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マドンナと俺と先生!?の北海道旅行!?
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朝食を終えた俺と悠里は、旅館のロビーでくつろいでいた。
が、そこに現れたのは――
「お待たせ~。部屋でストレッチしてたら時間かかったわ」
ラフな浴衣姿にサングラスをかけ、缶コーヒー片手に現れたのは、我らが沢田先生だった。
「……その姿で“先生”名乗っていいのか、マジで?」
「ばーか、これがオトナの余裕ってやつよ。で? 今日は何するの? 観光? デート? それとも……肝試し?」
「最後の選択肢だけ飛びすぎなんですけど!?」
「ふふっ、楽しそう」
悠里は相変わらずニコニコしているが、その笑顔の裏で“本当に楽しんでる”のか“内心ハラハラしてる”のかは、俺にはまだ読み切れなかった。
※
午前中は、近くのガラス工芸体験に行った。
「へえ~、佐々木って手先器用なんだな」
「え? そうかな?」
悠里は繊細な手つきでグラスに模様を刻んでいる。一方の俺は、なぜか猫の絵がリアルすぎてちょっと怖くなってきた。
「真一郎、猫好きだったんだ?」
「いや、好きだけど、たぶんこれはホラー系の猫になってる気がする……」
そんな俺のセンスを見て、横で沢田先生が爆笑していた。
「ぷっ、なにそれ! ラブコメ主人公が作るもんじゃないでしょ、その猫!」
「うるさいです先生! そもそも教師が生徒に爆笑ってどうなんですか!」
「教師ってのはな、教えるだけじゃなくて、茶化すのも仕事なんだよ。青春の監督業だからね~」
「初耳だわ!」
※
午後は、坂道の続く古い街並みを散策。
「ふふっ、あれ見て、真一郎。猫がこっち見てるよ」
「うわ……俺のグラスの呪いかな……」
「そんなことないってば。むしろ、守り神かも」
猫を指さして微笑む悠里。なんだか、今日はいつもより素直で、ちょっと甘えん坊な雰囲気だった。
「……ねえ」
悠里が俺の手をそっと取る。
「今日も、手つないで歩いてもいい?」
「……ああ」
自然に指が絡む。体温が伝わってくるだけで、どこか安心する。
ふと視線を上げると、沢田先生が数メートル後ろから俺たちを見ていた。
ニヤニヤしながら、スマホを構えて――
「撮ったー!」
「先生!? まさか今の写真撮りました!? SNSにあげたりしませんよね!?」
「心配すんな、職員の内部資料として保存するだけだよ。題名は“恋、温まってます”かな?」
「題名やめろおおおお!!」
「ふふっ、いい先生だね、真一郎」
「え、悠里……? 味方してくれないの!?」
※
夕方。
旅館の露天風呂でひとり湯船に浸かっていると、ふと沢田先生の言葉が思い出された。
『真一郎、あんたさ――“誰かを大切にする”って、ちゃんと覚悟持って言えてる?』
その言葉が、胸のどこかに引っかかっていた。
……たしかに、俺は佐々木と付き合ってる。
でも、この先の将来まで見てるかと問われると、正直、そこまでの自信はまだない。
(……けど、それでも)
目を閉じて、湯気の中で考える。
(今は、ちゃんと“守りたい”って思ってる。それだけは、確かだ)
※
夕食後、旅館の庭園で。
ライトアップされた紅葉の下、悠里が俺の隣に座った。
「……ねえ、今日一日、楽しかった?」
「もちろん。……ちょっと、騒がしかったけどな」
「うん。……私ね、やっぱり思ったの」
「ん?」
「真一郎の隣、やっぱり落ち着くなって」
そう言って、彼女はそっと俺の肩に頭を乗せてきた。
「……大好きだよ、真一郎」
その言葉に、俺は心の中で何度も返事を繰り返す。
(俺も。大好きだ。――これからも、ずっと)
遠くで、沢田先生のくしゃみが聞こえた。
