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異世界フィオール
23話 洞窟のラードロ
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「──もふぁ! むい!」
フーリが2連続で風の刃を飛ばす。これは樹木や石ですら簡単に切り裂く切れ味だが……。
「それそれいっ!!」
バトルヌートリアは風の流れを察知して瞬時に2連続パンチ。そこから放たれた水の弾丸が風の刃に直撃した。
──バッシィ!!
双方の攻撃は空中で爆散。ダメージを与えるには至らなかった。しかし、水飛沫は霧状になって視界を奪う。
「出ます……!」
カーミラはすかさず地面を蹴って素早く距離を詰めに行く。
「む? させるかい!」
バトルヌートリアが近付けさせまいと連続パンチで水弾を放ちまくる。
どうやらバトルヌートリアは操られているにもかかわらず言葉を扱う知能は残っているようだ。
「──む~……もは!」
フーリがそこに大きな風の刃を放ち、水弾を切り裂いてカーミラを援護。
カーミラはその隙を見逃さず、バトルヌートリアのふところに入り込んだ。
「……すぐに解放します!」
細剣で連続突きを出してバトルヌートリアを攻撃。
「ぐ、ぐぬうぬうぬぬ……!!?」
バトルヌートリアはカーミラの攻撃に拳を当ててしっかり相殺していく。が、なぜか様子がおかしい。
「まだまだ!!」
カーミラの攻撃がどんどん苛烈になっていく。
「──こ、拳が!?」
瞬間。拳にヒビが入り、バトルヌートリアは思わずのけ反ってしまう。
「今です……!」
攻撃ができなくなって無防備になったバトルヌートリアのアンテナに、カーミラは渾身の一撃。
「ぐっふぅぉおおお!?」
アンテナは真っ二つに切断されるや否や爆発。バトルヌートリアは衝撃で吹き飛ばされたもののラードロの呪縛から解放された。
● ● ●
──ズドドドドドドドドッ!!!
「──くっ! ちょこまか動いて生意気だね!」
デスハリネズミはハリをマシンガンのように撃ち出してヒデヨシを狙うが、隙間を縫うように回避してしまって一向に当たる気配がない。
「ちゅい! ちい! ちゅあ!」
回避に専念すればさほど危ない場面はなかった。ただ、攻撃に転じるとなるとそう簡単ではなかった。ブレスはため時間があり、爪の強化はリーチが短くて防戦一方になるだろう。飛んだとしても逃げる場所が地上から空中になっただけで状況が大きく変わることはなさそうだ。
何か策をこうじる必要がありそうだ。
「……ちゅい!?」
移動しながらデスハリネズミが出したハリに触れると、ヒデヨシはあることに気が付いた。
ハリにラードロのナノウイルスが付着して強化されているのだ。
そうと分かればヒデヨシの動きに迷いは無かった。これまで通り回避に専念するのには変わりなかったが、その合間に道ゆく先にあるハリ全てに触れていった。
「どうしたんだい? このままじゃあたいを倒せないよ?」
デスハリネズミが勝利を確信し一気に攻勢を強めていく。しかし間も無く……。
「──ちゅるちゅあっちぃ!!」
「な、なに!?」
ヒデヨシの掛け声が聞こえたその時、地面に刺さっていたハリが一気に空中に浮かび上がった。
「ちゅいずちう!」
ヒデヨシのナノマシンのチカラでデスハリネズミのハリに付着したナノウイルスを支配下に置き、それを経由してハリを操っているのだ。
その数は数百。これだけの量はいくら元の持ち主であるデスハリネズミと言えどさばき切れるものではない。
「ちゅあああちゅいー!!!」
一斉放射! 全てのハリをデスハリネズミに向かって発射した。
「──キャァアアアア!!?」
諦めずにハリを飛ばして一瞬抵抗を見せたが焼け石に水。あっという間に突破され、デスハリネズミはアンテナを破壊されてしまった。
「手加減はしました……」
ヒデヨシは見事勝利をおさめたのだった。
● ● ●
ふたりが敵を倒してメーシャの所に戻ろうとしたその時。
──ドゴーンッ!!
すさまじい威力の爆発が広間の入り口で起きた。メーシャは瞬時に飛び退いて直撃はまぬがれたようだが……。
「いってて……!?」
オーラの層が薄かったのか、爆発の火力が強かったのか、メーシャは少しダメージを受けてしまう。
「ちうち!?」
「メーシャちゃん!?」
「大丈夫! ふたりははなれてて!」
メーシャは爆風を『奪い』ながら地面に着地。滑る勢いを回転でコントロールして、体制を立て直すと同時に爆発が起きた方へ爆風を投げ返した。
しかし、当たったはずなのに手応えがない。敵に効かなかったようだ。
「無駄だぜぃ!」
その言葉とともに、もくもくと上がる煙の中から姿を現したのは……。
「……ハムスター?」
『ハムスターだな。でかいけど』
どこからどう見ても黒いハムスターだった。細かく言えば、ロボロフスキーハムスターだろうか。
高さは3mくらいあったが。
「ハムスターじゃねぇ! "ハムオブザスター"!! あっしの名前は~……あっ! 灼熱さんだぜぇ~~~!!」
灼熱という名前らしい。
ラードロ化しているのに自我が強く、一見素の性格のように感じられる。だが眼は血走り、身体からフシュフシュと蒸気があふれ出ていて、正気自体は失われているようだ。
「受けてたつ! かかって来い!」
メーシャが灼熱と名乗るラードロに宣戦布告。
「ぐるる……。あっしが消し炭に、してやるぜぃ!!」
灼熱と名乗るラードロ。灼熱=ラードロはその挑発に乗り、前振りなし手加減無しのフルパワーだ。
「全部受けきってやる!!」
戦闘狂のメーシャは真っ向勝負で相手を超えるのが大好き。オーラ全開で受け切るつもりだ。
「これがゲッシ随一の才能と呼ばれたあっしの炎だ! 受けとんなぁっ!! スゥー………………ゔぉぉおおおおお!!!!」
灼熱=ラードロは大きく息を吸い込むと、口から大爆発でも起こったのかと見紛うほどの大炎を吐き出した。
「──ふっ……んりゃあああああ!!!」
両手を前に出してオーラを集中し、勢いよく後ろに押されながらもラードロの吐く炎のブレスをなんとか受け止める。
近くの岩や地面を赤熱させて徐々に融解させてくその炎はすさまじく、トレント戦で使ったヒデヨシのブレスと同等の温度で、威力は確実にこちらが上だとはっきり言える。
いくらメーシャと言えど油断すればタダじゃ済まない。
「ぐぬぬぬぬ……!! 負~け~る~か~…………ん?」
チカラを込めて底力を解放しようとしたメーシャだったが……何かおかしい。
「ぅおおおおおおおおお!!!!!」
灼熱=ラードロの声の迫力はどんどん増していき、今はもうまるでラスボス戦の主人公レベルでアツい。しかし……。
「……………………」
「うぐぬりゃああああああ!!!!!!!」
「…………………………」
「この一瞬に全てをかけるぅ!! ぅうおおおおおおおっ!! 灼熱ぅう……大、噴、火ぁああああああああ!!!!!」
灼熱=ラードロは全身全霊をかけてその一撃を撃ちだした。
「あたれぇええええええっ!!!!!」
その炎はまっすぐ飛んでメーシャに直撃した。
──…………ぽふっ。
「…………うん」
メーシャは防御姿勢もとらずほっぺに攻撃を受けたが、ダメージどころか肌への悪影響もないレベルだった。ライターやマッチの方が火力が強いのはもちろんそうだが、この攻撃? は、当たってもあったかいかも分からないほどなので炎かどうかも怪しい。
「──っ!? ……ちくしょぉおおあああ!!?」
最後の一撃を受け切られてショックを受けたのか、その場で崩れ落ちるように絶望してしまった。
しかも、いつの間にか敵は炎の威力と同様に身体のサイズまで小さくなってしまっている。もう大きさも見た目も普通のロボロフスキーハムスターだ。
『あーあ、泣かせちまったな』
「えぇ……」
「……炎を蓄えることで体もチカラも強力になるかわりに、消費すればそのまま弱体化してしまう……みたいなモンスターがいると聞いたことがあるよ。もしかしたら、あのラードロも元はそういったモンスターだったのかも……」
「かもね……」
泣き崩れる敵を前にしてメーシャたちは妙な間がながれてしまう。
「ちうち、ちゅいちうち?」
少しながめていたところ、何か気が付いたヒデヨシがメーシャに確認をとる。
「……ああ、ヒデヨシって浄化したラードロの能力を手に入れられるんだっけ? イイよ、行っておいで」
「ちう!」
メーシャの許可を得たヒデヨシは浄化および能力取得のために、灼熱=ラードロの元へと向かった。
「──しくしく。……なんでいぃ、あっしは己の情けなさに泣いてんだ。放っておいてくれぃ……! お~いおいお……って、あっちょっ? あばばばばばば~?!」
「ちうっち!」
ヒデヨシは灼熱の背中にあった宝石を浄化。それにともない炎のブレスの強化、炎への抵抗アップ、炎の扱いが上達、言語の習得効率がアップした。
「おちゅあべち、つあちゅなちちゅあちちゅあ」
『おしゃべり、うまくなりました。だな?」
「ちゅい!」
まだヒトの言語というには遠いが、ヒデヨシの言葉は着実に規則的になったようだ。しばらく発音の練習をしていけば近々普通に喋ることも夢ではない。
『っし、一件落着だな……!』
「じゃ、帰ろっか!」
こうして街を騒がせるラードロの対処を終わらせたメーシャたちであった。
* * * * *
「──むにゃむにゃ……はっ! あっしは今まで何を? ……………………あぁ、薄っすらと思い出したぜぃ。バトルヌートリア、デスハリネズミ! 起きねぃ! アレッサンドリーテに御礼参りにいくぞ!!」
フーリが2連続で風の刃を飛ばす。これは樹木や石ですら簡単に切り裂く切れ味だが……。
「それそれいっ!!」
バトルヌートリアは風の流れを察知して瞬時に2連続パンチ。そこから放たれた水の弾丸が風の刃に直撃した。
──バッシィ!!
双方の攻撃は空中で爆散。ダメージを与えるには至らなかった。しかし、水飛沫は霧状になって視界を奪う。
「出ます……!」
カーミラはすかさず地面を蹴って素早く距離を詰めに行く。
「む? させるかい!」
バトルヌートリアが近付けさせまいと連続パンチで水弾を放ちまくる。
どうやらバトルヌートリアは操られているにもかかわらず言葉を扱う知能は残っているようだ。
「──む~……もは!」
フーリがそこに大きな風の刃を放ち、水弾を切り裂いてカーミラを援護。
カーミラはその隙を見逃さず、バトルヌートリアのふところに入り込んだ。
「……すぐに解放します!」
細剣で連続突きを出してバトルヌートリアを攻撃。
「ぐ、ぐぬうぬうぬぬ……!!?」
バトルヌートリアはカーミラの攻撃に拳を当ててしっかり相殺していく。が、なぜか様子がおかしい。
「まだまだ!!」
カーミラの攻撃がどんどん苛烈になっていく。
「──こ、拳が!?」
瞬間。拳にヒビが入り、バトルヌートリアは思わずのけ反ってしまう。
「今です……!」
攻撃ができなくなって無防備になったバトルヌートリアのアンテナに、カーミラは渾身の一撃。
「ぐっふぅぉおおお!?」
アンテナは真っ二つに切断されるや否や爆発。バトルヌートリアは衝撃で吹き飛ばされたもののラードロの呪縛から解放された。
● ● ●
──ズドドドドドドドドッ!!!
「──くっ! ちょこまか動いて生意気だね!」
デスハリネズミはハリをマシンガンのように撃ち出してヒデヨシを狙うが、隙間を縫うように回避してしまって一向に当たる気配がない。
「ちゅい! ちい! ちゅあ!」
回避に専念すればさほど危ない場面はなかった。ただ、攻撃に転じるとなるとそう簡単ではなかった。ブレスはため時間があり、爪の強化はリーチが短くて防戦一方になるだろう。飛んだとしても逃げる場所が地上から空中になっただけで状況が大きく変わることはなさそうだ。
何か策をこうじる必要がありそうだ。
「……ちゅい!?」
移動しながらデスハリネズミが出したハリに触れると、ヒデヨシはあることに気が付いた。
ハリにラードロのナノウイルスが付着して強化されているのだ。
そうと分かればヒデヨシの動きに迷いは無かった。これまで通り回避に専念するのには変わりなかったが、その合間に道ゆく先にあるハリ全てに触れていった。
「どうしたんだい? このままじゃあたいを倒せないよ?」
デスハリネズミが勝利を確信し一気に攻勢を強めていく。しかし間も無く……。
「──ちゅるちゅあっちぃ!!」
「な、なに!?」
ヒデヨシの掛け声が聞こえたその時、地面に刺さっていたハリが一気に空中に浮かび上がった。
「ちゅいずちう!」
ヒデヨシのナノマシンのチカラでデスハリネズミのハリに付着したナノウイルスを支配下に置き、それを経由してハリを操っているのだ。
その数は数百。これだけの量はいくら元の持ち主であるデスハリネズミと言えどさばき切れるものではない。
「ちゅあああちゅいー!!!」
一斉放射! 全てのハリをデスハリネズミに向かって発射した。
「──キャァアアアア!!?」
諦めずにハリを飛ばして一瞬抵抗を見せたが焼け石に水。あっという間に突破され、デスハリネズミはアンテナを破壊されてしまった。
「手加減はしました……」
ヒデヨシは見事勝利をおさめたのだった。
● ● ●
ふたりが敵を倒してメーシャの所に戻ろうとしたその時。
──ドゴーンッ!!
すさまじい威力の爆発が広間の入り口で起きた。メーシャは瞬時に飛び退いて直撃はまぬがれたようだが……。
「いってて……!?」
オーラの層が薄かったのか、爆発の火力が強かったのか、メーシャは少しダメージを受けてしまう。
「ちうち!?」
「メーシャちゃん!?」
「大丈夫! ふたりははなれてて!」
メーシャは爆風を『奪い』ながら地面に着地。滑る勢いを回転でコントロールして、体制を立て直すと同時に爆発が起きた方へ爆風を投げ返した。
しかし、当たったはずなのに手応えがない。敵に効かなかったようだ。
「無駄だぜぃ!」
その言葉とともに、もくもくと上がる煙の中から姿を現したのは……。
「……ハムスター?」
『ハムスターだな。でかいけど』
どこからどう見ても黒いハムスターだった。細かく言えば、ロボロフスキーハムスターだろうか。
高さは3mくらいあったが。
「ハムスターじゃねぇ! "ハムオブザスター"!! あっしの名前は~……あっ! 灼熱さんだぜぇ~~~!!」
灼熱という名前らしい。
ラードロ化しているのに自我が強く、一見素の性格のように感じられる。だが眼は血走り、身体からフシュフシュと蒸気があふれ出ていて、正気自体は失われているようだ。
「受けてたつ! かかって来い!」
メーシャが灼熱と名乗るラードロに宣戦布告。
「ぐるる……。あっしが消し炭に、してやるぜぃ!!」
灼熱と名乗るラードロ。灼熱=ラードロはその挑発に乗り、前振りなし手加減無しのフルパワーだ。
「全部受けきってやる!!」
戦闘狂のメーシャは真っ向勝負で相手を超えるのが大好き。オーラ全開で受け切るつもりだ。
「これがゲッシ随一の才能と呼ばれたあっしの炎だ! 受けとんなぁっ!! スゥー………………ゔぉぉおおおおお!!!!」
灼熱=ラードロは大きく息を吸い込むと、口から大爆発でも起こったのかと見紛うほどの大炎を吐き出した。
「──ふっ……んりゃあああああ!!!」
両手を前に出してオーラを集中し、勢いよく後ろに押されながらもラードロの吐く炎のブレスをなんとか受け止める。
近くの岩や地面を赤熱させて徐々に融解させてくその炎はすさまじく、トレント戦で使ったヒデヨシのブレスと同等の温度で、威力は確実にこちらが上だとはっきり言える。
いくらメーシャと言えど油断すればタダじゃ済まない。
「ぐぬぬぬぬ……!! 負~け~る~か~…………ん?」
チカラを込めて底力を解放しようとしたメーシャだったが……何かおかしい。
「ぅおおおおおおおおお!!!!!」
灼熱=ラードロの声の迫力はどんどん増していき、今はもうまるでラスボス戦の主人公レベルでアツい。しかし……。
「……………………」
「うぐぬりゃああああああ!!!!!!!」
「…………………………」
「この一瞬に全てをかけるぅ!! ぅうおおおおおおおっ!! 灼熱ぅう……大、噴、火ぁああああああああ!!!!!」
灼熱=ラードロは全身全霊をかけてその一撃を撃ちだした。
「あたれぇええええええっ!!!!!」
その炎はまっすぐ飛んでメーシャに直撃した。
──…………ぽふっ。
「…………うん」
メーシャは防御姿勢もとらずほっぺに攻撃を受けたが、ダメージどころか肌への悪影響もないレベルだった。ライターやマッチの方が火力が強いのはもちろんそうだが、この攻撃? は、当たってもあったかいかも分からないほどなので炎かどうかも怪しい。
「──っ!? ……ちくしょぉおおあああ!!?」
最後の一撃を受け切られてショックを受けたのか、その場で崩れ落ちるように絶望してしまった。
しかも、いつの間にか敵は炎の威力と同様に身体のサイズまで小さくなってしまっている。もう大きさも見た目も普通のロボロフスキーハムスターだ。
『あーあ、泣かせちまったな』
「えぇ……」
「……炎を蓄えることで体もチカラも強力になるかわりに、消費すればそのまま弱体化してしまう……みたいなモンスターがいると聞いたことがあるよ。もしかしたら、あのラードロも元はそういったモンスターだったのかも……」
「かもね……」
泣き崩れる敵を前にしてメーシャたちは妙な間がながれてしまう。
「ちうち、ちゅいちうち?」
少しながめていたところ、何か気が付いたヒデヨシがメーシャに確認をとる。
「……ああ、ヒデヨシって浄化したラードロの能力を手に入れられるんだっけ? イイよ、行っておいで」
「ちう!」
メーシャの許可を得たヒデヨシは浄化および能力取得のために、灼熱=ラードロの元へと向かった。
「──しくしく。……なんでいぃ、あっしは己の情けなさに泣いてんだ。放っておいてくれぃ……! お~いおいお……って、あっちょっ? あばばばばばば~?!」
「ちうっち!」
ヒデヨシは灼熱の背中にあった宝石を浄化。それにともない炎のブレスの強化、炎への抵抗アップ、炎の扱いが上達、言語の習得効率がアップした。
「おちゅあべち、つあちゅなちちゅあちちゅあ」
『おしゃべり、うまくなりました。だな?」
「ちゅい!」
まだヒトの言語というには遠いが、ヒデヨシの言葉は着実に規則的になったようだ。しばらく発音の練習をしていけば近々普通に喋ることも夢ではない。
『っし、一件落着だな……!』
「じゃ、帰ろっか!」
こうして街を騒がせるラードロの対処を終わらせたメーシャたちであった。
* * * * *
「──むにゃむにゃ……はっ! あっしは今まで何を? ……………………あぁ、薄っすらと思い出したぜぃ。バトルヌートリア、デスハリネズミ! 起きねぃ! アレッサンドリーテに御礼参りにいくぞ!!」
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