【完結】 言葉足らずな求婚 〜運命は勝手に回っていく、いや操られていく!?〜

紬あおい

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28.おあずけの末に *

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昼間の会話をしっかり覚えていたシステイン様は、鬼のように執務をこなし、私に教え、夕食と湯浴みを済ませた。
その姿はカッコよくもあり、獲物を狙う猛獣のようであり、複雑な気分だった。

それに、眉目秀麗な全裸の男性が、ワクワクしながら待つというシチュエーションに未だ慣れない。
システイン様は全裸待ちが大層お気に召したらしいのだ。

「シス、一応何か着ない?」

「今日はこれでいい。待ち切れないから。」

おいで!と言わんばかりに目で訴える。
その瞳の色がいつもより濃いブルーグレーなので、今夜は相当覚悟が必要な気がする。

「優しくしてくださいね?旦那様。」

「酷くしないように頑張る…でも、もう既に煽られてるじゃないか…」

そうっと口付けてくるシステイン様の腕が、抱き締める強さの加減を迷っているかのように思える。
「この位で」と教えるかのように、システイン様の背に腕を回す。
そんな私に気を良くしたのか、にこっと笑って口付けの深さが増す。

優しくしようという気持ちの現れか、口付けの合間に、おでこをくっ付け合って微笑んだり、いつもより見つめ合う回数が多い。
私の手を取って、指先に口付けしたり、指をしゃぶったり、普段しないような細かな愛撫をしてくる。
でも、既に全裸なのを思い出して、ふふっとなる。

「どした?リシェ??」

「何だか凄く優しいなぁって。シスの体付きも綺麗でドキドキします。」

「リシェも綺麗だ。着痩せするんだよな。脱がしたら豊かな胸とピンクの乳首が最高で…」

乳首にしゃぶり付いてきて、ピンクから赤に染まる。
痛い位の膨らみを舌で思うままに舐め続ける。
絶妙な強さで噛まれると腰がビクッとなってしまう。

快感を逃して焦らすことにハマっているのか、今度は横向きにされて、脇の下や脇腹に舌を這わせる。

「ゃだっ、そんなとこ…」

「くすぐったいだけじゃないんだろ?」

くくっと笑って、今度は背中を攻める。
つつつっと腰から背中にかけて舌で舐め上げると、下腹がゾクゾクして腰が動いてしまう。

「もう誘ってる?」

うつ伏せにされ顔は見えなくても、満足げに私を見下ろしている気配を感じる。
「俺の女だ」と言わんばかりに、ちゅーっとうなじに吸い付いて跡を残した。
その後、仰向けにされ、首や胸に無数の吸い跡を付けられる。

独占欲を固辞して満足したのか、私の足の間に体を入れる。
システイン様の陰茎は既にはち切れそうな位に膨らんでいるのに、今日はまだ入ってこない。

私の膣の中に、美しくて長い指をそっと入れる。いつもは出し入れして刺激するのに、今日は指先を曲げて中を擦り上げる。

「んんっっっ!?それ、なにっ?はぁん、だ、め…」

「ここがいいんだな?中が凄い畝る。もっと善い所を探してやる。」

今までも気持ち良かったのに、ピンポイントで攻められるとおかしくなる。
今は指だけど、そこを太いので擦られたら…と思うと更に濡れてくるのが自分でも分かる。
中をかき回されて朦朧としてくると、陰核を摘み上げて意識を引き戻される。

「シス…もぅ、おかしくなる…」

「そろそろ入れるぞ。」

横向きで寝たまま背後から入って来る。
下腹に手を当てられると、中の陰茎の大きさが分かる。
強く押さえられて打ち付けられる熱い肉棒をぎゅーっと締め付ける。

「いつもより…締まる…ん…くぅ…」

体が大きく揺さぶられる程、ぱんっぱんっと打ち付けられ、これまでに無い快感に狂いそうになる。

「はぅ…も、もぅ、イ、く…」

システイン様は急に腰の動きを止める。

「な、なん、でぇ…」

ビクビク震えて一人でイってしまった。
泣きそうになって振り返ると、意地悪な顔をした深い瞳が見える。

「凄く締まったね。そろそろ本気出すから。」

先程よりも強く打ち付けられ、腰をグッと押し込められ、最奥が戦慄く感覚にもう何も考えられない。

「ああぁぁ、お、く、だめぇぇぇっ!ゃだっ、やだっ、こわいっっっ!!」

そこで私の意識は飛んだ。目の前が弾けて、何も分からなくなった。

意識が戻った時、システイン様に抱き締められて、顔をじっと見られていた。
心配そうな目はいつものブルーグレーに戻っていた。

「ごめん…怖がらせた…」

大男がしょんぼり小さくなっている。
私のおでこに頬を寄せて、ごめんねを繰り返して。
この可愛らしい生き物を怒れるわけないじゃない。

「大丈夫ですよ。でも、凄かった…」

「リシェの乱れっぷりが凄くて、ちょっと意地悪した…」

「ちょっと、ですか!?あれで?」

ごにょごにょ言い訳してたけど、結局は何もかも許してしまう。

「今日はもうおしまいでいいわよね?」

一応聞いてみる。

「すまない。リシェの意識が無い時、三回した…」

呆れて話す気力がなくなり、そのまま眠りについた。
もう私は諦めたのだ、きっと。
いや、受け入れたのか。
それが愛故に、と思えるから。

翌朝、怒って不貞寝したと思われたのか、システイン様は朝ご飯を作って待っていた。
まぁ、こんな勘違いもいいかもしれない。
もちろん、怒ったのではないと、食後に弁解はしたけど。
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