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前幕~パーティーが居酒屋店員になるまで~
前幕・6~雇用~
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~新宿・歌舞伎町~
~個室居酒屋「簾」~
乾杯の後、次々と男が頼んだ料理が運ばれてくる。
塩茹でした豆、揚げたジャガイモ、サラダ……料理自体は比較的、僕達にも馴染みのあるものばかりだが、これがどうしてか不思議と美味い。
エールと一緒に食べているからだろうか?いや違う、食べ合わせのレベルで片付く問題ではない。
「この豆……エダマメ、と言ったか。
これも、この芋も、料理自体はありきたりなのにこんなに美味しい……何故だ?鮮度が違うのか?」
「ほう?そこに目をつけるとは、なかなかいいセンスをしてるね、犬の君」
男が瞠目したが、僕は対して不機嫌顔だ。
だが、犬の獣人である以上、否定も出来ない。軽く肩をすくめて言葉を返した。
「冒険に出ている時以外は、酒場の厨房で働いていたからな。目利きはそれなりに出来るさ。
……それより、そろそろ話してくれないか。この場所のこととか、貴方のこととか」
そう言いつつ男を見つめると、エールを呷った男はジョッキをテーブルに置き、顎に手を触れつつ口を開いた。
「そうだな、場も温まったし、そろそろいいだろう。まずは自己紹介から始めようか。
僕は原田 政親、33歳。この居酒屋「簾」を始め、都内各所に居酒屋を展開する会社「リンクス」の社長をしている。
この街は新宿。東京都の中枢で、世界でも有数の繁華街、金と、そして人が集まる街だ」
男――政親の名前を聞き、新宿の話を聞き。僕は首を捻らざるを得なかった。
「……僕達の知る限り、トウキョウという国が存在し、そこがそれほどまでに栄えているという話は、聞いたことがない」
「私も傭兵として世界各地を渡り歩いてきたが、同じく見たことも聞いたこともない国だ」
僕の隣でシフェールも頷く。その言葉を受けて政親は大きく頷いた。
店員が新たに持ってきた鶏肉の塩焼きと卵焼きを受け取りながら、再び口を開く。
「見たことも聞いたことがないのも当然だ。何しろ、君達の世界には存在しないからね。
この世界――便宜上、地球と呼ぼう。この地球と、君達の元々居た世界は、本来は交わり合うことのない、大きく隔たれた世界だ。
地球には、人種の差こそあれど人間しか居ない。いや、「居なかった」。君達のように動物や竜の頭をした者、耳の細長い者は、本来存在しえない世界なんだ」
政親の発言に、僕達は皆一様に驚きを隠せなかった。
僕達の世界には存在しない国、存在しない都市に、今僕達はいる。裏を返せば僕達は今、僕達の元居た世界にいない。
「転移」。
僕も魔法使いの端くれだ、転移魔法の存在は知っている。だが、都市間レベルの転移はともかく、世界を跨いでの転移など、聞いたことがない。
「つまり……私達は、この国、この世界では、異質だということですか?」
エティが小さく震えながら、ぽつりと言った。
異質。そうだろう。人間ばかりが暮らす国に居たら、僕達のような異種族は、どうしても目立つ。
突然自分が異分子になる恐怖は、察するに余りある。右も左も分からないような場所では猶更だ。
そんな、恐怖に震えるエティを安心させるように、政親が笑みを見せた。
「異質なのは否定できないが、幸いなことにというか君達以外にも、異世界から転移してくる人というのはいてね。
この新宿は特に、人が多いせいか、よく世界の壁に「穴」が開く。
その穴を通って地球にやってくる人、地球から異世界に行ってしまう人というのは、そんなに珍しい話でもないんだ。
異世界と言ってもそれこそ星の数ほどあるから、どこからやってくるか、どんな人がやってくるかは、全く分からないんだけど、ね」
「しかし……そうだってんなら、その「穴」を通って俺達が俺達の世界に戻ることも、出来ないわけではないんだろう?」
アンバスが鶏肉の塩焼きに手を出しながら、不審そうに顔をしかめて言葉を漏らす。
だが政親は、静かに首を振った。
「言っただろう、異世界は星の数ほどあると。
おまけに「穴」はどこに開くか、どれだけの間開くか、どこに繋がるかが全く分からない。
無闇に飛び込んで、目指すところと異なった世界で、いざ戻ろうとしたらもう「穴」が塞がっている、なんてこともざらにある。
君達も、君達が通ってきた「穴」を通って戻れなかったからこそ、今ここに居るんだろう?」
政親の発言に、アンバスも僕達全員も、押し黙るしかなかった。
実際、僕達があの地下道に放り出された時には、周囲にそれらしい「穴」はどこにも無かった。戻ろうにも戻れなかったのは事実だ。
「まぁ、そういうわけだ。
君達が元の世界に戻るにしても、それがいつになるかは見通しが立たない。
見通しがつかない間、こっちでなんとか生活していかなきゃならない。
生活していくにはお金が要る。そこでどうだろう、
君達、うちの店で働いてみないか?」
「「は??」」
政親の突然の提案に、僕達は同時に素っ頓狂な声を上げた。
そんな僕達のことを意に介さないように、政親は言葉を続ける。
「いやなに、そろそろ新しい業態の店をオープンしようと思っていたんだが、どうにもいいアイデアが浮かばなくてね。
そんな時に君達と出会って、これだ!って思ったのさ。
異種族が働く居酒屋。センセーショナルだとは思わないか?
