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第一章
day.9
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車の窓からネオンサインが流れていくのを、疲れてきってしまった俺は、ぼうっと眺める。
頭は完全に思考停止している筈なのに、なんとなくあの秘書のことが気になった。
「なぁ、周さんって何者なんだ?」
話しかけても、諏訪はこちらに一瞥をくれることもなく、淡々と答える。
「周か?中国人とアメリカ人のハーフで、以前はアメリカの支部で働いていた奴だ。何ヶ国かは忘れたが、最低でも5ヶ国語は話せるから、会社としては重宝している。」
「すげぇ…。」
日本語すら怪しい俺には、5ヶ国語を操れる周さんは、まるで異世界の住人のように思えてきた。
名家のお嬢様に天才秘書。
諏訪の周りには、ネットの世界でしか見たことのない、凄い人達が集まっている。
コイツはやっぱり御曹司で、大企業の社長なんだなぁと、改めて実感した。
だけど、諏訪自身は、誰も寄せ付けない。
もちろん、俺のことも。
アンタも俺も、2人で一緒にいても、ずっと“独り”なんだな。
でも大丈夫。
俺も“独り”に慣れてるから。
走る車の窓に、そんな寂しい男の横顔が2つ、ずっと映っていた。
次の日、大学にて。
この時間は、2人とも講義がなかったので、またしても、空いている教室で浩二に昨日の事件を聞いてもらっていた。
「ほら見たことか。しっかり巻き込まれてんじゃん。絶対そーなると思ったわ。」
呆れた顔をした浩二は、机に頬杖をつきながら、シラけた眼差しを寄越してきた。
「何とでも言えよ。とにかく!俺の日常を守るために、一緒にラブラブ大作戦の内容を考えてくれよ~!」
実は恋愛経験がゼロな俺は、どうしたらラブラブに見えるのかわからない。
っていうか、ラブラブの定義がわからない。
だから、恋愛経験豊富な浩二に泣きついた。
「嫌だ。俺関係ねーし。それに、せっかく許嫁がいたことがわかったんだからさ、このまま離婚したらいいんじゃね?」
「嫌だ。10億もらえるまでは、引き下がるつもりはねぇし、それに、今の快適な暮らしを手放したくねぇ!!」
ズズイッと浩二に迫り、日常の快適さを力説する。
「だって、衣・食・住、全てが快適過ぎるんだよ!アイツとは夜しか顔を合わせねぇから、それさえ我慢すれば、飯は好きなだけ食い放題だし、外食も連れてってくれるし、熱いシャワーとお風呂に浸かれ、ふかふかのベッドが俺を包み込んでくれる!スマホも充電し放題だし、もう自分で服の穴も縫わなくていいし、バイトも行かなくていい!!」
だが、つーんとそっぽを向いた浩二に、指を2本立てて、その目の前に近づける。
「2日分の昼飯奢りでどうだ!」
「ラブラブ大作戦ねぇ、どんなのがいいかなぁ。」
どうやら乗ってくれた浩二は、ふむふむと考え出した。
相変わらず、現金なヤツ。
「とりあえず、許嫁って子が家に押しかけてきたら、純也の手料理を振る舞って、あたかも毎日食べさせているように見せかけるってのは?」
「?それのどこがラブラブなんだよ??」
小首を傾げる俺に、チッチッチッと浩二は人差し指を振った。
「そんなの、単にイチャイチャしてるのなんて、付け焼き刃だって思われるだろ?それより、がっちり胃袋掴んでるぜアピールした方が、より親密さを感じるじゃん?」
「そういうもんなのか。」
恋愛マスターがそういうなら、きっとそうなのだろうと納得する。
「まぁ、俺は元々自炊してたから、料理は全然できるけど、アイツ食うかなぁ?」
「あ~、そういや、前に1回作った時、他人の手料理なんて食えないとか言われて、大喧嘩したとか言ってたな。」
そういや、そんなことあったわ。
あの後、二度と作ってやるかぁ!って、クッションを投げつけてやった、腹立たしい記憶が蘇ってきた。
俺がイラッとしたのを察したのか、浩二が苦笑いを浮かべる。
「あの人も、困った人だよなぁ。」
「ホント、俺は小百合さんに、アイツ、マジでモラハラだから、やめた方がいいよって言ってやりたい…。」
考えれば考える程、憂鬱な気分になってきて、はあぁっと机に突っ伏した俺を、浩二がまぁまぁと慰めてくれた。
「でもさ、俺的には、普段のままでいいんでない?って思うけど?」
突然の浩二のトンデモ発言に、突っ伏していた体を、ガバッと持ち上げた。
「それはねぇだろ!普段の姿なんて見せたら、それこそ、言い争いしかしてねぇよ。」
ゔーっと唸る俺の肩を、アハハッと笑いながら、浩二はぽんっと叩いた。
「それでいいんじゃね?ケンカする程、仲がいいっていうじゃん?それに、あの鉄仮面の諏訪さんが、誰かとギャーギャーしてること自体、多分見たことないと思うぞ。」
「いっそのこと、本性を見てもらって、諦めて貰おうってことだな。」
だけど、あの隙のない男が、本性なんて見せるだろうか?
