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第三十四話 まだまだバレンシア大陸に着かず…
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船に乗ってから半月が経過しましたが、未だバレンシア大陸には着かずに船に乗っております。
フレマアージュ王国からバレンシア大陸に到着する迄には、1ヶ月半掛かるという話なので…残り1ヶ月は船で生活する感じです。
これだと、私達がバレンシア大陸に到着するのが先か、カリオスがフレマアージュ王国に到着するのが先かという感じですね。
遠視魔法を使ってカリオスの船を見てみると、丁度嵐に遭遇して難航しているみたいです。
私が乗っていた時は嵐に遭遇なんて無かった…あ!
帰りの船ではスムーズになる為に、船全体に結界を張っていたんだっけ?
だから嵐といった障害も無く、魔物も襲って来る事がなかったんだっけ。
カリオスの現在乗っている船は、商会の安定型の高速船とは違い…
帆船なので、嵐に揺られ方が半端じゃない為に…
船内にいるより、甲板に出ていた方が安全かも知れませんね?
その証拠にカリオスは甲板に出て、ロープで身体を固定していました。
ただし、波飛沫を浴びて全身びしょ濡れの状態になっていました。
「あらあら大変! このままではカリオスが風邪を引いてしまいますわ!」
私はマーキングロッドを取り出してからカリオスにセットし、水魔法の設定温度60℃をぶっ掛けました。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
まさかカリオスも、再び熱湯を掛けられるとは夢にも思ってはおらず…?
熱湯で熱さを感じても、すぐに波飛沫を浴びて冷やされ…熱湯をぶっ掛けて波飛沫、熱湯→波飛沫→熱湯→波飛沫を嵐を抜けるまでに交互にぶっかけていました。
私は別に…カリオスを本気で心配している訳ではありません。
こちらの航海があまりにも順調過ぎて…暇潰しに魔法で遊んでいました。
どうせ…このイタズラはライラの所為にしてあるので、私が疑われる事はありません。
嵐が抜けてカリオスを見ると、何やらグッタリとした表情をしていました。
高温、低温を繰り返されれば…w
今の所、私が出来る悪戯といえばこんな所ですが…?
流石に何度も同じ事をしていると芸がありませんね。
また何か面白い事を考えるとしましょうか!
そう思いながら私は船室に戻りました。
翌日、暇だった私は久々にヴュンシェンの釣り竿を取り出しました。
すると…私の背後から歓声が沸きました。
船員達と美食家の貴族達です。
また私が高級食材を釣り上げると思っていたみたいですが…?
今回はそれが目的では無かったのですが、仕方が無かったので少しだけお金になりそうな食材を釣り上げる事にしました。
ヴュンシェンの釣り竿は、一部の目的以外はくだらない事に使っております。
その筈なのに、ヴュンシェンの釣り竿を鑑定すると、レベルが上がっていて…何やら新しい機能が追加されていました。
今迄は頭で想像したものを釣り上げると言うものだったのですが、追加された機能に付近釣り上げという機能がありました。
付近釣り上げは、海に落とすと釣り針の近くの獲物を釣り上げるというものです。
…が、特定の物を釣り上げるというわけでは無くて、あくまでランダムという物でした。
私は早速、竿に反応があって釣り上げてみると…?
3m位ある巨大な真っ黒な蟹を釣り上げました。
これも高級食材かと思って後ろを見ましたが、船員達や美食家達は顔を顰めていました。
どうやら…この世界では、海老は食べても蟹は食べないみたいです。
だから、そういう反応だったみたいですね。
だけど私は、その蟹を鑑定すると食用と書かれていました。
「調理法は…熱湯で茹でれば良いのね?」
私は水魔法で水球を作り出し、設定温度は120℃に設定をして…生きたままの蟹を水球の中に放り込みました。
すると、今迄に体験した事もない熱さの所為で凄く暴れていましたが…
甲羅の表面が赤くなって来ると、大人しくなっていました。
「食べ方は…足の中身を食べる⁉︎」
どう見たって、甲羅は硬くて食べられそうもありません。
私は近くにいたドレクスとレドナースに協力をしてもらって、蟹の足を引っこ抜いて貰いました。
そして関節の部分を捻って貰ってから引き抜くと、赤くツヤツヤとした物が出て来ました。
私はそれを口に運ぼうとすると、メナスは心配そうな顔で尋ねてきました。
「ファスティア、本当にそれって食べられるの?」
「鑑定では食用と書かれているし、食べれるみたいだから…」
私は口に入れると、今迄にない食感と甘みが口の中に広がりました。
「これ、美味しいわ!」
「え、本当に⁉︎」
私はメナスに分けてあげると、メナスもおそるおそる口に入れました。
「本当だ! 口の中にモチモチとした食感と、甘みが広がっていて美味しい‼︎」
その言葉を聞いて、ドレクスとレドナースもおもむろに口に入れると、メナスと同じ様な反応になりました。
それを見ていた美食家の貴族達は、「私にも!」「俺にも!」と押し掛けてきて…
それぞれが口に入れると、やはり同じような反応をしていました。
「ファスティア、どんどん釣り上げろ!」
ドレクスの言葉で蟹を次々と釣り上げました。
ヴュンシェンの釣り竿は、明確なイメージさえあれば、目的の物を釣り上げる事が出来る便利な物。
現物がそこにあったので、釣り上げるのはそれほど難しくはありませんでした。
そして美食家の貴族達は、これも高級食材という事で…美食家達に認められる事になり、私達は大金を得る事が出来ました。
そしてヴュンシェンの釣り竿には、もう1つの機能があり…?
