散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。

アノマロカリス

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第十八話 アマンダの修業の初級修了試験!

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 「炎の精霊よ、紅蓮の業火の竜巻を!フレアトーネード‼︎」

 アマンダは、フレアトーネードの魔法を放った。
 炎が竜巻となって、ターゲットにしていた大岩を巻き上げてから、焼き尽くした。

 「うんうん、お見事!これで中級第一の炎魔法を取得したね…と言いたい所だけど、無詠唱はまだ出来ないものかな?」
 「下級の炎魔法なら問題は無いんだけど、中級となると…詠唱破棄はまだ無理。」

 修業を開始してから1ヶ月が過ぎた。
 最初は、下級魔法のファイアボールですら詠唱を唱えていたというのに…?
 あの頃から比べたら、目覚しく進歩していると言っても良いだろう。
 
 「だけど、蒼炎魔法はまだ出来ないんだよね…」
 「蒼炎魔法は難し過ぎ、中級どころか…上級冒険者でも出来る人が少ないんじゃ無いかな?」
 「まぁ、上級冒険者が使っている話はあまり聞かないね。」

 炎魔法には、色によってランク分けされる。
 赤い炎の魔法は、威力が弱い部類に分けられる。
 最高の炎の色は、蒼炎の炎なんだけど…?
 その中間には、濃紅、黄金、紫炎という色があり…アマンダには、その中間の炎との相性が物凄く悪いので、1番上の蒼炎を教えたのだった。

 「アマンダの属性は、火や炎…極められれば、割と上位の魔法使いになるかもね。」
 「本当?」
 「ただし…蒼炎に関しては、二種類の炎を使い分けてこそ…が上位の魔法使いの条件になるんだけど…?」
 「蒼炎の二種類…ねぇ?焼き尽くす炎は分かるんだけど、本当に炎で凍らせられる事が出来るの?」

 赤い炎に魔力を上昇させて、炎の色に変化を付ける。
 そして最高位の蒼炎の炎にした時に、温度を+を更に上げれば…如何なるものを焼き尽くす炎に、温度を-に下げて行くと…凍てつかせる炎へと進化させる事が出来る。
 僕が魔王時代には、最初にこの方法を編み出して広めたのは僕なのだが、できる者は極端に少なかった。
 炎は燃えるもの…という考えが先走り、誰も凍る物とイメージする者が居なくて成功しなかった。

 「私はいつになったら、炎魔法の免許皆伝を貰えるんだろう?」
 「下級をやっとマスターし、中級を踏み出したばかりなのに…免許皆伝なんて、まだまだずっと先だよ。」
 「ディストに免許皆伝の炎魔法を見せてくれないかな?それを目標にしたいから…」
 「良いよ、でも…絶望しないでよ。」

 僕は左手から蒼炎の炎を出現させた。

 「まずはこれが蒼炎の炎、次に右手から紅蓮の炎…と、ここまでは良い?」
 「属性同時出現って……出来る人があまり居ないのに。」
 「更に、その2つを1つに合わせて………複合統一魔法、ブレイズエグセキュショーナー………と、これが出来て免許皆伝かな?」

 僕は焔の弓となったブレイズエグセキュショーナーを前方に向かって放った。
 放たれたブレイズエグセキュショーナーは、小高い山を消滅させたのだった。

 「ど、どうみても……先が途方もなく長そうね。」
 「まぁ、中級がやっと第一を取得出来たアマンダにとっては、まだまだ道は長いだろうね。蒼炎の炎を取得出来れば、近道にはなるかも知れないけど?」
 「蒼炎の炎かぁ…?今の段階では、覚えられる気がしないわ。」
 「この辺は、何度も何度も修業が必要になるからね。簡単には行かないよ……と、それよりも、シュゼルの状況はどう?」
 「シュゼルは……」

 あの後に宿に帰ると、シュゼルはアマンダだけには言葉を交わさなかったという。
 その時だけ、頭に来ていて言葉を交わさなかった……と思っていたんだけど、それから現在に至るまで会話はなかったという話だった。
 アルベルとリゼが、その事に対して不審に思っているという話だ。
 まぁ、姉妹の様に仲が良かったシュゼルとアマンダが、いきなり会話らしい事がなくなったとなれば、そう思われても仕方が無いとは思うけど?

 「まぁ、とりあえずは…暫く修業は休みにしよう。」
 「え~~~」
 「ただ休みにする分けじゃ無いよ、修業のない日は…魔力操作をして、魔力を練り上げる練習をしてね。」
 「は~い…」

 この所は、ほぼアマンダに掛かりっきりだったから、少しは他のメンバーとの相手もしてあげないとね。
 シュゼルはまだ取り付く島がない状態だけど、アルベルとリゼは問題が無いだろう。
 ……と、楽観的に思っていたんだけど、アルベルに呼び出されて一変する事になった。

 一体…何があったのだろうか?
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