2
件
学園の夏季休暇初日。
二年間婚約していた相手に浮気され、四年間務めた王太子の従者をクビにされたヴィヴィアン・バトラー。『真面目で健気で苦労性の紳士』というイメージを持たれているがそんな殊勝な性格ではない。
晴れて解放されて喜んでいたのも束の間、神殿の聖女の未来視によって自分が『王太子に拉致監禁され、凌辱される運命にある』と知る。
しかもそんな遠い未来ではないという。王太子に捕まったら一巻の終わりである。
ヴィヴィアンはすぐさま王都から逃げ出した。
そこで出会ったのは、隣国の先住民族パシヨン族。その族長の次男坊・テオフィル。
二人はすぐに打ち解け、やがて恋仲になっていく。
しかし、王太子の魔の手がすぐそこまで迫っていると知り、二人は急ぎ婚約することに。
「でも、俺なんかとはお前に釣り合わないよ」
「この私が愛していると言っているのに!」
これは、自信家で有能な従者が婚約者に尽くし、愛し愛されるおはなしである。
※第三章から性描写が強くなります。
文字数 108,082
最終更新日 2026.09.17
登録日 2026.08.15
教会の前に置かれたガラスの棺。
そこに横たわっているのは美しい人。中年だろう。女性に見えたが、一部を除いて体に男性的特徴が多々あった。
永遠の眠りについたとは思えない程、その顔はひどく穏やかだった。
彼の手に長年使いこまれたのだろう手帳が挟まれているのが見えた。
『私は、誰の手を取れば幸せだったのだろう。』
文字数 8,472
最終更新日 2026.08.04
登録日 2026.07.30
2
件