69 / 69
職業 《 勇者 》
70話 オルクス
しおりを挟む
地面から無数の岩が生え、ボコボコとクレーターができた荒れた戦場。
元オークだったであろう魔石がいくつも散乱しており、いくら強化された個体と言えどそこに陣取る岩巨竜には誰も敵わなかったということは、後から戦況を確認したものでも容易に理解できた。
「──キキュイキュキュッキィ~!!」
高らかに響く楽しそうな歌声が聞こえたかと思うと、硬い地面が融解したようにうごめきだし、次第に渦を作り出してエモノを捕らえてしまう。
「グゥルォオオオ!!」
ブラックオークの1体は猪突猛進という言葉を体現するかのごとく四足歩行で渦巻く地面を走りだした。
「ガルフゥウォオ!!」
もう1体は渦の中心付近いたために、引っ張る力にあらがえず呑み込まれないようにするのがやっとだ。
「キュルキッキィ~♪」
サンディーは優雅にリズムにノリながら魔法陣を空中に展開しはじめる。
中級クラスだろうか、上級に一歩及ばないものの3mもある魔法陣を鼻歌まじりに作り出してしまうのは、まず並の魔法使いでは不可能。サンディーがそれほど地魔法を得意としているのがわかる。
この世界の人たちは声に魔力を通し呪文を唱えるという、魔法陣を描く工程を簡略化した魔法を主に使うのだが、魔法陣を使うことによる魔法の器用さ(炎の温度を発動後に調整したり、魔法の性質を細かく設定して時限式発動したり)を捨てて、発動までの時間短縮と魔力消費削減を目的としている。
「キュッキュー!」
サンディーは無数の岩の刃を雨のように降らせた。
「グリャァアア!?」
渦に残されたブラックオークはなすすべなく岩に直撃。自信の回復力でダメージに対抗するが、すさまじい連続攻撃に内包するエネルギーはすぐに底をついてしまい、スーッとかすみのように身体が消えて魔石になってしまった。この間3秒のことである。
「グルゥオオオ!!」
渦から抜け出せた方のブラックオークは牙をむき出しにして、サンディーに向かって大きく飛び上がった。だが──
「きゅ」
「ウゴッファアアア──!?!?」
サンディーの尻尾なぎ払いで吹き飛ばされてしまう。
「……キュ?」
大きく飛んでいったブラックオークを横目に、サンディーはこの戦いがほとんど終結していることに気が付いた。
戦いに巻き込まれないように避難する隊員、その前に立って念の為に守りの姿勢をとるヒデヨシ、なにやら毒々しく禍々しいオーラをまとって何やら祈祷をささげるブラックハイオーク、そしてそれに対抗するためエネルギーを貯めているメーシャ。
「キュ!」
どうやら、ブラックオークの切り札を明らかにした上で倒すことで、今後に作戦に役立てるつもりみたいだ。
それを理解したサンディーは目の前のブラックオークとの戦いを終わらせることにした。
「キュキ~……キュ!」
サンディーは口の前に魔法陣を展開し、そこに魔力を集中させると、ブラックオークに向かって地属性のエネルギー砲を発射する。
「ゥボォオオオアアアア!?」
サンディーにとっては手軽な技と言えど、そのエネルギー砲の威力はまさに圧巻。一瞬にしてブラックオークが消し飛ばされてしまった。
「キュイ」
倒したのを確認してメーシャにアイコンタクトを送る。
そしてメーシャがそれに頷きで返した直後、ブラックハイオークが嘆きとも歓喜ともとれるような絶叫を上げる。
「ギュリリャアアアアアアアアアア!!!!」
すると周囲に散らばった魔石がブラックオークに向かって飛んでいき、ドロドロに溶け、禍々しい邪気と混ざりあう。
「ォゴゴゴゴゴ……!」
その混ざりあった泥がブラックオークを呑み込むと、ボコボコとうごめいて新しい身体を作り出していった。
「──ヒデヨシ、大丈夫だと思うけど念のためにそっちはお願いね!」
メーシャが離れた位置にいるヒデヨシに声を飛ばす。
「はい!」
メーシャは敵をジャッジメントサイスで一撃で倒すつもりではあるが、万が一に倒しきれなかったり、自爆技を使った場合隊員を守らなければならない。
「キュキュ……!」
そこにサンディーもやってくる。ヒデヨシを手伝うつもりだ。
「アガァアアアアアアア……!!!」
イノシシの頭、ヒト型の身体、コウモリの翼、心臓部には真っ黒な宝石を持った、暗黒のガイコツの巨人が姿を現した。
その巨人が放つ禍々しい邪気は周囲の生物に本能的な恐怖を与え、風は止み、木々は枯れ、大地はその生気を吸い取られて黒く毒されていく。
「これは……地球でタコのラードロが出したオーラと似てるし。こんなんが何体も出てきたら大変なことになっちゃう……」
メーシャ、ヒデヨシ、サンディーは問題ないが、敵の出す死の恐怖に他の隊員は心を支配され、泣き崩れる者、意識を手放す者、逃げ出す者、呼吸すらままならない者であふれていた。
この恐怖にあらがえるだけの精神力や跳ねのける魔力がなければ、もしそれらがあったとしても油断していれば、それまで優勢でも一気にくつがえされて全滅もありうる。
他の戦場でもこの巨人が出て来るなら、早々にケリをつけて報告しなければならないし、もし既に出ているなら援軍に向かわなければならない。
「どんなヤツが出るか分かったところで、攻撃される前にカタをつけるよ!」
メーシャはエメラルドのオーラを右足にまとい、攻撃の体勢に入った。
「ガルルルルァアアア!!!」
しかし、暗黒の巨人はなぜかメーシャにも目もくれず、弱者……つまり恐怖におののく隊員たちにまっすぐ飛んでいく。恐怖に染まった魂を喰らうつもりだ。
だが、メーシャがいるからにはそうはさせない。
「いくよ!! ──"ジャッジメントサイス"!!!」
まばゆい煌めきを放つその斬撃は隊員を狙うその背中を捉え、その理不尽な死の恐怖をまとう邪気ごと巨人を切り裂く。
「ウブォオオアアアア!!?」
心臓部の宝も身体を構成していた泥も浄化され、邪気が消え去ってエメラルドのような緑色の魔石へと姿を変えた。
「……他のとこは大丈夫かな?」
戦いを終えたメーシャは魔石を回収してアイテムボックスに入れると、まずカーミラ隊に、それから他の隊にも今さっき戦って得た情報のほか、デウスから教えてもらった情報も加えて伝えた。
デウスから得た情報は下記の通りだ。
暗黒のガイコツの巨人の名前は『オルクス』といい恐怖に染まった魂を喰らうという。魂を喰われればアンデッドへと変わり、意思なきオルクスの尖兵として無限に苦しみ続けるとのこと。
魔王を倒した勇者ゼプトがその旅の道中、街を襲うオルクスをその光のチカラで討伐しという伝説もあり、光属性が効きやすいのは事実だろうこと。
一応、理論的には他の属性も効くが相当な高威力を出す必要がある。(メーシャのチカラ、魔王のチカラのような例外的チカラももちろん効く)
* * * * *
一方、カーミラ隊。苦戦らしい苦戦は全く無く、オークたちを討伐寸前まで来ていた。
メーシャの時と同じようにブラックハイオークが不気味に動かないのに疑問を抱き、カーミラは敵を倒しきらずに様子をうかがっていたようだ。
「──ありがとうメーシャちゃん! ……前衛はそのままオーク軍を押し込み、後衛は落ちた魔石の魔力を拡散して無力化して下さい!!」
カーミラはメーシャからの情報を得るや否やすぐに隊員を動かす。
「うぉおおおおお!!」
カーミラが契約する風の精霊"フーリ"の加護により、風の刃と、ブラックオークの恐怖に打ち勝つ勇気を与えた。
勇気と風の加護を受けた隊員たちは、練度こそメーシャ隊とあまり変わらないはずなのに、ブラックオークに倒されるどころか連携して逆に追い込んでいく。
「──ギュリリャアアアアア!!」
ブラックオークは片手で数えるほどまで減り、頼みの綱である魔石も無力化されて焦ったのか、ブラックハイオークは慌てて進化の祈祷を行った。
──が、カーミラがそれをゆるすはずもなく。
「──させません!!」
いつの間にか背後に回っていたカーミラが風の刃で一閃。
「ウゴォオオオオオ……!?」
無事にブラックハイオークを倒すことができた。
「……皆さん、我々の勝利です!!」
「「「おおおおおおおおお!!!」」」
メーシャの情報により、小さな砦を攻めていた他の隊も苦戦をまぬがれた。だがそれと同時に、戦況が良くないことに気が付いた邪神軍の幹部"サブラーキャ"がついに動きだすのであった。
元オークだったであろう魔石がいくつも散乱しており、いくら強化された個体と言えどそこに陣取る岩巨竜には誰も敵わなかったということは、後から戦況を確認したものでも容易に理解できた。
「──キキュイキュキュッキィ~!!」
高らかに響く楽しそうな歌声が聞こえたかと思うと、硬い地面が融解したようにうごめきだし、次第に渦を作り出してエモノを捕らえてしまう。
「グゥルォオオオ!!」
ブラックオークの1体は猪突猛進という言葉を体現するかのごとく四足歩行で渦巻く地面を走りだした。
「ガルフゥウォオ!!」
もう1体は渦の中心付近いたために、引っ張る力にあらがえず呑み込まれないようにするのがやっとだ。
「キュルキッキィ~♪」
サンディーは優雅にリズムにノリながら魔法陣を空中に展開しはじめる。
中級クラスだろうか、上級に一歩及ばないものの3mもある魔法陣を鼻歌まじりに作り出してしまうのは、まず並の魔法使いでは不可能。サンディーがそれほど地魔法を得意としているのがわかる。
この世界の人たちは声に魔力を通し呪文を唱えるという、魔法陣を描く工程を簡略化した魔法を主に使うのだが、魔法陣を使うことによる魔法の器用さ(炎の温度を発動後に調整したり、魔法の性質を細かく設定して時限式発動したり)を捨てて、発動までの時間短縮と魔力消費削減を目的としている。
「キュッキュー!」
サンディーは無数の岩の刃を雨のように降らせた。
「グリャァアア!?」
渦に残されたブラックオークはなすすべなく岩に直撃。自信の回復力でダメージに対抗するが、すさまじい連続攻撃に内包するエネルギーはすぐに底をついてしまい、スーッとかすみのように身体が消えて魔石になってしまった。この間3秒のことである。
「グルゥオオオ!!」
渦から抜け出せた方のブラックオークは牙をむき出しにして、サンディーに向かって大きく飛び上がった。だが──
「きゅ」
「ウゴッファアアア──!?!?」
サンディーの尻尾なぎ払いで吹き飛ばされてしまう。
「……キュ?」
大きく飛んでいったブラックオークを横目に、サンディーはこの戦いがほとんど終結していることに気が付いた。
戦いに巻き込まれないように避難する隊員、その前に立って念の為に守りの姿勢をとるヒデヨシ、なにやら毒々しく禍々しいオーラをまとって何やら祈祷をささげるブラックハイオーク、そしてそれに対抗するためエネルギーを貯めているメーシャ。
「キュ!」
どうやら、ブラックオークの切り札を明らかにした上で倒すことで、今後に作戦に役立てるつもりみたいだ。
それを理解したサンディーは目の前のブラックオークとの戦いを終わらせることにした。
「キュキ~……キュ!」
サンディーは口の前に魔法陣を展開し、そこに魔力を集中させると、ブラックオークに向かって地属性のエネルギー砲を発射する。
「ゥボォオオオアアアア!?」
サンディーにとっては手軽な技と言えど、そのエネルギー砲の威力はまさに圧巻。一瞬にしてブラックオークが消し飛ばされてしまった。
「キュイ」
倒したのを確認してメーシャにアイコンタクトを送る。
そしてメーシャがそれに頷きで返した直後、ブラックハイオークが嘆きとも歓喜ともとれるような絶叫を上げる。
「ギュリリャアアアアアアアアアア!!!!」
すると周囲に散らばった魔石がブラックオークに向かって飛んでいき、ドロドロに溶け、禍々しい邪気と混ざりあう。
「ォゴゴゴゴゴ……!」
その混ざりあった泥がブラックオークを呑み込むと、ボコボコとうごめいて新しい身体を作り出していった。
「──ヒデヨシ、大丈夫だと思うけど念のためにそっちはお願いね!」
メーシャが離れた位置にいるヒデヨシに声を飛ばす。
「はい!」
メーシャは敵をジャッジメントサイスで一撃で倒すつもりではあるが、万が一に倒しきれなかったり、自爆技を使った場合隊員を守らなければならない。
「キュキュ……!」
そこにサンディーもやってくる。ヒデヨシを手伝うつもりだ。
「アガァアアアアアアア……!!!」
イノシシの頭、ヒト型の身体、コウモリの翼、心臓部には真っ黒な宝石を持った、暗黒のガイコツの巨人が姿を現した。
その巨人が放つ禍々しい邪気は周囲の生物に本能的な恐怖を与え、風は止み、木々は枯れ、大地はその生気を吸い取られて黒く毒されていく。
「これは……地球でタコのラードロが出したオーラと似てるし。こんなんが何体も出てきたら大変なことになっちゃう……」
メーシャ、ヒデヨシ、サンディーは問題ないが、敵の出す死の恐怖に他の隊員は心を支配され、泣き崩れる者、意識を手放す者、逃げ出す者、呼吸すらままならない者であふれていた。
この恐怖にあらがえるだけの精神力や跳ねのける魔力がなければ、もしそれらがあったとしても油断していれば、それまで優勢でも一気にくつがえされて全滅もありうる。
他の戦場でもこの巨人が出て来るなら、早々にケリをつけて報告しなければならないし、もし既に出ているなら援軍に向かわなければならない。
「どんなヤツが出るか分かったところで、攻撃される前にカタをつけるよ!」
メーシャはエメラルドのオーラを右足にまとい、攻撃の体勢に入った。
「ガルルルルァアアア!!!」
しかし、暗黒の巨人はなぜかメーシャにも目もくれず、弱者……つまり恐怖におののく隊員たちにまっすぐ飛んでいく。恐怖に染まった魂を喰らうつもりだ。
だが、メーシャがいるからにはそうはさせない。
「いくよ!! ──"ジャッジメントサイス"!!!」
まばゆい煌めきを放つその斬撃は隊員を狙うその背中を捉え、その理不尽な死の恐怖をまとう邪気ごと巨人を切り裂く。
「ウブォオオアアアア!!?」
心臓部の宝も身体を構成していた泥も浄化され、邪気が消え去ってエメラルドのような緑色の魔石へと姿を変えた。
「……他のとこは大丈夫かな?」
戦いを終えたメーシャは魔石を回収してアイテムボックスに入れると、まずカーミラ隊に、それから他の隊にも今さっき戦って得た情報のほか、デウスから教えてもらった情報も加えて伝えた。
デウスから得た情報は下記の通りだ。
暗黒のガイコツの巨人の名前は『オルクス』といい恐怖に染まった魂を喰らうという。魂を喰われればアンデッドへと変わり、意思なきオルクスの尖兵として無限に苦しみ続けるとのこと。
魔王を倒した勇者ゼプトがその旅の道中、街を襲うオルクスをその光のチカラで討伐しという伝説もあり、光属性が効きやすいのは事実だろうこと。
一応、理論的には他の属性も効くが相当な高威力を出す必要がある。(メーシャのチカラ、魔王のチカラのような例外的チカラももちろん効く)
* * * * *
一方、カーミラ隊。苦戦らしい苦戦は全く無く、オークたちを討伐寸前まで来ていた。
メーシャの時と同じようにブラックハイオークが不気味に動かないのに疑問を抱き、カーミラは敵を倒しきらずに様子をうかがっていたようだ。
「──ありがとうメーシャちゃん! ……前衛はそのままオーク軍を押し込み、後衛は落ちた魔石の魔力を拡散して無力化して下さい!!」
カーミラはメーシャからの情報を得るや否やすぐに隊員を動かす。
「うぉおおおおお!!」
カーミラが契約する風の精霊"フーリ"の加護により、風の刃と、ブラックオークの恐怖に打ち勝つ勇気を与えた。
勇気と風の加護を受けた隊員たちは、練度こそメーシャ隊とあまり変わらないはずなのに、ブラックオークに倒されるどころか連携して逆に追い込んでいく。
「──ギュリリャアアアアア!!」
ブラックオークは片手で数えるほどまで減り、頼みの綱である魔石も無力化されて焦ったのか、ブラックハイオークは慌てて進化の祈祷を行った。
──が、カーミラがそれをゆるすはずもなく。
「──させません!!」
いつの間にか背後に回っていたカーミラが風の刃で一閃。
「ウゴォオオオオオ……!?」
無事にブラックハイオークを倒すことができた。
「……皆さん、我々の勝利です!!」
「「「おおおおおおおおお!!!」」」
メーシャの情報により、小さな砦を攻めていた他の隊も苦戦をまぬがれた。だがそれと同時に、戦況が良くないことに気が付いた邪神軍の幹部"サブラーキャ"がついに動きだすのであった。
20
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる