3 / 17
03
しおりを挟む
ニコニコと笑顔の公爵令息カスパー。
愛想笑いを浮かべたまま、凍り付く私。
とは言え、思考まで止めている訳では無かった。
三人も愛する人がいると言うなら……私が妻になる必要等ありませんよね?
イラっとしていた。
現実的に考えるのよ!! エーファ!!
私は夫になるからと言って公爵令息であるカスパーを好きな訳ではないの、この胸の苛立ち、モヤ付き、色々と呑み込めない物は……善良で偽善的で困っている人に手を差し出し、身近な者ほど不幸にする両親であっても、お互いだけは尊重し大切にし、何時だって微笑み、お互いの価値観に寄り添い(迷惑だけど)幸せそうにしていた。
私の中には、そんな風に夫婦はこうあるべきだと言う憧れがある訳……で、それと違う未来が広がっているからと言って、全てを拒絶するべきではないわ!!
よ~しよし、いい感じで考えがまとまってきたとか考えている中でも、脳裏にはコイツ妻なんか娶る必要なくない? と、言うものが、頭を超高速で駆け巡っている。
いえ、ダメ、ダメよ私……。
そう、私は公爵家に就職をしたの。
妻と言う役職についたに過ぎないのよ。
よし!!
「お初にお目にかかります。 本日より、シーラッハ公爵家の次期様の屋敷において、女主人の業務につく事となりましたエーファと申します。 これから、色々と関わりが出て来ることと思いますが仲良くしてやってください」
ニッコリとなるべく、女と言う空気を消し、子供らしいイメージを作り出しながら挨拶を行った。 あの如何にも女性に愛されるために存在している女性達と敵対する気などありませんからね……。
「あぁ、よろしく頼む!!」
緑のドレスの凛々しい女性、グレーテルが言う。
「仲良くしましょう」
甘く色香漂う赤いドレスの女性、フレイヤが言う。
「面倒をかけることになるけれど、よろしくね」
ふわふわお姫様妊婦の、ベティーが言う。
印象の違う三人を間違う事は無いだろうけれど、脳内では分かりやすく、緑、赤、黄と呼び、三人に関わる業務は色分けをしながら認識する事に決めた。
「エーファ、何か聞きたい事はあるかい?」
優雅におっとりとした様子でカスパーが聞いてくる。
「そうですね……。 お三方は、公爵様達もご存じなのでしょうか?」
堂々と背筋を張ったまま尋ねた。 そりゃぁ聞きますよね?
「そんなの当然の事ですよ。 公爵家に生まれたからには、子を残すのが最も重要な役割と言っても過言ではありませんからね。 子を産むかどうかわかりもしない妻に賭けると言うのではリスクが大きい。 これは公爵家にとって当然の事なんですよ」
私はカスパーが語る間、チラリと視線だけを動かし三色愛人の皆さんの様子も見ていた。 赤、黄の二人には一切の動揺は見られない。 むしろ、堂々としていた。 だけど一人だけ様子がおかしい明らかに動揺を露わにしている人がいる緑だ。
「了解いたしました。 公爵様からは女主人として屋敷を取り仕切るように言われております。 屋敷の案内と予算状況の確認をさせて頂けますか?」
「あぁ、分かったよ。 案内しよう」
そう言ってカスパーは私の腰を抱こうとしたが、僅かに歩みを早める事で回避した。
扉が閉められ三色愛人の視線から隠れた所でカスパーは言う。
「君は、随分と初心な人のようだね」
向けられる微笑みに対して微笑みを返した。
「お子さんがいらっしゃる方を前に、その気持ちを乱したくないと考えただけですわ」
こんな事を言っていても、実際には公爵と交わした婚姻契約の内容を確認しなければと真剣に考えていた。 そこに『子をもうける』と言う内容が記されていないなら、あくまでも女主人の業務を行うための使用人と言う立場を取ろうと……。
屋敷の案内を一通り受ければ、屋敷を管理するための人員は少しばかり足りないように思えた。 お茶会やパーティを開くとなれば、本宅から人を借りる事も出来るでしょうが、愛人が三人もいては世話が大変だし……私が連れて来た使用人に三人の世話をさせるのは気分的に良くなかったから。
屋敷内を巡りながら、私は使用人の方々と挨拶を交わしそして少々の雑談を行った。 途中、老執事と老執事に連れていかれたケヴィンとも合流した事で、カスパーは三人の愛人の元に戻って行った。
「その……アーメントさんは、カスパー様の愛人の事は分かっておいでなのですよね?」
誰に聞かれても特に問題がないだろうけれど、私はついつい小声になってしまう。
