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魔法が使えなくたって仕方ないじゃない
王女誕生
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「ほやぁ。ほやぁ」
寒い冬の日の朝、シュレンタットの王宮に、可愛い赤ちゃんの泣き声が響き渡った。
「国王陛下! 姫です! 姫がお生まれになりました!」
王妃の側に仕える侍女が、急いで国王に声をかける。
二人目の子どもの誕生を今か今かと別室で待ちわびていた国王バルタザール・シュレンドルフは、慌てて王妃と生まれたばかりの娘が横になる寝台へと、駆け寄って行った。
「この髪の色は、このように白く見えるほどの金髪は、強大な魔力の持ち主かもしれん。でかした! この子はきっと、我が国に幸福をもたらしてくれるはずだ!」
生まれたばかりの姫を一目見てそう言うと、国王は横になったままの王妃の手を握り「よくやった、よくやった」と繰り返し呟いた。
髪の毛の色が薄ければ薄いほど、魔力が強くなるシュレンタットにおいて、誕生したばかりの姫の髪の色は奇跡としか言いようがない。
二年前に生まれた王子も、王妃も、そして国王自身も綺麗な金髪だけど、その三人とは比べられないぐらいの色。
白にも近いほどの金の色を持つ姫に、国王一家が、いやシュレンタット全体が期待を寄せる。魔力が少ない者が増えているこの国の救世主になると、必ず幸福を与えてくれると、誰もがそれを望んだ。
たった一人、幸せそうな顔をして眠る本人だけが、そんな期待に応える気も応えられる気もしていなかった。
寒い冬の日の朝、シュレンタットの王宮に、可愛い赤ちゃんの泣き声が響き渡った。
「国王陛下! 姫です! 姫がお生まれになりました!」
王妃の側に仕える侍女が、急いで国王に声をかける。
二人目の子どもの誕生を今か今かと別室で待ちわびていた国王バルタザール・シュレンドルフは、慌てて王妃と生まれたばかりの娘が横になる寝台へと、駆け寄って行った。
「この髪の色は、このように白く見えるほどの金髪は、強大な魔力の持ち主かもしれん。でかした! この子はきっと、我が国に幸福をもたらしてくれるはずだ!」
生まれたばかりの姫を一目見てそう言うと、国王は横になったままの王妃の手を握り「よくやった、よくやった」と繰り返し呟いた。
髪の毛の色が薄ければ薄いほど、魔力が強くなるシュレンタットにおいて、誕生したばかりの姫の髪の色は奇跡としか言いようがない。
二年前に生まれた王子も、王妃も、そして国王自身も綺麗な金髪だけど、その三人とは比べられないぐらいの色。
白にも近いほどの金の色を持つ姫に、国王一家が、いやシュレンタット全体が期待を寄せる。魔力が少ない者が増えているこの国の救世主になると、必ず幸福を与えてくれると、誰もがそれを望んだ。
たった一人、幸せそうな顔をして眠る本人だけが、そんな期待に応える気も応えられる気もしていなかった。
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