ブツブツと思考を巡らせていると、浩二がニヤニヤした顔で、こちらを見ていることに気が付いた。
「何だよ?」
「本性ねぇ。確かに暴君だけど、優しいとこもあるから、純也も手放したくないんだろ?」
ピクッと耳が聞き捨てならない台詞に反応し、相変わらずニヤニヤしている浩二を睨みつける。
「俺は10億のために、この地位を守りたいだけだ!10億貰えねぇなら、今頃とっくに譲ってるっつーの!」
はいはいと言いつつ、俺の言い分を軽く流した浩二の足を、げしっと蹴った。
「純也さ、自分の気持ちをあんまり認めねぇと、諏訪さん、ガチで小百合さんに取られちゃうぜ?」
やめろよと俺の足を軽く叩きながら、意外にも真剣なトーンで言われて、肩がビクッと跳ね上がる。
「別に……俺はアイツのこと、好きじゃねぇし!アイツとの関係は、お金だけだ!」
そう口に出した途端、胸が何かに刺されたように、チクリと痛んだ。
何だ……?
「俺が好きなのは、お金だけなんだよ!」
あれ?
何でこんなにモヤモヤするんだ?
ざわざわする胸が気持ち悪くて、ぐっと押さえて俯くと、急に額に鈍い痛みが走った。
「痛って~!何でデコピン!?」
「ま、もっと気楽にいこうぜ。もし、離婚されて10億円逃しても、ちゃんと慰めてやるからさ。」
ニヤッと笑って放たれた、本日2度目の浩二のトンデモ発言に、コイツ他人事だと思って楽しんでやがるなと思いつつも、気持ちが少しだけ楽になった。
結局、ラブラブ大作戦の内容は全く決まらないまま、マンションのエントランスに着いてしまった。
いつ突撃されるのかという不安を募らせたまま、エレベーターで家の前に向かうと、本来誰もいない筈なのに、人影がゆらっと揺らめいた気がする。
「ど、泥棒!?」
バッと走って逃げようとすると、待ってください!と、聞いたことのある女性の声が、辺りに響き渡った。
「純也さん、待ってください!私です!小百合です!」
その言葉にハッとして、振り返る。
家の扉の前には、その手に大きな荷物を持った小百合さんが、こちらに向かって立っていた。
「さ、小百合さん!?どうしてここに!?」
ちょっと待った。
ここって確か、1Fはオートロックじゃなかったっけ?
誰かについて入って来ちゃったのだろうか?
「いきなり押しかけて、申し訳ございません。ですが、私、決めたんです。私、今日から1週間、こちらでお世話になりますわ。」
「はぁ~~~っ!!??」
頭は完全に思考停止している筈なのに、なんとなくあの秘書のことが気になった。
「なぁ、周さんって何者なんだ?」
話しかけても、諏訪はこちらに一瞥をくれることもなく、淡々と答える。
「周か?中国人とアメリカ人のハーフで、以前はアメリカの支部で働いていた奴だ。何ヶ国かは忘れたが、最低でも5ヶ国語は話せるから、会社としては重宝している。」
「すげぇ…。」
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名家のお嬢様に天才秘書。
諏訪の周りには、ネットの世界でしか見たことのない、凄い人達が集まっている。
コイツはやっぱり御曹司で、大企業の社長なんだなぁと、改めて実感した。
だけど、諏訪自身は、誰も寄せ付けない。
もちろん、俺のことも。
アンタも俺も、2人で一緒にいても、ずっと“独り”なんだな。
でも大丈夫。
俺も“独り”に慣れてるから。
走る車の窓に、そんな寂しい男の横顔が2つ、ずっと映っていた。
次の日、大学にて。
この時間は、2人とも講義がなかったので、またしても、空いている教室で浩二に昨日の事件を聞いてもらっていた。
「ほら見たことか。しっかり巻き込まれてんじゃん。絶対そーなると思ったわ。」
呆れた顔をした浩二は、机に頬杖をつきながら、シラけた眼差しを寄越してきた。
「何とでも言えよ。とにかく!俺の日常を守るために、一緒にラブラブ大作戦の内容を考えてくれよ~!」
実は恋愛経験がゼロな俺は、どうしたらラブラブに見えるのかわからない。
っていうか、ラブラブの定義がわからない。
だから、恋愛経験豊富な浩二に泣きついた。
「嫌だ。俺関係ねーし。それに、せっかく許嫁がいたことがわかったんだからさ、このまま離婚したらいいんじゃね?」
「嫌だ。10億もらえるまでは、引き下がるつもりはねぇし、それに、今の快適な暮らしを手放したくねぇ!!」
ズズイッと浩二に迫り、日常の快適さを力説する。
「だって、衣・食・住、全てが快適過ぎるんだよ!アイツとは夜しか顔を合わせねぇから、それさえ我慢すれば、飯は好きなだけ食い放題だし、外食も連れてってくれるし、熱いシャワーとお風呂に浸かれ、ふかふかのベッドが俺を包み込んでくれる!スマホも充電し放題だし、もう自分で服の穴も縫わなくていいし、バイトも行かなくていい!!」
