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1巻
1-1
しおりを挟む1 プロローグ
真っ白な空間で、僕、入間巧は不安に押し潰されそうになりながら、目の前で困った顔をしている女性を見ていた。
当然、この状況が尋常じゃないことはいかに鈍感な僕でもわかるし、もちろん良い状況じゃないのもわかる。
「うーん、ごめんなさいね。あなた巻き込まれちゃったみたい」
「えっ!?」
目の前にいる女性は、ミルドガルドと呼ばれる世界の女神様らしい。
僕は無意識に膝を折りそうになったが、女神様に止められる。それくらい女神様は何もしなくても威厳に満ちていた。
女神様が言うには、ミルドガルドで禁術とされている召喚魔法が行使されたらしい。ただ、無茶な条件で行われたため、結果として複数の人間が召喚されてしまい、そこに僕が巻き込まれたとのこと。
「じゃあ日本に帰してください」
「ごめ~ん。それが無理なんだ」
「えっ!」
唖然とする僕に、女神様は続ける。
「まあまあ、順を追って説明するわね。そもそも異世界召喚魔法ってとても危険な魔法なのよ。数多ある世界の無数にいる対象からランダムに選出して召喚するんだけど、この世界と地球では理が違いすぎて、ミルドガルドが崩壊する危険性もあったの。だから慌てて私が介入したんだけど、召喚自体をなかったことにはできなくて」
どうやら地球とこのミルドガルドとでは、大気の組成から細かな物理法則等まで異なるようだ。それはほんの僅かな違いなのだが、世界間にとっては非常に危険なものだったらしい。
「はぁ…………」
そこで僕は周りを見渡す。
相変わらず真っ白な空間が広がり、ここには僕と女神様しかいない。
「あの、僕が巻き込まれたというなら、他にも召喚された人がいるんですよね」
「ええ、あなたと同じ日本人が三人召喚されたわよ。その子達は、シドニア神皇国の召喚魔法陣に問題なく召喚されたわ」
「あれ? じゃあ僕はどうなるんですか?」
僕がそう聞くと、女神様がばつの悪そうな顔をして謝ってきた。
「えへへっ、実はね、異世界召喚の禁術を二度と使えないようにパッチを当てたら、ちょっと加減を間違えちゃって」
「…………」
女神様は、異世界召喚魔法をミルドガルドで使えないようにするために、世界の仕様変更をしたらしい。それのせいで僕を帰すことまで不可能になったと。
女神様が頭の上で片手を上げて、てへっという感じで謝ってくる。
そんな謝り方って……
ちなみに正式な召喚対象じゃない僕は、いろいろなとばっちりの影響で身体を喪失しているそうだ。身体があるように感じてたんだけどどうなってるんだろ。ともかくミルドガルドへは、女神様が僕の身体を再構築してから移す予定だという。
うん、日本には帰りようがないってことだけはわかった。
「それで、ここはもうミルドガルド世界の神界だから、今更あなたがいた世界へは帰せないのよ。諦めてね」
「いや、諦めてねって……それで僕もそのシドニア神皇国ってところに召喚されるんですか?」
「それでも良かったんだけど、あなたには申し訳ないことをしたから少しサポートしようと思ってね。そんなわけでここに呼んだのよ。それに、シドニア神皇国ってちょっと問題ある国でね。勇者召喚に巻き込まれたあなたの扱いは、きっと酷いモノになるというのが目に見えているの」
何だその国、呼び出しておいて酷い扱いって。
ともかく、僕がこれから生活することになるミルドガルドという世界は、十五世紀頃のヨーロッパと同じくらいの文明の発展度らしい。そこでは多種多様な種族が暮らし、危険な魔物まで存在しているという。
そしてさっき女神様が言っていたシドニア神皇国は、宗教国家だけど存在しない神を主神と崇めている、いろいろと問題がある国だそうだ。
ここで、女神様から特大の爆弾が落とされる。
「だいたい勇者召喚って、召喚する目的がないのよね」
「えっ? 魔王をやっつけたりするために勇者を召喚したんじゃないんですか?」
意味のない召喚に巻き込まれたのかと僕が呆然としていると、女神様がやれやれと首を横に振る。
ミルドガルドには、サキュバスやデーモンみたいな外見の魔族という種族は一応存在しているんだけど、魔法が得意な種族という位置付けに過ぎないらしい。だから魔王はその魔族の国の王様というだけ。
倒すべき魔王がいるわけじゃないのに勇者を召喚したそのシドニア神皇国って、キナくさいな。
「ねっ、シドニア神皇国へは行かないようにしてあげたんだから、私に感謝してくれてもいいのよ。それに、日本でもゲームや小説であるでしょ。あれと近い世界へ行けるのよ。レベルやスキルがあって、剣と魔法のファンタジー世界よ。ワクワクしない?」
「いや、不安しかないですけど」
女神様がノリノリで言ってくるけど、40歳近い普通のオッサンに、剣と魔法のファンタジー世界はキツイと思う。
ゴブリンやドラゴンも怖いけど、盗賊や山賊も怖い。
「まあまあ、盗賊や山賊はドンドン殺っちゃっていいから」
あれ? 頭の中で考えたことが筒抜け?