「ぇ、あ、はい……。 存じております」
「公爵様には?」
「……いえ、若い頃の放蕩はつきものですので、逐一報告する事は控えております」
「ですが、カスパー様の御子が生まれるとなれば別ではございませんか?」
「ですが、彼女は奴隷出身の身分を持たない者でして、旦那様の妻にはふさわしくはなく、生まれて来る御子もまた公爵家の者として決して求められる事はないでしょう」
それは罪のない子供が余りにも気の毒なような……。
「他の方々の子として、公爵に認めて頂くと言うのは出来ないのでしょうか? カスパー様もおっしゃっておりましたが、公爵家の血を残すと言う事は重要な役割なのですから」
「グレーテル様の父君は騎士として一代貴族の地位を得てはいますが、公爵家の妻となるには色々と苦労もございましょう。 それにフレイヤ様は奴隷ではございませんが、元娼婦でして……」
「そうですか……ご苦労が耐えませんね……。 とは言え、私の子とするには時期的に無理がありますし……ご当主にお話しできるよう考えて見ましょう」
「よろしくお願いします」
カスパーの最大の問題である三色愛人を、好意的に受け止める素振りをしたことで老執事さんは私を全面的に信頼した……と言うより、誰かに仕事を任せなければと言う思いだったのかもしれない。
この屋敷に引っ越してからの帳簿も快く貸し出してくれた。
今現在は、新しい屋敷を整えるために組まれている予算。 次期公爵として屋敷を整えるとなると相応の資金がかかりますからね。 それとは別に毎月の予算。
流石公爵家……我が家とは桁が違いますね。 等と感心したのですが、新しい屋敷が立って三か月、その間の予算を見て見れば……明らかに毎月の支給金をオーバーしていた。
「そりゃぁ、まぁ、三人も愛人がいれば当然と言えば当然ですわね」
私は天井を仰ぎ見た。
使用人達の給料。
日常的に必要となる食費と雑費。
そして!! 小遣い!!
「お金のための嫁入とは言え……色々とコレはキツイなぁ……」
早くも私は、ぐったりとしながら高価で質の良いベッドからズリズリと身体を滑らせ、幸せな花嫁を望んだ少女時代を思い出し……現実との大きな違いに憂い、切ない気分に身を沈めるのだった。
愛想笑いを浮かべたまま、凍り付く私。
とは言え、思考まで止めている訳では無かった。
三人も愛する人がいると言うなら……私が妻になる必要等ありませんよね?
イラっとしていた。
現実的に考えるのよ!! エーファ!!
私は夫になるからと言って公爵令息であるカスパーを好きな訳ではないの、この胸の苛立ち、モヤ付き、色々と呑み込めない物は……善良で偽善的で困っている人に手を差し出し、身近な者ほど不幸にする両親であっても、お互いだけは尊重し大切にし、何時だって微笑み、お互いの価値観に寄り添い(迷惑だけど)幸せそうにしていた。
私の中には、そんな風に夫婦はこうあるべきだと言う憧れがある訳……で、それと違う未来が広がっているからと言って、全てを拒絶するべきではないわ!!
よ~しよし、いい感じで考えがまとまってきたとか考えている中でも、脳裏にはコイツ妻なんか娶る必要なくない? と、言うものが、頭を超高速で駆け巡っている。
いえ、ダメ、ダメよ私……。
そう、私は公爵家に就職をしたの。
妻と言う役職についたに過ぎないのよ。
よし!!
「お初にお目にかかります。 本日より、シーラッハ公爵家の次期様の屋敷において、女主人の業務につく事となりましたエーファと申します。 これから、色々と関わりが出て来ることと思いますが仲良くしてやってください」
ニッコリとなるべく、女と言う空気を消し、子供らしいイメージを作り出しながら挨拶を行った。 あの如何にも女性に愛されるために存在している女性達と敵対する気などありませんからね……。
「あぁ、よろしく頼む!!」
緑のドレスの凛々しい女性、グレーテルが言う。
「仲良くしましょう」
甘く色香漂う赤いドレスの女性、フレイヤが言う。
「面倒をかけることになるけれど、よろしくね」
ふわふわお姫様妊婦の、ベティーが言う。
印象の違う三人を間違う事は無いだろうけれど、脳内では分かりやすく、緑、赤、黄と呼び、三人に関わる業務は色分けをしながら認識する事に決めた。
「エーファ、何か聞きたい事はあるかい?」
優雅におっとりとした様子でカスパーが聞いてくる。
「そうですね……。 お三方は、公爵様達もご存じなのでしょうか?」
堂々と背筋を張ったまま尋ねた。 そりゃぁ聞きますよね?
