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第2章 いよいよ開幕!――物語は“影”の深層へ!
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・ウンコ臭→触りたくない→触ったらツルツルして岩壁を登れない
奴らが、そんな右往左往している間に、風に乗せて胡椒を撒く。
……いや、想像しただけで、これは奴らにとっては地獄絵図だ。
そこに、網を投下。
網に掛かった奴らを、さらに動けなくするために足を切りつける。
……えげつない。しかし、……確実だ。
奴らは手も足も出せないだろう。
圧倒的な戦略だ。
悶絶するだろ?
これが――カイト坊ちゃんの戦い方なんだな。
私はそう理解しないと、今のこの状況を受け止められない。
登ろうとしたが、つるりと粘着質の岩は私の指や足を払いのけてくる。
くそっ。
「うん、登れないね。よし、これでいいね」
まだ岩の上にいるカイト坊ちゃんを見上げた。
その小さな背後――
朝の薄光が差し込み、後光のようにぼんやりと輝き、まるで神の降臨のような幻想的な姿だった。
息を飲んだ。
隣のセルジュも同じように喉を鳴らす。
――ゴクッ
それはまさに――降臨。
胸が熱く、目の奥が熱くなる。
祈りたくなる感情が込み上げる。
セルジュも同じだ。
そこに降り注ぐ幼い声。
「じゃあ、同じものを西側にも作るね」
そういうと、カイト坊ちゃんはまた瞬間移動で消えた。
追いつかなければ。
セルジュを伴って後を追う。
追いつくと、東側とほぼ同じ壁が次々と出来上がっていく。
……いや、さっきよりスピードが上がってる?
ああ、そうだ。
東側は考えながら作っていた。
今は、もう迷いがない。
だから、スピードも格段に上がっている。
ドンッ、ドンッ、ドドドドンッ。
「ふぅ」
簡単に見えるが、これは普通じゃない。
私の体がブルッと震えた。
なんの震えだ?
恐怖か?
畏敬か?
……“奇跡を目の当たり”にした震えだ。
「できたよー」
既に、ミソも流し込み済み。……早いっ。
あっという間に完成した2つの壁。
その間には50m程の道がある。
「あそこは積み上げないのですか?」
「あそこにねー、兵士を誘導するの。ボク達の仲間を先に入れたら、すぐ塞ぐよ。
だから、セルジュ、向こうに連絡して。
ハンスは騎士団に連絡して応援呼んで!」
「分かりました。」
「了解です」
返事をした瞬間、
近づいてくる敵の怒号と、剣の交わるカンカン、キンッて音が一段と激しくなる。
猶予がないことを知らせていた。
……我らの騎士団が押されている?
ありえないはずだが――?
(マーシュ領騎士)
私たちは、敵が攻めてきたと知らせがあり、領の入口を守るべく、配置に着いた。
私の手には、先程カイト様から与えられた盾と剣がある。
真新しい武具はやっぱり嬉しいものだ。
しかも、この盾は、スライムが塗られたものだ。
我が領のシェルロードにも使われた素材。
前衛の騎士達で盾を隙間なく並べ、体を盾に隠しながら敵の方へ進む。
シュン、シュン、シュンッ
グサッ、グサッ、グサッ
奴らが放つ矢が真新しい木材の盾に次々に矢が刺さる。
しかし、どうだ。
私の盾に当たる矢は、
カンッ、カンッ、カンッ
矢は刺さらず、弾いている。
おー!!
敵の襲撃を受けているにも関わらず、無敵に思える防具に感動すら覚える。
素晴らしい――これは、最強じゃないか。
奴らを見るとどうだ?
困惑顔が見て取れる。
奴らの矢がもう無くなってきたのか?
左右に割れて、後ろからは剣を構える男たちが走って向かってくる。
かかってきやがれ!
マーシュ領の騎士団を舐めるなっ。
私たちは敵を迎え撃つ。
盾で敵を押し戻し、敵の剣を弾く。
その隙に長剣を振りかざす。
「うあっ……」
「ウグッ……」
「ぎゃあ……」
奴らも必死だ。あんなやせ細った体のどこからこんな力が出るんだ。
奴らの形相が、悪魔のようだ。
目が血走り、目を釣り上げ、歯を食いしばり、私たちに向かってくる。
なぜ、そこまで恨んだ目で睨みつけてくるんだ?
無我夢中――やつらは、命を賭けてくる。
そうはさせるか。
日頃の訓練でこちらは鍛えているのだから、そう簡単には殺られないぜ。
カンカンカン、キンッ、ギンッ、ドチャ。
辺りで戦いが激化する音がする。
追い詰めろ。奴らを通すな。
私たちも、騎士のプライドがある。
絶対にここを通す訳には、いかないんだっ。
カンッ。
やつらは必死に攻めてきやがる。
ふと気づく。
なぜだ?私たちが負けてきているのか?
押され気味だぞ?
私は敵を探る、奴らの後ろ、馬に乗った兵士たち。ああ、あれはルーク団長だ。
あの甲冑は間違いない。
こいつら、ルーク団長達に押されているんだな。
「おい、お前ら。後ろに岩壁がある、その中に撤収だ!!」
セルジュ団長!?
後ろに行くとは、正気か?
あっちは住民街だぞ?
「早くしろ、対策があるんだ。案ずるな、下がれ!早くしろっ」
上司命令だ!下がるしかない。
迫って来るやつらをなぎ倒して、私はセルジュ団長が指す方へ、走り出した。
「ハァ……ハァ……なんだ?あれは?さっきまであんな壁なんてなかったぞ?」
あの岩の上?誰だ?
