聖女召喚に巻き込まれたけど、僕は聖者で彼女よりも優れた能力を持っていた。

アノマロカリス

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第十六話 猛抗議…

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 「ヒジリ・ガイセンジをここに連れて来い‼︎」

 セイファームラート王国の金髪碧眼のクソ王子こと、クレイマン・バド・セイファームラートは、マーヴロス王国の謁見室に着くと同時に叫んでいた。
 すると国王が対処をした。

 「現在、聖者様は…息子と共に、領内の瘴気討伐に出掛けております。」
 「いつ戻る?」
 「出発されたのがつい朝方の事ですので、1週間から10日は帰って来ないかと…」
 「むぅぅぅぅぅぅ‼︎」

 クレイマンは地面を蹴ると、マントを翻して謁見室から出て行った。
 それから「帰って来たら、セイファームラート王国に来い‼︎」と伝えると、そのまま馬車に乗って帰って行った。

 「セイン様の言うとおり、本当に来ましたね…まさか、クレイマン王子が乗り込んでくるとは思いませんでしたが?」
 「それだけ切羽詰まった状態なんだろう。」
 
 実はセイファームラート王国側から、セインを訪ねて誰か来る事をセインは予言していた。
 だが、会った所で…色々根掘り葉掘り聞かれてから、聖女の代わりに瘴気問題をどうにかさせようとしてくるのは予測が出来ていた。
 …なので、領地内の瘴気問題を解決する…という建前で、セイファームラート王国側の者達が来る前に、さっさと離れてしまおう。
 …という計画を立てていたのだった。

 「むっ?」
 「どうした、セイン…?」
 「マーヴロス王国から、セイファームラート王国に向かう馬車が走って行くのを捕らえれた。」
 「…という事は、見事にセインの策にハマったんだろうな。 ところで、セインはセイファームラート王国側から誰が来たと予想する?」
 「聖華…と言いたいところだが、聖華を1人で外出される様な事はないだろう。」
 「自分は、クレイマンの奴が自ら来た可能性があるな。 目の前で、あんな醜態を晒された訳だしな。」

 まぁ順当に考えれば、恐らくはクレイマンというのが正しいだろう。
 ただ、セイファームラート王国に向かう馬車がマーヴロス王国から遠ざかっているところを見ると、後日に城に来いという催促をして帰って行ったのではないかと思う。

 「セイン、いつに城に帰る予定なんだ?」
 「国王様には、1週間~10日…と答えたけど、実際にどれ位で帰るかは決めてない。」
 「名目は、王国内の瘴気問題の解決…と言っていたが、セインが片っ端から瘴気を祓いまくっているから、もう王国内では瘴気が発生している場所が…?」
 「あるじゃないか、海の近くにも瘴気が…」
 「海って、ここから何千リゼルkm離れていると思うんだよ。」
 「領内のみならず、近隣や隣国の瘴気を祓っていれば…戻って来る日にちが伸びるのは仕方がないことさ。」

 早く行こうが、遅くなろうが…結局は文句を言われるのなら、思いっきり遅刻してやれば良い。
 まぁ、文句どころか、キレる可能性の方が高そうだしなぁ。
 瘴気を祓う旅で、1週間~10日で帰って来れる事はなかった。
 その間に、痺れを切らしたクレイマンが何度か足を運んだみたいだが…?
 その度にキレ散らかしているという話だった。

 「そういえば…聖華はちゃんと修行ができる様になったのかな?」
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