ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

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◾︎10:00~
(神官長と神官たち)×(騎士団)
「マーシュ辺境伯様、カイト様に用があって参りました。おめ通り出来ますかな?」 

神官長の私の願いだ。無下にはできないだろう。

なんだ、いったい。しかし、神官長だ、無下には出来ない。仕方ない話を聞かなければいけないだろう。

「なぜこんな場所で面会をするのか聞かせてもらいたい」

「ダウニー第二王子にお話がありましてね、カイト様に関することです」

神官長のすました顔に、私は悩む。
ダウニー様はいない。いるのはカイト様のみ。つまり今この場で爵位が1番高いのはカイト様。5歳の子どもに、面会をするかどうかの許可を仰いでもいいのだろうか?
うーん、その前にダウニー様が居ないことを神官や神官長に話していいものか、悩む。とりあえず、戻って聞くしかないか。

「少しお待ち下さい。今確認してきます。」


(カイト)
あれー、馬車完全に止まっちゃったよ、どうしたのかな?何かあった?気になる!

「カイト様、サットでございます。今お話してもよろしいでしょうか?」

サットってこの馬車の護衛で、マーシュ家王都騎士団?あれ?王宮騎士団第1騎士団?どっちだっけ?どっちもいたよ、どっちだったかな?

「うん、いいよ、ドア開けて」

「失礼します」
う、やっぱり5歳の幼児だ。幼児に問うのは間違いだったか?

「どうしたの?なにかあったの?」
あー、この人は王宮騎士団第1騎士団長さんの方だね。

「実は、神官長と、神官達が前で道を塞いでおりまして、マーシュ辺境伯様にカイト様の件でなにやらお話があるようです。しかし、只今、マーシュ辺境伯様はいらっしゃらないので、カイト様に、如何なさればよろしいでしょうかと、指示を仰ぎにまいりました」

えー?げっ。ボクの誕生日を台無しにした神官長だよね?なに?なに?
またボクを神殿に連れていくって話?
いやだ。

「今、父上が居ない以上、勝手な判断は出来ないよ。悪いけど、からと言って「ちゃんと謁見申請をして」と伝えて。ボクは一切顔は出さないよ」

なんと!的確な判断!本当に5歳なのか!?

でも、まあ、そうだ、最もだ。


◾︎10:10~
(神官長と神官たち)×(騎士団)

私は早速神官長達のところに戻り、カイト様の指示通り伝える。
「マーシュ辺境伯様より、謁見の約束がないためお会いできないそうです。次回は謁見申請をするように、ご指示がありました。よって、おめ通りはできません」

「おい、どうなっておる?マーシュ辺境伯様に謁見申請はしたはずじゃないのか?」
「すみません、忘れてましたぁ」
「なんだと?お前は何をしておるっ」

いやいや、喧嘩や叱咤は別のところでしてくれよ、邪魔だ。

「すまないが、そういう事だからそちらから端に寄って頂きたい、こちらは先に進みたいからな」

「いや、せっかくここまで来たんだ。おい、あれをっ」


◾︎10:15~
(王宮秘密の地下室)
私はこの女を先程より二重も三重にも、後ろ手に縛り上げた。

奴らが来た時に、すぐに雷魔法を使わなかったのは奴らを油断させるためだ。
あとナイフを持ったままだと私も感電するならな、だから、ナイフを手放す必要があったさ。

私はさっき奴らが来た場所へ向かった。
女の首にナイフを当てたまま、この暗く、むせかえる匂いが篭もるこの忌々しい部屋を後にする。

ここはどこだ?地下室か?

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あんり
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