42 / 68
第36話 ただお前と、高校生らしいことがしたかった
しおりを挟む
ミトさんとオコメさんと3人で、お洒落な人達が集まる街を歩いていた。
「まず、色合いとかテイスト合わせた同じよーな服装をする!」
ミトさんは、『小池レンタルプラン』と称して、クラスメートの子達と一緒にやった事をお前ともしたい!と提案した。
「我が家も、奥様と旦那様と子柚子ちゃんもしていました。家族バージョンもあるみたいです。」
「どうして、合わせるの?」
「仲良いことを周りに見せつけてやる為じゃね?多分……」
私達は歩きながら、ここはどう?とか言いつつウインドーショッピングを始めた。
(小池はドット柄だったらなんでも良さそうだけどなー。)
「ここ……入ってみたい!!」
「マジで……?」
とりあえず、ノブ子が注目したセレクトショップに入る事にした。
「みてみて。ミトさんが貸してくれた漫画の悪役お姫様が着てたやつ!」
トルソーに飾られた洋服は、姫袖のワンピース。裾にはふんだんにレースが使われていた。胸元にはフリルやリボンで装飾されて、背中にはゴムの糸で施されたシャーリングと編み上げのデザインだ。スカートにはたっぷりと生地が使われていて、それをパニエで豪華に膨らませている。
「これは……オコメさんだなー。」
「オコメさん着てみて!」
ノブ子に羨望の眼差しを向けられた上に、「絶対、お似合いになられます!」と店長さんに気に入られたオコメさんは、そのイチオシのお洋服と共に試着室に押し込まれていった。
「小池こっち来て!意外とうちらでも着られそうなのあった。私これにするわ。小池はこれなんてどうよ?」
ミトさんは、白のTシャツにハーネスがセットになったロックテイストのもの。ノブ子は、オーバーサイズの白地に蛍光色のドット柄のパンクTシャツを買う事にした。
「後は、白黒の全身コーデにしようぜ。」
「ミトさん…豹柄じゃない……」
「いや、私豹柄そんなに好きじゃないし。サツキが買ってきたやつ適当に着てただけなんよ。」
そして、薄いピンクの甘いワンピースを来たオコメさんが試着室から出てきた。
「オコメさん似合い過ぎだろ!それは全身買った方が良いわ。」
「オコメさん、まじお姫様!」
「そ、そうですか?」
(確かに家事代行の制服より、スカートの丈が長くて落ち着きます。)
「あっ小柚子ちゃんのお姉様!」と、真っ黒なドレスに包まれた、小学生の女の子が近づいて来た。
「えっと、あなたは確か……」
小池ネイチャーミュージアムで開催された、子たちの為の自然体験イベントに来ていた子だった。
(確か……小柚子ちゃんをお人形さんみたいって追いかけ回してた子ですね……)
オコメさんは困り顔になった。
だけどその後懐かれて、彼女の主催するお茶会へと強制参加になったことは言うまでもない。
「よし!買ったやつそのまま着て遊びに行こーぜ。」
親切でノリの良い店長さんは、タグを切って、元から来ていた服をショッピングバックに入れてくれた。
(買っちゃいました……貰ったお給料をごっそり使ってしまいました……)
「次は、なんか写真がシールになって出てくるやつ取りに行くぞ!」
私達はその装置のテントの中に入った。その後、ポーズをとって?と声が聞こえて来たと思ったら、すぐ撮影開始のカウントダウンが始まった。どうする?どうしよう!と焦った後、パシャリとフラッシュが光った。
印刷された写真は、センターに居るノブ子をミトさんとオコメさんが抱きしめている形で写し出されていた。
「写真と聞いて心配でしたが、綺麗に撮れていて感動しました!宝物にします!」
「この機械、擬人化識別機能搭載してくれてるんよ。それでも小池はちょっと透けてるけどな。」
「私、両手に花……アキヨシに自慢しよ。」
「お前そればっかだな。」
と、ミトさんは苦笑した。
「次は遊園地だ!食べ歩きもしたい!」
