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28 祭り当日(2)
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そして祭り本番の夜。
街は外からやってきた魔術師たちでごった返す。
夜は街のあちこちに野菜で作ったランタンがおかれている。
野菜ランタンは、この街が元々農村から出発したことに由来していた。
街で商いをしている人々がそれぞれの店前で自分たちの生業に由来した出店を出している。
キャサリンのところでは、彼女お手製の素晴らしい服飾を活かした仮装体験ができるらしく、若い女性を中心にかなりの賑わい。
アリッサは街中を歩き、目を光らせた。
みんな華やかな衣装をまとっていることもあって、騎士団の青と黒を中心にした物々しい団員服はかなり目立つ。
立っているだけでも存在感があり、いるだけで警備効果がある。
それでもやっぱり隙を見て悪さをする人間はいる。
「なぁなぁ、ちょっと付き合ってくれればいいからよぉ」
「や、やめてください」
「なんだよ、お高くとまってんじゃねえよぉ」
酔っ払った男二人組が、女性に絡んでいた。
「嫌がってるでしょ。やめなさい」
アリッサはかけつけ、女性たちの手を引いて、逃げるよう促す。
「邪魔すんなよ」
「あれぇ、もしかして嫉妬ぉ? お姉さんも結構、イケてるねぇ。俺たちと一緒に……」
「私は騎士団員よ」
「あーはいはい、そういう仮装ねえ」
「じゃあ、俺たちも騎士だぁ。お姉さんのこと守っちゃう~!」
アリッサは騎士団仕込みの掌底を、キス顔で近づいてきた男の顔面に叩き込み、一発で気絶させた。
「あなたも、食らいますか?」
見事な掌底で気絶したことで、連れの男が腰を抜かす。
「ひ、ひいい! 結構ですぅ!」
「おーっと、どこへ行くんだ?」
アリッサはそばにいる団員の人と協力し、二人のナンパ男たちを屯所へ連行する。
目立つ騒ぎはそれくらいで、祭りは順調に進んでいく。
「アリッサちゃん、交代の時間だ」
カーティスがやってくる。
「どんな調子?」
「酔っ払いのナンパ男に掌底を叩き込みました」
「すっげ! やるなぁ!」
「それじゃ、カーティス様、よろしくお願いします」
「決意は固まった?」
カーティスはにやっと微笑んだ。
「……が、がんばります」
「あいつと合流する前に、キャサリンのところに寄っていってくれ」
「どうしてですか?」
「さあ。俺は言われただけだから。絶対だぞ~」
首を傾げたアリッサは、キャサリンの元へ行く。
「アリッサちゃん!」
「カーティスさんから聞いて……」
「いよいよシュヴァルツ様に告白ねっ」
キャサリンは目をキラキラ輝かせ、自分のことのように昂奮している。
「! わ、私、そんなに分かりやすいですか?」
「ふふ」
――は、恥ずかしい……。
赤面するアリッサの手を引き、店の中へ連れ込む。
「キャサリンさん、何をするんですか?」
「これを着て。特別に作っておいたの」
見せてくれたのは、ワインレッドのドレス。
まるで夜会にでも出かけるようなシックな色合いと、装飾を極力排除したシンプルなデザインが大人びて見える。
「これを着れば、シュヴァルツだって振り向かずにはいられないわよ」
「でも派手じゃないですか?」
「こういう時こそ目立つ格好をするべきじゃない?」
「……そ、そうですね」
アリッサは更衣室でドレスに着替える。最終チェックをキャサリンにしてもらい、雫の形をしたイヤリングをつけてもらう。
「がんばってね。お姫様」
「ありがとうございます、キャサリンさん」
アリッサはドキドキと早くも高鳴りはじめた鼓動を意識しながら店を出ると、シュヴァルツを探す。
彼の姿はすぐに見つけられた。
がたいがいいのはもちろんだが、楽しい祭りの日でもシュヴァルツの触れれば斬れそうな鋭い眼差しと無表情は、笑顔であふれる祭りの会場ではかなり浮いている。
シュヴァルツと眼が合うと、彼がまっすぐ近づいてくる。
「その、ドレス……」
「キャサリンさんに着せてもらったんですが、どうですか?」
「あ、ああ……」
シュヴァルツの漏らした声はかすかにかすれていた。
――まあ、カーティス様じゃないから、シュヴァルツ様の口から自然と褒め言葉がでないのは分かりきってたけど、少し寂しい。
「……綺麗だ」
「え?」
「よく似合っている」
シュヴァルツがこうまではっきり褒めてくれるのは予想外で、アリッサはぽかんとした顔をしてしまう。
「シュヴァルツ様、たしか私にお話があるんですよね」
「……ここではあれだ。場所を移動するぞ」
花火の見物客で広場はかなり混雑していた。
「わ、分かりました……きゃっ」
脇を通った祭り客と肩がぶつかり、バランスを崩すが、いつの間にか隣にきていたシュヴァルツに支えられた。
「平気か?」
「だ、大丈夫です。少しよろけただけですから」
「俺から離れるな」
腰に回された手にドキッとする。
――シュヴァルツ様!?
彼の見せた大胆さ(シュヴァルツからすれば単に支えるため程度の認識だろうが)にドキドキと心臓が今にも爆発しそうなくらい高鳴った。
こうしてシュヴァルツと寄り添えることが嬉しい。
――シュヴァルツ様の横顔……。
その精悍さと、眼差しの美しさに見とれる。あの瞳の中にいつまでも留まっていられるような存在でいたい。
衝動に襲われた時だけじゃない。普通の時もシュヴァルツに。
――やっぱり私はシュヴァルツ様のことが好きなんだ。
その時、夜空に大輪の花が咲き、七色の輝きで人々の顔を照らし出す。
「はじまったみたいですね」
次々と打ち上げられた花火が、夜空を七色に染め上げた。
アリッサは、自分の腰に回されている彼の手に、自分の手を重ねた。
シュヴァルツの肩がぴくっと小さく跳ね、アリッサを見つめる。
彼の目がかすかに熱っぽく潤んで見えた。
「あの、シュヴァルツ様」「アリッサ」
ほぼ同時に言葉が重なる。
「ど、どうぞ。シュヴァルツ様から」
「いや、お前から話せ」
「……じゃあ、私から。あの――」
その時、腰に回されているのとは逆の手が、アリッサの右頬に触れた。
突然の大胆過ぎる行動に、体が燃えるように熱くなった。
「……まさか衝動か?」
「え?」
「顔が赤いし、目が潤んでいる」
「違います! これは衝動じゃありません!」
「だが」
「これは……」
シュヴァルツの視線を意識すると、うまく言葉が出ない。
――ああもう情けない。告白するって決めたのにこの体たらくなんて!
「わ、私は……その……シュヴァルツ様のことをお慕い――」
「キャアアアアアアアア!!」
花火と花火が打ち上がる、わずかな静寂を斬り裂くように女性の悲鳴がつんざく。
女性だけではない。男たちの呻き声も聞こえた。
振り返ると屋台のほうで爆発が起こった。
「火事だ!」
「爆発だ!」
「アリッサ! 行くぞ!」
「はい!」
しかし現場は混乱し、我先に逃げだそうとパニックになる群衆のせいで、アリッサはシュヴァルツと離され、押し流されていく。
「アリッサ!」
「シュヴァルツ様……!」
シュヴァルツがこちらへ手を伸ばすが、届かない。
この状況ではしょうがない、と群衆をおちつかせようと声を張り上げた。
「みなさん! 落ち着いてください! 私は騎士団のもので……!」
しかしどれだけ叫んでも恐慌状態に陥った人々は聞く耳をもたない。
アリッサは群衆から突き飛ばされ、群衆の波から弾き出される格好で尻もちをつく。
「いった……」
「ここにいたのですね。ずいぶん探しましたよ」
「じぇ、ジェリド様?」
「あなたに用事があるんです」
彼は団長の秘書官。彼は当然ながら警備任務はない。
「私を?」
「そうです」
ジェリドが差し出してくれた手を取り、立ち上がらせてもらう。同時に、背後から手が伸び、口を塞がれる。
「んんん!」
ジェリドの指が額に触れる。全身に、自分のとは違う、魔力の流れを感じた。
――なんで急に眠く……。
瞼が重たくなる。急速に眠りに意識がもっていかれる。
「……馬車は?」
薄れ行く意識の中、自分の背後にいる人物とジェリドの会話が聞こえる。
「外に用意してある」
「陛下が待っています。早く行きましょう。贄を届けに」
――に、え……?
