ナポ

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小説読むの好き! 異世界大好き! 小説更新は気まぐれです 書きたい時書きます ギャクコメディが1番好 R18は保険 拙い作品ですが目に止めていただければ幸いです

友達

 病んでいる、という言葉は果たして何なのか。
 そう言えば許されるのか。何でもないない、ふとした瞬間に涙が込み上げるのも、生きる気力が失われていくのも、全て──
 何なのだろう。
 グループチャットから友達が1人退出した。
 その通知が届いたのは昨日の夜。
 その時の俺は、その通知を見る気になれず無視をした為知る由も無かったのだが。
 次の日の夕方仕事が終わり、見てみるか、という気分になり目を通した。
 そして目に入ったのが、少しの間グループを離れます。という一言。そして続く友達の心配だと言うやり取り。
 あぁ、まただ。
 退出して行った友達は俺の一番の友達だ。
 彼以外必要ないと思っていた子供時代。気心のしれた存在以外を拒絶していた自分の黒歴史。
 彼以外要らない。そう子供ながらに考えていた俺は、色んな人を言葉で傷つけてきた。
 自分の言葉で人が傷つくという事を、嫌な気持ちになると言う事を、理解していたのに……。
 大人になって自重を覚え、社会に出てから丸くなった、と思う。
 けれど、結局は根元の部分は変わることなく昔のままだ。
 どうして彼がグループを離れたのか、何となく気持ちが理解できた。いや、そう思い込みたいだけなのかもしれない。
 恵まれた環境に身を置いている彼、当たり前の両親、友達、職場。それら全てがある筈なのに、満たされないナニカ。
 ぽっかりと心のどこかに闇が広がる。
 自分と同じ気持ちを少しでも感じているのかと思うと、どこか嬉しくなる。けれどそれには何の意味も無くて、ただ虚しいだけだ。
 自分を一番に見て欲しい、自分を一番にして欲しい、自分以外と仲良くして欲しくない、もっと必要として。
 求めて、求められて……そんな関係が築ければどれほど幸せだろう。
 だが、そんな事は有り得ないと分かる。
 だって、こんな自分を好きになってくれる相手など現れるわけがないのだから。
 彼がひとり孤独を感じていると理解しながらも、何もしてやらない。何をしてあげれば良いのか分からない。
 何故彼がそうなってしまったのか知りえない。
 彼は……死んでしまうだろうか。
 その時自分は、悲しいだろうか、泣けるだろうか。
 そんな無神経な事が頭をよぎる。
登録日 2026.02.25 16:04

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2026.02.25 16:06
ナポ
ナポ

「──好きだよ」
 それが誰のための言葉なのか、考えないようにして。
 何の感情も移さない目で、じっと個人チャットを眺める。
 そして彼へと送信する。
『 生きてる?面白いアニメあるから、時間があったら見てみて』
 それで何かが変わるとは、最初から思っていなかった

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