聖女召喚に巻き込まれたけど、僕は聖者で彼女よりも優れた能力を持っていた。

アノマロカリス

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第十四話 瘴気・前編

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 その日…国民全体に行き渡るおにぎりが完成して、ちょっとしたお疲れ様パーティーを行っている時に、僕は緊急招集をされる事になった。
 国境付近にある瘴気が、甚大な被害が出ているという報告を受けたからでした。

 「いや、ちょっと待て…セイファームラート王国には聖女がいるだろう? 何故、そこまでの被害が出る前に対処をしなかった?」
 「それが………」

 聖華の気持ちとは裏腹に、セイファームラート王国のイケすかない金髪碧眼が…まだ聖女に実戦は早いと言って、神殿側に処理を行わせていたそうだった。
 小さな瘴気を払う為には、聖水と回復魔法で対処が出来るらしいけど、抑え込むだけで完全なる浄化は出来ないらしい。
 それを行えるのが伝承の聖女という話らしいのだが、その肝心の聖女が出動していないのだから、被害状況は増すばかりだった。
 …そこで、セイファームラート王国の聖女が使い物にならないという話で、マーヴロス王国の魔法研究所に緊急要請がされたという話だった。
 そこから僕に招集がかかったという訳。

 「何をやっているんだよ聖華は…いや、シュヴァの話によると…クレイマンが聖華を止めている可能性があるからか。」

 伝承の聖女というのは、その国を象徴する伝説的な存在だ。
 …が、それは…幾つかの実戦を重ねて初めて役に立つ。
 実戦も行っていない聖女にもしもの事があれば、国を揺るがす大問題に発展する。
 クレイマンが慎重になるのは、恐らくはそこから来るのだろう。

 「今回の件は、流石にセイファームラート王国側も看過出来ない状況になって来ていてな。 それで、聖女が派遣されるという話なのだが…その際に、マーヴロス王国の魔法研究所側にも出動して貰えないかと要請が…」
 「なるほど。 セイファームラート王国側には、僕が聖者という事も知らないだろうしね。」

 国境付近の瘴気問題は、どれ位の規模かは分からないが…恐らく僕が出れば問題は解決するだろう。
 僕は、マーヴロス王国内にも発生している瘴気を浄化する為に、王国内の広さ迄なら浄化が出来るくらいに活動をしていた事があった。
 国境付近の瘴気が、マーヴロス王国よりも広いのなら…という事はないだろう。
 それに聖華も…聖女様が向こうに居るしね。
 そして僕達…僕とシュヴァとノアに魔法研究所のメンバーは、王国の馬車8台で国境付近の目的地に向かったのだった。
 そして現地に到着をすると、数日ぶりに見た聖華の姿がそこにあった。
 
 だけど、聖華の奴………なんか凄く怒ってないか?
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