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第十五話 瘴気・後編
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僕は現在、瘴気が発生している場所に来ていた。
瘴気の規模は、樹齢何年かは知らないが…とにかく巨大な立派な大木だった。
その木が瘴気により、葉が一枚も付いてはおらず…木枝も痩せ細っている状態だった。
「あぁ、ユグドラシルの根先が……」
「ちょっと待て、ユグドラシルって…まさか世界樹なのか⁉︎」
セイファームラート王国の王族は馬鹿なのか?
世界樹が世界にどんな影響を与えているかなんて、異世界系のラノベオタクなら心得ているぞ。
それを…よくもまぁ、ここまで放置をしていたな。
聖女なんかよりも、よっぽど重要な案件だろう。
……あ、だから、久々に見た聖華が怒っていたんだな。
これは…怒るというより、呆れる他ないからなぁ。
「シュヴァ、どうすれば良い? 僕はシュヴァの命令で動くよ…」
「なら、少し待っていてくれ。 どうやら、セイファームラート王国が動きそうだ。」
セイファームラート王国の…法衣を着た男女数名が、瘴気が発生している世界樹に近付いた。
そしてその場で跪いて祈りを捧げると、法衣を着た者達から光が発生して、瘴気に向かって行ったのだった。
「あの世界樹の大きさに、あれっぽっちの光でどうにかなるのか?」
「いや、全然足りない。 聖女様に負担を掛けないようにする為の…セイファームラート王国側の配慮だと思うのだが?」
聖華の聖女としても強さがどの程度の物かは……いや、僕よりは弱い事は知ってはいるが…それでも仮にも聖女を名乗れるんだから、この程度の大きさの瘴気の浄化は出来るだろう。
…と思ったが、その後に登場した聖華が浄化の魔法であるピュリフケーションを唱えても、枝先が一瞬元の枝に戻っ……る前に瘴気に侵食されて行った。
「おいおい…聖女様の浄化は、この程度の大きさでも無理なのか? なぁ、シュヴァ…そろそろ僕が出ても良いか?」
「だな…セインの存在がバレる事になってしまうが、そんな事を言っている状況でもないしな。」
僕は溜め息を吐くと、世界樹の元に近寄り…手をかざして叫んだ。
「瘴気よ、世界樹から消え去れ! ピュリフケーション‼︎」
神殿の法衣を着た者達と聖華の浄化の光以上の大きさの光が、世界樹の全体を覆うと…世界樹にまとわり付いている黒い瘴気が消え去って、元の世界樹の状態に戻った。
マーヴロス王国側の者達には、特にこれと言った反応はない。
僕が街中で行っている浄化を、間近で見ていて見慣れているからだった。
逆に…信じられないといった表情を浮かべているのは、聖華を含めたセイファームラート王国側の方だった。
今期の聖女召喚で来た聖女が瘴気を晴らす事は出来ずに、聖女のオマケとして着いてきた者に手柄を奪われたからだった。
「さてと、シュヴァ、ノア、みんな…帰ろうか。」
僕はマーヴロス王国側の皆に声を掛けると、皆はそれぞれ馬車に乗っていった。
僕も馬車に乗ろうとする際に、聖華に向かって言った。
「伝承の聖女様の力は、この程度の瘴気も浄化出来ないのかよ。 恥をかく為に来るくらいなら初めっから来るなよ、さっさと帰れ‼︎」
聖華にこう言えば、聖華としては酷く屈辱を味わう事になるだろう。
そして恐らくだけど、次はこの程度の大きさの瘴気を祓えるくらいにはなるだろう。
だって、僕の言った言い方は…聖華を奮起させる為の挑発だからだ。
恐らく今回の原因は、セイファームラート王国のクソ王子のクレイマンが、聖華を過保護に扱い過ぎた所為だろう。
その過保護が無くなれば、聖華は………いや、聖女としての本来の力を発揮するだろう。
今回の件はこれで片が付いた……と思っていたが、後日にセイファームラート王国側から猛抗議が来るのだった。
瘴気の規模は、樹齢何年かは知らないが…とにかく巨大な立派な大木だった。
その木が瘴気により、葉が一枚も付いてはおらず…木枝も痩せ細っている状態だった。
「あぁ、ユグドラシルの根先が……」
「ちょっと待て、ユグドラシルって…まさか世界樹なのか⁉︎」
セイファームラート王国の王族は馬鹿なのか?
世界樹が世界にどんな影響を与えているかなんて、異世界系のラノベオタクなら心得ているぞ。
それを…よくもまぁ、ここまで放置をしていたな。
聖女なんかよりも、よっぽど重要な案件だろう。
……あ、だから、久々に見た聖華が怒っていたんだな。
これは…怒るというより、呆れる他ないからなぁ。
「シュヴァ、どうすれば良い? 僕はシュヴァの命令で動くよ…」
「なら、少し待っていてくれ。 どうやら、セイファームラート王国が動きそうだ。」
セイファームラート王国の…法衣を着た男女数名が、瘴気が発生している世界樹に近付いた。
そしてその場で跪いて祈りを捧げると、法衣を着た者達から光が発生して、瘴気に向かって行ったのだった。
「あの世界樹の大きさに、あれっぽっちの光でどうにかなるのか?」
「いや、全然足りない。 聖女様に負担を掛けないようにする為の…セイファームラート王国側の配慮だと思うのだが?」
聖華の聖女としても強さがどの程度の物かは……いや、僕よりは弱い事は知ってはいるが…それでも仮にも聖女を名乗れるんだから、この程度の大きさの瘴気の浄化は出来るだろう。
…と思ったが、その後に登場した聖華が浄化の魔法であるピュリフケーションを唱えても、枝先が一瞬元の枝に戻っ……る前に瘴気に侵食されて行った。
「おいおい…聖女様の浄化は、この程度の大きさでも無理なのか? なぁ、シュヴァ…そろそろ僕が出ても良いか?」
「だな…セインの存在がバレる事になってしまうが、そんな事を言っている状況でもないしな。」
僕は溜め息を吐くと、世界樹の元に近寄り…手をかざして叫んだ。
「瘴気よ、世界樹から消え去れ! ピュリフケーション‼︎」
神殿の法衣を着た者達と聖華の浄化の光以上の大きさの光が、世界樹の全体を覆うと…世界樹にまとわり付いている黒い瘴気が消え去って、元の世界樹の状態に戻った。
マーヴロス王国側の者達には、特にこれと言った反応はない。
僕が街中で行っている浄化を、間近で見ていて見慣れているからだった。
逆に…信じられないといった表情を浮かべているのは、聖華を含めたセイファームラート王国側の方だった。
今期の聖女召喚で来た聖女が瘴気を晴らす事は出来ずに、聖女のオマケとして着いてきた者に手柄を奪われたからだった。
「さてと、シュヴァ、ノア、みんな…帰ろうか。」
僕はマーヴロス王国側の皆に声を掛けると、皆はそれぞれ馬車に乗っていった。
僕も馬車に乗ろうとする際に、聖華に向かって言った。
「伝承の聖女様の力は、この程度の瘴気も浄化出来ないのかよ。 恥をかく為に来るくらいなら初めっから来るなよ、さっさと帰れ‼︎」
聖華にこう言えば、聖華としては酷く屈辱を味わう事になるだろう。
そして恐らくだけど、次はこの程度の大きさの瘴気を祓えるくらいにはなるだろう。
だって、僕の言った言い方は…聖華を奮起させる為の挑発だからだ。
恐らく今回の原因は、セイファームラート王国のクソ王子のクレイマンが、聖華を過保護に扱い過ぎた所為だろう。
その過保護が無くなれば、聖華は………いや、聖女としての本来の力を発揮するだろう。
今回の件はこれで片が付いた……と思っていたが、後日にセイファームラート王国側から猛抗議が来るのだった。
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