「……なにこれ。甘さで風邪ひきそうなんだけど」
――北海道旅行編、まだまだ終わらない。
が、そこに現れたのは――
「お待たせ~。部屋でストレッチしてたら時間かかったわ」
ラフな浴衣姿にサングラスをかけ、缶コーヒー片手に現れたのは、我らが沢田先生だった。
「……その姿で“先生”名乗っていいのか、マジで?」
「ばーか、これがオトナの余裕ってやつよ。で? 今日は何するの? 観光? デート? それとも……肝試し?」
「最後の選択肢だけ飛びすぎなんですけど!?」
「ふふっ、楽しそう」
悠里は相変わらずニコニコしているが、その笑顔の裏で“本当に楽しんでる”のか“内心ハラハラしてる”のかは、俺にはまだ読み切れなかった。
※
午前中は、近くのガラス工芸体験に行った。
「へえ~、佐々木って手先器用なんだな」
「え? そうかな?」
悠里は繊細な手つきでグラスに模様を刻んでいる。一方の俺は、なぜか猫の絵がリアルすぎてちょっと怖くなってきた。
「真一郎、猫好きだったんだ?」
「いや、好きだけど、たぶんこれはホラー系の猫になってる気がする……」
そんな俺のセンスを見て、横で沢田先生が爆笑していた。
「ぷっ、なにそれ! ラブコメ主人公が作るもんじゃないでしょ、その猫!」
「うるさいです先生! そもそも教師が生徒に爆笑ってどうなんですか!」
「教師ってのはな、教えるだけじゃなくて、茶化すのも仕事なんだよ。青春の監督業だからね~」
「初耳だわ!」
※
午後は、坂道の続く古い街並みを散策。
「ふふっ、あれ見て、真一郎。猫がこっち見てるよ」
「うわ……俺のグラスの呪いかな……」
「そんなことないってば。むしろ、守り神かも」
猫を指さして微笑む悠里。なんだか、今日はいつもより素直で、ちょっと甘えん坊な雰囲気だった。
「……ねえ」
悠里が俺の手をそっと取る。
「今日も、手つないで歩いてもいい?」
「……ああ」
自然に指が絡む。体温が伝わってくるだけで、どこか安心する。
ふと視線を上げると、沢田先生が数メートル後ろから俺たちを見ていた。
ニヤニヤしながら、スマホを構えて――
「撮ったー!」
「先生!? まさか今の写真撮りました!? SNSにあげたりしませんよね!?」
「心配すんな、職員の内部資料として保存するだけだよ。題名は“恋、温まってます”かな?」
「題名やめろおおおお!!」
「ふふっ、いい先生だね、真一郎」
「え、悠里……? 味方してくれないの!?」
※
夕方。
旅館の露天風呂でひとり湯船に浸かっていると、ふと沢田先生の言葉が思い出された。
『真一郎、あんたさ――“誰かを大切にする”って、ちゃんと覚悟持って言えてる?』
その言葉が、胸のどこかに引っかかっていた。
……たしかに、俺は佐々木と付き合ってる。
でも、この先の将来まで見てるかと問われると、正直、そこまでの自信はまだない。
(……けど、それでも)
目を閉じて、湯気の中で考える。
(今は、ちゃんと“守りたい”って思ってる。それだけは、確かだ)
※
夕食後、旅館の庭園で。
ライトアップされた紅葉の下、悠里が俺の隣に座った。
「……ねえ、今日一日、楽しかった?」
「もちろん。……ちょっと、騒がしかったけどな」
「うん。……私ね、やっぱり思ったの」
「ん?」
「真一郎の隣、やっぱり落ち着くなって」
そう言って、彼女はそっと俺の肩に頭を乗せてきた。
「……大好きだよ、真一郎」
その言葉に、俺は心の中で何度も返事を繰り返す。
(俺も。大好きだ。――これからも、ずっと)
遠くで、沢田先生のくしゃみが聞こえた。
「……なにこれ。甘さで風邪ひきそうなんだけど」
――北海道旅行編、まだまだ終わらない。
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