となりのソータロー

daisysacky

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第15章

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「ソータロー?」
 何を言っているの?
清子は、宗太郎の横顔を見つめる。
その顔はとても真剣で、ウソをついているようには見えない。
「じゃあ…何だって、こんなところに…
 この女の子を、わざわざ寝かせているんだ?」
「そうだ、誰だって、そう思うはずだ」
これは、黙ってはいられない。
オジサンとそのパートナーは、互いにそう言い合う。

 みんなが動揺している中で、静かに黙っている人がいる。
それは、神林君だ。
おもむろに、宗太郎の方を見ると
「わかった」
いきなり宗太郎に向かって、そう言う。
「それならば…まさか、ソータロー、この人形なのか?」
突拍子もないことだ。
だが、あり得ないことはない…
神林君はまっすぐに、人形の方を向く。
まるで、本当に生きているように、じぃっとこちらを向いて、座っている。
「ソータローだったら、大切なものを、どこに隠すと思う?」
試すような目つきで、宗太郎の方を振り返った。
(隠す?何を言っているんだ?)
宗太郎は、ボンヤリとする。
みんなが、何をそんなに一生懸命になっているのか、宗太郎には
よくわからない。
だが…ジワジワと霧が晴れるように、ゆっくりと記憶が戻って
くるのを感じる。
自分が…何でここにいるのか?
なぜみんなが、自分に向かって聞くのか?
おかしなことだ、と宗太郎は奇妙に感じた。

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