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第2章 物語は“影”の深層へ!
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(ケンブルク兵士)
俺たちは勝つことだけを信じてきた。
10年前、俺たちの兄弟が殺られた。
あのイスカダルの第2王子、今のマーシュ領当主、あの“孤高の大魔神”と異名をもつ、憎きあやつにだ。
奴は化け物か?
何十人が同時に切りかかったが、あっさりと殺られちまった。
あの時は命からがら逃げきれたが、あの時の屈辱は忘れたことはない。
今、奴は王都にいるらしい。
だから、今がチャンスだ。
奴はこの10年の間、平和に暮らしていたんだ。あの時の勢いは、もうないだろうよ。
その間に、結婚して子供ができたらしいな。それは、最大の弱みだ。
そこを狙え――我らが王からの厳命。
しかし、しかしだ。
今、俺たちは第2王子の統治しているマーシュ領にいる。
完璧な対策を持って俺たちは攻めている。
――はずだった。
だが、しかし。なんだ?
マーシュ領の門を突破したのはいい。
だけど、俺たちがマーシュ領の騎士たちを囲うはずだったのだが、どうした?
後ろにも前にも、マーシュ領騎士がうじゃうじゃいるじゃないか。
ガン、ガク、キンッ。
俺たちの弓、剣も、全く歯が立たない。
なぜだ!?計画は“完璧”だったはずじゃなかったのか?
キンッ、キンッ、ドサッ、ドサッ。
攻めても、攻めても、奴らはへこたれねぇ。
武器も新品だぞ。今まで戦が無かったはずだ。なんだって、新しい武器を揃えてやがる?
矢を弾く盾だと?聞いたことないぞ。
……いや、聞いてない“はずがない”
なのに、俺たちは何も知らされていない。
お?奴ら急に逃げやがった。
逃がすか!
「おい!奴らが逃げるぞ。追えー!追えー!」
「「「「「「「おーっ!」」」」」」」
なんだ?壁か?
やつら逃げ込む気だな。そうはさせん。
なっ、なんだ?なんだ?
奴らが逃げ込んだ、あの道!
急にみるみるうちに岩が積み上がっている。
な、なんだ?理解が追いつかん。
「お…い…、やつらに、凄い魔法使いがいるのか?……聞いてないぞ」
「俺たちも………聞いてないっす」
「岩なんて登りゃいいんだ。野郎ども、行けーっ!登れ。奴らより先に登れっ」
「壁か?囲い込め。ここで叩き潰すぞ」
「「「「「「おーっ」」」」」」
「うわっ、……臭いっ」
「なんだ?これは…ウンコ?」
「ウンコだと?誰が、いったい」
「奴ら、いつの間にウンコを垂れ流したんだ?」
「おい、まだウンコ垂れてる奴らがいるかもしれん、そいつの尻に矢を突き刺してやれ」
「早く、何してんだ?登れ。早く登るんだー」
「いや、ウンコ触りたくないっ」
「誰だ?ぶっ飛ばされたいのか?気にするな、登れー!」
「そっ、そっ、そんな、馬鹿な命令…っ」
「やれって言ったらやれ!登れって言われたら登るんだっ」
「ひぃ……っ、分かりました」
ズルッ、ズルッ、ズルルッ
「だれも、登れないっす」
「だめです、滑って登れません」
「う、ウンコが、顔に、ついたーっ」
「ウ、ウンコまみれの俺、嫁に嫌われちまうぜ」
「やばいぞ、臭いが染み付いちまうぞっ」
「クソー、クソだけにクソー」
「お前、今、冗談言ってる場合じゃねーぞ」
「登れったって滑って、全然登れねぞ」
俺たちは焦っている、なんだ?思いどおりに行かねーなぁ。
「今だよ、風おこして」
ん?こんな所にガキの声?まさかな。
ん?風?どっからだ?上か?――粉?
「ん。なんだ、この刺激?やばいぞ、喉がやられたーっ、ゴホッ」
「目が痛え、痛てーよ、開けられん」
「うぎゃー、なんだこれは喉が焼けるぞ」
「へっ、へっ、へークションッ!」
くそっ!目が痛い、涙が溢れるぞ。
喉も、鼻の奥も痛すぎる。
なんだ?どんな兵器を隠してあった?
こんなもの、どこに隠してあった?
これも聞いてねー。情報が違いすぎる。
「今だよ、網投下!」
誰だ?なんだ?うわっ。
「「「「うわっ、絡まっちまう」」」」
なんだ?なんだ。俺たちは巨大な蜘蛛の巣に引っかかっちまったぞ、やべぇ。
食われちまうのか?
ジタバタもがくが、俺たちがもがけばもがくほど、網は余計に複雑に絡みつく。
くそっ、身動き取れねぇ…
脳裏に浮かぶ――惨敗!
そんなはずねぇ。もがくが、絡まりすぎて、うごけねぇ。
また、脳裏をかすめる――敗北!
「うぎゃ…」
「痛てーっ」
「ぎゃぁぁぁ…」
「あっ、…足がぁぁぁ…」
足を切られた仲間たちが痛みに騒いでいる。
これが、奴らの戦力。
圧倒的な戦術。
予想だにもしなかった技。
そんな馬鹿なっ!「なっ…!」
もがくが、私もとうとう動けなくなった。
認めたくない!――負けを。
否定するんだ!――まだ終わってなど、いないんだ。
俺たちは勝つことだけを信じてきた。
10年前、俺たちの兄弟が殺られた。
あのイスカダルの第2王子、今のマーシュ領当主、あの“孤高の大魔神”と異名をもつ、憎きあやつにだ。
奴は化け物か?
