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第1章 カイト、五歳までの軌跡
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(森の中)
どこまでーいくのー!?
南?北?どこに向かってゴリランが走ってるのか分からないよ。
太陽さえ見えたなら多少の方向性がわかるのかな?今は光しか差してない。
光の差し方でも方向ってわかるのかな?
残念だけどボクには分からない。
木々も揺れ、新緑も濃い、地に這う木の根はまるで足を引っ掛ける罠のようにあちこちに見える。南国植物の特徴だ。
たまにオオゴマダラみたいな蝶々が飛んでいて、その飛んだ後には銀粉のような物がキラキラ浮遊している。
なんかキレイー!おーっ。
森の中なら、他の動物の声も聞こえてもいいはずなのに、全然聞こえない。
そういえば、あれ?なんでだろう?
あまり声が聞こえないな。
ボクはこの異様な静けさに、なにかの気配を感じる。でも恐怖じゃない。
なんだろう?
ハーレン団長も、何か吹っ切ったみたいで周りの景色に目をやっている。
ん?ゴリラン達のスピードが落ちたよ?
「モウスグ、チョーロ、イルトコ、ツク。チョーロ、タスケテ。チョーロ、モウ、ナガイコト、ウゴケナイ」
「チョーロさん、動けないってそんなに酷い傷なの?大丈夫かな?」
「キット、ダイジョウブ、カナ?」
かな?って見ないと状況が分からないな。
「アレ、チョーロ」
オスのゴリランが指差す方向には、緑豊かな木が生い茂っているだけ。
ん?どこ?
「チョーロ、タスケ、キタ。チョーロ、オキテ?ウホッウホッウホッ」
ん?どこにいるのー?
あれ?この木見たことある?
沖縄にも同じ木あるよね、なんだっけ?
「チョーロ、オキナイ。オキナイカラ、オコス」
ゴリラン、ズンズン歩いて、目の先の木をおもむろにたたき出した。
「アガッ!イタイゾ、アガッ!ダレジャ、ワシヲ、オコスノハ?イタイジャナイカ?」
アガッ!?沖縄じゃん。
痛い時、痛いっていうのをアガッって言うのよ。うあー、ウケる。
どっから聞こえた?
うおー、木が目を開けたよ。びっくり。
え!?待って?木じゃないかも?
うわぁー、緑のゴリラに木の幹が絡まってんじゃん。なんか気持ち悪い、けど、ちょっとよく見せて?
「よく見たいから、ボクを下ろして」
オスのゴリランの合図でボクは下ろしてもらい、ゴリランが絡まる木に近づいていく。
「な、カイト様、むやみに近づいては行けませんよっ」
ここは魔素が濃い、魔物は植物にもあるんだ、危険なんだ、用心してくれ。
私もゴリランから下ろしてもらい、あの子のところに行き、前に立ちはだかる。
この子は守らなければ、ん?
そうだ、取引材料だからな!
「わかった。でも大丈夫そうだよ、ゴリラン、なんもされてないし」
「ダレジャ?ニンゲン、オトナ、コドモ、ナゼ、ココニイル?」
「チョーロさんを助けてって言われて、つれてこられたの?チョーロさんが今、どんな状況か確認していい?近ずくけど、ボクになんもしないよね?」
「アア、ダイジョウブ。コイツハ、ワシカラ、マソヲ、ウバイ、ワシモ、コイツカラ、マソヲ、モラウ。ソウヤッテ、イマ、イキテイル。」
「シカシ、コノ、タイセイ、コシ、イタイ」
「ちょっと見せて」
ボクは木を観察してみた。
あー、これ沖縄にもあるじゃん。
アコウの木、幹や枝から多数の気根を垂らすのが特徴なんだよねー。気根が岩や他の木に絡みついて、締め付けるから、だから「絞め殺しの木」って呼ばれてるんだよね。
それがなんでまたゴリランに絡みついてるの?
「ねー、なんでチョーロさんの体に、この木の幹や枝が絡みついてるの?」
「ソレハジャナ、ワシガ、ネテイタラ、イツノマニカ、コイツガ、カラミツイテイタ」
「それっていつの事?」
「ワカラナイ、タブン20ネンマエ?」
「チョーロ、タスケルタメ、ニンゲン、ヒツヨ。ダカラ、トモダーチッ、ナル、ソシテ、チョーロ、タスケル。オマエ、デキル?ヤッテ」
どこまでーいくのー!?
