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第一章
第五話 初めての強敵…勝てませんよ、こんな奴!
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僕は今…森の深い場所にいる。
そして目の前には、半透明だが中身に内臓が見える何かが蠢いていた。
そいつは、僕が森を歩いているといきなり真上から落ちて来たのだった。
僕はそいつを前にしてミドルソードを構えていた。
「調味料で目潰しをしたい所だけど…コイツに目ってあるのかな?」
調味料・塩が使えるのは、あくまでも目を持った魔物に視界を塞ぐ為にする行為である。
なので、目が無い魔物にはそれは有効では無かった。
そしてこの調味料・塩が効かない魔物も発見した。
それは…昆虫系の魔物だった。
昆虫の種類によっては、目が小さかったり隠れた部分にあったりと、動物型と違って狙いにくいのだった。
だが、目の前にいるのは…その目すらない魔物だった。
「さて…? どうやって戦ったら良い物だろうか?」
僕は剣を薙ぎ払った。
だが、魔物の皮膚が切れたがすぐに塞がったのだった。
そして突きも入れたのだが…先程切れた皮膚とは違い、剣が刺さらなかった。
「一体何なんだ、コイツは…?」
その容姿を説明すると、こうなる。
半透明で中身には動物の死骸っぽいのが解けている感じだった。
体は丸くて少し大きい…80㎝くらいだろうか?
頭も手も足も無く、目や耳や口なども無い…形が一定ではない姿をして居る魔物だった。
そう…魔物の正体はスライムだったのだ!
…が、テッドはスライムを見た事が無く、対処に困っていたのだった。
「コイツの弱点は…恐らく体の中に見える玉っぽい物なんだろうけど? どうやって、あそこに届くかが問題だな?」
いきなり木の上から落ちて来たので、動きは解らないが…
地面にいるコイツは、少なくとも機敏な動きはしていなかったので…
僕は振り返ってから全速力で逃げた。
途中まで走ってから振り返ると、追って来ない様だった。
「森の奥にはあんな魔物がいるのか…?」
今の僕にはまだ早い敵だったので、もう少しレベルが上がってから対処をする事にした。
そして僕は、別な魔物を相手にする事にした。
森から離れて、草原に行ったのだった。
そして見付けたのは…ホーンラビットやドリエリアドッグより肉の量が多いボアだった。
「ボアか…森の中で薬草の群生地を食い荒らした厄介な奴だったけど、あの頃は勝てなかったが今なら⁉」
ボアは基本的に群れで行動する…筈なのだが、運が良いのか1匹だけだった。
大きさ的には…僕より若干大きいか?
僕はボアの背後からこっそりと近付いて行ったのだが、さすがに嗅覚の鋭い魔物だけあって…すぐに振り返って来た。
そして前屈みになっているので、明らかに突っ込んでくるだろうと予測した。
そうしたら案の定、突っ込んで来たので…僕はボアの目に塩を放ってから視界を塞いだ。
そして間髪入れずに、ボアの鼻に酢をぶっ掛けた。
するとボアは、「グエッグエッ」と変な声を上げていたのだった。
「さっきの魔物とは違い…お前の弱点は把握しているからな!」
僕はそういうと、ボアの脇腹をミドルソードで刺した。
そしてボアを倒すと、解体を始めたのだった。
ボアの討伐証明部位は、鼻の横にある牙だった。
そして皮も綺麗に剝ぎ取れば売れるし、肉も申し分が無い程に得る事が出来たのだった。
内臓や骨は軽く埋めて置く…これで討伐が完了したのだった。
そして、レベルが上がり…レベル4になってから新たな効果アップを覚えたのだった。
「今度のは…射程アップか!」
ある意味、ありがたい効果だった。
これで放出量アップと併用すれば、離れた場所でも塩を放つ事が出来る!
