62 / 105
ロイスナーに来て、二度目の冬
再び雪が降り積もる 5
しおりを挟む
ベルンハルトが仮面の下に隠したものを、リーゼロッテに見せたくないと思っているのはわかっている。だが、看病するにはどうにも不便である。
「奥様。それは……」
アルベルトが言いづらそうにしているのは、ベルンハルトの気持ちを汲んでのことだろう。ただし、リーゼロッテのベッドに運び入れられたベルンハルトを再び移動させるのは負担がかかるだろうし、まさかリーゼロッテをこの部屋から追い出すわけにもいかない。反対の言葉を最後まで口にできなかったのはそういう事情だ。
「良いと思いますよ」
「父上!」
「ヘルムートさん!」
反対し切れなかったアルベルトに対し、あっさりと肯定の意を示したのはヘルムートだ。
「夫婦なのですし、いつまでも隠しておくわけにもいかないでしょう。アルベルトもそれぐらいのことは理解していますね。しかも、今はこのような時です。ベルンハルト様のお気持ちだけを優先させるわけにはいかないのですよ」
「それは、そうですが」
「ベルンハルト様には、お二人が看病されたと話せば良いわ。内緒にしておいて下さいな。もし気づかれてしまった時には、わたくしが勝手にしたことだと、そうお話しください」
リーゼロッテはロイスナーに来た日のように、人差し指を口元に当てて微笑んだ。
イレーネとクラウスを退室させ、ベルンハルトが回復するまではこの部屋に出入りする者は三人だけと、決めごとを作る。素顔を見せたくないベルンハルトの気持ちを汲んで、それ以外の者に見られることのないよう最善を尽くす。
「わたくしが勝手にしたことになるよう、わたくしが外しますね」
リーゼロッテはそう言って、ベルンハルトの仮面に手をかけた。
ベルンハルトの顔を覆っていた仮面は、思ったよりも簡単に外れ、その下に隠されたままの素顔が露わになる。
意識のないベルンハルトに黙って、素顔を盗み見るような、そんな真似をする予定ではなかった。ベルンハルトが自ら、素顔を見せてくれる日を待つつもりだった。
それでも、そんな真似をしてでも、ベルンハルトのことを看ようと、そう決めた。
「奥様。大丈夫ですか?」
ヘルムートが気にしたのは、ベルンハルトのあざにリーゼロッテがショックを受けることだろう。確かにベルンハルトが隠していたあざは、赤黒く、噂話の通り龍の鱗のようにも見える。
「大丈夫です」
「そのあざは、私のせいなのよ」
ソファの上で横になっていたはずのレティシアが、上半身を起き上がらせ、後悔が混じったような声色でそう言った。
「レティシア様、起きても大丈夫ですか?」
「えぇ。傷も治してもらったし、もう平気よ」
レティシアの強気な発言も、普段に比べ声に張りがなく、笑顔もいつものような自信に満ち溢れたものではない。
「レティシア様のせい、というのは?」
「私がね、印をつけたの。初代ロイエンタール当主に。私の命尽きるまで、ロイエンタール家と共にって。それがまるで呪いみたいに、消えないあざになって、引き継がれるようになって……顔に出たのはベルンハルトが初めてなのよ。こんなに気に病むことになるなんて、思ってもなかった。ごめんなさい」
一言一言、噛み締めるように話したレティシアは、自分のしたことを悔やんでいるようにも、責められることに怯えているようにも見える。
「それ、ベルンハルト様は?」
「知らないわ。言えるはず、ないでしょう? こんなこと知られたら、どんな顔で会えば良いの……」
「そしたらそれも、内緒にいたしましょう。ここにいる、わたくしたちだけの」
当主であるベルンハルトへの隠しごとが増える。それは間違いなく好ましいことではないけど、レティシアを責める必要も、無理してベルンハルトに聞かせる必要もない。
「奥様は、よろしいのですか?」
「わたくし? 隠しごとがあること?」
「いえ……その、あざです」
ヘルムートが言いづらそうにしているのは、ベルンハルトが隠そうとしていたあざのこと。それを見て、リーゼロッテがどう思うかが気になったのだろう。
「あぁ。これのこと。痛くは、ないのでしょう?」
「はい。痛みやかゆみがあるとは、聞いたことはございません」
「そう。それなら良かった。わたくしは特に何も……いえ。違うわ。感謝してるのよ」
