元Sランクパーティーのサポーターは引退後に英雄学園の講師に就職した。〜教え子達は見た目は美少女だが、能力は残念な子達だった。〜

アノマロカリス

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第二章 本章スタート

第十七話 当てが外れる

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 王国第三王女のアイーシャは苛立っていた。

 勝負に負けて上位ジョブを奪われて国王に泣きついたが、テルパに言い包められた挙句、更には怒りを買った。

 ならアイーシャが他に出来る事があるとすれば、クラスメートを説得してテルパを排除に追い込む事だった。

 …のだが?

 ダンジョンに潜って20階層まで到達した4人は、一度ダンジョンを脱出してクラスに戻って来た。

 「これで欠片の1つが手に入ったな!」

 「これが後4つもあるのねん!」

 「先は長そうですわね。」

 「地道にこなして行けば、いつかは辿り着く…かな?」

 「皆、帰って来たわね!」

 アイーシャはいつも通りに皆に話した。

 テルパに挑んで敗れた事…

 負けた際にジョブの証を抜き取られた事…

 国王に泣きついたが、テルパに逆に言い包められて役に立たなかった事…

 ジョブの証の返却を求めたが、返す代わりに学園から去ると言われた事…

 学園に残りジョブの証を取り戻したいのなら、ダンジョンをクリアする事等をだ。

 「それで皆には、いつも通りにテルパという講師を追い出すをの手伝って欲しいのよね。」

 「断る!」

 「断るよん!」

 「お断り致しますわ!」

 「お断り!」

 アイーシャは唖然としていた。

 今迄なら皆は協力してくれていたけど、今回だけは拒否されたのだった。

 「どうしてなの⁉」

 「テルパ先生は、戦い方のアドバイスや鍛錬の仕方で確実に強くなる方法を教えてくれる。」

 「たまに鬼とか悪魔と思える様な鍛錬をする時があるん。けど、せんせぇ~はウチ達を真正面から受け止めてくれるのん。」

 「あの方の教えは大変素晴らしく為になります。」

 「おねえ…先生はボク達の事を考えてくれているからね。追い出す理由は無いよ。」

 「貴女達…一体どうしちゃったの?」

 「アイーシャは、前々から聞きたかったんだが…何でこの学園に入った?」

 「えっと…?」

 「言ってやろうか?大した理由や目的がないで、面白そうだからという理由で入ったんだよな?」

 「まぁ…」

 「だがな、アタイ達はそんな浮ついた理由で学園に入った訳じゃないぞ!」

 「そうね、その通りだわ。」

 「どういう事よ?」

 「アイーシャの場合はこの国の王女だから、アタイ達の気持ちは分からないと思うが…このクラスにいる者達は長女ではない。それは分かるか?」

 「私も三女だからね。」

 「だが、アタイ達とアイーシャでは明らかに違う事がある。それは…アイーシャは冒険者になる道が閉ざされても城の中で生活が出来る。無理を言えば、何処かの国に嫁ぐ事でさえ拒否が出来るが…アタイ達は違う。冒険者を引退する様な事になれば、見た事も無い顔の人物と結婚をしなければならないという事が待っているんだよ。」

 「長男や長女の様に好きな相手と結婚する事は出来るのが先に生まれた者の特権だけど、次女や三女は相手を選べませんからね。私達はそれが嫌で英雄学園に入る道を選びました。」

 「アイーシャとつるんで遊ぶのは確かに楽しかった。だがそんな時、テルパ先生という道を示してくれる先生に出会ったんだよ。この先生に教えを乞えば確実に強くなれる!そして道を示してくれるとな。」

 「でも、貴女達もジョブの証を抜き取られてダンジョンにバラまかれたのでしょう?悔しくは無かったの⁉︎」

 「初めは悔しい思いをしたよ。だが、結果的に見れば…あれでも良かったんじゃないかと今は思えて来るな。」

 「そうなのねん、ジョブの恩恵は確かに素晴らしい物だったのねん。でも無くなって気付く事もあったのねん!」

 「わたくし達はジョブの恩恵を失った状態では圧倒的に弱かった。だけど先生はそんなわたくし達に戦う術を教えてくれて自信を下さいましたわ!」

 「お陰でボク達は、ダンジョンに入って最初は無理だと思った階層まで行けてからジョブの欠片の1つを取り戻す事が出来た。そして取り戻した事により、今一度自分のジョブのありがたみを知る事が出来たよ。」

 「貴女達はおかしいわ!どうしてそんな目に遭わされて感謝をしているの⁉」

 「恐らくアイーシャには解らんよ。クラスに帰ってくるのなら別に良いが、帰る気が無いのなら出て行ってくれないか?アタイ達は次の階層のダンジョン攻略について話し合いたいからな!」

 親に頼っても役に立たないと思ったアイーシャは、クラスメート達なら賛同してくれると思っていたが、その当ても外れた。

 だがプライドを傷つけられたアイーシャは、まだ諦める事をしなかった。

 そして次に起こした行動が…⁉︎
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