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第十二話 ディストの実力!・後編
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「ディスト、やっとお前を追い詰めたぞ‼︎」
バランは、ゼェーゼェーと荒い呼吸をしながら追い付いた。
…まぁ、バランが追い付いたわけではなくて、僕が目的地である渓谷に着いて待っていただけなのだが。
「相変わらず頭に血が上ると…意見を無視しして、自分勝手に解釈する癖が治っていないみたいだね?」
「な、何だと⁉︎」
バランは周囲を見渡した。
そして…バランは不敵な笑みを浮かべながら言った。
「お前もようやく観念する時が来て、死に場所にこんな場所を選んだんだな?ディランや仲間達を死に追いやったお前を……」
「何か勘違いをして無いか?此処は僕の死に場所じゃない。寧ろ…君の死に場所与える為に、この場所を選んだという事を…」
「ディスト、それは本気で言っているのか?俺は斥候だが、サポーターのお前よりは強い事を……」
「それは、魔大陸に渡る時の事だろう?現在の実力では、バランなんて…僕の足元にも及ばないというのに。」
「何だと‼︎」
この渓谷に来た理由は、コイツを始末してから川に放り込めば、死体が上がる事はないからだ。
この川は、流れが速い上に…マンイーターバスという全長3mの人食い魚がいて、川に近付いた人間が良く襲われて喰われている場所なのだ。
仮にマンイーターバスに喰われなかったとしても、その先に滝があるので…死体が見つかる事はないと思っていた。
「根拠の無い強がりを言いやがって…」
「強がりではなく、事実を言った迄だよ。君では僕に勝つ事は出来ない…」
「抜かせ‼︎」
バランはダガーを抜いて襲い掛かって来た。
バランの持つダガーは、パーティー時代の時に使っていた物ではなく…?
何処かで拾ったらしい…錆びた刀身のダガーだった。
仮に刺されたとしても、致命傷すら与えるとは思え無さそうなダガーだった。
僕は土魔法でバランの足を引っ掛けて転ばした。
バランは、前からスライディングをする様に…滑って行った。
「な、な、な…?」
「見事なコケ滑り…」
「ディスト、一体何をした‼︎」
「魔法で転ばしただけだ。」
「魔法だと?何故お前が魔法を使える‼︎」
「僕は元々…魔法を使えたぞ。下手にディラン達に魔法が使える事を知られると、アイツは恐らく…僕を利用しようと考えるだろうから、敢えて見せていないだけだ。」
バランはその事を知って、悔しそうに地面を殴っていた。
そしてバランは立ち上がると、僕から少し距離を取った。
「お前が魔法を使えるとは思わなかった………が、そうと分かれば、近くに居なければ良いだけの話だ!」
「僕の魔法をリンダと同じ射程と思っていないか?重力魔法…グラビティ。」
バランはグラビティの所為で、再び地面に押しつけられた。
リンダというのは、ディランのパーティーにいた魔法使いの女で…威力が派手な魔法を使う癖に、勉強不足で射程をあまり伸ばせられなかった三流魔法使いだ。
バランは、魔法使いの存在をリンダと同じだと思っていたらしく…?
一定の距離を離れれば、魔法を喰らわないと思っているみたいだった。
「僕の魔法が、リンダの様な未熟な魔法と同じだと思っていたのかい?君はパーティー時代に、もう少し魔法を学んだ方が良かったな。まぁ、今世ではもう生かせないだろうから、来世ではしっかり思い出すと良い。」
「な、何だと‼︎」
僕は重力魔法を放ちつつ、吊り橋の方に移動をさせた。
そして吊り橋の中間まで移動をさせてから、僕はバランに言った。
「この下に流れる川なんだけど、バランはこの場所の事は知っているよね?」
「マンイーターバスが棲息する……ま、まさか……俺を落とす気か⁉︎」
「魔大陸でディランを含むパーティーメンバーが全滅したと思っていて、これで僕の事を知っている者が居なくなったというのに…まさか君が生きていたとは思わなかったよ。僕に会いに来ようとはせずに、何処かの土地で静かに余生を過ごしていれば…死ぬ事は無かったのにな。」
「ディスト……それは本気で言っているのか‼︎」
「バラン、君に1つ良い事を教えてあげる。人を殺そうと企むのなら、自分も殺される覚悟をしておかないと。どうせ君の事だから、僕なら君には勝てないと思って油断をしていたみたいだけどね。」
「くっ………」
「これを踏まえて、来世では軽はずみな行動を控えるんだよ。」
バランは命乞いをして来た。
…が、そんなバランの命乞いを聞くつもりは無かった。
僕は吊り橋に向かって無数のファイアボールを放って、吊り橋を燃やし始めた。
吊り橋に火が回って焼き焦げるのが先か、吊り橋が切れて川に落ちるのが先か見守っていたら…?
吊り橋の方が先に切れて、バラン共々…川に落ちて行った。
そしてバランは、吊り橋が川に落ちた事による大きな音でマンイーターバスが顔を出していて、バランは喰われて行った。
僕はそれを見届けてから両手を合わせて祈る仕草をすると、転移魔法でその場から立ち去ったのだった。
これで…目撃者も僕を知る者はもう居ない。
この時は、そう思っていた。
だが、実は…?
偶然にその場に隠れていた、魔法使いのアマンダに目撃されていた。
それから少し経った後に、アマンダからその時の事を問い詰められる事になるのだけれど…?
