魔境育ちの全能冒険者は異世界で好き勝手生きる‼︎ 追い出したクセに戻ってこいだと?そんなの知るか‼︎

アノマロカリス

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最終章

ショートストーリー 第四話・魔法の研究・後編(誰を狙うのでしょうね?)

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 僕のチームに女性と言えば、リッカ以外にはグロリアがいる。

 グロリアは……可愛いというか、どちらかと言うと凛々しい感じがする。

 服装も割とラフな感じで露出度もそれなりになので、脱衣魔法を喰らわせたところで…大した反応は得られないだろう。

 なので、大いなる反応をしてくれる…ある女子をターゲットに、目標を定める事にした。

 まず、その場所はと言うと…?

 バストゥーグラシア大陸にある、魔法学院だった。

 「バストゥーグラシア大陸にある魔法学院は、ファークラウド大陸の魔都ウィンデルにある魔法学院と同様に有名な場所ですね。」

 「シオンは、魔法学院では学ばなかったの?」

 「ボクは、15歳になった時に屋敷から追い出されましたからね。 無能な穀潰しにかける金は勿体無いと言われて…」

 シオンの家庭事情を知れば、魔法学院に入学させるという事は無駄だと思っているだろう。

 シオンの実家であるグラッド伯爵家は、騎士一家で名を馳せている名門貴族である。

 その所為で、魔法を嫌悪していて…その辺の理解は受け入れてはもらえなかったらしい。

 まぁ、状況が変わった今だったら…シオンが望めば魔法学院に入学は叶うかも知れないが…?

 ただ、カナイ村で…

 とー祖母ちゃんにボッコボコに扱かれて、何度か死に目に遭っている程の訓練をした後では、魔法学院の授業は退屈だと言えるだろう。

 魔猟祭で魔法学院の教員達が数人…魔猟祭に駆り出された訳なのだが、その殆どが壊滅的な被害に遭っていた。

 そんな経験をした教員達が学院に戻ると、今まで以上にレベルの高くなった授業を行っているらしいのだが?