だが、つーんとそっぽを向いた浩二に、指を2本立てて、その目の前に近づける。
「2日分の昼飯奢りでどうだ!」
「ラブラブ大作戦ねぇ、どんなのがいいかなぁ。」
どうやら乗ってくれた浩二は、ふむふむと考え出した。
相変わらず、現金なヤツ。
「とりあえず、許嫁って子が家に押しかけてきたら、純也の手料理を振る舞って、あたかも毎日食べさせているように見せかけるってのは?」
「?それのどこがラブラブなんだよ??」
小首を傾げる俺に、チッチッチッと浩二は人差し指を振った。
「そんなの、単にイチャイチャしてるのなんて、付け焼き刃だって思われるだろ?それより、がっちり胃袋掴んでるぜアピールした方が、より親密さを感じるじゃん?」
「そういうもんなのか。」
恋愛マスターがそういうなら、きっとそうなのだろうと納得する。
「まぁ、俺は元々自炊してたから、料理は全然できるけど、アイツ食うかなぁ?」
「あ~、そういや、前に1回作った時、他人の手料理なんて食えないとか言われて、大喧嘩したとか言ってたな。」
そういや、そんなことあったわ。
あの後、二度と作ってやるかぁ!って、クッションを投げつけてやった、腹立たしい記憶が蘇ってきた。
俺がイラッとしたのを察したのか、浩二が苦笑いを浮かべる。
「あの人も、困った人だよなぁ。」
「ホント、俺は小百合さんに、アイツ、マジでモラハラだから、やめた方がいいよって言ってやりたい…。」
考えれば考える程、憂鬱な気分になってきて、はあぁっと机に突っ伏した俺を、浩二がまぁまぁと慰めてくれた。
「でもさ、俺的には、普段のままでいいんでない?って思うけど?」
突然の浩二のトンデモ発言に、突っ伏していた体を、ガバッと持ち上げた。
「それはねぇだろ!普段の姿なんて見せたら、それこそ、言い争いしかしてねぇよ。」
ゔーっと唸る俺の肩を、アハハッと笑いながら、浩二はぽんっと叩いた。
「それでいいんじゃね?ケンカする程、仲がいいっていうじゃん?それに、あの鉄仮面の諏訪さんが、誰かとギャーギャーしてること自体、多分見たことないと思うぞ。」
「いっそのこと、本性を見てもらって、諦めて貰おうってことだな。」
だけど、あの隙のない男が、本性なんて見せるだろうか?
ブツブツと思考を巡らせていると、浩二がニヤニヤした顔で、こちらを見ていることに気が付いた。
「何だよ?」
「本性ねぇ。確かに暴君だけど、優しいとこもあるから、純也も手放したくないんだろ?」
ピクッと耳が聞き捨てならない台詞に反応し、相変わらずニヤニヤしている浩二を睨みつける。
「俺は10億のために、この地位を守りたいだけだ!10億貰えねぇなら、今頃とっくに譲ってるっつーの!」
はいはいと言いつつ、俺の言い分を軽く流した浩二の足を、げしっと蹴った。
「純也さ、自分の気持ちをあんまり認めねぇと、諏訪さん、ガチで小百合さんに取られちゃうぜ?」
やめろよと俺の足を軽く叩きながら、意外にも真剣なトーンで言われて、肩がビクッと跳ね上がる。
「別に……俺はアイツのこと、好きじゃねぇし!アイツとの関係は、お金だけだ!」
そう口に出した途端、胸が何かに刺されたように、チクリと痛んだ。
何だ……?
「俺が好きなのは、お金だけなんだよ!」
あれ?
何でこんなにモヤモヤするんだ?
ざわざわする胸が気持ち悪くて、ぐっと押さえて俯くと、急に額に鈍い痛みが走った。
「痛って~!何でデコピン!?」
「ま、もっと気楽にいこうぜ。もし、離婚されて10億円逃しても、ちゃんと慰めてやるからさ。」
ニヤッと笑って放たれた、本日2度目の浩二のトンデモ発言に、コイツ他人事だと思って楽しんでやがるなと思いつつも、気持ちが少しだけ楽になった。
結局、ラブラブ大作戦の内容は全く決まらないまま、マンションのエントランスに着いてしまった。
いつ突撃されるのかという不安を募らせたまま、エレベーターで家の前に向かうと、本来誰もいない筈なのに、人影がゆらっと揺らめいた気がする。
「ど、泥棒!?」
バッと走って逃げようとすると、待ってください!と、聞いたことのある女性の声が、辺りに響き渡った。
「純也さん、待ってください!私です!小百合です!」
その言葉にハッとして、振り返る。
家の扉の前には、その手に大きな荷物を持った小百合さんが、こちらに向かって立っていた。
「さ、小百合さん!?どうしてここに!?」
ちょっと待った。
ここって確か、1Fはオートロックじゃなかったっけ?
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