「感謝ですか?」
「えぇ。ベルンハルト様にあざがなければ、わたくしなど、相手にもされてないもの。こうしてロイスナーに来ることも、夫婦になることも、なかったでしょうね」
ベルンハルトが仮面をつけていなければ、あざがなければ、魔力の強い辺境伯。結婚相手など星の数ほどいたに違いない。
「そのようなこと」
「わたくしとの結婚に利点などありはしないわ。王族といえども、家族にすら疎まれて……だから、感謝してるの」
「あははっ。リーゼロッテ、さすがね。やっぱり貴女、変わってるわ」
リーゼロッテの話を聞いて、高らかに笑い飛ばしたのはレティシアだ。さっきまでの暗い雰囲気はどこへやら。いつもの自信家の顔が戻ってくる。
「レティシア様」
「ベルンハルトの相手が貴女じゃなければ、私も引いたりなんかしないわ。どんな女にだって譲ったりしない」
「そうなのですか?」
「えぇ。だから、ベルンハルトの相手は貴女しかいないのよ。他の誰でもなく……ね」
レティシアはもうかなり回復した様子で、ソファから立ち上がり、リーゼロッテの側へ寄る。回復の速さは、やはりその身が龍だからだろうか。
「リーゼロッテ、ベルンハルトのことをよろしくね。私は一度巣へ戻るわ。この城の中で龍の姿になるわけにもいかないし」
「はい。道中、お気をつけてください」
「大丈夫。クラウスがいてくれるもの。もし、何かあればすぐに呼んで頂戴。いつもの広場で呼び出してくれればいいから」
「広場ですか?」
「アルベルトが知ってるでしょ? それじゃ、そろそろ行くわ。世話をかけたわね」
「いいえ。ベルンハルト様のこと、ありがとうございました」
レティシアが飛び立つためにだろうか。戻ってきたクラウスが窓際に立って、窓を開ける。雪まじりの冷たい風が部屋の中に入り込んだのを避けようと、リーゼロッテが一瞬目を背ける。
もう一度窓の外へと視線をやれば、二頭の龍がその翼を広げていた。
クラウスがレティシアの美しい若草色の体の横を寄り添うように飛ぶ。付き従うのではなく、隣で支えるように、守るように飛ぶ様子に、レティシアの体も相当弱っているのだとわかる。
「奥様。それは……」
アルベルトが言いづらそうにしているのは、ベルンハルトの気持ちを汲んでのことだろう。ただし、リーゼロッテのベッドに運び入れられたベルンハルトを再び移動させるのは負担がかかるだろうし、まさかリーゼロッテをこの部屋から追い出すわけにもいかない。反対の言葉を最後まで口にできなかったのはそういう事情だ。
「良いと思いますよ」
「父上!」
「ヘルムートさん!」
反対し切れなかったアルベルトに対し、あっさりと肯定の意を示したのはヘルムートだ。
「夫婦なのですし、いつまでも隠しておくわけにもいかないでしょう。アルベルトもそれぐらいのことは理解していますね。しかも、今はこのような時です。ベルンハルト様のお気持ちだけを優先させるわけにはいかないのですよ」
「それは、そうですが」
「ベルンハルト様には、お二人が看病されたと話せば良いわ。内緒にしておいて下さいな。もし気づかれてしまった時には、わたくしが勝手にしたことだと、そうお話しください」
リーゼロッテはロイスナーに来た日のように、人差し指を口元に当てて微笑んだ。
イレーネとクラウスを退室させ、ベルンハルトが回復するまではこの部屋に出入りする者は三人だけと、決めごとを作る。素顔を見せたくないベルンハルトの気持ちを汲んで、それ以外の者に見られることのないよう最善を尽くす。
「わたくしが勝手にしたことになるよう、わたくしが外しますね」
リーゼロッテはそう言って、ベルンハルトの仮面に手をかけた。
ベルンハルトの顔を覆っていた仮面は、思ったよりも簡単に外れ、その下に隠されたままの素顔が露わになる。
意識のないベルンハルトに黙って、素顔を盗み見るような、そんな真似をする予定ではなかった。ベルンハルトが自ら、素顔を見せてくれる日を待つつもりだった。
それでも、そんな真似をしてでも、ベルンハルトのことを看ようと、そう決めた。
「奥様。大丈夫ですか?」
ヘルムートが気にしたのは、ベルンハルトのあざにリーゼロッテがショックを受けることだろう。確かにベルンハルトが隠していたあざは、赤黒く、噂話の通り龍の鱗のようにも見える。