「今からですか!?速い乗り物、苦手ですー。」
「大丈夫!軽いやつにするから。」
「ジェットコースターは駄目ですってー!」
と、オコメさんが叫んだのも遅し、既に安全バーは下ろされて発車したのだった。
「あ、小池!!」
ミトさんは、体重が軽すぎて風に飛ばされてしまう彼女の事をうっかり失念していた。
隣を見ると、固定されていない身体の箇所がバタバタと波うっているノブ子が、あわわ……と呟いていた。
「小池、私に掴まってろ!」
ミトさんはノブ子を急いで片手で自分の方へ引き寄せた。
終着した時には、3人とも目を見開いたままの表情で固まっていた……
「オコメさん、ごめんって。」
ミトさんは頬を膨らませてベンチに座っているオコメさんに、クレープを渡して機嫌をとっていた。
「喧嘩したカップルみたい……いいな。」
「小池はご機嫌みたいだから、このクレープいらんな?」と、そんな事を言うノブ子にわざと不貞腐れた顔をしてみた。
すると、ノブ子はミトさんの手に持ったクレープをパクっと一口食べて上目遣いで言った。
「一口ちょーだい?」
「もう、食べてんじゃん……」
不意打ちにドキッとさせられたミトさんだった。
最後に3人は観覧車にのって、日が傾き、街並に流星が降り注いでいる風景を展望した。
「小池……修学旅行の私服。それ着てこいよ?」
「ミトさんも、それ着て来る?」
「だからだよ。絶対な!」
「良いですね……修学旅行……」
「帰って来たら、オコメさんの料理食べてみたいんだけど。どっか行ったら、こっちのご飯が絶対恋しくなるからさ。」
「オコメさんが作るやつ、お袋の味。」
「……腕によりをかけて、お作りします!」
一緒には行けないけれど、すっかり2人の帰りを待つのが楽しみになったオコメさんだった。
そしてノブ子は帰り道、フクロウカフェによる事にした。だって、ハズキに今日の服や写真を見て欲しかったから。
明日の修学旅行、楽しみ─
「まず、色合いとかテイスト合わせた同じよーな服装をする!」
ミトさんは、『小池レンタルプラン』と称して、クラスメートの子達と一緒にやった事をお前ともしたい!と提案した。
「我が家も、奥様と旦那様と子柚子ちゃんもしていました。家族バージョンもあるみたいです。」
「どうして、合わせるの?」
「仲良いことを周りに見せつけてやる為じゃね?多分……」
私達は歩きながら、ここはどう?とか言いつつウインドーショッピングを始めた。
(小池はドット柄だったらなんでも良さそうだけどなー。)
「ここ……入ってみたい!!」
「マジで……?」
とりあえず、ノブ子が注目したセレクトショップに入る事にした。
「みてみて。ミトさんが貸してくれた漫画の悪役お姫様が着てたやつ!」
トルソーに飾られた洋服は、姫袖のワンピース。裾にはふんだんにレースが使われていた。胸元にはフリルやリボンで装飾されて、背中にはゴムの糸で施されたシャーリングと編み上げのデザインだ。スカートにはたっぷりと生地が使われていて、それをパニエで豪華に膨らませている。
「これは……オコメさんだなー。」
「オコメさん着てみて!」
ノブ子に羨望の眼差しを向けられた上に、「絶対、お似合いになられます!」と店長さんに気に入られたオコメさんは、そのイチオシのお洋服と共に試着室に押し込まれていった。
「小池こっち来て!意外とうちらでも着られそうなのあった。私これにするわ。小池はこれなんてどうよ?」
ミトさんは、白のTシャツにハーネスがセットになったロックテイストのもの。ノブ子は、オーバーサイズの白地に蛍光色のドット柄のパンクTシャツを買う事にした。
「後は、白黒の全身コーデにしようぜ。」
「ミトさん…豹柄じゃない……」
「いや、私豹柄そんなに好きじゃないし。サツキが買ってきたやつ適当に着てただけなんよ。」
そして、薄いピンクの甘いワンピースを来たオコメさんが試着室から出てきた。
