ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

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◾︎9:50

「ハーレン団長、ここから橋がよく見えますね。」

「ああ、まずは様子見だ」

この小高い場所からあの子どもが乗った馬車がよく見える。
私は、私以外に5人の騎士団員を連れてきた。こいつらは色々訳アリの奴らだ。
カツアゲのジョー。
警備代の架空請求をしてるショーン。
チンピラから金を巻き上げてるアルバ。
博打で多額の借金を抱えたジン。
取締りの時、巻き上げた金を懐にちょろまかしまあまあな金額を手に入れたイレッタ。
こいつらは私の捨て駒だ。
こいつらの悪事を俺は知ってると脅して、俺の裏稼業を手伝わしてやってる。

第二王子の息子が乗った馬車がもうすぐ橋に差しかかるって時に、反対側から別の馬車が来ているな。そんな計画は無かったはずだが?

子供を乗せた馬車を守る騎士団は、第1騎士団だ。俺たちとは同じ騎士団だがあれは特殊騎士団だ。なんだ、子ども1人に大袈裟だと思うが、まあ、ただのガギじゃないしな。
あいつは稀人だとか言っていたな。稀人って確か別の世界から来たんじゃないか?
あんガキは第二王子そっくりじゃないか?
他所から来たんじゃない、あれは第二王子の子だからな、だから稀人の訳ないんだ。私は騙されない。

あのガキが持っているあの透明なガラス容器あれは奪うぞ。あれがあればどんな傷も治せちまうんだ。一儲けできるぞ。
あれだけで、私にはもう金ががっぽがっぽ入ってくることになるんだからな。

私はガキをかっ攫ったらそのまま国外逃亡する、残念だが王太子妃とも終わりだろ。あの体にはちょっとは未練あるがな。

私はケンブルクに行くんだ。あのガキはまだ幼い。今から恐怖をたんまり味あわせて抵抗できなくすればいい。

ケンブルクの王は女好きだが、なんであのガキを欲しがるんだ。まあ何はともあれ、あのガキの未来は最悪って事だな。

思わず顔がニヤつくぜ。第二王子のことが嫌いだからな。やつは小さい頃からなんでも出来た。賞とつくものはあいつが全部持って行った。

だから、私はいつまでも1番にはなれなかった。父上もそれが気に食わないから、私はいつも父上に折檻されたんだ。あいつのせいで。父上はいつもアーシャばかり可愛がる。同じ親から生まれたのによ。アーシャは父上が溺愛する母上にそっくりだ。だから溺愛するんだ。私は母上には似てない、けどな、父上、あんたにはそっくりなんだよ。
私の顔をよく見たか?目を見た事あるか?
父上、あなたの目と同じく小さい金の星が私もあるんだ。

「おい、もうひとつの馬車から誰か降りてきたようです」

「ああ、あれは、神官だ、なんだ、神官長もいるじゃないか?なんだ?」

「分かりません、どうしますか?」

「いや、もう少し様子を見よう」
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