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「……ん……」
天蓋付きのベッドで、リナが小さく身じろぎをした。
私は慌てて、彼女の額に乗せていた濡れタオルを取り替える。
「リナ? 目が覚めた? お水、飲む?」
私が覗き込むと、リナはうっすらと目を開け、焦点の定まらない瞳で私を捉えた。
「……お姉、様……?」
「そうよ。ここにいるわ」
「夢じゃ……ないんですね……」
「夢じゃないわよ。ほら、手を握ってるでしょう?」
私はリナの熱い手を、両手で包み込んだ。
リナは安心したようにふにゃりと笑い、そして掠れた声で言った。
「……充電、完了……」
「え?」
「お姉様エネルギー……充填率、120パーセント……」
「なにその機械的な表現」
どうやら意識ははっきりしているようだ。
私はホッと胸を撫で下ろした。
そこへ、部屋の扉がノックされ、白衣を着た老紳士が入ってきた。
王室専属の侍医長だ。
「失礼します。リナ様の具合はいかがかな?」
「先生! 熱はまだ高いみたいです。やっぱり『奇病』なんでしょうか? 猫になったり、働きたくなくなったりするんでしょうか?」
私が食い気味に聞くと、侍医長は苦笑しながら首を横に振った。
「いえいえ。詳しい検査結果が出ましたが……どうやらただの『知恵熱』と『心労』のようですな」
「知恵熱?」
「はい。リナ様はこの数日、不眠不休で公務と勉強をこなしておられましたから。それに加えて、極度の『精神的欠乏症』が引き金になったようです」
「精神的欠乏症?」
私が首を傾げると、ベッドのリナがボソリと言った。
「……学術名は『ミュール・アークライト不足症候群』です」
「そんな病名はないわ!」
「あるんです。お姉様がいないと、私の免疫細胞がストライキを起こすんです」
リナが唇を尖らせる。
どうやら、命に関わる病気ではないらしい。
私は全身の力が抜けて、椅子に座り込んだ。
「よかった……本当によかった……」
涙が滲んでくる。
もしリナが死んでしまったらどうしようと、気が気じゃなかったのだ。
「ごめんね、リナ。私がそばにいなかったから」
「いいえ。……でも、お姉様。私、まだ重病人です」
リナが上目遣いで私を見る。
その瞳は、熱で潤んでいて、破壊力抜群だ。
「身体が鉛のように重くて、指一本動かせません。……だから」
「だから?」
「『あーん』してください」
リナが口を小さく開けた。
サイドテーブルには、侍医長が用意してくれた、消化に良さそうな擦り下ろしリンゴがある。
「もう、甘えん坊なんだから」
私は苦笑しながらも、スプーンを手に取った。
「はい、あーん」
「あーん……(パクッ)。ん~! 美味しい!」
リナが幸せそうに咀嚼する。
「お姉様に食べさせてもらうと、普通のリンゴが『天界の果実』に変わります」
「大袈裟ね」
「本当ですよ。あ、次は汗を拭いてください。背中が気持ち悪いです」
「はいはい」
私はタオルを絞り、リナの背中に手を入れる。
「ああん、お姉様の手、冷たくて気持ちいい……」
「変な声を出さないの」
「もっと……もっと右です……そこ……」
完全に介護だ。
いや、ただの甘やかしだ。
でも、弱っているリナの頼みを断れるはずがない。
私はかいがいしく世話を焼いた。
水を飲ませ、枕の位置を直し、乱れた髪を整える。
その様子を、部屋の隅で腕を組んで見ていたキース様が、ついに口を開いた。
「……おい」
「なんですか殿下。静かにしてください、病人(仮)に障ります」
「僕の扱いが雑すぎないか?」
キース様が不満げに近づいてくる。
「僕だって、ここまで君をエスコートするために疲労困憊なんだけど」
「殿下は頑丈でしょう? ほら、あっちで大人しく座っていてください」
「ひどいな。僕も『ミュール不足』で倒れそうなんだけど」
「殿下のはただの『構ってちゃん』です」
私がピシャリと言うと、リナが布団から顔を出してニヤリと笑った。
「ふふん。ざまあみなさい、腹黒王子。今の私は『病人』という最強のカードを持っているのです。この部屋の優先順位は私が一位、お姉様が二位、あなたは圏外です」
「……この小娘、熱が下がったら覚えていろよ」
キース様が額に青筋を浮かべるが、リナは余裕の表情だ。
「お姉様~、王子が怖いです~。睨んできます~」
「こらっ、殿下! リナをいじめないでください!」
「いじめてないよ! むしろいじめられているのは僕だ!」
キース様の抗議も虚しく、私は完全にリナの味方だ。
リナは私の腰に腕を回し、スリスリと甘えてくる。
「お姉様、今日は帰らないですよね?」
「ええ、もちろん」
「私のベッドで一緒に寝てくれますよね?」
「狭くない?」
「お姉様は抱き枕サイズなので大丈夫です」
「誰が抱き枕よ」
「お願いします……。お姉様の匂いがしないと、また熱が上がってしまいそうです……ゴホッゴホッ」
わざとらしい咳き込み。
でも、顔は赤いし、体温も高いのは事実だ。
「分かったわ。今日はここで一緒に寝るわね」
「やった!」
リナがガッツポーズをする。
「……はあ」
キース様が深いため息をついた。
「仕方ないな。今日は譲ってやるよ」
「あら、珍しく素直ですね」
「病人に鞭打つ趣味はないからね。それに……」
キース様が私の頭をポンと撫でた。
「君がそんなに安心した顔をしているなら、それでいい」
「え?」
「ここに来るまでの君、鬼のような形相だったからね。ようやくいつもの『世話焼きお姉ちゃん』に戻ったみたいで安心したよ」
キース様の優しい言葉に、私は胸が温かくなった。
そうだ。
私はリナのことが心配で、怖くてたまらなかったんだ。
今こうして、リナのわがままを聞いてあげられることが、何よりも幸せだ。
「ありがとうございます、殿下」
「礼には及ばないよ。その代わり、リナ嬢が治ったら、倍にして返してもらうからね(主にイチャイチャで)」
「後半が聞こえません」
「お姉様、その男と会話しないでください。感染ります」
リナが私の服を引っ張る。
「さあ、お姉様。昔みたいに子守唄を歌ってください。あと、絵本も読んでください」
「はいはい。注文が多い患者さんね」
私はベッドの端に座り、リナの頭を優しく撫で続けた。
リナは私の手を握りしめ、幸せそうに目を閉じた。
窓の外では、夕焼けが王都を赤く染めている。
追放令?
不法侵入?
そんな問題は、明日の私たちがきっとなんとかするだろう。
今はただ、この温かい時間だけを守りたかった。
「……おやすみ、リナ」
「……おやすみなさい、お姉様……大好き……」
リナの寝息が聞こえ始めた頃。
部屋の隅で、キース様が小声でエヴァン様に通信を入れているのが聞こえた。
『ああ、僕だ。……うん、今夜は城に泊まる。……なに? ミュールの処分? そんなもの、僕が揉み消すに決まっているだろう。……ああ、書類は全部こっちに回しておけ』
……どうやら、私の「反逆罪」は、王太子の権力によって闇に葬られようとしているらしい。
持つべきものは、権力のある(元)婚約者だわ。
私は心の中で感謝しつつ、リナの額にそっとキスを落とした。
天蓋付きのベッドで、リナが小さく身じろぎをした。
私は慌てて、彼女の額に乗せていた濡れタオルを取り替える。
「リナ? 目が覚めた? お水、飲む?」
私が覗き込むと、リナはうっすらと目を開け、焦点の定まらない瞳で私を捉えた。
「……お姉、様……?」
「そうよ。ここにいるわ」
「夢じゃ……ないんですね……」
「夢じゃないわよ。ほら、手を握ってるでしょう?」
私はリナの熱い手を、両手で包み込んだ。
リナは安心したようにふにゃりと笑い、そして掠れた声で言った。
「……充電、完了……」
「え?」
「お姉様エネルギー……充填率、120パーセント……」
「なにその機械的な表現」
どうやら意識ははっきりしているようだ。
私はホッと胸を撫で下ろした。
そこへ、部屋の扉がノックされ、白衣を着た老紳士が入ってきた。
王室専属の侍医長だ。
「失礼します。リナ様の具合はいかがかな?」
「先生! 熱はまだ高いみたいです。やっぱり『奇病』なんでしょうか? 猫になったり、働きたくなくなったりするんでしょうか?」
私が食い気味に聞くと、侍医長は苦笑しながら首を横に振った。
「いえいえ。詳しい検査結果が出ましたが……どうやらただの『知恵熱』と『心労』のようですな」
「知恵熱?」
「はい。リナ様はこの数日、不眠不休で公務と勉強をこなしておられましたから。それに加えて、極度の『精神的欠乏症』が引き金になったようです」
「精神的欠乏症?」
私が首を傾げると、ベッドのリナがボソリと言った。
「……学術名は『ミュール・アークライト不足症候群』です」
「そんな病名はないわ!」
「あるんです。お姉様がいないと、私の免疫細胞がストライキを起こすんです」
リナが唇を尖らせる。
どうやら、命に関わる病気ではないらしい。
私は全身の力が抜けて、椅子に座り込んだ。
「よかった……本当によかった……」
涙が滲んでくる。
もしリナが死んでしまったらどうしようと、気が気じゃなかったのだ。
「ごめんね、リナ。私がそばにいなかったから」
「いいえ。……でも、お姉様。私、まだ重病人です」
リナが上目遣いで私を見る。
その瞳は、熱で潤んでいて、破壊力抜群だ。
「身体が鉛のように重くて、指一本動かせません。……だから」
「だから?」
「『あーん』してください」
リナが口を小さく開けた。
サイドテーブルには、侍医長が用意してくれた、消化に良さそうな擦り下ろしリンゴがある。
「もう、甘えん坊なんだから」
私は苦笑しながらも、スプーンを手に取った。
「はい、あーん」
「あーん……(パクッ)。ん~! 美味しい!」
リナが幸せそうに咀嚼する。
「お姉様に食べさせてもらうと、普通のリンゴが『天界の果実』に変わります」
「大袈裟ね」
「本当ですよ。あ、次は汗を拭いてください。背中が気持ち悪いです」
「はいはい」
私はタオルを絞り、リナの背中に手を入れる。
「ああん、お姉様の手、冷たくて気持ちいい……」
「変な声を出さないの」
「もっと……もっと右です……そこ……」
完全に介護だ。
いや、ただの甘やかしだ。
でも、弱っているリナの頼みを断れるはずがない。
私はかいがいしく世話を焼いた。
水を飲ませ、枕の位置を直し、乱れた髪を整える。
その様子を、部屋の隅で腕を組んで見ていたキース様が、ついに口を開いた。
「……おい」
「なんですか殿下。静かにしてください、病人(仮)に障ります」
「僕の扱いが雑すぎないか?」
キース様が不満げに近づいてくる。
「僕だって、ここまで君をエスコートするために疲労困憊なんだけど」
「殿下は頑丈でしょう? ほら、あっちで大人しく座っていてください」
「ひどいな。僕も『ミュール不足』で倒れそうなんだけど」
「殿下のはただの『構ってちゃん』です」
私がピシャリと言うと、リナが布団から顔を出してニヤリと笑った。
「ふふん。ざまあみなさい、腹黒王子。今の私は『病人』という最強のカードを持っているのです。この部屋の優先順位は私が一位、お姉様が二位、あなたは圏外です」
「……この小娘、熱が下がったら覚えていろよ」
キース様が額に青筋を浮かべるが、リナは余裕の表情だ。
「お姉様~、王子が怖いです~。睨んできます~」
「こらっ、殿下! リナをいじめないでください!」
「いじめてないよ! むしろいじめられているのは僕だ!」
キース様の抗議も虚しく、私は完全にリナの味方だ。
リナは私の腰に腕を回し、スリスリと甘えてくる。
「お姉様、今日は帰らないですよね?」
「ええ、もちろん」
「私のベッドで一緒に寝てくれますよね?」
「狭くない?」
「お姉様は抱き枕サイズなので大丈夫です」
「誰が抱き枕よ」
「お願いします……。お姉様の匂いがしないと、また熱が上がってしまいそうです……ゴホッゴホッ」
わざとらしい咳き込み。
でも、顔は赤いし、体温も高いのは事実だ。
「分かったわ。今日はここで一緒に寝るわね」
「やった!」
リナがガッツポーズをする。
「……はあ」
キース様が深いため息をついた。
「仕方ないな。今日は譲ってやるよ」
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キース様が私の頭をポンと撫でた。
「君がそんなに安心した顔をしているなら、それでいい」
「え?」
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キース様の優しい言葉に、私は胸が温かくなった。
そうだ。
私はリナのことが心配で、怖くてたまらなかったんだ。
今こうして、リナのわがままを聞いてあげられることが、何よりも幸せだ。
「ありがとうございます、殿下」
「礼には及ばないよ。その代わり、リナ嬢が治ったら、倍にして返してもらうからね(主にイチャイチャで)」
「後半が聞こえません」
「お姉様、その男と会話しないでください。感染ります」
リナが私の服を引っ張る。
「さあ、お姉様。昔みたいに子守唄を歌ってください。あと、絵本も読んでください」
「はいはい。注文が多い患者さんね」
私はベッドの端に座り、リナの頭を優しく撫で続けた。
リナは私の手を握りしめ、幸せそうに目を閉じた。
窓の外では、夕焼けが王都を赤く染めている。
追放令?
不法侵入?
そんな問題は、明日の私たちがきっとなんとかするだろう。
今はただ、この温かい時間だけを守りたかった。
「……おやすみ、リナ」
「……おやすみなさい、お姉様……大好き……」
リナの寝息が聞こえ始めた頃。
部屋の隅で、キース様が小声でエヴァン様に通信を入れているのが聞こえた。
『ああ、僕だ。……うん、今夜は城に泊まる。……なに? ミュールの処分? そんなもの、僕が揉み消すに決まっているだろう。……ああ、書類は全部こっちに回しておけ』
……どうやら、私の「反逆罪」は、王太子の権力によって闇に葬られようとしているらしい。
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