それは、もう少し先になる。
バランは、ゼェーゼェーと荒い呼吸をしながら追い付いた。
…まぁ、バランが追い付いたわけではなくて、僕が目的地である渓谷に着いて待っていただけなのだが。
「相変わらず頭に血が上ると…意見を無視しして、自分勝手に解釈する癖が治っていないみたいだね?」
「な、何だと⁉︎」
バランは周囲を見渡した。
そして…バランは不敵な笑みを浮かべながら言った。
「お前もようやく観念する時が来て、死に場所にこんな場所を選んだんだな?ディランや仲間達を死に追いやったお前を……」
「何か勘違いをして無いか?此処は僕の死に場所じゃない。寧ろ…君の死に場所与える為に、この場所を選んだという事を…」
「ディスト、それは本気で言っているのか?俺は斥候だが、サポーターのお前よりは強い事を……」
「それは、魔大陸に渡る時の事だろう?現在の実力では、バランなんて…僕の足元にも及ばないというのに。」
「何だと‼︎」
この渓谷に来た理由は、コイツを始末してから川に放り込めば、死体が上がる事はないからだ。
この川は、流れが速い上に…マンイーターバスという全長3mの人食い魚がいて、川に近付いた人間が良く襲われて喰われている場所なのだ。
仮にマンイーターバスに喰われなかったとしても、その先に滝があるので…死体が見つかる事はないと思っていた。
「根拠の無い強がりを言いやがって…」
「強がりではなく、事実を言った迄だよ。君では僕に勝つ事は出来ない…」
「抜かせ‼︎」
バランはダガーを抜いて襲い掛かって来た。
バランの持つダガーは、パーティー時代の時に使っていた物ではなく…?
何処かで拾ったらしい…錆びた刀身のダガーだった。
仮に刺されたとしても、致命傷すら与えるとは思え無さそうなダガーだった。
僕は土魔法でバランの足を引っ掛けて転ばした。
バランは、前からスライディングをする様に…滑って行った。
「な、な、な…?」
「見事なコケ滑り…」
「ディスト、一体何をした‼︎」
「魔法で転ばしただけだ。」
「魔法だと?何故お前が魔法を使える‼︎」
「僕は元々…魔法を使えたぞ。下手にディラン達に魔法が使える事を知られると、アイツは恐らく…僕を利用しようと考えるだろうから、敢えて見せていないだけだ。」
バランはその事を知って、悔しそうに地面を殴っていた。
そしてバランは立ち上がると、僕から少し距離を取った。
「お前が魔法を使えるとは思わなかった………が、そうと分かれば、近くに居なければ良いだけの話だ!」
「僕の魔法をリンダと同じ射程と思っていないか?重力魔法…グラビティ。」
バランはグラビティの所為で、再び地面に押しつけられた。
リンダというのは、ディランのパーティーにいた魔法使いの女で…威力が派手な魔法を使う癖に、勉強不足で射程をあまり伸ばせられなかった三流魔法使いだ。
バランは、魔法使いの存在をリンダと同じだと思っていたらしく…?
一定の距離を離れれば、魔法を喰らわないと思っているみたいだった。
「僕の魔法が、リンダの様な未熟な魔法と同じだと思っていたのかい?君はパーティー時代に、もう少し魔法を学んだ方が良かったな。まぁ、今世ではもう生かせないだろうから、来世ではしっかり思い出すと良い。」
「な、何だと‼︎」
僕は重力魔法を放ちつつ、吊り橋の方に移動をさせた。
そして吊り橋の中間まで移動をさせてから、僕はバランに言った。
「この下に流れる川なんだけど、バランはこの場所の事は知っているよね?」
「マンイーターバスが棲息する……ま、まさか……俺を落とす気か⁉︎」
「魔大陸でディランを含むパーティーメンバーが全滅したと思っていて、これで僕の事を知っている者が居なくなったというのに…まさか君が生きていたとは思わなかったよ。僕に会いに来ようとはせずに、何処かの土地で静かに余生を過ごしていれば…死ぬ事は無かったのにな。」
「ディスト……それは本気で言っているのか‼︎」
「バラン、君に1つ良い事を教えてあげる。人を殺そうと企むのなら、自分も殺される覚悟をしておかないと。どうせ君の事だから、僕なら君には勝てないと思って油断をしていたみたいだけどね。」
「くっ………」
「これを踏まえて、来世では軽はずみな行動を控えるんだよ。」
バランは命乞いをして来た。
…が、そんなバランの命乞いを聞くつもりは無かった。
僕は吊り橋に向かって無数のファイアボールを放って、吊り橋を燃やし始めた。
吊り橋に火が回って焼き焦げるのが先か、吊り橋が切れて川に落ちるのが先か見守っていたら…?
吊り橋の方が先に切れて、バラン共々…川に落ちて行った。
そしてバランは、吊り橋が川に落ちた事による大きな音でマンイーターバスが顔を出していて、バランは喰われて行った。
僕はそれを見届けてから両手を合わせて祈る仕草をすると、転移魔法でその場から立ち去ったのだった。
これで…目撃者も僕を知る者はもう居ない。
この時は、そう思っていた。
だが、実は…?
偶然にその場に隠れていた、魔法使いのアマンダに目撃されていた。
それから少し経った後に、アマンダからその時の事を問い詰められる事になるのだけれど…?
それは、もう少し先になる。
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