そこで意識が途絶えた。
街は外からやってきた魔術師たちでごった返す。
夜は街のあちこちに野菜で作ったランタンがおかれている。
野菜ランタンは、この街が元々農村から出発したことに由来していた。
街で商いをしている人々がそれぞれの店前で自分たちの生業に由来した出店を出している。
キャサリンのところでは、彼女お手製の素晴らしい服飾を活かした仮装体験ができるらしく、若い女性を中心にかなりの賑わい。
アリッサは街中を歩き、目を光らせた。
みんな華やかな衣装をまとっていることもあって、騎士団の青と黒を中心にした物々しい団員服はかなり目立つ。
立っているだけでも存在感があり、いるだけで警備効果がある。
それでもやっぱり隙を見て悪さをする人間はいる。
「なぁなぁ、ちょっと付き合ってくれればいいからよぉ」
「や、やめてください」
「なんだよ、お高くとまってんじゃねえよぉ」
酔っ払った男二人組が、女性に絡んでいた。
「嫌がってるでしょ。やめなさい」
アリッサはかけつけ、女性たちの手を引いて、逃げるよう促す。
「邪魔すんなよ」
「あれぇ、もしかして嫉妬ぉ? お姉さんも結構、イケてるねぇ。俺たちと一緒に……」
「私は騎士団員よ」
「あーはいはい、そういう仮装ねえ」
「じゃあ、俺たちも騎士だぁ。お姉さんのこと守っちゃう~!」
アリッサは騎士団仕込みの掌底を、キス顔で近づいてきた男の顔面に叩き込み、一発で気絶させた。
「あなたも、食らいますか?」
見事な掌底で気絶したことで、連れの男が腰を抜かす。
「ひ、ひいい! 結構ですぅ!」
「おーっと、どこへ行くんだ?」
アリッサはそばにいる団員の人と協力し、二人のナンパ男たちを屯所へ連行する。
目立つ騒ぎはそれくらいで、祭りは順調に進んでいく。
「アリッサちゃん、交代の時間だ」
カーティスがやってくる。
「どんな調子?」
「酔っ払いのナンパ男に掌底を叩き込みました」
「すっげ! やるなぁ!」
「それじゃ、カーティス様、よろしくお願いします」
「決意は固まった?」
カーティスはにやっと微笑んだ。
「……が、がんばります」
「あいつと合流する前に、キャサリンのところに寄っていってくれ」
「どうしてですか?」
「さあ。俺は言われただけだから。絶対だぞ~」
首を傾げたアリッサは、キャサリンの元へ行く。
「アリッサちゃん!」
「カーティスさんから聞いて……」
「いよいよシュヴァルツ様に告白ねっ」
キャサリンは目をキラキラ輝かせ、自分のことのように昂奮している。
「! わ、私、そんなに分かりやすいですか?」
「ふふ」
――は、恥ずかしい……。
赤面するアリッサの手を引き、店の中へ連れ込む。
「キャサリンさん、何をするんですか?」
「これを着て。特別に作っておいたの」
見せてくれたのは、ワインレッドのドレス。
まるで夜会にでも出かけるようなシックな色合いと、装飾を極力排除したシンプルなデザインが大人びて見える。
「これを着れば、シュヴァルツだって振り向かずにはいられないわよ」
「でも派手じゃないですか?」
「こういう時こそ目立つ格好をするべきじゃない?」
「……そ、そうですね」
アリッサは更衣室でドレスに着替える。最終チェックをキャサリンにしてもらい、雫の形をしたイヤリングをつけてもらう。
「がんばってね。お姫様」
「ありがとうございます、キャサリンさん」
アリッサはドキドキと早くも高鳴りはじめた鼓動を意識しながら店を出ると、シュヴァルツを探す。
彼の姿はすぐに見つけられた。
がたいがいいのはもちろんだが、楽しい祭りの日でもシュヴァルツの触れれば斬れそうな鋭い眼差しと無表情は、笑顔であふれる祭りの会場ではかなり浮いている。
シュヴァルツと眼が合うと、彼がまっすぐ近づいてくる。
「その、ドレス……」
「キャサリンさんに着せてもらったんですが、どうですか?」
「あ、ああ……」
シュヴァルツの漏らした声はかすかにかすれていた。
――まあ、カーティス様じゃないから、シュヴァルツ様の口から自然と褒め言葉がでないのは分かりきってたけど、少し寂しい。
「……綺麗だ」
「え?」
「よく似合っている」
シュヴァルツがこうまではっきり褒めてくれるのは予想外で、アリッサはぽかんとした顔をしてしまう。
「シュヴァルツ様、たしか私にお話があるんですよね」
「……ここではあれだ。場所を移動するぞ」
花火の見物客で広場はかなり混雑していた。
「わ、分かりました……きゃっ」
脇を通った祭り客と肩がぶつかり、バランスを崩すが、いつの間にか隣にきていたシュヴァルツに支えられた。
「平気か?」
「だ、大丈夫です。少しよろけただけですから」
「俺から離れるな」
腰に回された手にドキッとする。
――シュヴァルツ様!?
彼の見せた大胆さ(シュヴァルツからすれば単に支えるため程度の認識だろうが)にドキドキと心臓が今にも爆発しそうなくらい高鳴った。
こうしてシュヴァルツと寄り添えることが嬉しい。
――シュヴァルツ様の横顔……。
その精悍さと、眼差しの美しさに見とれる。あの瞳の中にいつまでも留まっていられるような存在でいたい。
衝動に襲われた時だけじゃない。普通の時もシュヴァルツに。
――やっぱり私はシュヴァルツ様のことが好きなんだ。
その時、夜空に大輪の花が咲き、七色の輝きで人々の顔を照らし出す。
「はじまったみたいですね」
次々と打ち上げられた花火が、夜空を七色に染め上げた。
アリッサは、自分の腰に回されている彼の手に、自分の手を重ねた。
シュヴァルツの肩がぴくっと小さく跳ね、アリッサを見つめる。
彼の目がかすかに熱っぽく潤んで見えた。
「あの、シュヴァルツ様」「アリッサ」
ほぼ同時に言葉が重なる。
「ど、どうぞ。シュヴァルツ様から」
「いや、お前から話せ」
「……じゃあ、私から。あの――」
その時、腰に回されているのとは逆の手が、アリッサの右頬に触れた。
突然の大胆過ぎる行動に、体が燃えるように熱くなった。
「……まさか衝動か?」
「え?」
「顔が赤いし、目が潤んでいる」
「違います! これは衝動じゃありません!」
「だが」
「これは……」
シュヴァルツの視線を意識すると、うまく言葉が出ない。
――ああもう情けない。告白するって決めたのにこの体たらくなんて!
「わ、私は……その……シュヴァルツ様のことをお慕い――」
「キャアアアアアアアア!!」
花火と花火が打ち上がる、わずかな静寂を斬り裂くように女性の悲鳴がつんざく。
女性だけではない。男たちの呻き声も聞こえた。
振り返ると屋台のほうで爆発が起こった。
「火事だ!」
「爆発だ!」
「アリッサ! 行くぞ!」
「はい!」
しかし現場は混乱し、我先に逃げだそうとパニックになる群衆のせいで、アリッサはシュヴァルツと離され、押し流されていく。
「アリッサ!」
「シュヴァルツ様……!」
シュヴァルツがこちらへ手を伸ばすが、届かない。
この状況ではしょうがない、と群衆をおちつかせようと声を張り上げた。
「みなさん! 落ち着いてください! 私は騎士団のもので……!」
しかしどれだけ叫んでも恐慌状態に陥った人々は聞く耳をもたない。
アリッサは群衆から突き飛ばされ、群衆の波から弾き出される格好で尻もちをつく。
「いった……」
「ここにいたのですね。ずいぶん探しましたよ」
「じぇ、ジェリド様?」
「あなたに用事があるんです」
彼は団長の秘書官。彼は当然ながら警備任務はない。
「私を?」
「そうです」
ジェリドが差し出してくれた手を取り、立ち上がらせてもらう。同時に、背後から手が伸び、口を塞がれる。
「んんん!」
ジェリドの指が額に触れる。全身に、自分のとは違う、魔力の流れを感じた。
――なんで急に眠く……。
瞼が重たくなる。急速に眠りに意識がもっていかれる。
「……馬車は?」
薄れ行く意識の中、自分の背後にいる人物とジェリドの会話が聞こえる。
「外に用意してある」
「陛下が待っています。早く行きましょう。贄を届けに」
――に、え……?
そこで意識が途絶えた。
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