それに我が社は食事付きの社員寮も完備している。給料も勿論しっかり出すさ。悪い話ではないだろう?」
政親が言葉の勢いに乗って身を乗り出してくる。思わず仰け反る僕。
だが、考えた。いつ帰れるか分からない以上、ここで生活していくしかない。衣食住の衣は別として、食と住の心配をしなくていいのは大きい。
やるしかない。そう思った。
「……いいだろう、受けよう」
「マウロ、大丈夫なの?」
パスティータが不安そうに見つめてくる。それに対して僕はしっかりと頷いた。
「この話を蹴ったとしても、この世界で生活していかなきゃならないんだ。生活するには金が要る。
その金と、食事と、住居を保証してくれるというなら、こんなに幸運な話も無い。
それに僕達は冒険に出ていない時は、酒場で給仕や調理をして働いていたんだ。それと同じだと思えばいいさ。
アンバスとシフェールは……巻き込んでしまって申し訳ないと思っているが」
頷きつつも、傭兵として雇った二人をチラリと見る。
だがアンバスもシフェールも、気にするなとばかりに頷いて見せた。
「なに、これも経験ってやつさ。娘へのデカい土産話が出来るってなもんよ」
「料理に関しては私も腕に覚えがある。何とかなるだろう」
「うんうん、決まりだな」
政親が嬉しそうに、大きく何度も頷いた。そして店員を呼びつけて。
「すまない、生ビールのおかわりを。それとジンジャーエールも1つ」
「あっそれとそれと、あたしこのマグロのタツタアゲ?っての食べたい!」
パスティータがメニューの写真を指差して店員に注文した。店員が伝票に記入して去っていくと、政親は頬杖をついて、僕達をぐるりと眺め口を開く。
「さて、これからは共に働く仲間になるんだ。君達のことを教えてくれ」
つまりは自己紹介というわけだ。まず我先にと、最初に口を開いたのはパスティータだった。
「あたしはパスティータ・デクスハイマー。19歳。職業は盗賊、こんな形でもエルフだよ、よろしくね」
「私はシフェール・ユルツィガー。27歳、種族はエルフ。職業は弓兵だ、よろしく」
「俺はアンバス・バンフィ、35歳。シフェールと組んでる傭兵で、職業は戦士。見ての通りの竜人だ。ま、よろしくな」
「私は、エティ・ジスクールです。年齢は22歳、ウサギの獣人で、職業は僧侶です。どうぞ、よろしくお願いいたします」
シフェールが、アンバスが、エティがそれぞれ自己紹介を済ませていく……やれやれ、最後は僕か。
皆の視線を受けてふっと息を吐き、まっすぐ政親を見据えて、告げた。
「僕はマウロ・カマンサック、25歳。犬の獣人で職業は魔法使いだ。このパーティーのリーダーを務めている……いや、「いた」だな。
ともあれ、これから世話になる。よろしく頼む」
スッと、テーブルを挟んで向かいに座る政親に右手を伸ばす。
一瞬目を見開いた政親だが、口元を綻ばせて僕の、毛に覆われた右手を、ぐっと握り返した。
そしていいタイミングでおかわりの酒を運んでくる店員。ジンジャーエールをパスティータに、残りのエールをそれぞれに分配すると、政親が大きな声を張り上げた。
「それじゃ改めて。遠き異世界より我がリンクス株式会社にようこそ、君達!
これから是非とも、精一杯、頑張って働いてくれたまえ!期待しているよ!
