスーパーの半額シール争奪戦がありますので、これにて失礼いたします」
「待て! まだ話は終わって――」
呼び止める王子の声を、背中で受け流す。
すると、会場の入り口付近で、一人の男が壁に寄りかかっているのが見えた。
黒い甲冑に身を包んだ、近衛騎士団長のゼノだ。
「……おい、アクア。相変わらずだな」
「あらゼノ。見ていたの?」
「ああ。お前の声がデカすぎて、外まで丸聞こえだ。……というか、公爵令嬢が卵のために並ぶのはやめろと言っただろう」
「あら、あれはスポーツよ。真剣勝負なの」
ゼノは呆れたように溜息をつき、私の横に並んで歩き出した。
「婚約破棄されて、真っ先に卵の心配をする令嬢なんて、世界中でお前だけだ」
「褒め言葉として受け取っておくわ」
こうして、私の「悪役令嬢」としての人生は、かつてないほどの爽快感と共に幕を開けたのである。
……さて、明日のチラシをチェックしなくては!
きらびやかなシャンデリアが輝く、卒業パーティーの真っ最中。
第一王子であるジュリアス殿下が、私に向かってビシッと指を突きつけた。
その背後には、か弱げに震える男爵令嬢、リルさんの姿がある。
王子の側近たちも、まるで親の仇でも見るかのような冷たい視線を私に送っていた。
「……え、いま何て?」
私は、手に持っていた高級肉(和牛A5ランク相当)の串を口に運ぼうとした手を止め、聞き返した。
会場内の全視線が突き刺さる。
普通なら、ここで顔を青くして泣き崩れるか、あるいは激昂して否定する場面なのだろう。
「ふん、聞こえなかったのか! 貴様との婚約を破棄すると言ったのだ!」
ジュリアス殿下は、これ見よがしに胸を張り、朗々と宣言を繰り返した。
その顔には「どうだ、絶望したか?」という、陶酔しきった笑みが浮かんでいる。
「……あの、殿下。少々よろしいでしょうか」
「何だ? 今さら命乞いでもするつもりか? だが無駄だぞ。リルの涙を拭えるのは私しかいないのだからな!」
私は手に持っていた肉を咀嚼し、ゴクリと飲み込んでから、扇子を広げてパサパサと仰いだ。
「いえ。内容以前の問題として、発声がなっていませんわ。会場の広さとシャンデリアの反響音を計算に入れていますか? 後ろの方の方々は『え? 殿下がアクア様に愛の告白?』って勘違いして、お祝いの拍手の準備を始めていらっしゃいますわよ」
「なっ……!?」
「あと、指の角度。そんなに上に反らせたら、ただの突き指自慢ですわ。もっとこう、相手の眉間を射抜くような鋭い角度でなければ、断罪劇としての華がありません」
私は優雅な足取りで殿下に歩み寄り、その突き出された指の角度をクイッと修正してあげた。
「そう、これくらいですわね。で、婚約破棄でしたっけ? 承知いたしました。では、今この瞬間をもって、私たちに流れる甘い空気(※一度も流れたことはありませんが)は完全に凍結、解散ということでよろしいですね?」
「き、貴様……何を落ち着いているのだ! これは断罪だぞ! 貴様がリルに行った数々の嫌がらせに対する、正義の鉄槌なのだ!」
殿下は顔を真っ赤にして叫ぶ。
その隣で、リルさんが「ひっ」と短く悲鳴を上げた。
あら、私に睨まれて震えているのかしら。可愛いわね。
「嫌がらせ、と言われましても。具体的にどのような?」
「白々しい! 先週の火曜日、彼女の教科書をズタズタに切り裂き、中庭の噴水に投げ捨てただろう!」
私は、脳内のスケジュール帳を高速でめくった。
先週の火曜日。先週の、火曜日……。
「……殿下。大変申し上げにくいのですが、その日は王都の西街にあるスーパー『ロイヤル・マート』で、卵の1円セールがあった日ですわよ」
「……は?」
「開店の3時間前から並ばなければならない戦場に、私がいたことは公爵家の門番たちが証言いたします。教科書を切り刻む暇があったら、私は卵の殻を割らないように運ぶ技術を磨きますわ。それとも何か? その教科書は、特売の卵より価値があるとでも?」
「お、卵……? 公爵令嬢が、1円の卵のために並ぶわけがあるまい!」
「失礼ね。チリも積もれば山となるのです。そのチリで、私は新しいドレスを一着新調しましたわ」
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ゼノは呆れたように溜息をつき、私の横に並んで歩き出した。
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