ボクは転生者!塩だけの世界で料理&領地開拓!

あんり

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第1章 カイト、五歳までの軌跡

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寂しさを埋めるためにハーレンを利用したわ。けど、あの社交の時、避妊しなかったの。まずいと思ったわ。
だから、私は魅了の香りをあなたに使ったの。既成事実を作るつもりで。けど、何より久しぶりにあなたに抱かれて私は嬉しかった。
お腹の子がジルバート様の子だと思っていたけど、生まれた子は王家の特徴である薄紫の髪の子どもじゃなかった。

私はショックだった。お腹にいる時から愛情をもってジルバート様のお子だって疑わなかった。なのに、生まれたのは茶色の目と、茶色の髪。

私の髪はクリーム色。幸い私の家系には、茶色の目と髪の者がいるから、私の家系と誤魔化したわ。

初めは疑っていた、陛下や王妃、なによりジルバート様にバレたくなかったの。

だから、次は薄紫の子どもを産まなきゃって思ったわ。ジルバート様は私を抱いてくださらない。でも私は王家の特徴を持った子が産まれたらなんとかなると思ったわ。

それに、ダウニー様は夫婦仲良くて、子どもも2人恵まれ、2人とも薄紫の王家の特徴があるって言うじゃない。

私は幸せじゃない。だから幸せなダウニー様家族が許せなかったの。
ダウニー様達は居なくなればいい。
その前に私はダウニー様に抱かれ、薄紫の髪を持った子を産むの。
王家を継ぐのは私の子にしたかった。

これまでの経緯、なぜ私がこんなことしでかしたのか?私は淡々と語る。
ジルバート様の顔が見れない。
ごめんなさい。私は愛するあなたに、ただ愛されたかったの。
愛を乞う前に、私はこの国の王太子妃であるべきだったのに。
愛して欲しかったからだなんて、今更ね。


なんだ?なんて自分勝手なんだ?
一時は義姉上と呼んでいた、この自分勝手な女の考えに反吐が出る。

なんてことだ、王太子妃の馬鹿な思考に落胆と憤りを感じてやまない。そばにいながら、息子夫婦の問題に気づけなかったわしは、愚王だ、父親失格だ。

王太子妃の自分勝手な考えて、私は危うくダウニー様を失う事になったのかもしれないのか?ああ、でも残念だな。マーシュ領当主、かの戦で孤高の大魔神と言われていたダウニー様を陥れるなんて、愚の骨頂。
しかし、許せん。

王太子妃様、貴方様をここまで追い込んでしまったのですか?私どもがもっと気を使って王太子様と王太子妃様との時間をお取りできるように務めていれば、貴方様がこのような馬鹿なことをする事はなかったのでしょうか?宰相としてあなたに申し訳ないことをした。しかし、あなたはやり方を最悪の形で間違えたのです。王太子妃様、罪は大きいですぞ。

「王太子妃よ。事情はわかった。そなたは夫であるジルバートに愛されたかった。しかし、愛されるための手段を大きく間違えた。その間違いは重大だ。まずは、姦通罪、偽証罪、王子暗殺未遂、使用不可の薬物を使ったことによる毒物使用及び投薬罪などを持って処罰を受けるが良い。」

「……………」

「陛下、私の罪は理解しています。ただ2つだけお願いを聞いていただけないでしょうか?」

「わしにはその願いを叶える義務はない。ただ温情としてどんな願いかだけ聞いてやろう」

「ジョージを、ジョージは助けてください」

「んっ、もうひとつの願いはなんだ?」

「ジルバート様、貴方様から私に罰をお与えください。あなたの剣で私の心臓を刺してください。愛するあなたに殺されるのなら本望でございます」

「ツッ、シルビアッ」
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