もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです

もきち

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 そして、等々魔の森に近づいた。
「面白い話をありがとう、気がまぎれましたわ」
「…まあ、信じないのは仕方ないけど、ばあちゃんはあんたが王妃になればこの国は安泰だと言っていた」
「そう、光栄ね」
「でだ、俺はばあちゃんから未来の王妃を影ながらお支えしろと言われていた」
「おばあちゃん子なのね。じゅあこんな状況の私だけど助けてくれるって事かしら?」
「この麻袋を渡しておくよ」
 兵士は誇りまみれのボロボロの麻袋を自分のカバンから取り出した。

「まさか、本当にお渡しできる機会が来るなんて俺も思っていかなった。これはばあちゃんと最後に会ったときに手渡されたものなんだ。未来の王妃になにか困った事が起きればこれを渡してくれと言われたんだ」
「遺品とかではなくて?」
「遺品じゃない。しっかりとばあちゃんの言葉でばあちゃんから手渡された。中身はちらっと見たが抜き出したりしてない」
「本当に私が占いの人かどうかわからないじゃない」
「でも国王はあんただと思った。婚約も早かっただろう?俺はあんたを見守っていたひとりだ」
「え?!」
「見守り隊として国王から命令されていた。俺はあんたがピンク色の髪になりだした頃から知っている。驚愕したね…」
「でもでも、赤毛ではないってだけしょう?」
「赤毛に近い髪色って事だろう?珍しいピンク色だったわけだが、辻褄は合ってきた」
「ん~」
「まあ、とにかく国王はあんたを占いで出た未来の王妃と認めたんだ」
「だったら陛下は許さないわよね、私の追放なんて。陛下が隣国から戻ってくる日まで私をどこかに隠すとかしてくれた方が助かるわ」
「俺も他の見守り隊もただの国の兵士だ。隠密として兵士として仕事はするが現在の最高権力者の命令に逆らったりしたら、俺もその家族も処刑になりかねない。悪いけどそんな危険は冒せないよ」
「そう、よね…」
「3日後くらいには国王は戻られる。一応早馬でこのことは知らせているが、国王が不在の今、一番の権力者は王太子だ。その命令は国王にしかくつがえらない」
「…」
「…だから国王が戻られて命令が覆るまで頑張って森で生きてくれ、その麻袋に必要なものが入っているらしいから。きっとばあちゃんがあんたを助けてくれると思うよ」
「魔の森で3日とか無理じゃない?」
「まあ、そこはわからん。あんたの頑張り次第じゃないかな。俺だって長年見守り隊としては、あんたには情はあるがそれ以上のものはない。勘弁な」
「だったらそこら辺の森で降ろしてくれても…」
「見守り隊はこの隊では俺だけだ。他のメンバーはただの兵士なんだ。だから目的地以外の場所で降ろすとバレる。報告される。この兵士の中にだって王太子派と国王派に分かれているんだぞ」
「そうなんだ…」
「そろそろかな、ちょっと目を閉じていてくれ」
「え?」
 いいから!と強制的に目をとじらされた。しばらくすると、身体が仄かに温かくなった。

「なにをしたの?」
「ちょっとした魔術をほどこした」
「ちょっとした魔術?」
 兵士は魔獣から守ってくれる結界を張ったのだと言った。

「でもこれは24時間しかもたないから、その間に魔の森から抜け出せるように頑張ってくれ」
「24時間…」
 そんな説明を受けていた時に馬車は停止した。
「着いたようだ」
 何時間も馬車に揺られ日が落ち当たりは暗くなっていた。絶対に入ってはいけない魔の森の中にいる。馬車には結界魔法が施してあるようだ。

「さあ、降りてくれ。武運を祈るよ」
 よく見るとその兵士は金髪碧眼のイケメンだった。
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