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第二十九話 サバイバル…脱出の可能性?
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あれから何日経ったのだろうか?
「どうも、ヴァッシュです。 今日も今日で海藻を焼いて食べております。」
この島には生物がおらず、虫すら居ない。
収納魔法の中には干し肉もあるのだけれど、この島はマナがないお陰で魔法が一切使えずに取り出す事が出来ない。
なので、魔法を使わずの生活を続けている訳なのですが…
正直言って、三食海藻はいい加減にうんざりしています。
…元はこんな生活を送る羽目になったのは、僕の知的好奇心から招いた結果であるけど、まさか数週間送れば迎えに来て…はくれないか。
最初は僕を海に沈めるとか話していたくらいだから、ファスティアが助けてくれる事はまずないだろう。
こんな場所でも生かされている事を感謝するべきだろうか?
「おや? 海藻のストックが切れましたか…」
最近、1人ごとが多くなった気がします。
それだけ人と全く会話をしていませんね。
王国にいる時は、常に周りに誰かしらおりましたけど…
嘆いていても仕方がないので、また海藻を集めるために海に潜りました。
今日も今日とで海藻を収穫する日々…
いい加減…海藻は食べ飽きました。
でも生きるためには…?
そう思って我慢するしかないと思いました。
そう、全ては自らの行いが招いた自業自得…
そう言い聞かせながら海藻を収穫して岸に上がると、ふと気付いた事がありました。
「島には草が生えていないのに、何故あの場所には海藻が茂っているのでしょうか?」
普通に考えてみればおかしな話です。
岸から海藻の茂っている場所迄は海藻が何処にも生えていないのに、途中から生えているのか?
もしかすると、この海藻が茂っている場所はマナがある場所なのではないかと?
試しに水魔法を使ってみると、水魔法を発動する事が出来ました。
そして収納魔法を使う事も出来て、干し肉を取り出す事が出来ました。
その日の夜からは、久々に肉を食べる事が出来ました。
腹が満たされ、僕は久々に満足気分を味わいながら横たわりながら笑みを浮かべました。
「あの場所まで行けば、魔法を使って脱出出来るかもしれないと!」
…とは言っても、あの場所まで泳いで行ってから魔法を使って移動するのは無謀過ぎます。
船を作って移動してから魔法で移動をすれば…?
そんな考えが浮かんでくると、僕はこの無人島に送ってくれたファスティアに復讐計画を考えました。
「あの女…チクって捕まるだけでは、僕の気は晴れませんからね。 弱みを盾にして僕の味わった屈辱を数千倍にして味合わせてあげましょう‼︎」
好奇心旺盛で心優しいこの王子にも裏があった。
口調は穏やかだけど、明らかにキレた物言いをしていた。
ヴァッシュは早速行動を起こす為に、船造りを始めようとしたのだけれど…?
この島の木は、触れただけで簡単に崩れる様な腐った感じだった。
なので、この木を使って船を作るのは不可能に近い…
折角意気込んでみたものの、初めの段階で躓いてしまった。
果たしてヴァッシュは、本当にこの島から脱出なんて出来るのだろうか?
そして、復讐が果たされる日は…?
「どうも、ヴァッシュです。 今日も今日で海藻を焼いて食べております。」
この島には生物がおらず、虫すら居ない。
収納魔法の中には干し肉もあるのだけれど、この島はマナがないお陰で魔法が一切使えずに取り出す事が出来ない。
なので、魔法を使わずの生活を続けている訳なのですが…
正直言って、三食海藻はいい加減にうんざりしています。
…元はこんな生活を送る羽目になったのは、僕の知的好奇心から招いた結果であるけど、まさか数週間送れば迎えに来て…はくれないか。
最初は僕を海に沈めるとか話していたくらいだから、ファスティアが助けてくれる事はまずないだろう。
こんな場所でも生かされている事を感謝するべきだろうか?
「おや? 海藻のストックが切れましたか…」
最近、1人ごとが多くなった気がします。
それだけ人と全く会話をしていませんね。
王国にいる時は、常に周りに誰かしらおりましたけど…
嘆いていても仕方がないので、また海藻を集めるために海に潜りました。
今日も今日とで海藻を収穫する日々…
いい加減…海藻は食べ飽きました。
でも生きるためには…?
そう思って我慢するしかないと思いました。
そう、全ては自らの行いが招いた自業自得…
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「島には草が生えていないのに、何故あの場所には海藻が茂っているのでしょうか?」
普通に考えてみればおかしな話です。
岸から海藻の茂っている場所迄は海藻が何処にも生えていないのに、途中から生えているのか?
もしかすると、この海藻が茂っている場所はマナがある場所なのではないかと?
試しに水魔法を使ってみると、水魔法を発動する事が出来ました。
そして収納魔法を使う事も出来て、干し肉を取り出す事が出来ました。
その日の夜からは、久々に肉を食べる事が出来ました。
腹が満たされ、僕は久々に満足気分を味わいながら横たわりながら笑みを浮かべました。
「あの場所まで行けば、魔法を使って脱出出来るかもしれないと!」
…とは言っても、あの場所まで泳いで行ってから魔法を使って移動するのは無謀過ぎます。
船を作って移動してから魔法で移動をすれば…?
そんな考えが浮かんでくると、僕はこの無人島に送ってくれたファスティアに復讐計画を考えました。
「あの女…チクって捕まるだけでは、僕の気は晴れませんからね。 弱みを盾にして僕の味わった屈辱を数千倍にして味合わせてあげましょう‼︎」
好奇心旺盛で心優しいこの王子にも裏があった。
口調は穏やかだけど、明らかにキレた物言いをしていた。
ヴァッシュは早速行動を起こす為に、船造りを始めようとしたのだけれど…?
この島の木は、触れただけで簡単に崩れる様な腐った感じだった。
なので、この木を使って船を作るのは不可能に近い…
折角意気込んでみたものの、初めの段階で躓いてしまった。
果たしてヴァッシュは、本当にこの島から脱出なんて出来るのだろうか?
そして、復讐が果たされる日は…?
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