 とー祖母ちゃんに手解きをされていなければ、あそこの授業は…

 僕が通っていた時に比べて、幾分かレベルの上がった授業を行ったとしても、退屈な授業は否めない。

 「…で、脱衣魔法の実験をすると言っていましたが、それを魔法学院の誰に試すのですか……って、ま、まさか…フローライト侯爵令嬢ですか⁉︎」

 「フローライト侯爵令嬢って、アリシアの事? 無い無い…僕はロリコンじゃ無いからね。」

 「…となると…? シフォンティーヌ公爵令嬢か、ファルシュラム公爵令嬢ですか?」

 「シンシアとクララの事は考えてなかった。 まぁ、あの二人だったら…僕が欲しいリアクションをしてくれるかもしれないけど?」

 僕が考えていた人物は、ウィズとチエの事だった。

 あの2人には、【烈火の羽ばたき】の時に、嫌という程に世話になったからなぁ。

 復讐をしても罪悪感を感じないあの2人なら、丁度良い実験台としては十分だろう。

 「あぁ、ザッシュのかつての仲間の魔法使いと法術士ですか…」

 「そそ。」

 「でも、そんなおばさんに羞恥心ってありますかねぇ? 若い人ならいざ知らず…」

 シオンに言われて考えてみた。

 確かに言われてみれば、ウィズもチエも三十路近いおばさんである。

 しかも、どっちも露出度が高い服装をしているので…脱衣魔法を施した所で、期待した成果は得られないだろう。

 「…となると、シンシアかクララしかいないなぁ?」

 「ボクは出来ませんけどね。 仮にも伯爵令息が、公爵令嬢相手に弓を引く行為は…」

 「でも、若い人を勧めたのはシオンだよ? 僕はシオンの考えに従っただけなので、何が起きても僕は関係無い。 罪は全てシオンに吹っ掛ける。」

 「ちょっと待ってくださいよリュカさん、そんな事がバレたら…ボクはまた殺されますよ。」

 「大丈夫だよ、母さんの耳に入らなければ…」
 
 「ファルシュラム公爵様とシフォンティーヌ公爵様は、ジーニアス・ハーサフェイ様の元御学友なんですよね? 念話魔法や通信魔導具で伝わったりはしませんか?」

 「大丈夫だよ、通信魔導具はカナイ村でしか使われてない。 あれは実用的な段階では無いから、仮に使用するとしても…ゴルディシア大陸内で使用出来るかどうかだし、他大陸まで通信を伸ばす事はできない。 念話魔法も、相手も使えないと念話魔法は使えないから、父さんだけが使えても、公爵様達が使えなければ念話は無理だしね。」

 …なので、バレてシンシアとクララから訴えられたり、母さんの耳に入ったりすれば…シオンに吹っ掛けるというのはそういう事だ。

 まぁ、あくまでもバレたら…という話。

 シンシアとクララの目の前で、真正直に脱衣魔法をぶっ放すわけでは無い。

 少し離れた場所から魔法を放つつもりなので、魔法が得意なクララなら…魔法残滓を特定する術があるかも知れないが、ズボラな魔力操作しか出来ないシンシアには、とてもバレるとは思えない。

 「やはり、リュカさんも…年相応の男の人だったんですね。」

 「ん? どういう意味だ?」

 「脱衣魔法って、相手の服を弾け飛ばして裸にする魔法ですよね?…そうなれば…」

 「ちょっと待て! シオン、変な誤解をするな。 僕は女の子に裸には興味が…」

 あれ…僕はこのまま、否定的な事を言ってしまっても良いのだろうか?

 年齢的な事を考えると、否定的な事を話すのは不正解な気がする。

 その証拠に、サイラスやアレックスやキースは…会う度に女の子のエロ話に花を咲かせているしなぁ?

 「僕は特に、女の子の裸にはあまり興味がないんだ。 女の子の裸って…メイク魔法で性別転換した自分の姿を見慣れているから、シンシアやクララの裸を見ても…特に何も感じないと思うしね。」

 「そう言えば、リュカさんは結構な頻度で女性になりますもんね。」

 ここ最近では、高級娼館に潜入するミッションを冒険者ギルドで依頼された事があった。

 …なんでも、悪徳ギルドのシンジケートを撲滅するのが目標で、この依頼は長期になるのだった。

 高級娼館に潜入するメンバーは、容姿が整っている美少女が適任だという。

 リッカの場合…周囲に金目の物があるから、目移りして失敗するリスクが高いので✖︎。

 グロリアは…顔は整ってはいるけど、ガイアン以上の高身長なので…潜入には向かない。

 ノワールに頼むという手もなくはないんだけど、リッカからノワールに変身するには、時間が限られてしまう為に長時間は無理。

 …そうなってくると、残りは僕とシオンになる訳なんだけど…?

 シオンは、潜入するメンバー達のサポートに徹する為に、潜入には参加出来なかった。

 なにで、潜入には僕と冒険者ギルドで用意した女性冒険者達が参加となった訳なのだが…?

 「もう…スパンコールドレスとか、キャミソールドレスとか着たくない…」

 「意外と…似合ってましたよ。」

 高級娼館に潜入なので、一般の貴族のドレスを纏って入る事はない。

 露出度が高い服やセクシー路線の高い服になるんだけど、それを性別男で変身魔法で性別転換で女になった僕が着ている。

 そんな自分の姿を見慣れていると、女の子の裸を見ても…特に何も思わなくなってくる。

 「……やはりリュカさん、考えを変えませんか?」

 「考えは変えない、そして…バレたらシオンに吹っ掛ける。」

 「考えを変える方向で…が無理なのでしたら、せめてバレないで欲しいです。」

 一応…作戦は考えてはいるが、思い通りに事が進まないのが人生だったりする。

 果たしてリュカは、失敗もせずに実行ができるのだろうか?
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