「オコメさん似合い過ぎだろ!それは全身買った方が良いわ。」
「オコメさん、まじお姫様!」
「そ、そうですか?」
(確かに家事代行の制服より、スカートの丈が長くて落ち着きます。)
「あっ小柚子ちゃんのお姉様!」と、真っ黒なドレスに包まれた、小学生の女の子が近づいて来た。
「えっと、あなたは確か……」
小池ネイチャーミュージアムで開催された、子たちの為の自然体験イベントに来ていた子だった。
(確か……小柚子ちゃんをお人形さんみたいって追いかけ回してた子ですね……)
オコメさんは困り顔になった。
だけどその後懐かれて、彼女の主催するお茶会へと強制参加になったことは言うまでもない。
「よし!買ったやつそのまま着て遊びに行こーぜ。」
親切でノリの良い店長さんは、タグを切って、元から来ていた服をショッピングバックに入れてくれた。
(買っちゃいました……貰ったお給料をごっそり使ってしまいました……)
「次は、なんか写真がシールになって出てくるやつ取りに行くぞ!」
私達はその装置のテントの中に入った。その後、ポーズをとって?と声が聞こえて来たと思ったら、すぐ撮影開始のカウントダウンが始まった。どうする?どうしよう!と焦った後、パシャリとフラッシュが光った。
印刷された写真は、センターに居るノブ子をミトさんとオコメさんが抱きしめている形で写し出されていた。
「写真と聞いて心配でしたが、綺麗に撮れていて感動しました!宝物にします!」
「この機械、擬人化識別機能搭載してくれてるんよ。それでも小池はちょっと透けてるけどな。」
「私、両手に花……アキヨシに自慢しよ。」
「お前そればっかだな。」
と、ミトさんは苦笑した。
「次は遊園地だ!食べ歩きもしたい!」
「今からですか!?速い乗り物、苦手ですー。」
「大丈夫!軽いやつにするから。」
「ジェットコースターは駄目ですってー!」
と、オコメさんが叫んだのも遅し、既に安全バーは下ろされて発車したのだった。
「あ、小池!!」
ミトさんは、体重が軽すぎて風に飛ばされてしまう彼女の事をうっかり失念していた。
隣を見ると、固定されていない身体の箇所がバタバタと波うっているノブ子が、あわわ……と呟いていた。
「小池、私に掴まってろ!」
ミトさんはノブ子を急いで片手で自分の方へ引き寄せた。
終着した時には、3人とも目を見開いたままの表情で固まっていた……
「オコメさん、ごめんって。」
ミトさんは頬を膨らませてベンチに座っているオコメさんに、クレープを渡して機嫌をとっていた。
「喧嘩したカップルみたい……いいな。」
「小池はご機嫌みたいだから、このクレープいらんな?」と、そんな事を言うノブ子にわざと不貞腐れた顔をしてみた。
すると、ノブ子はミトさんの手に持ったクレープをパクっと一口食べて上目遣いで言った。
「一口ちょーだい?」
「もう、食べてんじゃん……」
不意打ちにドキッとさせられたミトさんだった。
最後に3人は観覧車にのって、日が傾き、街並に流星が降り注いでいる風景を展望した。
「小池……修学旅行の私服。それ着てこいよ?」
「ミトさんも、それ着て来る?」
「だからだよ。絶対な!」
「良いですね……修学旅行……」
「帰って来たら、オコメさんの料理食べてみたいんだけど。どっか行ったら、こっちのご飯が絶対恋しくなるからさ。」
「オコメさんが作るやつ、お袋の味。」
「……腕によりをかけて、お作りします!」
一緒には行けないけれど、すっかり2人の帰りを待つのが楽しみになったオコメさんだった。
そしてノブ子は帰り道、フクロウカフェによる事にした。だって、ハズキに今日の服や写真を見て欲しかったから。
明日の修学旅行、楽しみ─
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる