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なかなかやって来ないソフィアを心配して、治癒室のフェイ師長がやって来た。
エリーとソフィアを見れば、何があったのか分かったのだろう。
夜勤者がいるから少し話そう、そう言うと二人を師長室に連れて行く。
部屋に入ると三人分のカップと紅茶が準備してあった。
師長は2人が来る事を分かっていたのだろう。
ゆっくりと紅茶をカップに注ぐ。
柔らかい湯気と少しフルーティーな香りがソフィアの心を落ち着かせてくれた。
「さて」
そう言ってフェイは防音の魔法を掛ける。
「これで誓約に引っかからないで話が出来るね」
師匠付きの治癒師に掛けられた誓約魔法は、同じように魔法の契約下にある者だけの空間であればそれについて話す事を許されている。
ただしその会話が聞こえる範囲に契約外の人間がいる場合、口にする事は出来ない。
本当に有能で厄介な魔法だ。
治癒室の師長であるフェイは、本来は弟子を取ることも出来る治癒師だ。騎士団の仕事で手一杯だからと弟子はいないが、フェイの性格から考えると面倒なだけだろう。
エリーとは同じ師匠の元で学んだと聞いた事がある。
「エリーから話は聞いたよ。その分だと…ランセル卿の魔力回路は壊されたんだね」
ゆっくりと紅茶をかき混ぜながらフェイが言う。
「はい、さっき治療した時に彼から魔力を感じませんでした。デモンズハーピーと対峙した時の話を聞く限り、呪いをかけられ魔力を奪われたんだと思います」
話していると止まったはずの涙が溢れそうになる。
「そうか…一応確認しておくけど、ランセル卿の魔力回路を治そうと思っているのかい?」
「それは…」
直球の質問だ。
ソフィアはどう答えていいのか分からなかった。
沈黙は肯定と取ったのだろう。フェイは続ける。
「私は反対だ。魔力回路の治癒を無闇にしてはいけない理由、ちゃんと学んできてるよね?」
「…はい」
フェイが反対する理由は良く分かっている。
レオナールとカイルには誓約のため伝える事はできなかったが、師匠付きの治癒師にだけは魔力回路の治癒が行える。
しかしそれは自然の摂理に反すること、治療する側、つまり治癒師は対価を払わなければいけない。
対価となるのは“治癒師の何か一つ“、四肢の機能であったり、声、聴力、記憶、妊娠中であれば胎児の場合もあったと聞く。
そして恐ろしい事に、治癒が終わってからでないと何を取られたのかは分からない。
反対に、治癒を受けた側は今まで以上の膨大な魔力を手にする事が出来る。そしてその魔力は子供にのみ受け継がれる。
つまり、魔力回路の治癒を受ければ次代までの魔力が約束されるのだ。
かつてこの国では魔力回路の治癒が行われていた。魔獣との戦いに魔法は必須、国を守るために魔術師や魔導騎士の魔力回路を壊して治癒をさせていた過去がある。
生きるか死ぬかの極限状態にならなければ魔力回路は壊れない。そのため無理に魔力を枯渇させて、雪山に放置するなど非道な行為が行われた。その中で多くの高魔力保持者が命を落とし、運良く命が助かり魔力を取り戻しても、戦うだけでなく無理矢理子作りをさせられる。
そして同時に治癒師も望まぬ治癒をさせられた。どんなに嫌がっても家族を人質にされ、何度も対価を払わされ、まともな生活も出来ずに使い捨ての便利な駒にされた。
そこに人間としての権利や尊厳などない。魔力回路の治癒に関しては、治癒師本人にとってはデメリットしか存在しないからだ。
高魔力保持者と優秀な治癒師がどんどん減っていく現状を憂いた時の王弟が、兄である王を倒して即位し、治癒師側と約束を交わすこととなった。
・魔力回路の治癒は、治癒師が望まなければ行うことはできない。
・その場合でも一人の治癒師が施術できるのは一度きりであること。
・国は魔力回路の治癒を強制しないこと。
・万一に備えて師匠付きの治癒師にはこの術を教えること。
・もしも魔力回路の治癒を行う場合には、国に申請して許可を得ること。
・魔力回路の治癒に関する事柄には誓約魔法を掛けて伝えていくこと。
師匠付きの治癒師は、修行の最後に必ずこれらを教えられる。
長い時が経って、過去の悲惨な歴史は一般には忘れられていった。
記録にもほとんど残されていないと聞く。
「分かっています。師匠からも教えられました。絶対に使ってはいけない、とも」
「君の師匠はシモン・バードナーだったね。今は伯爵家を継いでいるからバードナー伯爵か?」
「はい」
急に師匠の話が出てきて驚く。
「あの、師匠をご存知なんですか?」
「ん?あぁ、僕も伯爵家の人間だからね、一応社交はするさ。友人、とまではいかないが会えば話すくらいの仲だね。それに彼は優秀な魔術師で、何と言っても北の英雄殿の兄上だ、有名だよ」
(そうか、フェイ師長は伯爵家の次男だった)
ソフィアの師匠であるシモン・バードナーは北方の伯爵家の長男だ。
リリスを師として治癒を学んだが、それ以上に魔術師としての才があった。そのため現在は王宮魔術師団に所属している。
ソフィアの母の兄弟子でもある人物だ。
「君がここで働く事になった時に、シモンとは話をしたよ。だから、大まかに君の事情も聞いている」
「…!」
フェイとソフィアの会話を黙って聞いていたエリーが、不思議そうな顔をした。
「フェイさん、ソフィアの事情って?私が聞いても問題の無い話かしら?」
ソフィアは黙ったまま俯いている。
そんなソフィアを見て、フェイは優しげ微笑む。
「ソフィア、君が北方で少し複雑な環境に置かれていた事は知っているよ。だからエリーには話してもいいんじゃないかな。もし本当に魔力回路を治癒するならば、協力者は必要だろう?まぁ私としては思い止まって欲しいけれどね。それにエリーは秘密を漏らす人間では無いし、何かあったとしても君の力になってくれるはずだ。幸い君の話は誓約魔法に抵触する内容が多い、今の状況は話をするのにうってつけだと思うんだけど。あぁ、副団長殿にはもしかしたらエリーは帰りが遅くなるかもしれないと伝えてあるから、エリーも子供の事は気にしなくて大丈夫だよ。私は仕事が出来る人間だからね」
フェイには色々分かっていたのだろう、多分エリーから今日の出来事を聞いた時点で。
いつも飄々としているが、有能な人物なのだ。
「えっと…誓約魔法に抵触する話?」
「師長、エリーさん…」
ソフィアも分かっていた。
魔力回路の治癒には上位の術者の許可が必要だ。誰にも何も言わずに行う事は出来ない。
自分の生い立ちを知らない西方騎士団を選んだものの、それでも誰かに知って欲しいという気持ちがあったのは確かだ。
心の内を曝け出せない状況は、思っていたよりも息苦しいこともある。
それにアルフォンスの魔力回路の治癒をしようと考えた時、エリーには全てを話すつもりだった。そして許可を得るためにはフェイにも話さなければと思っていた。フェイが師匠から話を聞いていた事は驚いたが。
「…ランセル卿の魔力回路の治癒をしたいと思った時に、おニ人には私の事をちゃんと話そうと思っていました。聞いていただけますか?」
エリーとソフィアを見れば、何があったのか分かったのだろう。
夜勤者がいるから少し話そう、そう言うと二人を師長室に連れて行く。
部屋に入ると三人分のカップと紅茶が準備してあった。
師長は2人が来る事を分かっていたのだろう。
ゆっくりと紅茶をカップに注ぐ。
柔らかい湯気と少しフルーティーな香りがソフィアの心を落ち着かせてくれた。
「さて」
そう言ってフェイは防音の魔法を掛ける。
「これで誓約に引っかからないで話が出来るね」
師匠付きの治癒師に掛けられた誓約魔法は、同じように魔法の契約下にある者だけの空間であればそれについて話す事を許されている。
ただしその会話が聞こえる範囲に契約外の人間がいる場合、口にする事は出来ない。
本当に有能で厄介な魔法だ。
治癒室の師長であるフェイは、本来は弟子を取ることも出来る治癒師だ。騎士団の仕事で手一杯だからと弟子はいないが、フェイの性格から考えると面倒なだけだろう。
エリーとは同じ師匠の元で学んだと聞いた事がある。
「エリーから話は聞いたよ。その分だと…ランセル卿の魔力回路は壊されたんだね」
ゆっくりと紅茶をかき混ぜながらフェイが言う。
「はい、さっき治療した時に彼から魔力を感じませんでした。デモンズハーピーと対峙した時の話を聞く限り、呪いをかけられ魔力を奪われたんだと思います」
話していると止まったはずの涙が溢れそうになる。
「そうか…一応確認しておくけど、ランセル卿の魔力回路を治そうと思っているのかい?」
「それは…」
直球の質問だ。
ソフィアはどう答えていいのか分からなかった。
沈黙は肯定と取ったのだろう。フェイは続ける。
「私は反対だ。魔力回路の治癒を無闇にしてはいけない理由、ちゃんと学んできてるよね?」
「…はい」
フェイが反対する理由は良く分かっている。
レオナールとカイルには誓約のため伝える事はできなかったが、師匠付きの治癒師にだけは魔力回路の治癒が行える。
しかしそれは自然の摂理に反すること、治療する側、つまり治癒師は対価を払わなければいけない。
対価となるのは“治癒師の何か一つ“、四肢の機能であったり、声、聴力、記憶、妊娠中であれば胎児の場合もあったと聞く。
そして恐ろしい事に、治癒が終わってからでないと何を取られたのかは分からない。
反対に、治癒を受けた側は今まで以上の膨大な魔力を手にする事が出来る。そしてその魔力は子供にのみ受け継がれる。
つまり、魔力回路の治癒を受ければ次代までの魔力が約束されるのだ。
かつてこの国では魔力回路の治癒が行われていた。魔獣との戦いに魔法は必須、国を守るために魔術師や魔導騎士の魔力回路を壊して治癒をさせていた過去がある。
生きるか死ぬかの極限状態にならなければ魔力回路は壊れない。そのため無理に魔力を枯渇させて、雪山に放置するなど非道な行為が行われた。その中で多くの高魔力保持者が命を落とし、運良く命が助かり魔力を取り戻しても、戦うだけでなく無理矢理子作りをさせられる。
そして同時に治癒師も望まぬ治癒をさせられた。どんなに嫌がっても家族を人質にされ、何度も対価を払わされ、まともな生活も出来ずに使い捨ての便利な駒にされた。
そこに人間としての権利や尊厳などない。魔力回路の治癒に関しては、治癒師本人にとってはデメリットしか存在しないからだ。
高魔力保持者と優秀な治癒師がどんどん減っていく現状を憂いた時の王弟が、兄である王を倒して即位し、治癒師側と約束を交わすこととなった。
・魔力回路の治癒は、治癒師が望まなければ行うことはできない。
・その場合でも一人の治癒師が施術できるのは一度きりであること。
・国は魔力回路の治癒を強制しないこと。
・万一に備えて師匠付きの治癒師にはこの術を教えること。
・もしも魔力回路の治癒を行う場合には、国に申請して許可を得ること。
・魔力回路の治癒に関する事柄には誓約魔法を掛けて伝えていくこと。
師匠付きの治癒師は、修行の最後に必ずこれらを教えられる。
長い時が経って、過去の悲惨な歴史は一般には忘れられていった。
記録にもほとんど残されていないと聞く。
「分かっています。師匠からも教えられました。絶対に使ってはいけない、とも」
「君の師匠はシモン・バードナーだったね。今は伯爵家を継いでいるからバードナー伯爵か?」
「はい」
急に師匠の話が出てきて驚く。
「あの、師匠をご存知なんですか?」
「ん?あぁ、僕も伯爵家の人間だからね、一応社交はするさ。友人、とまではいかないが会えば話すくらいの仲だね。それに彼は優秀な魔術師で、何と言っても北の英雄殿の兄上だ、有名だよ」
(そうか、フェイ師長は伯爵家の次男だった)
ソフィアの師匠であるシモン・バードナーは北方の伯爵家の長男だ。
リリスを師として治癒を学んだが、それ以上に魔術師としての才があった。そのため現在は王宮魔術師団に所属している。
ソフィアの母の兄弟子でもある人物だ。
「君がここで働く事になった時に、シモンとは話をしたよ。だから、大まかに君の事情も聞いている」
「…!」
フェイとソフィアの会話を黙って聞いていたエリーが、不思議そうな顔をした。
「フェイさん、ソフィアの事情って?私が聞いても問題の無い話かしら?」
ソフィアは黙ったまま俯いている。
そんなソフィアを見て、フェイは優しげ微笑む。
「ソフィア、君が北方で少し複雑な環境に置かれていた事は知っているよ。だからエリーには話してもいいんじゃないかな。もし本当に魔力回路を治癒するならば、協力者は必要だろう?まぁ私としては思い止まって欲しいけれどね。それにエリーは秘密を漏らす人間では無いし、何かあったとしても君の力になってくれるはずだ。幸い君の話は誓約魔法に抵触する内容が多い、今の状況は話をするのにうってつけだと思うんだけど。あぁ、副団長殿にはもしかしたらエリーは帰りが遅くなるかもしれないと伝えてあるから、エリーも子供の事は気にしなくて大丈夫だよ。私は仕事が出来る人間だからね」
フェイには色々分かっていたのだろう、多分エリーから今日の出来事を聞いた時点で。
いつも飄々としているが、有能な人物なのだ。
「えっと…誓約魔法に抵触する話?」
「師長、エリーさん…」
ソフィアも分かっていた。
魔力回路の治癒には上位の術者の許可が必要だ。誰にも何も言わずに行う事は出来ない。
自分の生い立ちを知らない西方騎士団を選んだものの、それでも誰かに知って欲しいという気持ちがあったのは確かだ。
心の内を曝け出せない状況は、思っていたよりも息苦しいこともある。
それにアルフォンスの魔力回路の治癒をしようと考えた時、エリーには全てを話すつもりだった。そして許可を得るためにはフェイにも話さなければと思っていた。フェイが師匠から話を聞いていた事は驚いたが。
「…ランセル卿の魔力回路の治癒をしたいと思った時に、おニ人には私の事をちゃんと話そうと思っていました。聞いていただけますか?」
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