何十人が同時に切りかかったが、あっさりと殺られちまった。
あの時は命からがら逃げきれたが、あの時の屈辱は忘れたことはない。
今、奴は王都にいるらしい。
だから、今がチャンスだ。
奴はこの10年の間、平和に暮らしていたんだ。あの時の勢いは、もうないだろうよ。
その間に、結婚して子供ができたらしいな。それは、最大の弱みだ。
そこを狙え――我らが王からの厳命。
しかし、しかしだ。
今、俺たちは第2王子の統治しているマーシュ領にいる。
完璧な対策を持って俺たちは攻めている。
――はずだった。
だが、しかし。なんだ?
マーシュ領の門を突破したのはいい。
だけど、俺たちがマーシュ領の騎士たちを囲うはずだったのだが、どうした?
後ろにも前にも、マーシュ領騎士がうじゃうじゃいるじゃないか。
ガン、ガク、キンッ。
俺たちの弓、剣も、全く歯が立たない。
なぜだ!?計画は“完璧”だったはずじゃなかったのか?
キンッ、キンッ、ドサッ、ドサッ。
攻めても、攻めても、奴らはへこたれねぇ。
武器も新品だぞ。今まで戦が無かったはずだ。なんだって、新しい武器を揃えてやがる?
矢を弾く盾だと?聞いたことないぞ。
……いや、聞いてない“はずがない”
なのに、俺たちは何も知らされていない。
お?奴ら急に逃げやがった。
逃がすか!
「おい!奴らが逃げるぞ。追えー!追えー!」
「「「「「「「おーっ!」」」」」」」
なんだ?壁か?
やつら逃げ込む気だな。そうはさせん。
なっ、なんだ?なんだ?
奴らが逃げ込んだ、あの道!
急にみるみるうちに岩が積み上がっている。
な、なんだ?理解が追いつかん。
「お…い…、やつらに、凄い魔法使いがいるのか?……聞いてないぞ」
「俺たちも………聞いてないっす」
「岩なんて登りゃいいんだ。野郎ども、行けーっ!登れ。奴らより先に登れっ」
「壁か?囲い込め。ここで叩き潰すぞ」
「「「「「「おーっ」」」」」」
「うわっ、……臭いっ」
「なんだ?これは…ウンコ?」
「ウンコだと?誰が、いったい」
「奴ら、いつの間にウンコを垂れ流したんだ?」
「おい、まだウンコ垂れてる奴らがいるかもしれん、そいつの尻に矢を突き刺してやれ」
「早く、何してんだ?登れ。早く登るんだー」
「いや、ウンコ触りたくないっ」
「誰だ?ぶっ飛ばされたいのか?気にするな、登れー!」
「そっ、そっ、そんな、馬鹿な命令…っ」
「やれって言ったらやれ!登れって言われたら登るんだっ」
「ひぃ……っ、分かりました」
ズルッ、ズルッ、ズルルッ
「だれも、登れないっす」
「だめです、滑って登れません」
「う、ウンコが、顔に、ついたーっ」
「ウ、ウンコまみれの俺、嫁に嫌われちまうぜ」
「やばいぞ、臭いが染み付いちまうぞっ」
「クソー、クソだけにクソー」
「お前、今、冗談言ってる場合じゃねーぞ」
「登れったって滑って、全然登れねぞ」
俺たちは焦っている、なんだ?思いどおりに行かねーなぁ。
「今だよ、風おこして」
ん?こんな所にガキの声?まさかな。
ん?風?どっからだ?上か?――粉?
「ん。なんだ、この刺激?やばいぞ、喉がやられたーっ、ゴホッ」
「目が痛え、痛てーよ、開けられん」
「うぎゃー、なんだこれは喉が焼けるぞ」
「へっ、へっ、へークションッ!」
くそっ!目が痛い、涙が溢れるぞ。
喉も、鼻の奥も痛すぎる。
なんだ?どんな兵器を隠してあった?
こんなもの、どこに隠してあった?
これも聞いてねー。情報が違いすぎる。
「今だよ、網投下!」
誰だ?なんだ?うわっ。
「「「「うわっ、絡まっちまう」」」」
なんだ?なんだ。俺たちは巨大な蜘蛛の巣に引っかかっちまったぞ、やべぇ。
食われちまうのか?
ジタバタもがくが、俺たちがもがけばもがくほど、網は余計に複雑に絡みつく。
くそっ、身動き取れねぇ…
脳裏に浮かぶ――惨敗!
そんなはずねぇ。もがくが、絡まりすぎて、うごけねぇ。
また、脳裏をかすめる――敗北!
「うぎゃ…」
「痛てーっ」
「ぎゃぁぁぁ…」
「あっ、…足がぁぁぁ…」
足を切られた仲間たちが痛みに騒いでいる。
これが、奴らの戦力。
圧倒的な戦術。
予想だにもしなかった技。
そんな馬鹿なっ!「なっ…!」
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認めたくない!――負けを。
否定するんだ!――まだ終わってなど、いないんだ。
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カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。