南?北?どこに向かってゴリランが走ってるのか分からないよ。
太陽さえ見えたなら多少の方向性がわかるのかな?今は光しか差してない。
光の差し方でも方向ってわかるのかな?
残念だけどボクには分からない。
木々も揺れ、新緑も濃い、地に這う木の根はまるで足を引っ掛ける罠のようにあちこちに見える。南国植物の特徴だ。
たまにオオゴマダラみたいな蝶々が飛んでいて、その飛んだ後には銀粉のような物がキラキラ浮遊している。
なんかキレイー!おーっ。
森の中なら、他の動物の声も聞こえてもいいはずなのに、全然聞こえない。
そういえば、あれ?なんでだろう?
あまり声が聞こえないな。
ボクはこの異様な静けさに、なにかの気配を感じる。でも恐怖じゃない。
なんだろう?
ハーレン団長も、何か吹っ切ったみたいで周りの景色に目をやっている。
ん?ゴリラン達のスピードが落ちたよ?
「モウスグ、チョーロ、イルトコ、ツク。チョーロ、タスケテ。チョーロ、モウ、ナガイコト、ウゴケナイ」
「チョーロさん、動けないってそんなに酷い傷なの?大丈夫かな?」
「キット、ダイジョウブ、カナ?」
かな?って見ないと状況が分からないな。
「アレ、チョーロ」
オスのゴリランが指差す方向には、緑豊かな木が生い茂っているだけ。
ん?どこ?
「チョーロ、タスケ、キタ。チョーロ、オキテ?ウホッウホッウホッ」
ん?どこにいるのー?
あれ?この木見たことある?
沖縄にも同じ木あるよね、なんだっけ?
「チョーロ、オキナイ。オキナイカラ、オコス」
ゴリラン、ズンズン歩いて、目の先の木をおもむろにたたき出した。
「アガッ!イタイゾ、アガッ!ダレジャ、ワシヲ、オコスノハ?イタイジャナイカ?」
アガッ!?沖縄じゃん。
痛い時、痛いっていうのをアガッって言うのよ。うあー、ウケる。
どっから聞こえた?
うおー、木が目を開けたよ。びっくり。
え!?待って?木じゃないかも?
うわぁー、緑のゴリラに木の幹が絡まってんじゃん。なんか気持ち悪い、けど、ちょっとよく見せて?
「よく見たいから、ボクを下ろして」
オスのゴリランの合図でボクは下ろしてもらい、ゴリランが絡まる木に近づいていく。
「な、カイト様、むやみに近づいては行けませんよっ」
ここは魔素が濃い、魔物は植物にもあるんだ、危険なんだ、用心してくれ。
私もゴリランから下ろしてもらい、あの子のところに行き、前に立ちはだかる。
この子は守らなければ、ん?
そうだ、取引材料だからな!
「わかった。でも大丈夫そうだよ、ゴリラン、なんもされてないし」
「ダレジャ?ニンゲン、オトナ、コドモ、ナゼ、ココニイル?」
「チョーロさんを助けてって言われて、つれてこられたの?チョーロさんが今、どんな状況か確認していい?近ずくけど、ボクになんもしないよね?」
「アア、ダイジョウブ。コイツハ、ワシカラ、マソヲ、ウバイ、ワシモ、コイツカラ、マソヲ、モラウ。ソウヤッテ、イマ、イキテイル。」
「シカシ、コノ、タイセイ、コシ、イタイ」
「ちょっと見せて」
ボクは木を観察してみた。
あー、これ沖縄にもあるじゃん。
アコウの木、幹や枝から多数の気根を垂らすのが特徴なんだよねー。気根が岩や他の木に絡みついて、締め付けるから、だから「絞め殺しの木」って呼ばれてるんだよね。
それがなんでまたゴリランに絡みついてるの?
「ねー、なんでチョーロさんの体に、この木の幹や枝が絡みついてるの?」
「ソレハジャナ、ワシガ、ネテイタラ、イツノマニカ、コイツガ、カラミツイテイタ」
「それっていつの事?」
「ワカラナイ、タブン20ネンマエ?」
「チョーロ、タスケルタメ、ニンゲン、ヒツヨ。ダカラ、トモダーチッ、ナル、ソシテ、チョーロ、タスケル。オマエ、デキル?ヤッテ」
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