僕は次に覚える調味料が楽しみで仕方がなかった。
「さて…次の獲物は?」
草原をしばらく歩いていると…ホーンラビットと同種のアルミラージがいた。
これもラビット系の魔物なのだが、ホーンラビットと違って気性が荒い魔物だった。
でも、やる事はホーンラビットと変わらない。
少し離れた場所から塩を放ってから、トドメを刺す…筈だった。
だが、アルミラージは僕を見るなりいきなり突っ込んで来たのだった。
僕は寸での所で躱すと、アルミラージの角は僕の後ろにあった岩に深々と突き刺さっていたのだった。
「何ともな抜けな姿だ…野生の魔物とは思えないな。」
僕はアルミラージの首をミドルソードで落とした。
そしてこの方法で、8匹のアルミラージを仕留める事が出来たのだった。
するとレベル5になって、新たな調味料の油を覚えたのだった。
「油って…調味料だっけ?」
僕は油を使った攻撃を考えたのだが、今の所思い付くのは、地面に撒いてから滑らせるという事しか思いつかなかった。
ボアを再び見付けたので、事前に油を撒いてからボアを誘導した。
そしてボアを油で滑らせてからトドメを刺すを繰り返していると…?
レベルが6に上がったのだった。
レベル6で覚えた効果は、質量アップだった。
これで、より多くの調味料が使えると思いながら…狩りを続けていった。
そして気が付くと…かなりの肉の量を確保出来ているのだった。
「これだけあれば…肉には当分困らないかな?」
僕は冒険者ギルドに帰ってから、依頼達成の討伐証明部位を提出して報酬を貰った。
それにしても…物の見事に、今まで覚えた調味料は人体から排出される物ばかりだな?
塩・酸の酢・そして油…となると、次は何を覚えるのだろうか?
考えていても解らないので、とりあえず帰りにパン屋に寄ってパンを購入した。
肉を確保しているので、肉を購入する分をパンにつぎ込む事が出来るのだった。
そして八百屋にもよってから、屑ではない野菜を購入すると、家に帰る前に肉屋の主人と出会った。
「おぅ、テッド! 最近ウチに来ないが…遂に肉を買い程の金は無くなったのか?」
「いえ、魔物を倒して肉を入手したので…肉を買わなくてもよくなったんです。」
「ほぉ…? 何の肉を手に入れたんだ?」
「アルミラージが11匹とボアが3匹ですね。 これで肉がかなり持ちますよ。」
僕はアルミラージとボアの肉を見せた。
すると肉屋の主人は言った。
「テッド…お前、解体が上手いな! お前さえ良ければ、魔物肉を俺の所に持って聞いたら買い取ってやるぞ!」
「それは良いですね! でも、ノルマとか…は、さすがにありませんよね?」
「それは当然だ! お前が相手にしているのは野生の魔物だからな! 必ず捕まえられるという訳ではあるまい?」
「それは助かります! ならば…」
僕はボアを2頭分の肉を渡した。
すると、1匹につき銅貨500枚で買い取ってくれたのだった。
「値段の相場は解りませんけど、こんなに良いんですか?」
「この肉質だとこれ位の価値があるだろう。 それに、解体の仕方も良いから綺麗だしな! だが良いのか? お前の家の分は…?」
「僕の家の分は確保していますから平気です。 それに、保存機能が無いので…その日に食べないと残りの分は塩漬けか燻製になるので…」
「確かに! ウチの店みたく家庭には魔導冷蔵庫は無いもんな!」
「確かに欲しい物ではありますけどね。」
魔導冷蔵庫…貴族の屋敷の厨房には大体置いてある。
動力が魔石を使う為に、物凄く高価な品なのだ。
なので、貴族以外は…食べ物を扱う店にある訳なのだが…?
「では、僕は行きますね!」
「おぅ、また手に入れたら買い取ってやるからな!」
僕は肉屋を離れると、家に帰った。
そして今日の稼ぎの金額と食材をリットに渡した。
その夜は、ボアのステーキが出されて…久々に高級な肉にありつけたのだった。
「最近…食事が豪華になっていくな!」
「それは、お兄ちゃんが頑張ってくれているからね!」
「この調子でお兄ちゃんは頑張るからな!」
僕はリットに、魔物肉を肉屋に卸すという仕事の話もしたのだった。
リットは生活に余裕が出来て来たと言って、妹達に好きな物を買っても良いのか聞いてきたので、当然OKした。
家計がひっ迫する様な買い物じゃない限りは問題無いし、何より金の管理はリットがしてくれているから問題ないし安心している。
僕は明日に備えて寝る事にしたのだった。
そして翌日…
最近、毎日肉料理を食べている所為か…体の調子はすこぶる良い!
少しは体重も増えてきているみたいだし、このままいけば…
「よし、今日も頑張るぞぉ!」
そしてこの日…僕は狩場で最悪な魔物と戦う事になる。
僕は調味料を駆使して戦うのだが…?