あれは――カイト坊ちゃん?
奴らが、そんな右往左往している間に、風に乗せて胡椒を撒く。
……いや、想像しただけで、これは奴らにとっては地獄絵図だ。
そこに、網を投下。
網に掛かった奴らを、さらに動けなくするために足を切りつける。
……えげつない。しかし、……確実だ。
奴らは手も足も出せないだろう。
圧倒的な戦略だ。
悶絶するだろ?
これが――カイト坊ちゃんの戦い方なんだな。
私はそう理解しないと、今のこの状況を受け止められない。
登ろうとしたが、つるりと粘着質の岩は私の指や足を払いのけてくる。
くそっ。
「うん、登れないね。よし、これでいいね」
まだ岩の上にいるカイト坊ちゃんを見上げた。
その小さな背後――
朝の薄光が差し込み、後光のようにぼんやりと輝き、まるで神の降臨のような幻想的な姿だった。
息を飲んだ。
隣のセルジュも同じように喉を鳴らす。
――ゴクッ
それはまさに――降臨。
胸が熱く、目の奥が熱くなる。
祈りたくなる感情が込み上げる。
セルジュも同じだ。
そこに降り注ぐ幼い声。
「じゃあ、同じものを西側にも作るね」
そういうと、カイト坊ちゃんはまた瞬間移動で消えた。
追いつかなければ。
セルジュを伴って後を追う。
追いつくと、東側とほぼ同じ壁が次々と出来上がっていく。
……いや、さっきよりスピードが上がってる?
ああ、そうだ。
東側は考えながら作っていた。
今は、もう迷いがない。
だから、スピードも格段に上がっている。
ドンッ、ドンッ、ドドドドンッ。
「ふぅ」
簡単に見えるが、これは普通じゃない。
私の体がブルッと震えた。
なんの震えだ?
恐怖か?
畏敬か?
……“奇跡を目の当たり”にした震えだ。
「できたよー」
既に、ミソも流し込み済み。……早いっ。
あっという間に完成した2つの壁。
その間には50m程の道がある。
「あそこは積み上げないのですか?」
「あそこにねー、兵士を誘導するの。ボク達の仲間を先に入れたら、すぐ塞ぐよ。
だから、セルジュ、向こうに連絡して。
ハンスは騎士団に連絡して応援呼んで!」
「分かりました。」
「了解です」
返事をした瞬間、
近づいてくる敵の怒号と、剣の交わるカンカン、キンッて音が一段と激しくなる。
猶予がないことを知らせていた。
……我らの騎士団が押されている?
ありえないはずだが――?
(マーシュ領騎士)
私たちは、敵が攻めてきたと知らせがあり、領の入口を守るべく、配置に着いた。
私の手には、先程カイト様から与えられた盾と剣がある。
真新しい武具はやっぱり嬉しいものだ。
しかも、この盾は、スライムが塗られたものだ。
我が領のシェルロードにも使われた素材。
前衛の騎士達で盾を隙間なく並べ、体を盾に隠しながら敵の方へ進む。
シュン、シュン、シュンッ
グサッ、グサッ、グサッ
奴らが放つ矢が真新しい木材の盾に次々に矢が刺さる。
しかし、どうだ。
私の盾に当たる矢は、
カンッ、カンッ、カンッ
矢は刺さらず、弾いている。
おー!!
敵の襲撃を受けているにも関わらず、無敵に思える防具に感動すら覚える。
素晴らしい――これは、最強じゃないか。
奴らを見るとどうだ?
困惑顔が見て取れる。
奴らの矢がもう無くなってきたのか?
左右に割れて、後ろからは剣を構える男たちが走って向かってくる。
かかってきやがれ!
マーシュ領の騎士団を舐めるなっ。
私たちは敵を迎え撃つ。
盾で敵を押し戻し、敵の剣を弾く。
その隙に長剣を振りかざす。
「うあっ……」
「ウグッ……」
「ぎゃあ……」
奴らも必死だ。あんなやせ細った体のどこからこんな力が出るんだ。
奴らの形相が、悪魔のようだ。
目が血走り、目を釣り上げ、歯を食いしばり、私たちに向かってくる。
なぜ、そこまで恨んだ目で睨みつけてくるんだ?
無我夢中――やつらは、命を賭けてくる。
そうはさせるか。
日頃の訓練でこちらは鍛えているのだから、そう簡単には殺られないぜ。
カンカンカン、キンッ、ギンッ、ドチャ。
辺りで戦いが激化する音がする。
追い詰めろ。奴らを通すな。
私たちも、騎士のプライドがある。
絶対にここを通す訳には、いかないんだっ。
カンッ。
やつらは必死に攻めてきやがる。
ふと気づく。
なぜだ?私たちが負けてきているのか?
押され気味だぞ?
私は敵を探る、奴らの後ろ、馬に乗った兵士たち。ああ、あれはルーク団長だ。
あの甲冑は間違いない。
こいつら、ルーク団長達に押されているんだな。
「おい、お前ら。後ろに岩壁がある、その中に撤収だ!!」
セルジュ団長!?
後ろに行くとは、正気か?
あっちは住民街だぞ?
「早くしろ、対策があるんだ。案ずるな、下がれ!早くしろっ」
上司命令だ!下がるしかない。
迫って来るやつらをなぎ倒して、私はセルジュ団長が指す方へ、走り出した。
「ハァ……ハァ……なんだ?あれは?さっきまであんな壁なんてなかったぞ?」
あの岩の上?誰だ?
あれは――カイト坊ちゃん?
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