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第十一話 ディストの実力!・前編
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「ディスト、お前はよくも……」
バランは、僕の姿を見るなり…そう叫んで来た。
勇者ディランパーティーの斥候のバラン…本名は別にあるらしいのだけれど、長ったらしい名前で省略されていた。
ディランが勇者に任命されてから、その時のパーティーメンバー達にも、勇者パーティーに相応しい二つ名が付いた。
どれもこれも…分不相応な二つ名だったと覚えている。
そしてバランにも、二つ名が存在した。
「君は……逃足のバラン‼︎」
「それは…ただの逃げ足という意味じゃ無いか‼︎」
「あれ…違ったっけ?なら……敗走のバランだっけ?」
「ディスト、お前はふざけているのか⁉︎……俺は、疾風のバランだ‼︎」
逃足でも無く、敗走でも無くて、疾風だったっけ?
あ~~~そう言えば、「素早い動きで敵を翻弄する事から、俺は疾風……」という紹介をしていたっけな?
でも本当は、敵を見付けて引き付ける役なんだが…?
その姿が慌てふためいていて情け無く逃げる事から…僕の中ではどうも疾風というイメージが無くて、逃足や敗走という言葉のイメージが近くて、本人が名乗った疾風よりもそっちが似合うと勝手に思っていたんだった。
「まぁ、そんな事はどうでも良い……んで、久しぶりだけど…何か用か?」
「お前の所為で、ディランのパーティーが全滅する事になったんだぞ‼︎」
「お前は生きているじゃん、だから…全滅という事はないだろう?」
「だが、俺以外のメンバーは……」
「それは僕の忠告を無視して、大魔王を倒す為に……と言って魔大陸に渡ったのが原因だろう?僕はレベルが高くても実戦経験が少ないから、今魔大陸に渡るのはまだ早いという忠告をしても、俺達なら問題は無いと言って……」
「確かに、あの頃の俺達は……お前の意見を無視した。だが、問題があるのは、お前の獲得………」
僕はバランの脇を通り抜けて、冒険者ギルドの外に出た。
そして、街の入り口の方に走って行くと……僕に不満があるバランは追い掛けて来た。
あのままバランが冒険者ギルド内で、僕のスキルに話をされるのが都合が悪かったからだ。
広まったりすると、僕はシュゼル達のパーティーから引き抜かれて、現在…勇者に最も近いとされているファングのパーティーに強制加入される事になりそうだったからだ。
ファングというのは、かなりの実力があるBランクパーティーのリーダーだ。
実力はあるのだが八方美人な感じの奴で、一見見る限りでは人が良さそうに振る舞ってはいるが、影では素行が悪くてランクやレベルの低い者を見下して奴隷の様な扱いをする厄介者だった。
僕にも何度か威圧的な態度をされた事がある、かなり嫌いな奴だった。
僕は街の外に出ると、バランも追い掛けて来ていた。
だが、結構な差が広がっていた。
それはそうだ、自らを疾風なんて名乗っていた時のバランは、レベルが高くて確かに速かったが…?
現在のレベルは僕より低いので、現在のステータス的には僕の方が高いので、僕の速度に追い付けるわけがなかった。
「この近辺では他のパーティーに目撃される可能性があるな、あまり人が来ない場所……と考えると、あそこが良いか!」
僕はその場所に向かう事にした訳なのだが、後ろを振り返ると……バランは死にそうな顔をしつつも追い掛けては居るのだが、なんだかスピードが落ちていた。
なので、バランを鼓舞する為に…僕はバランに叫んだ。
「おい、遅いぞ…豚足のバラン!」
「テメェ……俺をオークなんかと一緒にするな‼︎」
「今の君……オークよりも走るのが遅いよ。ほらほら、さっさとこっちにおいでよ~」
これで十分に煽ったと思う。
僕はそのまま………ある目的地に向かって走ったのだった。
その場所で、バランは始末をされるとも知らずに………
バランは、僕の姿を見るなり…そう叫んで来た。
勇者ディランパーティーの斥候のバラン…本名は別にあるらしいのだけれど、長ったらしい名前で省略されていた。
ディランが勇者に任命されてから、その時のパーティーメンバー達にも、勇者パーティーに相応しい二つ名が付いた。
どれもこれも…分不相応な二つ名だったと覚えている。
そしてバランにも、二つ名が存在した。
「君は……逃足のバラン‼︎」
「それは…ただの逃げ足という意味じゃ無いか‼︎」
「あれ…違ったっけ?なら……敗走のバランだっけ?」
「ディスト、お前はふざけているのか⁉︎……俺は、疾風のバランだ‼︎」
逃足でも無く、敗走でも無くて、疾風だったっけ?
あ~~~そう言えば、「素早い動きで敵を翻弄する事から、俺は疾風……」という紹介をしていたっけな?
でも本当は、敵を見付けて引き付ける役なんだが…?
その姿が慌てふためいていて情け無く逃げる事から…僕の中ではどうも疾風というイメージが無くて、逃足や敗走という言葉のイメージが近くて、本人が名乗った疾風よりもそっちが似合うと勝手に思っていたんだった。
「まぁ、そんな事はどうでも良い……んで、久しぶりだけど…何か用か?」
「お前の所為で、ディランのパーティーが全滅する事になったんだぞ‼︎」
「お前は生きているじゃん、だから…全滅という事はないだろう?」
「だが、俺以外のメンバーは……」
「それは僕の忠告を無視して、大魔王を倒す為に……と言って魔大陸に渡ったのが原因だろう?僕はレベルが高くても実戦経験が少ないから、今魔大陸に渡るのはまだ早いという忠告をしても、俺達なら問題は無いと言って……」
「確かに、あの頃の俺達は……お前の意見を無視した。だが、問題があるのは、お前の獲得………」
僕はバランの脇を通り抜けて、冒険者ギルドの外に出た。
そして、街の入り口の方に走って行くと……僕に不満があるバランは追い掛けて来た。
あのままバランが冒険者ギルド内で、僕のスキルに話をされるのが都合が悪かったからだ。
広まったりすると、僕はシュゼル達のパーティーから引き抜かれて、現在…勇者に最も近いとされているファングのパーティーに強制加入される事になりそうだったからだ。
ファングというのは、かなりの実力があるBランクパーティーのリーダーだ。
実力はあるのだが八方美人な感じの奴で、一見見る限りでは人が良さそうに振る舞ってはいるが、影では素行が悪くてランクやレベルの低い者を見下して奴隷の様な扱いをする厄介者だった。
僕にも何度か威圧的な態度をされた事がある、かなり嫌いな奴だった。
僕は街の外に出ると、バランも追い掛けて来ていた。
だが、結構な差が広がっていた。
それはそうだ、自らを疾風なんて名乗っていた時のバランは、レベルが高くて確かに速かったが…?
現在のレベルは僕より低いので、現在のステータス的には僕の方が高いので、僕の速度に追い付けるわけがなかった。
「この近辺では他のパーティーに目撃される可能性があるな、あまり人が来ない場所……と考えると、あそこが良いか!」
僕はその場所に向かう事にした訳なのだが、後ろを振り返ると……バランは死にそうな顔をしつつも追い掛けては居るのだが、なんだかスピードが落ちていた。
なので、バランを鼓舞する為に…僕はバランに叫んだ。
「おい、遅いぞ…豚足のバラン!」
「テメェ……俺をオークなんかと一緒にするな‼︎」
「今の君……オークよりも走るのが遅いよ。ほらほら、さっさとこっちにおいでよ~」
これで十分に煽ったと思う。
僕はそのまま………ある目的地に向かって走ったのだった。
その場所で、バランは始末をされるとも知らずに………
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