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第1章 キンコー王国は行政改革で大忙し
19【農村のお母さんは偉大だ】
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<<リズ視点>>
村に到着したわたしは、村人から大歓迎を受けた。
昔この村が大量の魔物に襲われた時に、お父さん達の赤いイナズマが救ってくれたとの事だ。
本当にお父さんお母さんには、いくら感謝してもし足りない。
その晩の歓迎会は物凄く盛り上がって深夜までやっていた。
翌日、二日酔いで頭を抱えるマサルさんを見て、憤慨していたら、マサルさんたら浄化魔法を使って、二日酔いを治しちゃった。
他にも大量の二日酔い患者がいたんだけど、片っ端からマサルさんが治していく。
高級な浄化魔法をこんな使い方するのは、マサルさんだけだろうと、ちょっと呆れちゃった。
ただ、マサルさんを見るみんなの目が変わっていったので、これはこれで良かったのだろうけどね。
わたしは、料理研究チームに入った。
行商でいろんなところに行っていろんな物を食べてきた経験もあるし、貴族が食べる物もちょっとだけ知ってるからって、村長の娘さんであるマリーさんが誘ってくれたの。
マリーさんは、まだ若いのに村の女性を上手くまとめているみたい。
頭も良くって、今回のプロジェクトでの役割をしっかり理解していた。
自分のお母さんの様な人達を3チームに分けて作業を割り振っている。
白いパンを焼こう班は、パンを柔らかくする為に必要な 『酵母』?よくわからないけどマサルさんが教えてくれたものを見つけるのが役割。
リンゴを水に浸けて、砂糖を少し入れるらしいんだけど、量と時間の加減が難しいらしい。
気温や湿度によっても出来具合いが変わってくるので、その辺りも記録して欲しいってマサルさんが言ってた。
気温や湿度ってよくわからないけど、測る為の機械をマサルが作ってくれた。
砂糖は、高級品なので、領主様から大量にもらってきたけど、無駄使いは出来ない。
少しづつ分量を計りながら確実にサンプルを作っていく。
覗きに来た学者先生がそのち密さにちょっと引いていたのが面白かった。
小麦の粉は、工作チームの石臼を作っているおじさん達が試験的に挽いた白い粉をもらってきた。
村のお母さん達が、何度も試行錯誤を繰り返して、1ヶ月後には、ちょっと柔らかいパンが焼けた。
その出来たちょっと柔らかいパンを、歯が悪くて硬いパンが食べられなかったおばあちゃんが食べた時は、みんなで涙を流して喜んだ。
記録の付け方も、配合の具合も大体の要領はわかってきたので、これからは、捗りそうだ。
調味料を探そう班は、塩や砂糖等の調味料を自分達で作ることが役割。
森の中にある岩塩?を見つけたり、自生しているサトウキビって細い木みたいなものから砂糖を作ったりする。
その他にも、森の中にある匂いや味の良い草… ハーブって言うんだっけ を見つけて調味料に出来ないかを考えたりする。
最初、班のメンバーとマサルさんが森に入って岩塩を探してきた。
普通の岩みたいなんだけど、ところどころキラキラしてる。
塩の塊って知らなければ、多分気づかないだろうと思う。
マサルさんが言うには、大昔はこの世界全体が海だったから、海の塩が固まったものが、色々な場所で取れるらしい。
マサルさんって超物知り。
マリーさんもお母さん達もびっくりしていた。
砂糖が取れるサトウキビは、実は森の中にたくさん自生いるのがわかった。
サトウキビを石で砕いて水で煮詰め、水分が無くなったら砂糖になるらしい。
マサルさん曰く、村で食べる分にはこれで充分だが、他のところに売るようになったら足りないので、栽培までする必要があるとの事。
森の中でマサルさんが何かを見つけたようだ。『ペッパー』って言うらしいんだけど、これを加工して肉を焼く時に使うと、無茶苦茶美味しくなるみたい。
凄く興奮してた。
向こうの世界じゃ肉料理には必需品なんだって。
実際に料理してもらって食べたら、別の食べ物かと思うくらい美味しかった。
肉の生臭さが消えピリッとした辛みが食欲をそそる。
こんなのお城でも食べたことがない。マサルさんの世界って本当にすごいんだって思った。
これなら、あの臭くって食べられなかったオドラビットも食べられるかもしれない。
あいつらって、いくら討伐しても際限なく増えるし、畑も荒らすし。
食べられたらって思ってたんだ。
マサルさんに相談しよっと。
米料理を開発しよう班は、米を使ったレシピと米に合うおかずのレシピを考えるのが役割。
マサルさんが米を炊くためのかまどと鍋を用意してくれた。
実際にマサルさんが炊いた米は、柔らかくてふっくらしていて、甘い。冷めてもとっても美味しい。
パンよりこっちの方が断然好きかも。でも柔らかいパンだったら、どうかなあ、迷っちゃう。
早速、領主様に頂いた種籾を使って苗を作る。2ケ月くらいかかったけど、苗ができた。
ちょうど、田んぼ?米を植えるところらしい ができたのでそこに植えに行った。
田んぼには、前からは考えられないくらいに水がいっぱい入っていた。ジョージ様達が引いてきた水と工作チームが作った水車のおかげだ。
ここにどんどん苗を植えていく。
ここでもマサルさんが先頭を切って指導・田植えと奮闘している。
マサルさんは、あんなに知識も力も魔法も持っているのに全然偉そうにしないで、一生懸命働く。
本当にすごい人だと思った。
こんな人のお嫁さんになるんだから、わたしももっと頑張らなくっちゃ。キャッ。
米には醤油?という調味料がよく合うらしい。
醤油を作る過程でできる味噌?も絶品だってマサルさんが力説していた。
ただ、醤油も味噌も作り方が非常に難しいらしいので、今回は残念ながらあきらめるらしい。
ちょっと落ち込んでいた。
もし、白いパン班の酵母がうまくいって、データが取れれば挑戦できるかもって言ってたので、「うまくいけばいいね」って元気づけてあげた。
米は田植えから大体4~5ケ月くらいでできるみたい。
もう少ししたら学校が始まるので帰らなきゃいけないけど、秋の収穫祭休みには、ちょうど出来ている頃だろうから、また絶対来るんだぁ!
<<マリー視点>>
私は、リザベート様やマサル様と一緒に各班を回りながら作業の進捗状況を確認している。
マサル様の指導は的確で上手い。
うるさ型のあの叔母さん達と上手く合わせながら教えていく。
実際に自分でやってみて教えるから分かり易い。
リザベート様も叔母さん達に人気があり、ムードメーカーとして有難いが、それだけじゃなくてよく気が付く。
マサル様の言葉が専門的になったりすると、そこを私達にも分かり易い言葉で置き換えてくれたり、マサル様の作業を手伝って気付いたちょっとしたことを、実際に私達がやる時にアドバイスしてくれる。
リザベート様もマサル様も頭が良すぎて、わたし自身ついていくのが必死な状態だ。
料理研究チームは、庶民だけでなく貴族の舌にも対応させる必要がある。
今後白いパンに必要な小麦や酵母、米や塩、砂糖、香辛料等を現金化するには、市場で購買力の高い貴族に価値を認めて貰わないと安く叩かれてしまうからだ。
マサルさんは、こんな事も教えてくれた。
「最終的に対価を最大限に引き出すには、戦略的に生産調整して、生産物の供給過多にならない様にする事と、宣伝を上手く出して、ブランド力を高める事で商品価値を上げていく事が、継続的な商品開発を支えていく事になる。」
ちょっと難しいけど要約すると、「苦労して作った作物は、良い物だから沢山作り過ぎて値崩れしないようにしよう。
また、良い物なんだから、高くても買って貰えるように、ちゃんと宣伝して価値を認めて貰おう。」って事だね。
そういう意味では、料理研究チームが一番重要で、生産計画や宣伝まで考えなくちゃいけないから、まだまだやる事は沢山ある。
頑張らなくちゃ。
村に到着したわたしは、村人から大歓迎を受けた。
昔この村が大量の魔物に襲われた時に、お父さん達の赤いイナズマが救ってくれたとの事だ。
本当にお父さんお母さんには、いくら感謝してもし足りない。
その晩の歓迎会は物凄く盛り上がって深夜までやっていた。
翌日、二日酔いで頭を抱えるマサルさんを見て、憤慨していたら、マサルさんたら浄化魔法を使って、二日酔いを治しちゃった。
他にも大量の二日酔い患者がいたんだけど、片っ端からマサルさんが治していく。
高級な浄化魔法をこんな使い方するのは、マサルさんだけだろうと、ちょっと呆れちゃった。
ただ、マサルさんを見るみんなの目が変わっていったので、これはこれで良かったのだろうけどね。
わたしは、料理研究チームに入った。
行商でいろんなところに行っていろんな物を食べてきた経験もあるし、貴族が食べる物もちょっとだけ知ってるからって、村長の娘さんであるマリーさんが誘ってくれたの。
マリーさんは、まだ若いのに村の女性を上手くまとめているみたい。
頭も良くって、今回のプロジェクトでの役割をしっかり理解していた。
自分のお母さんの様な人達を3チームに分けて作業を割り振っている。
白いパンを焼こう班は、パンを柔らかくする為に必要な 『酵母』?よくわからないけどマサルさんが教えてくれたものを見つけるのが役割。
リンゴを水に浸けて、砂糖を少し入れるらしいんだけど、量と時間の加減が難しいらしい。
気温や湿度によっても出来具合いが変わってくるので、その辺りも記録して欲しいってマサルさんが言ってた。
気温や湿度ってよくわからないけど、測る為の機械をマサルが作ってくれた。
砂糖は、高級品なので、領主様から大量にもらってきたけど、無駄使いは出来ない。
少しづつ分量を計りながら確実にサンプルを作っていく。
覗きに来た学者先生がそのち密さにちょっと引いていたのが面白かった。
小麦の粉は、工作チームの石臼を作っているおじさん達が試験的に挽いた白い粉をもらってきた。
村のお母さん達が、何度も試行錯誤を繰り返して、1ヶ月後には、ちょっと柔らかいパンが焼けた。
その出来たちょっと柔らかいパンを、歯が悪くて硬いパンが食べられなかったおばあちゃんが食べた時は、みんなで涙を流して喜んだ。
記録の付け方も、配合の具合も大体の要領はわかってきたので、これからは、捗りそうだ。
調味料を探そう班は、塩や砂糖等の調味料を自分達で作ることが役割。
森の中にある岩塩?を見つけたり、自生しているサトウキビって細い木みたいなものから砂糖を作ったりする。
その他にも、森の中にある匂いや味の良い草… ハーブって言うんだっけ を見つけて調味料に出来ないかを考えたりする。
最初、班のメンバーとマサルさんが森に入って岩塩を探してきた。
普通の岩みたいなんだけど、ところどころキラキラしてる。
塩の塊って知らなければ、多分気づかないだろうと思う。
マサルさんが言うには、大昔はこの世界全体が海だったから、海の塩が固まったものが、色々な場所で取れるらしい。
マサルさんって超物知り。
マリーさんもお母さん達もびっくりしていた。
砂糖が取れるサトウキビは、実は森の中にたくさん自生いるのがわかった。
サトウキビを石で砕いて水で煮詰め、水分が無くなったら砂糖になるらしい。
マサルさん曰く、村で食べる分にはこれで充分だが、他のところに売るようになったら足りないので、栽培までする必要があるとの事。
森の中でマサルさんが何かを見つけたようだ。『ペッパー』って言うらしいんだけど、これを加工して肉を焼く時に使うと、無茶苦茶美味しくなるみたい。
凄く興奮してた。
向こうの世界じゃ肉料理には必需品なんだって。
実際に料理してもらって食べたら、別の食べ物かと思うくらい美味しかった。
肉の生臭さが消えピリッとした辛みが食欲をそそる。
こんなのお城でも食べたことがない。マサルさんの世界って本当にすごいんだって思った。
これなら、あの臭くって食べられなかったオドラビットも食べられるかもしれない。
あいつらって、いくら討伐しても際限なく増えるし、畑も荒らすし。
食べられたらって思ってたんだ。
マサルさんに相談しよっと。
米料理を開発しよう班は、米を使ったレシピと米に合うおかずのレシピを考えるのが役割。
マサルさんが米を炊くためのかまどと鍋を用意してくれた。
実際にマサルさんが炊いた米は、柔らかくてふっくらしていて、甘い。冷めてもとっても美味しい。
パンよりこっちの方が断然好きかも。でも柔らかいパンだったら、どうかなあ、迷っちゃう。
早速、領主様に頂いた種籾を使って苗を作る。2ケ月くらいかかったけど、苗ができた。
ちょうど、田んぼ?米を植えるところらしい ができたのでそこに植えに行った。
田んぼには、前からは考えられないくらいに水がいっぱい入っていた。ジョージ様達が引いてきた水と工作チームが作った水車のおかげだ。
ここにどんどん苗を植えていく。
ここでもマサルさんが先頭を切って指導・田植えと奮闘している。
マサルさんは、あんなに知識も力も魔法も持っているのに全然偉そうにしないで、一生懸命働く。
本当にすごい人だと思った。
こんな人のお嫁さんになるんだから、わたしももっと頑張らなくっちゃ。キャッ。
米には醤油?という調味料がよく合うらしい。
醤油を作る過程でできる味噌?も絶品だってマサルさんが力説していた。
ただ、醤油も味噌も作り方が非常に難しいらしいので、今回は残念ながらあきらめるらしい。
ちょっと落ち込んでいた。
もし、白いパン班の酵母がうまくいって、データが取れれば挑戦できるかもって言ってたので、「うまくいけばいいね」って元気づけてあげた。
米は田植えから大体4~5ケ月くらいでできるみたい。
もう少ししたら学校が始まるので帰らなきゃいけないけど、秋の収穫祭休みには、ちょうど出来ている頃だろうから、また絶対来るんだぁ!
<<マリー視点>>
私は、リザベート様やマサル様と一緒に各班を回りながら作業の進捗状況を確認している。
マサル様の指導は的確で上手い。
うるさ型のあの叔母さん達と上手く合わせながら教えていく。
実際に自分でやってみて教えるから分かり易い。
リザベート様も叔母さん達に人気があり、ムードメーカーとして有難いが、それだけじゃなくてよく気が付く。
マサル様の言葉が専門的になったりすると、そこを私達にも分かり易い言葉で置き換えてくれたり、マサル様の作業を手伝って気付いたちょっとしたことを、実際に私達がやる時にアドバイスしてくれる。
リザベート様もマサル様も頭が良すぎて、わたし自身ついていくのが必死な状態だ。
料理研究チームは、庶民だけでなく貴族の舌にも対応させる必要がある。
今後白いパンに必要な小麦や酵母、米や塩、砂糖、香辛料等を現金化するには、市場で購買力の高い貴族に価値を認めて貰わないと安く叩かれてしまうからだ。
マサルさんは、こんな事も教えてくれた。
「最終的に対価を最大限に引き出すには、戦略的に生産調整して、生産物の供給過多にならない様にする事と、宣伝を上手く出して、ブランド力を高める事で商品価値を上げていく事が、継続的な商品開発を支えていく事になる。」
ちょっと難しいけど要約すると、「苦労して作った作物は、良い物だから沢山作り過ぎて値崩れしないようにしよう。
また、良い物なんだから、高くても買って貰えるように、ちゃんと宣伝して価値を認めて貰おう。」って事だね。
そういう意味では、料理研究チームが一番重要で、生産計画や宣伝まで考えなくちゃいけないから、まだまだやる事は沢山ある。
頑張らなくちゃ。
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