「大丈夫です」
「そのあざは、私のせいなのよ」
ソファの上で横になっていたはずのレティシアが、上半身を起き上がらせ、後悔が混じったような声色でそう言った。
「レティシア様、起きても大丈夫ですか?」
「えぇ。傷も治してもらったし、もう平気よ」
レティシアの強気な発言も、普段に比べ声に張りがなく、笑顔もいつものような自信に満ち溢れたものではない。
「レティシア様のせい、というのは?」
「私がね、印をつけたの。初代ロイエンタール当主に。私の命尽きるまで、ロイエンタール家と共にって。それがまるで呪いみたいに、消えないあざになって、引き継がれるようになって……顔に出たのはベルンハルトが初めてなのよ。こんなに気に病むことになるなんて、思ってもなかった。ごめんなさい」
一言一言、噛み締めるように話したレティシアは、自分のしたことを悔やんでいるようにも、責められることに怯えているようにも見える。
「それ、ベルンハルト様は?」
「知らないわ。言えるはず、ないでしょう? こんなこと知られたら、どんな顔で会えば良いの……」
「そしたらそれも、内緒にいたしましょう。ここにいる、わたくしたちだけの」
当主であるベルンハルトへの隠しごとが増える。それは間違いなく好ましいことではないけど、レティシアを責める必要も、無理してベルンハルトに聞かせる必要もない。
「奥様は、よろしいのですか?」
「わたくし? 隠しごとがあること?」
「いえ……その、あざです」
ヘルムートが言いづらそうにしているのは、ベルンハルトが隠そうとしていたあざのこと。それを見て、リーゼロッテがどう思うかが気になったのだろう。
「あぁ。これのこと。痛くは、ないのでしょう?」
「はい。痛みやかゆみがあるとは、聞いたことはございません」
「そう。それなら良かった。わたくしは特に何も……いえ。違うわ。感謝してるのよ」
「感謝ですか?」
「えぇ。ベルンハルト様にあざがなければ、わたくしなど、相手にもされてないもの。こうしてロイスナーに来ることも、夫婦になることも、なかったでしょうね」
ベルンハルトが仮面をつけていなければ、あざがなければ、魔力の強い辺境伯。結婚相手など星の数ほどいたに違いない。
「そのようなこと」
「わたくしとの結婚に利点などありはしないわ。王族といえども、家族にすら疎まれて……だから、感謝してるの」
「あははっ。リーゼロッテ、さすがね。やっぱり貴女、変わってるわ」
リーゼロッテの話を聞いて、高らかに笑い飛ばしたのはレティシアだ。さっきまでの暗い雰囲気はどこへやら。いつもの自信家の顔が戻ってくる。
「レティシア様」
「ベルンハルトの相手が貴女じゃなければ、私も引いたりなんかしないわ。どんな女にだって譲ったりしない」
「そうなのですか?」
「えぇ。だから、ベルンハルトの相手は貴女しかいないのよ。他の誰でもなく……ね」
レティシアはもうかなり回復した様子で、ソファから立ち上がり、リーゼロッテの側へ寄る。回復の速さは、やはりその身が龍だからだろうか。
「リーゼロッテ、ベルンハルトのことをよろしくね。私は一度巣へ戻るわ。この城の中で龍の姿になるわけにもいかないし」
「はい。道中、お気をつけてください」
「大丈夫。クラウスがいてくれるもの。もし、何かあればすぐに呼んで頂戴。いつもの広場で呼び出してくれればいいから」
「広場ですか?」
「アルベルトが知ってるでしょ? それじゃ、そろそろ行くわ。世話をかけたわね」
「いいえ。ベルンハルト様のこと、ありがとうございました」
レティシアが飛び立つためにだろうか。戻ってきたクラウスが窓際に立って、窓を開ける。雪まじりの冷たい風が部屋の中に入り込んだのを避けようと、リーゼロッテが一瞬目を背ける。
もう一度窓の外へと視線をやれば、二頭の龍がその翼を広げていた。
クラウスがレティシアの美しい若草色の体の横を寄り添うように飛ぶ。付き従うのではなく、隣で支えるように、守るように飛ぶ様子に、レティシアの体も相当弱っているのだとわかる。
33
あなたにおすすめの小説
婚約破棄で追放されて、幸せな日々を過ごす。……え? 私が世界に一人しか居ない水の聖女? あ、今更泣きつかれても、知りませんけど?
向原 行人
ファンタジー
第三王子が趣味で行っている冒険のパーティに所属するマッパー兼食事係の私、アニエスは突然パーティを追放されてしまった。
というのも、新しい食事係の少女をスカウトしたそうで、水魔法しか使えない私とは違い、複数の魔法が使えるのだとか。
私も、好きでもない王子から勝手に婚約者呼ばわりされていたし、追放されたのはありがたいかも。
だけど私が唯一使える水魔法が、実は「飲むと数時間の間、能力を倍増する」効果が得られる神水だったらしく、その効果を失った王子のパーティは、一気に転落していく。
戻ってきて欲しいって言われても、既にモフモフ妖狐や、新しい仲間たちと幸せな日々を過ごしてますから。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完結】婚約者と仕事を失いましたが、すべて隣国でバージョンアップするようです。
鋼雅 暁
ファンタジー
聖女として働いていたアリサ。ある日突然、王子から婚約破棄を告げられる。
さらに、偽聖女と決めつけられる始末。
しかし、これ幸いと王都を出たアリサは辺境の地でのんびり暮らすことに。しかしアリサは自覚のない「魔力の塊」であったらしく、それに気付かずアリサを放り出した王国は傾き、アリサの魔力に気付いた隣国は皇太子を派遣し……捨てる国あれば拾う国あり!?
他サイトにも重複掲載中です。
ギルド受付嬢は今日も見送る~平凡な私がのんびりと暮らす街にやってきた、少し不思議な魔術師との日常~
弥生紗和
ファンタジー
【完結】私はギルド受付嬢のエルナ。魔物を倒す「討伐者」に依頼を紹介し、彼らを見送る毎日だ。最近ギルドにやってきたアレイスさんという魔術師は、綺麗な顔をした素敵な男性でとても優しい。平凡で代わり映えのしない毎日が、彼のおかげでとても楽しい。でもアレイスさんには何か秘密がありそうだ。
一方のアレイスは、真っすぐで優しいエルナに次第に重い感情を抱き始める――
恋愛はゆっくりと進展しつつ、アレイスの激重愛がチラチラと。大きな事件やバトルは起こりません。こんな街で暮らしたい、と思えるような素敵な街「ミルデン」の日常と、小さな事件を描きます。
大人女性向けの異世界スローライフをお楽しみください。
西洋風異世界ですが、実際のヨーロッパとは異なります。魔法が当たり前にある世界です。食べ物とかファッションとか、かなり自由に書いてます。あくまで「こんな世界があったらいいな」ということで、ご容赦ください。
※サブタイトルで「魔術師アレイス~」となっているエピソードは、アレイス側から見たお話となります。
この作品は小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
司書ですが、何か?
みつまめ つぼみ
ファンタジー
16歳の小さな司書ヴィルマが、王侯貴族が通う王立魔導学院付属図書館で仲間と一緒に仕事を頑張るお話です。
ほのぼの日常系と思わせつつ、ちょこちょこドラマティックなことも起こります。ロマンスはふんわり。
普段は地味子。でも本当は凄腕の聖女さん〜地味だから、という理由で聖女ギルドを追い出されてしまいました。私がいなくても大丈夫でしょうか?〜
神伊 咲児
ファンタジー
主人公、イルエマ・ジミィーナは16歳。
聖女ギルド【女神の光輝】に属している聖女だった。
イルエマは眼鏡をかけており、黒髪の冴えない見た目。
いわゆる地味子だ。
彼女の能力も地味だった。
使える魔法といえば、聖女なら誰でも使えるものばかり。回復と素材進化と解呪魔法の3つだけ。
唯一のユニークスキルは、ペンが無くても文字を書ける光魔字。
そんな能力も地味な彼女は、ギルド内では裏方作業の雑務をしていた。
ある日、ギルドマスターのキアーラより、地味だからという理由で解雇される。
しかし、彼女は目立たない実力者だった。
素材進化の魔法は独自で改良してパワーアップしており、通常の3倍の威力。
司祭でも見落とすような小さな呪いも見つけてしまう鋭い感覚。
難しい相談でも難なくこなす知識と教養。
全てにおいてハイクオリティ。最強の聖女だったのだ。
彼女は新しいギルドに参加して順風満帆。
彼女をクビにした聖女ギルドは落ちぶれていく。
地味な聖女が大活躍! 痛快ファンタジーストーリー。
全部で5万字。
カクヨムにも投稿しておりますが、アルファポリス用にタイトルも含めて改稿いたしました。
HOTランキング女性向け1位。
日間ファンタジーランキング1位。
日間完結ランキング1位。
応援してくれた、みなさんのおかげです。
ありがとうございます。とても嬉しいです!
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる