犬のお話大好きです。もふもふ。そしてよかったね、マクシミリアン、と思うので。
本日の短編(7)後
「ポチ!お手!」
お嬢様が『犬』に勝手な名前を付け、何か芸をやらせようとしている。
『犬』はお嬢様が望むように無邪気な顔をして、ぽてり、とその手をお嬢様の白い手に乗せた。
「すごいわ、ポチ!賢いのね!」
『犬』達の思考レベルは人間の大人と変わらない程度のものなのだが……。
大変お喜びのお嬢様には言わないでおこう。
お嬢様に『犬』を見られた時。
彼女も私を恐れ離れて行くんじゃないかと、内心気が気でなかった。
お嬢様の『犬』の記憶を消し元の笑顔を取り戻せたとしても。
拒絶された記憶は強く残り、元の気持ちで接することはできないと……家族とのことで私は知ってしまっている。
彼らも苦しんだのだろうということは、今となっては理解している。
それでも私が一度家族を失った事実に変わりはなく、心に負ってしまった傷は消えない。
「本当に可愛い子!マクシミリアン、素敵な魔法をありがとう!」
彼女はそう言いながら『犬』に抱きついて頬ずりを繰り返す。
……お嬢様は拒絶どころか、『犬』ごと私を受け入れてくれた。
彼女といると親から忌まれた私でもこの世に生まれてよかったのだと。
私は……心底思えるのだ。
お嬢様が『犬』に勝手な名前を付け、何か芸をやらせようとしている。
『犬』はお嬢様が望むように無邪気な顔をして、ぽてり、とその手をお嬢様の白い手に乗せた。
「すごいわ、ポチ!賢いのね!」
『犬』達の思考レベルは人間の大人と変わらない程度のものなのだが……。
大変お喜びのお嬢様には言わないでおこう。
お嬢様に『犬』を見られた時。
彼女も私を恐れ離れて行くんじゃないかと、内心気が気でなかった。
お嬢様の『犬』の記憶を消し元の笑顔を取り戻せたとしても。
拒絶された記憶は強く残り、元の気持ちで接することはできないと……家族とのことで私は知ってしまっている。
彼らも苦しんだのだろうということは、今となっては理解している。
それでも私が一度家族を失った事実に変わりはなく、心に負ってしまった傷は消えない。
「本当に可愛い子!マクシミリアン、素敵な魔法をありがとう!」
彼女はそう言いながら『犬』に抱きついて頬ずりを繰り返す。
……お嬢様は拒絶どころか、『犬』ごと私を受け入れてくれた。
彼女といると親から忌まれた私でもこの世に生まれてよかったのだと。
私は……心底思えるのだ。
コメント 2件
登録日 2018.11.06 06:19
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2018.11.06 06:21
夕日(夕日凪)
まさかの3分割投稿でうっとうしい感じになってしまって申し訳ありません!
なろうさんの活動報告は2万文字まで入るのでうっかり長めに書いてしまうのですよね。
マクシミリアンの幼少期のお話は、誕生日のお話と対になるものなのでした。
『犬』ごと受け入れてもらったことにより更に深まる執着をビアンカは知らぬのです。
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