そして目の前には、半透明だが中身に内臓が見える何かが蠢いていた。
そいつは、僕が森を歩いているといきなり真上から落ちて来たのだった。
僕はそいつを前にしてミドルソードを構えていた。
「調味料で目潰しをしたい所だけど…コイツに目ってあるのかな?」
調味料・塩が使えるのは、あくまでも目を持った魔物に視界を塞ぐ為にする行為である。
なので、目が無い魔物にはそれは有効では無かった。
そしてこの調味料・塩が効かない魔物も発見した。
それは…昆虫系の魔物だった。
昆虫の種類によっては、目が小さかったり隠れた部分にあったりと、動物型と違って狙いにくいのだった。
だが、目の前にいるのは…その目すらない魔物だった。
「さて…? どうやって戦ったら良い物だろうか?」
僕は剣を薙ぎ払った。
だが、魔物の皮膚が切れたがすぐに塞がったのだった。
そして突きも入れたのだが…先程切れた皮膚とは違い、剣が刺さらなかった。
「一体何なんだ、コイツは…?」
その容姿を説明すると、こうなる。
半透明で中身には動物の死骸っぽいのが解けている感じだった。
体は丸くて少し大きい…80㎝くらいだろうか?
頭も手も足も無く、目や耳や口なども無い…形が一定ではない姿をして居る魔物だった。
そう…魔物の正体はスライムだったのだ!
…が、テッドはスライムを見た事が無く、対処に困っていたのだった。
「コイツの弱点は…恐らく体の中に見える玉っぽい物なんだろうけど? どうやって、あそこに届くかが問題だな?」
いきなり木の上から落ちて来たので、動きは解らないが…
地面にいるコイツは、少なくとも機敏な動きはしていなかったので…
僕は振り返ってから全速力で逃げた。
途中まで走ってから振り返ると、追って来ない様だった。
「森の奥にはあんな魔物がいるのか…?」
今の僕にはまだ早い敵だったので、もう少しレベルが上がってから対処をする事にした。
そして僕は、別な魔物を相手にする事にした。
森から離れて、草原に行ったのだった。
そして見付けたのは…ホーンラビットやドリエリアドッグより肉の量が多いボアだった。
「ボアか…森の中で薬草の群生地を食い荒らした厄介な奴だったけど、あの頃は勝てなかったが今なら⁉」
ボアは基本的に群れで行動する…筈なのだが、運が良いのか1匹だけだった。
大きさ的には…僕より若干大きいか?
僕はボアの背後からこっそりと近付いて行ったのだが、さすがに嗅覚の鋭い魔物だけあって…すぐに振り返って来た。
そして前屈みになっているので、明らかに突っ込んでくるだろうと予測した。
そうしたら案の定、突っ込んで来たので…僕はボアの目に塩を放ってから視界を塞いだ。
そして間髪入れずに、ボアの鼻に酢をぶっ掛けた。
するとボアは、「グエッグエッ」と変な声を上げていたのだった。
「さっきの魔物とは違い…お前の弱点は把握しているからな!」
僕はそういうと、ボアの脇腹をミドルソードで刺した。
そしてボアを倒すと、解体を始めたのだった。
ボアの討伐証明部位は、鼻の横にある牙だった。
そして皮も綺麗に剝ぎ取れば売れるし、肉も申し分が無い程に得る事が出来たのだった。
内臓や骨は軽く埋めて置く…これで討伐が完了したのだった。
そして、レベルが上がり…レベル4になってから新たな効果アップを覚えたのだった。
「今度のは…射程アップか!」
ある意味、ありがたい効果だった。
これで放出量アップと併用すれば、離れた場所でも塩を放つ事が出来る!
