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大災害後の日本。首都・諏訪を頂点に、人間の価値が血筋、能力、収入、そして「人間スコア」によって測られる社会。
26歳の一ノ瀬リョウは、茅野商社の役員を務める純血のエリートだった。
金も地位も女も手に入り、弱者を利用し、会社同士の競争すら「食うか食われるか」の生存競争として楽しんでいた。
自分は決して「食われる側」にはならない。
そう信じていた。
しかしある日、目を覚ました彼がいたのは、首都の華やかな高層街ではなく、「裏S区」と呼ばれる正体不明の労働区域だった。
悪臭の漂う居住区。
粗暴な労働者。
まともに機能しない法。
そして、かつて彼自身が見下していた「混ざり者」たち。
役員という肩書も、純血という血筋も、ここでは何の意味も持たない。
なぜ自分は裏S区に落とされたのか。
ここはそもそも、日本のどこに存在するのか。
そして、首都・諏訪の繁栄の裏側で何が行われているのか。
「食う側」だった男が、一夜にして「食われる側」へ落とされる。
これは、弱肉強食を当然と信じていた一人のエリートが、自らの信奉した社会そのものに喰われていく物語。
文字数 1,165
最終更新日 2026.09.15
登録日 2026.09.15
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