散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。

アノマロカリス

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第三話 前途多難です!

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 「はぁ………このパーティーは失敗かな?」

 この女の子達のパーティーに参加したが、明らかにバランスが悪いパーティで、ツッコミどころが満載だった。

 重戦士のシュゼルは、タンクの筈なのに…武器が巨大ハンマーで盾が無い。
 本来、重戦士というのは…?
 分厚いフルプレートの鎧を纏い、大盾を持って敵からパーティーメンバーを護る…というものの筈なのだが?
 破壊力抜群の巨大ハンマーなんか持って、タンクとしても役割が出来るのだろうか?
 まぁ、人の大きさ程の巨大ハンマーなら、敵の攻撃は防げる……か?

 次に、リーダーで騎士のアルベル。
 この子も……騎士に筈なのに、盾を持っていない上に、武器も剣では無く両手槍のランスを装備している。
 槍術士や馬上の騎士が、ランスを持って戦うという話は聞いた事はあるが…?
 白兵にランスを所持して戦う騎士の話は聞いた事がない。

 次に、斥候のリゼ……なのだが、女の子達の中で1番身体が大きい。
 元来…斥候は、身体の小さい者が身軽に動きながら敵を翻弄したり、偵察に赴くというものなのだが?
 まるで…オークを思わせる様な体格の斥候に、それが務まるのだろうか?

 最後に、魔法使いのアマンダ。
 魔法使いの癖に、魔法は1属性のみの炎魔法の使い手。
 炎属性に弱い魔物や魔獣相手なら、絶大な効果が期待は出来るが……炎耐性のある魔物や魔獣が相手の場合は、一体どうするのだろうか?
 ……とまぁ、こんな感じで…パーティーはバランスが悪く、今迄に良く活動が出来ていたのかが不思議に思える程だった。
 正直言って……パーティー選びを失敗したと思っていた。
 だって、このパーティーは……回復役のヒーラーも居なければ、アイテムなどを取り扱うサポート役のアイテム士も居ない訳だ。

 「これ………絶対にハズレを引いたよな?」

 ……いや、もしかしたら……?
 大器晩成………いや、期待するだけ無理だろうか?
 でもまぁ、どういう訳か…クエストの成功率や達成率もそれなりに高いんだよなぁ。
 この女の子達のパーティーには、何か秘密があるのだろうか…?
 
 「とりあえずは、一緒に行動をしてみるとするか。そして、期待が出来ないとなれば…離脱すれば良いだけの話なんだから。」

 しかし、このパーティーは…?
 色々と苦労をさせられるのだった。
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