「それはわかるわよ。私はこれでも女神よ。確かにあなたが住んでいた日本と比べると殺伐とした世界かもしれないけど、日本だって昔は似たようなものだったでしょう。私がいろいろとサポートするから大丈夫よ」
そう言って女神様が片手を振ると、光が僕の身体を包んだ。
いったい何が起きたんだろう?
「ステータスって念じてみて」
女神様に言われたように、頭の中でステータスと念じてみる。すると半透明の板が現れた。
【名 前】 タクミ・イルマ
【種 族】 人族
【年 齢】 15歳
【職 種】 なし
【レベル】 1
【状 態】 健康
【生命力】 100 【魔 力】 100 【 力 】 50 【俊 敏】 30
【体 力】 50 【器 用】 50 【知 力】 70
あれっ、年齢が15歳になってる。
「サービスよ。過酷な環境でアラフォースタートはムリゲーでしょう」
「あの、職種っていうのは? 僕、地球ではサラリーマンだったんですけど」
「さすがにミルドガルドにサラリーマンはないけど、あえて当てはめるとしたら商人かしら。この世界の職種っていうのはそうね、剣士や魔法使い、騎士や盗賊、狩人、薬師、錬金術師、鍛治師、大工などのことよ。ミルドガルドでは、行動によって様々なスキルを手に入れることができるんだけど、そのスキルを使いこなすことで職種を手に入れられるの。職種に就くことで、ステータスの成長や行動の補正といった恩恵を受けられるわ」
「はぁ、もうミルドガルドへ行く以外の選択肢はないんですね」
そういうことなら職種は、薬師、錬金術師、鍛治師、大工あたりがいいな。喧嘩もしたことないから、間違っても剣士や戦士は嫌だ。
「まぁ決まったことを悩むより、この先のことを考えた方が建設的よ。それでさっそくだけど、私からのサポートとして、大陸共通言語と簡単なミルドガルド世界の常識をあなたの魂に刻むわね。これで言葉と一般常識では不便はないはずよ。それ以外で何かリクエストはある?」
そう問われて僕は考え込む。
さっきからの女神様の話を総合すると、まるでゲームのような世界なのは間違いない。命の危険も身近にあるんだろう。
でも戦闘職はやっぱり無理だから、消去法で生産職を目指すしかない。その場合、素材を採取するときに、名前やレシピを調べられる鑑定みたいなスキルがあれば欲しいかな。あと、集めた素材を入れるストレージやアイテムボックスみたいなモノもあるといいかも。
それと最低限の身を守る手段。怪我や病気も怖いから回復魔法ってあるのかな?
「鑑定に、アイテムボックスと回復魔法ね。生産職に就きたいようだから、それに便利な魔法を見繕っておくわ。でも、勇者じゃなくて生産職を望むなんて地味ね」
僕がツラツラと考えていたら、女神様は適当にスキルっぽいのを用意してくれたみたいだ。そして片手を振ったと思ったら、その手から放たれた光の玉が僕の中に入ってきた。
「あがぁぁぁぁーーー!!」
頭が割れそうなほどの激痛が走り、僕はその場にうずくまる。
「じゃあ頑張って生きてね~」
女神様の軽い声に見送られ、光が僕の身体を包んだ。
そこで僕の意識は途切れた。
◇
「送り出したんですね」
白い羽を背に生やした天使のような女性がいつの間にか現れ、女神――ノルンに話しかけた。
「あら、見てたの?」
「それは、ノルン様があの男性をシドニア神皇国の勇者召喚よりも三年も時を遡って送るなんて、手の込んだことをするからです。しかも、特製の身体を作ってまで」
「そ、それはアレよ。あのまま若返らせただけではミルドガルドじゃ目立つでしょ。シドニアが召喚した勇者と同じ世界出身なのだから、彼らとの関係を疑う者も出てくるかもしれないじゃない。だから違う身体を用意してあげたの。三年遡ったのは、シドニアの勇者は三人なのよ。もし彼がシドニアと対峙するようなことになったとき、対抗できるようにしておきたかったの!」
「はぁ、わかりました。そういうことにしておきます。で、結局、彼に何を期待しているんですか? 過保護なくらいにスキルを与えていましたが」
天使の追及は止まらない。
「私も数えきれないくらいたくさんの魂に触れてきたけど、その中でも特別、彼の魂は強く優しかったわ。きっとそういう生き方をしてきたのね。彼なら間違った力の使い方はしないでしょうし、ミルドガルドにも良い影響があると思うの。種族に対しての偏見もなさそうだし、ミルドガルドの安定に役立つかもしれないしね」
とはいえ女神ノルンは、タクミにそれほどの役割を求めてはいなかった。しいて言うなら、ミルドガルドという池に小石を投げ込んだくらいの感覚だ。
ただその小石の起こす波紋が、大きく広がれば良いと思いながら。
2 タクミ、大地にポツンとひとり
意識が戻ると、地面の硬い感触が背中にあった。
「うっ、ううっ、酷い目にあった」
上半身を起こす。すぐに自分の身体に違和感を覚えた。
「メタボなお腹がへっこんでいる?」
確認するためにとりあえず立ち上がってみる。
うん、お腹がスッキリとへっこんでいる。
アラフォーなのに加え怠惰な生活のせいでメタボ体形になっていた身体は、見違えるようにスッキリしていた。
周りを見渡すと、草原の中にある丘の上にいることがわかった。
「背後に森と、目の前に草原。その向こうに、あれは川かな? 右側は険しそうな山、左側はずっと向こうまで草原か……」
歩き出す前に、自分の身なりをチェックする。
服装はゴワゴワした生成りのシャツと茶色のズボン、頑丈そうな革のショートブーツ、左腰にショートソード。足元には革の肩掛け鞄が置いてあった。
「何か入っているのか?」
鞄の中を調べてみる。
ナイフ
干し肉
水袋
手ぬぐい
外套
お金の入った小袋(金貨1枚、銀貨10枚、銅貨10枚、紙切れ1枚)
小袋に入っていた紙切れを見てみると、この世界の通貨についての説明が書いてあった。僕が降り立ったアスガルド大陸では、この硬貨が使用されているらしい。
白金貨 1枚 = 金貨 100枚 = 1000万円
金貨 1枚 = 銀貨 100枚 = 10万円
銀貨 1枚 = 銅貨 10枚 = 1000円
銅貨 1枚 = 鉄貨 10枚 = 100円
鉄貨 1枚 = 10円
「お金はありがたいよな。そうだ、ステータスを確認しておくか」
そうつぶやいて、僕はステータスと念じてみる。
【名 前】 タクミ・イルマ
【種 族】 人族
【年 齢】 15歳
【職 種】 なし
【レベル】 1
【状 態】 健康
【生命力】 100 【魔 力】 100 【 力 】 50 【俊 敏】 30
【体 力】 50 【器 用】 50 【知 力】 70
【ユニーク スキル】 [鑑定EX][アイテムボックスEX]
【パッシブ スキル】 なし
【アクティブスキル】 [光属性魔法1Lv][火属性魔法1Lv][水属性魔法1Lv]
[風属性魔法1Lv][土属性魔法1Lv][時空間属性魔法1Lv]
[錬金術1Lv][鍛治1Lv]
【 加 護 】 [女神ノルンの加護]
「何か魔法の属性が多いんですけど」
他におかしなところがないか見ていると、加護の項目に気が付いた。
「あの女神様ってノルンっていうんだ」
詳しく見ようとすると、スキルの鑑定EXが働いたのか詳細が表示される。
[女神ノルンの加護]
すべてのステータス値、スキルの成長補正大。成長限界突破。
すると女神様の声が聞こえた。
『今、私の加護を持ってるのはタクミだけだから、ありがたく思ってね』
「…………いやいや、ノルン様。こんなの知られたら厄介事に巻き込まれそうですよ。はぁ、まぁ考えても仕方ないから、魔法を検証するか」
と言ってみたものの魔法の使い方はわからない。しょうがないので、わからないなりにやってみることにした。火属性魔法を使って辺りに火が移り火事になってしまったら怖いから、水属性魔法を試してみる。
「えっと、ウォーターボール!」
右手を伸ばしてそれっぽい呪文を唱えると、身体の中から何かが抜ける感覚のあと、水の塊が前方に飛び出した。
今の身体の中から抜けたのが魔力だろうな。そう意識した瞬間、頭の中にメッセージが流れる。
〈魔力感知スキルを取得しました〉
スキルを取得した瞬間、自分の中や自然界にある魔力をはっきりと感じることができるようになった。
今度は明確にイメージして、またウォーターボールを試してみる。
シュバッ!
最初と比べて、明らかに勢いのある水球が飛んでいった。
「イメージが大事って、テンプレだよね」
その後、魔法の属性を変えて何度か検証をしてみることにした。
「ウィンドカッター!」
不可視の風の刃が数メートル先の草を切り裂く。どの程度の威力かはわからないけど、見えない風の刃って使えそうだな。
「ロックボール!」
拳大の石が、かなりの速さで飛んでいった。どのくらい飛んだのだろう。時速は150キロくらい出てそうだ。
どの属性もレベル1の魔法は、一回につき魔力を5消費していた。
「よし、こんなところか。あとはアイテムボックスのチェックだな」
アイテムボックスを意識すると、すぐ側の空中に黒い穴が出現した。
その中に恐る恐る手を入れ、拾った石を入れてみる。
「うん、頭の中にリスト化されるのか。中身を確認できて便利だな」
続いて、ステータスのアイテムボックスの詳細を、鑑定で確認してみる。
[アイテムボックスEX]
時空間属性魔法の収納魔法とは別物。女神ノルンが特別に創造したスキル。空間の開閉、物の出し入れに魔力を必要としない。
収納量無限、時間停止、生物の収納不可。
「おぉ、こんなのバレたらまずいよな」
そう独り言を言った瞬間、頭の中にメッセージが流れた。
〈アイテムボックスEX(隠匿)、女神ノルンの加護(隠匿)に変更しました〉
どうやらノルン様がやってくれたらしい。
「ありがとうノルン様」
それから僕は、とりあえず手頃な石を拾ってアイテムボックスの中に収納していくことにした。
これは投石用だ。今この周りには危険な魔物の気配は感じないけど、いざ戦闘となったときのため。一応武器としてショートソードが用意されてたけど、僕に剣なんていきなり使えるわけがない。投石ならまだ何とかなるかもっていう理由だ。
その後、僕は背後にあった鬱蒼とした森の近くまで行って、手頃な木の棒を探す。
自衛のための手段は初心者には剣より槍だろう、という理由でショートソード片手に鑑定を使いながら硬い木を探しているのだ。
森の中に入ることなくその外縁部を探していると、気になる倒木に目がいった。
直感に従い鑑定する。
[トレント材]
木の魔物トレントから採れる高級木材。
魔力伝導率に優れ、魔法使いの杖や魔道具に使用される。硬いため、槍の柄に向いている。
「おぉ、僕って豪運?」
いきなり高級な素材を見つけてしまった。僕はナイフを取り出し、適当な大きさに切り出す。
「このままじゃ使えないよな。鍛治スキルでどうにかできるのか?」
さっそく自分のスキルを鑑定してみる。
[鍛治1Lv]
鍛治作業に補正。
鍛治魔法(モデリング・シェービング・加熱・冷却)などが使用できる。
うん、何とかなりそうだな。
僕は切り出したトレント材を手に持ち、槍の柄をイメージして魔力を流し込み、鍛治魔法モデリングを発動する。
トレント材の魔力親和性が高いからか、そもそも槍の柄の形状が単純で作るのが簡単だからなのか、イメージ通りにできた。
次にトレントの倒木から木の皮を剥いで、ロープを作製する。
〈木工細工スキルを取得しました〉
「こんなのでスキル取れるのか?」
あまりにも簡単に木工細工スキルが取れたので首を傾げてしまったけれど、これで作業はぐっと楽になった。
持っていたナイフを分解して刃の部分を取り出すと、先端に切れ目を入れたトレントの柄に差し込む。それからロープで括り付けた。
「うん、上等じゃないかな」
自作の槍を構え、突いたり払ったりしてみる。ひとまずこれで戦闘の備えができた。いつの間にか、女神ノルンにこの場所へ送られてから数時間経っていた。
「よし、まずは川の方へ行くか」
川沿いに下っていけば、人の住む集落へとたどり着くんじゃないかと思ったのだ。できれば野宿は避けたい。
僕はこの場に別れを告げ、遠くに見える川に向かって草原を歩いていった。
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