僕は次に覚える調味料が楽しみで仕方がなかった。
「さて…次の獲物は?」
草原をしばらく歩いていると…ホーンラビットと同種のアルミラージがいた。
これもラビット系の魔物なのだが、ホーンラビットと違って気性が荒い魔物だった。
でも、やる事はホーンラビットと変わらない。
少し離れた場所から塩を放ってから、トドメを刺す…筈だった。
だが、アルミラージは僕を見るなりいきなり突っ込んで来たのだった。
僕は寸での所で躱すと、アルミラージの角は僕の後ろにあった岩に深々と突き刺さっていたのだった。
「何ともな抜けな姿だ…野生の魔物とは思えないな。」
僕はアルミラージの首をミドルソードで落とした。
そしてこの方法で、8匹のアルミラージを仕留める事が出来たのだった。
するとレベル5になって、新たな調味料の油を覚えたのだった。
「油って…調味料だっけ?」
僕は油を使った攻撃を考えたのだが、今の所思い付くのは、地面に撒いてから滑らせるという事しか思いつかなかった。
ボアを再び見付けたので、事前に油を撒いてからボアを誘導した。
そしてボアを油で滑らせてからトドメを刺すを繰り返していると…?
レベルが6に上がったのだった。
レベル6で覚えた効果は、質量アップだった。
これで、より多くの調味料が使えると思いながら…狩りを続けていった。
そして気が付くと…かなりの肉の量を確保出来ているのだった。
「これだけあれば…肉には当分困らないかな?」
僕は冒険者ギルドに帰ってから、依頼達成の討伐証明部位を提出して報酬を貰った。
それにしても…物の見事に、今まで覚えた調味料は人体から排出される物ばかりだな?
塩・酸の酢・そして油…となると、次は何を覚えるのだろうか?
考えていても解らないので、とりあえず帰りにパン屋に寄ってパンを購入した。
肉を確保しているので、肉を購入する分をパンにつぎ込む事が出来るのだった。
そして八百屋にもよってから、屑ではない野菜を購入すると、家に帰る前に肉屋の主人と出会った。
「おぅ、テッド! 最近ウチに来ないが…遂に肉を買い程の金は無くなったのか?」
「いえ、魔物を倒して肉を入手したので…肉を買わなくてもよくなったんです。」
「ほぉ…? 何の肉を手に入れたんだ?」
「アルミラージが11匹とボアが3匹ですね。 これで肉がかなり持ちますよ。」
僕はアルミラージとボアの肉を見せた。
すると肉屋の主人は言った。
「テッド…お前、解体が上手いな! お前さえ良ければ、魔物肉を俺の所に持って聞いたら買い取ってやるぞ!」
「それは良いですね! でも、ノルマとか…は、さすがにありませんよね?」
「それは当然だ! お前が相手にしているのは野生の魔物だからな! 必ず捕まえられるという訳ではあるまい?」
「それは助かります! ならば…」
僕はボアを2頭分の肉を渡した。
すると、1匹につき銅貨500枚で買い取ってくれたのだった。
「値段の相場は解りませんけど、こんなに良いんですか?」
「この肉質だとこれ位の価値があるだろう。 それに、解体の仕方も良いから綺麗だしな! だが良いのか? お前の家の分は…?」
「僕の家の分は確保していますから平気です。 それに、保存機能が無いので…その日に食べないと残りの分は塩漬けか燻製になるので…」
「確かに! ウチの店みたく家庭には魔導冷蔵庫は無いもんな!」
「確かに欲しい物ではありますけどね。」
魔導冷蔵庫…貴族の屋敷の厨房には大体置いてある。
動力が魔石を使う為に、物凄く高価な品なのだ。
なので、貴族以外は…食べ物を扱う店にある訳なのだが…?
「では、僕は行きますね!」
「おぅ、また手に入れたら買い取ってやるからな!」
僕は肉屋を離れると、家に帰った。
そして今日の稼ぎの金額と食材をリットに渡した。
その夜は、ボアのステーキが出されて…久々に高級な肉にありつけたのだった。
「最近…食事が豪華になっていくな!」
「それは、お兄ちゃんが頑張ってくれているからね!」
「この調子でお兄ちゃんは頑張るからな!」
僕はリットに、魔物肉を肉屋に卸すという仕事の話もしたのだった。
リットは生活に余裕が出来て来たと言って、妹達に好きな物を買っても良いのか聞いてきたので、当然OKした。
家計がひっ迫する様な買い物じゃない限りは問題無いし、何より金の管理はリットがしてくれているから問題ないし安心している。
僕は明日に備えて寝る事にしたのだった。
そして翌日…
最近、毎日肉料理を食べている所為か…体の調子はすこぶる良い!
少しは体重も増えてきているみたいだし、このままいけば…
「よし、今日も頑張るぞぉ!」
そしてこの日…僕は狩場で最悪な魔物と戦う事になる。
僕は調味料を駆使して戦うのだが…?
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