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第1章 カイト、五歳までの軌跡
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◾︎9:50
(陛下の執務室)
コンコン
「陛下、宰相に緊急の話が来ました。マーシュ領騎士団総括団長ルーク·サイナス·シール様が陛下と宰相に不急の面会を求めてます。王家の紋章の指輪の提示がありました」
「なんだとっ」
「なんだ、それは本当か?」
「はい、如何なさいますか?」
「すぐ通せ。謁見の間にわしらも行く」
なんだ、なんだ。ルークに預けた指輪は、ダウニーになにか重大なことが起きたということだぞ。何が起きたんだ。
あいつは、マーシュ領にカイトと向かったのではないのか?
「陛下、行きましょう」
「ああ」
なんだ、なんだ、なんか嫌な予感がする。何が起きているんだ、ダウニーは?カイトは無事か?
(城門前)
遅いっ、一刻を争うかもしれないんだぞ。
強行突破するしかないな
「悪いが通してくれ」
「困ります、お待ちください」
「第二王子が危機的状況にあるかもしれないんだぞ。そんな呑気にしていられるか」
「いや、しかし、許可が無くてはお通しできませんっ」
「お前たちはいま誰にその剣を向けているんだ?私の名はルーク·サイナス·シール。シール伯爵なのだが、お前たちが私に剣を向けるというのか?」
「そっ、それはっ」
「ハッ、ハッ、ハッ、お、またせ、しま、した。陛下と宰相が大至急お、あいに、なるそう、っです。」
急いできて息が上がってる門番の肩に手を置く「あ、助かる」
さっきとは打って変わって私に向けられた剣は一斉に天を仰ぎ、門番達が敬礼をする。
「さ、行くぞ」
いてもたってもいられないぞ、急げ。
謁見の間に向かって私たちは走り出した。
(神官長と神官たち)
「いいですか?橋のところでやっと落ち合うことが出来ました。マーシュ家の馬車にお止まりいただきましょう」
「ああ、みんな準備はいいか?」
「神官長?どうしました?」
「あ、いや、なんでもない」
わしのお尻は治ったんだなー?
痛くない、痛くないぞ。
あー、イカルダの女神様、ありがとうございます。あなたにこれからもついて行きます。
(カイト)
橋を渡るんだよね。川の流れきれいかな?
ん?前から馬車が来るね、通れる?
幅は何とか行けそう。
誰が乗っているんだろー。まあ誰が乗ってるかなんて気にしてもしょうがないしねー。
ん?川の水綺麗だね。橋からこれ落ちたら死んじゃうね、それくらいの高さだよ。
あー、川向うの森は新緑だね。緑はいいね。この季節好きだなー。
さあ、次々、次は何を歌おーかな?
(カイトの馬車に並走するマーシュ家王都騎士団)
「おい、向こうの馬車に連絡しろ。今からマーシュ領辺境伯様の馬車がこの橋を通るんだ。端に寄り、こちらが通過するまでその場から動かないように伝えるんだ」
「了解です。今伝えてまいります」
◾︎9:55~
(神官長と神官たち)
「さあ、馬車から降りますよ、用意はいいですか?」
(王宮謁見の間)
私は目の前で臣下の礼を尽くすルークと、その一行をみる。
「ルーク、面をあげよ」
ルークはすっかり元気になり、体も以前と変わらない事に安堵するが、こやつの顔の表情が只事じゃないと訴えてくる。
「ルークよ、緊急事態と見た。挨拶などいらぬ。ダウニーに何があった、説明せよ」
「はっ」
(陛下の執務室)
コンコン
「陛下、宰相に緊急の話が来ました。マーシュ領騎士団総括団長ルーク·サイナス·シール様が陛下と宰相に不急の面会を求めてます。王家の紋章の指輪の提示がありました」
「なんだとっ」
「なんだ、それは本当か?」
「はい、如何なさいますか?」
「すぐ通せ。謁見の間にわしらも行く」
なんだ、なんだ。ルークに預けた指輪は、ダウニーになにか重大なことが起きたということだぞ。何が起きたんだ。
あいつは、マーシュ領にカイトと向かったのではないのか?
「陛下、行きましょう」
「ああ」
なんだ、なんだ、なんか嫌な予感がする。何が起きているんだ、ダウニーは?カイトは無事か?
(城門前)
遅いっ、一刻を争うかもしれないんだぞ。
強行突破するしかないな
「悪いが通してくれ」
「困ります、お待ちください」
「第二王子が危機的状況にあるかもしれないんだぞ。そんな呑気にしていられるか」
「いや、しかし、許可が無くてはお通しできませんっ」
「お前たちはいま誰にその剣を向けているんだ?私の名はルーク·サイナス·シール。シール伯爵なのだが、お前たちが私に剣を向けるというのか?」
「そっ、それはっ」
「ハッ、ハッ、ハッ、お、またせ、しま、した。陛下と宰相が大至急お、あいに、なるそう、っです。」
急いできて息が上がってる門番の肩に手を置く「あ、助かる」
さっきとは打って変わって私に向けられた剣は一斉に天を仰ぎ、門番達が敬礼をする。
「さ、行くぞ」
いてもたってもいられないぞ、急げ。
謁見の間に向かって私たちは走り出した。
(神官長と神官たち)
「いいですか?橋のところでやっと落ち合うことが出来ました。マーシュ家の馬車にお止まりいただきましょう」
「ああ、みんな準備はいいか?」
「神官長?どうしました?」
「あ、いや、なんでもない」
わしのお尻は治ったんだなー?
痛くない、痛くないぞ。
あー、イカルダの女神様、ありがとうございます。あなたにこれからもついて行きます。
(カイト)
橋を渡るんだよね。川の流れきれいかな?
ん?前から馬車が来るね、通れる?
幅は何とか行けそう。
誰が乗っているんだろー。まあ誰が乗ってるかなんて気にしてもしょうがないしねー。
ん?川の水綺麗だね。橋からこれ落ちたら死んじゃうね、それくらいの高さだよ。
あー、川向うの森は新緑だね。緑はいいね。この季節好きだなー。
さあ、次々、次は何を歌おーかな?
(カイトの馬車に並走するマーシュ家王都騎士団)
「おい、向こうの馬車に連絡しろ。今からマーシュ領辺境伯様の馬車がこの橋を通るんだ。端に寄り、こちらが通過するまでその場から動かないように伝えるんだ」
「了解です。今伝えてまいります」
◾︎9:55~
(神官長と神官たち)
「さあ、馬車から降りますよ、用意はいいですか?」
(王宮謁見の間)
私は目の前で臣下の礼を尽くすルークと、その一行をみる。
「ルーク、面をあげよ」
ルークはすっかり元気になり、体も以前と変わらない事に安堵するが、こやつの顔の表情が只事じゃないと訴えてくる。
「ルークよ、緊急事態と見た。挨拶などいらぬ。ダウニーに何があった、説明せよ」
「はっ」
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