それは、カリオスに対して暇を潰せる新たなイタズラとして役立つ機能になるのでした。
フレマアージュ王国からバレンシア大陸に到着する迄には、1ヶ月半掛かるという話なので…残り1ヶ月は船で生活する感じです。
これだと、私達がバレンシア大陸に到着するのが先か、カリオスがフレマアージュ王国に到着するのが先かという感じですね。
遠視魔法を使ってカリオスの船を見てみると、丁度嵐に遭遇して難航しているみたいです。
私が乗っていた時は嵐に遭遇なんて無かった…あ!
帰りの船ではスムーズになる為に、船全体に結界を張っていたんだっけ?
だから嵐といった障害も無く、魔物も襲って来る事がなかったんだっけ。
カリオスの現在乗っている船は、商会の安定型の高速船とは違い…
帆船なので、嵐に揺られ方が半端じゃない為に…
船内にいるより、甲板に出ていた方が安全かも知れませんね?
その証拠にカリオスは甲板に出て、ロープで身体を固定していました。
ただし、波飛沫を浴びて全身びしょ濡れの状態になっていました。
「あらあら大変! このままではカリオスが風邪を引いてしまいますわ!」
私はマーキングロッドを取り出してからカリオスにセットし、水魔法の設定温度60℃をぶっ掛けました。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
まさかカリオスも、再び熱湯を掛けられるとは夢にも思ってはおらず…?
熱湯で熱さを感じても、すぐに波飛沫を浴びて冷やされ…熱湯をぶっ掛けて波飛沫、熱湯→波飛沫→熱湯→波飛沫を嵐を抜けるまでに交互にぶっかけていました。
私は別に…カリオスを本気で心配している訳ではありません。
こちらの航海があまりにも順調過ぎて…暇潰しに魔法で遊んでいました。
どうせ…このイタズラはライラの所為にしてあるので、私が疑われる事はありません。
嵐が抜けてカリオスを見ると、何やらグッタリとした表情をしていました。
高温、低温を繰り返されれば…w
今の所、私が出来る悪戯といえばこんな所ですが…?
流石に何度も同じ事をしていると芸がありませんね。
また何か面白い事を考えるとしましょうか!
そう思いながら私は船室に戻りました。
翌日、暇だった私は久々にヴュンシェンの釣り竿を取り出しました。
すると…私の背後から歓声が沸きました。
船員達と美食家の貴族達です。
また私が高級食材を釣り上げると思っていたみたいですが…?
今回はそれが目的では無かったのですが、仕方が無かったので少しだけお金になりそうな食材を釣り上げる事にしました。
ヴュンシェンの釣り竿は、一部の目的以外はくだらない事に使っております。
その筈なのに、ヴュンシェンの釣り竿を鑑定すると、レベルが上がっていて…何やら新しい機能が追加されていました。
今迄は頭で想像したものを釣り上げると言うものだったのですが、追加された機能に付近釣り上げという機能がありました。
付近釣り上げは、海に落とすと釣り針の近くの獲物を釣り上げるというものです。
…が、特定の物を釣り上げるというわけでは無くて、あくまでランダムという物でした。
私は早速、竿に反応があって釣り上げてみると…?
3m位ある巨大な真っ黒な蟹を釣り上げました。
これも高級食材かと思って後ろを見ましたが、船員達や美食家達は顔を顰めていました。
どうやら…この世界では、海老は食べても蟹は食べないみたいです。
だから、そういう反応だったみたいですね。
だけど私は、その蟹を鑑定すると食用と書かれていました。
「調理法は…熱湯で茹でれば良いのね?」
私は水魔法で水球を作り出し、設定温度は120℃に設定をして…生きたままの蟹を水球の中に放り込みました。
すると、今迄に体験した事もない熱さの所為で凄く暴れていましたが…
甲羅の表面が赤くなって来ると、大人しくなっていました。
「食べ方は…足の中身を食べる⁉︎」
どう見たって、甲羅は硬くて食べられそうもありません。
私は近くにいたドレクスとレドナースに協力をしてもらって、蟹の足を引っこ抜いて貰いました。
そして関節の部分を捻って貰ってから引き抜くと、赤くツヤツヤとした物が出て来ました。
私はそれを口に運ぼうとすると、メナスは心配そうな顔で尋ねてきました。
「ファスティア、本当にそれって食べられるの?」
「鑑定では食用と書かれているし、食べれるみたいだから…」
私は口に入れると、今迄にない食感と甘みが口の中に広がりました。
「これ、美味しいわ!」
「え、本当に⁉︎」
私はメナスに分けてあげると、メナスもおそるおそる口に入れました。
「本当だ! 口の中にモチモチとした食感と、甘みが広がっていて美味しい‼︎」
その言葉を聞いて、ドレクスとレドナースもおもむろに口に入れると、メナスと同じ様な反応になりました。
それを見ていた美食家の貴族達は、「私にも!」「俺にも!」と押し掛けてきて…
それぞれが口に入れると、やはり同じような反応をしていました。
「ファスティア、どんどん釣り上げろ!」
ドレクスの言葉で蟹を次々と釣り上げました。
ヴュンシェンの釣り竿は、明確なイメージさえあれば、目的の物を釣り上げる事が出来る便利な物。
現物がそこにあったので、釣り上げるのはそれほど難しくはありませんでした。
そして美食家の貴族達は、これも高級食材という事で…美食家達に認められる事になり、私達は大金を得る事が出来ました。
そしてヴュンシェンの釣り竿には、もう1つの機能があり…?
それは、カリオスに対して暇を潰せる新たなイタズラとして役立つ機能になるのでした。
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