「そんなの当然の事ですよ。 公爵家に生まれたからには、子を残すのが最も重要な役割と言っても過言ではありませんからね。 子を産むかどうかわかりもしない妻に賭けると言うのではリスクが大きい。 これは公爵家にとって当然の事なんですよ」
私はカスパーが語る間、チラリと視線だけを動かし三色愛人の皆さんの様子も見ていた。 赤、黄の二人には一切の動揺は見られない。 むしろ、堂々としていた。 だけど一人だけ様子がおかしい明らかに動揺を露わにしている人がいる緑だ。
「了解いたしました。 公爵様からは女主人として屋敷を取り仕切るように言われております。 屋敷の案内と予算状況の確認をさせて頂けますか?」
「あぁ、分かったよ。 案内しよう」
そう言ってカスパーは私の腰を抱こうとしたが、僅かに歩みを早める事で回避した。
扉が閉められ三色愛人の視線から隠れた所でカスパーは言う。
「君は、随分と初心な人のようだね」
向けられる微笑みに対して微笑みを返した。
「お子さんがいらっしゃる方を前に、その気持ちを乱したくないと考えただけですわ」
こんな事を言っていても、実際には公爵と交わした婚姻契約の内容を確認しなければと真剣に考えていた。 そこに『子をもうける』と言う内容が記されていないなら、あくまでも女主人の業務を行うための使用人と言う立場を取ろうと……。
屋敷の案内を一通り受ければ、屋敷を管理するための人員は少しばかり足りないように思えた。 お茶会やパーティを開くとなれば、本宅から人を借りる事も出来るでしょうが、愛人が三人もいては世話が大変だし……私が連れて来た使用人に三人の世話をさせるのは気分的に良くなかったから。
屋敷内を巡りながら、私は使用人の方々と挨拶を交わしそして少々の雑談を行った。 途中、老執事と老執事に連れていかれたケヴィンとも合流した事で、カスパーは三人の愛人の元に戻って行った。
「その……アーメントさんは、カスパー様の愛人の事は分かっておいでなのですよね?」
誰に聞かれても特に問題がないだろうけれど、私はついつい小声になってしまう。
「ぇ、あ、はい……。 存じております」
「公爵様には?」
「……いえ、若い頃の放蕩はつきものですので、逐一報告する事は控えております」
「ですが、カスパー様の御子が生まれるとなれば別ではございませんか?」
「ですが、彼女は奴隷出身の身分を持たない者でして、旦那様の妻にはふさわしくはなく、生まれて来る御子もまた公爵家の者として決して求められる事はないでしょう」
それは罪のない子供が余りにも気の毒なような……。
「他の方々の子として、公爵に認めて頂くと言うのは出来ないのでしょうか? カスパー様もおっしゃっておりましたが、公爵家の血を残すと言う事は重要な役割なのですから」
「グレーテル様の父君は騎士として一代貴族の地位を得てはいますが、公爵家の妻となるには色々と苦労もございましょう。 それにフレイヤ様は奴隷ではございませんが、元娼婦でして……」
「そうですか……ご苦労が耐えませんね……。 とは言え、私の子とするには時期的に無理がありますし……ご当主にお話しできるよう考えて見ましょう」
「よろしくお願いします」
カスパーの最大の問題である三色愛人を、好意的に受け止める素振りをしたことで老執事さんは私を全面的に信頼した……と言うより、誰かに仕事を任せなければと言う思いだったのかもしれない。
この屋敷に引っ越してからの帳簿も快く貸し出してくれた。
今現在は、新しい屋敷を整えるために組まれている予算。 次期公爵として屋敷を整えるとなると相応の資金がかかりますからね。 それとは別に毎月の予算。
流石公爵家……我が家とは桁が違いますね。 等と感心したのですが、新しい屋敷が立って三か月、その間の予算を見て見れば……明らかに毎月の支給金をオーバーしていた。
「そりゃぁ、まぁ、三人も愛人がいれば当然と言えば当然ですわね」
私は天井を仰ぎ見た。
使用人達の給料。
日常的に必要となる食費と雑費。
そして!! 小遣い!!