君達の健康と成功、そして我が社のますますの発展を祈念して……」
「「乾杯!!」」
~つづく~
~個室居酒屋「簾」~
乾杯の後、次々と男が頼んだ料理が運ばれてくる。
塩茹でした豆、揚げたジャガイモ、サラダ……料理自体は比較的、僕達にも馴染みのあるものばかりだが、これがどうしてか不思議と美味い。
エールと一緒に食べているからだろうか?いや違う、食べ合わせのレベルで片付く問題ではない。
「この豆……エダマメ、と言ったか。
これも、この芋も、料理自体はありきたりなのにこんなに美味しい……何故だ?鮮度が違うのか?」
「ほう?そこに目をつけるとは、なかなかいいセンスをしてるね、犬の君」
男が瞠目したが、僕は対して不機嫌顔だ。
だが、犬の獣人である以上、否定も出来ない。軽く肩をすくめて言葉を返した。
「冒険に出ている時以外は、酒場の厨房で働いていたからな。目利きはそれなりに出来るさ。
……それより、そろそろ話してくれないか。この場所のこととか、貴方のこととか」
そう言いつつ男を見つめると、エールを呷った男はジョッキをテーブルに置き、顎に手を触れつつ口を開いた。
「そうだな、場も温まったし、そろそろいいだろう。まずは自己紹介から始めようか。
僕は原田 政親、33歳。この居酒屋「簾」を始め、都内各所に居酒屋を展開する会社「リンクス」の社長をしている。
この街は新宿。東京都の中枢で、世界でも有数の繁華街、金と、そして人が集まる街だ」
男――政親の名前を聞き、新宿の話を聞き。僕は首を捻らざるを得なかった。
「……僕達の知る限り、トウキョウという国が存在し、そこがそれほどまでに栄えているという話は、聞いたことがない」
「私も傭兵として世界各地を渡り歩いてきたが、同じく見たことも聞いたこともない国だ」
僕の隣でシフェールも頷く。その言葉を受けて政親は大きく頷いた。
店員が新たに持ってきた鶏肉の塩焼きと卵焼きを受け取りながら、再び口を開く。
「見たことも聞いたことがないのも当然だ。何しろ、君達の世界には存在しないからね。
この世界――便宜上、地球と呼ぼう。この地球と、君達の元々居た世界は、本来は交わり合うことのない、大きく隔たれた世界だ。
地球には、人種の差こそあれど人間しか居ない。いや、「居なかった」。君達のように動物や竜の頭をした者、耳の細長い者は、本来存在しえない世界なんだ」
政親の発言に、僕達は皆一様に驚きを隠せなかった。
僕達の世界には存在しない国、存在しない都市に、今僕達はいる。裏を返せば僕達は今、僕達の元居た世界にいない。
「転移」。
僕も魔法使いの端くれだ、転移魔法の存在は知っている。だが、都市間レベルの転移はともかく、世界を跨いでの転移など、聞いたことがない。
「つまり……私達は、この国、この世界では、異質だということですか?」
エティが小さく震えながら、ぽつりと言った。
異質。そうだろう。人間ばかりが暮らす国に居たら、僕達のような異種族は、どうしても目立つ。
突然自分が異分子になる恐怖は、察するに余りある。右も左も分からないような場所では猶更だ。
そんな、恐怖に震えるエティを安心させるように、政親が笑みを見せた。
「異質なのは否定できないが、幸いなことにというか君達以外にも、異世界から転移してくる人というのはいてね。
この新宿は特に、人が多いせいか、よく世界の壁に「穴」が開く。
その穴を通って地球にやってくる人、地球から異世界に行ってしまう人というのは、そんなに珍しい話でもないんだ。
異世界と言ってもそれこそ星の数ほどあるから、どこからやってくるか、どんな人がやってくるかは、全く分からないんだけど、ね」
「しかし……そうだってんなら、その「穴」を通って俺達が俺達の世界に戻ることも、出来ないわけではないんだろう?」
アンバスが鶏肉の塩焼きに手を出しながら、不審そうに顔をしかめて言葉を漏らす。
だが政親は、静かに首を振った。
「言っただろう、異世界は星の数ほどあると。
おまけに「穴」はどこに開くか、どれだけの間開くか、どこに繋がるかが全く分からない。
無闇に飛び込んで、目指すところと異なった世界で、いざ戻ろうとしたらもう「穴」が塞がっている、なんてこともざらにある。
君達も、君達が通ってきた「穴」を通って戻れなかったからこそ、今ここに居るんだろう?」
政親の発言に、アンバスも僕達全員も、押し黙るしかなかった。
実際、僕達があの地下道に放り出された時には、周囲にそれらしい「穴」はどこにも無かった。戻ろうにも戻れなかったのは事実だ。
「まぁ、そういうわけだ。
君達が元の世界に戻るにしても、それがいつになるかは見通しが立たない。
見通しがつかない間、こっちでなんとか生活していかなきゃならない。
生活していくにはお金が要る。そこでどうだろう、
君達、うちの店で働いてみないか?」
「「は??」」
政親の突然の提案に、僕達は同時に素っ頓狂な声を上げた。
そんな僕達のことを意に介さないように、政親は言葉を続ける。
「いやなに、そろそろ新しい業態の店をオープンしようと思っていたんだが、どうにもいいアイデアが浮かばなくてね。
そんな時に君達と出会って、これだ!って思ったのさ。
異種族が働く居酒屋。センセーショナルだとは思わないか?
それに我が社は食事付きの社員寮も完備している。給料も勿論しっかり出すさ。悪い話ではないだろう?」
政親が言葉の勢いに乗って身を乗り出してくる。思わず仰け反る僕。
だが、考えた。いつ帰れるか分からない以上、ここで生活していくしかない。衣食住の衣は別として、食と住の心配をしなくていいのは大きい。
やるしかない。そう思った。
「……いいだろう、受けよう」
「マウロ、大丈夫なの?」
パスティータが不安そうに見つめてくる。それに対して僕はしっかりと頷いた。
「この話を蹴ったとしても、この世界で生活していかなきゃならないんだ。生活するには金が要る。
その金と、食事と、住居を保証してくれるというなら、こんなに幸運な話も無い。
それに僕達は冒険に出ていない時は、酒場で給仕や調理をして働いていたんだ。それと同じだと思えばいいさ。
アンバスとシフェールは……巻き込んでしまって申し訳ないと思っているが」
頷きつつも、傭兵として雇った二人をチラリと見る。
だがアンバスもシフェールも、気にするなとばかりに頷いて見せた。
「なに、これも経験ってやつさ。娘へのデカい土産話が出来るってなもんよ」
「料理に関しては私も腕に覚えがある。何とかなるだろう」
「うんうん、決まりだな」
政親が嬉しそうに、大きく何度も頷いた。そして店員を呼びつけて。
「すまない、生ビールのおかわりを。それとジンジャーエールも1つ」
「あっそれとそれと、あたしこのマグロのタツタアゲ?っての食べたい!」
パスティータがメニューの写真を指差して店員に注文した。店員が伝票に記入して去っていくと、政親は頬杖をついて、僕達をぐるりと眺め口を開く。
「さて、これからは共に働く仲間になるんだ。君達のことを教えてくれ」
つまりは自己紹介というわけだ。まず我先にと、最初に口を開いたのはパスティータだった。
「あたしはパスティータ・デクスハイマー。19歳。職業は盗賊、こんな形でもエルフだよ、よろしくね」
「私はシフェール・ユルツィガー。27歳、種族はエルフ。職業は弓兵だ、よろしく」
「俺はアンバス・バンフィ、35歳。シフェールと組んでる傭兵で、職業は戦士。見ての通りの竜人だ。ま、よろしくな」
「私は、エティ・ジスクールです。年齢は22歳、ウサギの獣人で、職業は僧侶です。どうぞ、よろしくお願いいたします」
シフェールが、アンバスが、エティがそれぞれ自己紹介を済ませていく……やれやれ、最後は僕か。
皆の視線を受けてふっと息を吐き、まっすぐ政親を見据えて、告げた。
「僕はマウロ・カマンサック、25歳。犬の獣人で職業は魔法使いだ。このパーティーのリーダーを務めている……いや、「いた」だな。
ともあれ、これから世話になる。よろしく頼む」
スッと、テーブルを挟んで向かいに座る政親に右手を伸ばす。
一瞬目を見開いた政親だが、口元を綻ばせて僕の、毛に覆われた右手を、ぐっと握り返した。
そしていいタイミングでおかわりの酒を運んでくる店員。ジンジャーエールをパスティータに、残りのエールをそれぞれに分配すると、政親が大きな声を張り上げた。
「それじゃ改めて。遠き異世界より我がリンクス株式会社にようこそ、君達!
これから是非とも、精一杯、頑張って働いてくれたまえ!期待しているよ!
君達の健康と成功、そして我が社のますますの発展を祈念して……」
「「乾杯!!」」
~つづく~
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