「お金のための嫁入とは言え……色々とコレはキツイなぁ……」
早くも私は、ぐったりとしながら高価で質の良いベッドからズリズリと身体を滑らせ、幸せな花嫁を望んだ少女時代を思い出し……現実との大きな違いに憂い、切ない気分に身を沈めるのだった。
436
あなたにおすすめの小説
完結 愛のない結婚ですが、何も問題ありません旦那様!
音爽(ネソウ)
恋愛
「私と契約しないか」そう言われた幼い貧乏令嬢14歳は頷く他なかった。
愛人を秘匿してきた公爵は世間を欺くための結婚だと言う、白い結婚を望むのならばそれも由と言われた。
「優遇された契約婚になにを躊躇うことがあるでしょう」令嬢は快く承諾したのである。
ところがいざ結婚してみると令嬢は勤勉で朗らかに笑い、たちまち屋敷の者たちを魅了してしまう。
「奥様はとても素晴らしい、誰彼隔てなく優しくして下さる」
従者たちの噂を耳にした公爵は奥方に興味を持ち始め……
白い結婚の行方
宵森みなと
恋愛
「この結婚は、形式だけ。三年経ったら、離縁して養子縁組みをして欲しい。」
そう告げられたのは、まだ十二歳だった。
名門マイラス侯爵家の跡取りと、書面上だけの「夫婦」になるという取り決め。
愛もなく、未来も誓わず、ただ家と家の都合で交わされた契約だが、彼女にも目的はあった。
この白い結婚の意味を誰より彼女は、知っていた。自らの運命をどう選択するのか、彼女自身に委ねられていた。
冷静で、理知的で、どこか人を寄せつけない彼女。
誰もが「大人びている」と評した少女の胸の奥には、小さな祈りが宿っていた。
結婚に興味などなかったはずの青年も、少女との出会いと別れ、後悔を経て、再び運命を掴もうと足掻く。
これは、名ばかりの「夫婦」から始まった二人の物語。
偽りの契りが、やがて確かな絆へと変わるまで。
交差する記憶、巻き戻る時間、二度目の選択――。
真実の愛とは何かを、問いかける静かなる運命の物語。
──三年後、彼女の選択は、彼らは本当に“夫婦”になれるのだろうか?
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
婚約破棄されたので公爵令嬢やめます〜私を見下した殿下と元婚約者が膝をつく頃、愛を囁くのは冷酷公爵でした〜
nacat
恋愛
婚約者に裏切られ、蔑まれ、全てを失った公爵令嬢リリアナ。
「あなたのような女、誰が愛すると?」そう言い放った王太子と元友人に嘲られても、彼女は涙を見せなかった。
だが、冷たく美しい隣国の公爵セドリックと出会った瞬間、運命は静かに動き出す。
冷酷と噂された男の腕のなかで、彼女は再び自分を取り戻していく。
そして――彼女を捨てた者たちは、彼女の眩い幸福の前に膝をつく。
「これは、ざまぁを通り越して愛された令嬢の物語。」
〖完結〗あんなに旦那様に愛されたかったはずなのに…
藍川みいな
恋愛
借金を肩代わりする事を条件に、スチュワート・デブリン侯爵と契約結婚をしたマリアンヌだったが、契約結婚を受け入れた本当の理由はスチュワートを愛していたからだった。
契約結婚の最後の日、スチュワートに「俺には愛する人がいる。」と告げられ、ショックを受ける。
そして契約期間が終わり、離婚するが…数ヶ月後、何故かスチュワートはマリアンヌを愛してるからやり直したいと言ってきた。
設定はゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全9話で完結になります。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
身代わりの恋だと思っていました〜記憶を失った私に、元婚約者が泣いて縋る理由〜
恋せよ恋
恋愛
「君を愛している。一目惚れだったんだ」
18歳の伯爵令嬢エリカは、9歳年上のリヒャルト伯爵から
情熱的な求婚を受け、幸せの絶頂にいた。
しかし、親族顔合わせの席で運命が狂い出す。
彼の視線の先にいたのは、エリカの伯母であり、
彼の学生時代の恋人で「初めての女性」だった……ミレイユ。
「あの子は私の身代わりでしょう」「私はあなただけなの」
伯母ミレイユの甘い誘惑と、裏切りの密会。
衝撃の事実を目撃したエリカは、階段から転落し、
彼と過ごした愛しくも残酷な二年間の記憶だけを失ってしまう。
「……あの、どちら様でしょうか?」
無垢な瞳で問いかけるエリカに、絶望し泣き崩れるリヒャルト。
裏切った男と、略奪を企てた伯母。
二人に待ち受けるのは、甘い報復と取り返しのつかない後悔だった。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる