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第45話
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リアは門の外まで走った。まだ買い出しの途中だったと言うのに好奇心に負けて近づいたのが悪かった。あの麻袋を見られてしまった。兎に角、後を付けられてはいないようだ。
街へはしばらく行けないようだ。叔父さんのいる王都に行くことはモジャに頼めばすぐにも出来る。だからいつ行くとかあまり考えていなかった。リアはまた見つかる事も考えて、もうシシリーには戻らずに、モジャに次の街まで転移して貰おうと考えた。移動するのは買い出しが終わってからのつもりだったが仕方がない。
魔の森という所は実は各所に無数に存在している。魔の森を避けて街を造っているので街はジグザグに構成させている。シシリーの次の街アンバーの近くにも魔の森が存在し、モジャは転移した。
魔の森に囲まれている為人通りはない。あまり人がいないと不審がられるが今回は買い出しがメインなので見られても気にしなかった。
転移した先にはハゲ山が見える。どうやら鉱山跡のようだった。シシリーからアンバーは頑張れば2日ほどで着く距離だ。アンバーからモダンまでが少々掛かる。
「ヨモはもうお店をオープンさせたかな?何かお土産買って行こうかな」
アンバーの街に着いたリアは、もう先ほどの危機感なんぞ忘れて王都のヨモが気になった。アンバーの街はシシリーと比べると治安が悪そうだった。あまりキレイにしていない人が朝から飲んだくれていたり、女性も品がないように感じられた。アンバーは鉱山の街ということで昔から素通りされる。アンバーは昔から人気がない。ユグンは王都に近いから需要があり、シシリーは玄関だ。
あまりフラフラと細い路地裏や店以外の道を歩くのは危険だと感じとったリアは食料の買い出しをして、さっさと森に帰ろうとした。
食料や羊皮紙などユグンか王都に直に行って買えばよかったのだが、一応街がどんな所なのかを把握しようと思ったのだ。しかし、アンバーは見る所もないし食べ物もあまり美味しそうなものはなかった。
アンバーと言えばあのタルとかいう、商人ギルドの元職員が強制連行されたと聞いた所だが元気だろうか。無事にアンバーで祖母の世話をしていてくれる事を願う。と、ぼんやり思っていたら若い女性と目が合った。目が合った瞬間にその女性からロックオンされたようで、リアに向かって来る。
それはタルだった。気が付いた時には、時すでに遅く、回れ右をして回避しようとしたリアは呼び止められた。
「そんなにあからさまに無視しなくてもいいでしょう?」
捕まってしまった。
「え?あら、私?」
「あんたしかいないでしょう。あんたのせいでシシリーに住めなくなったのよ」
「私のせいではないけど…」
「もう怒ってないわよ。逃げる事ないじゃない」
「怒るのは私の方に権利があるのでは…」
「時間あるんでしょう?ちょっと付き合いなさいよ、ここには女友達もいなくて話す人がいないのよ」
タルはどうやら人の話を聞かないらしい。
「いえ、私は…」
「奢るわよ。そこの喫茶に行きましょう。鉱山の男はコーヒー好きだからコーヒーしかないけど」
コーヒーがあるのかと、コーヒーに釣られつい誘いに乗ってしまった。
「マスター、コーヒー2つ、ミルクと砂糖つけてね」
「珍しいな、友達なんか連れて」
店の店主と顔見知りらしい。
「シシリーにいた頃の友人よ。ねぇー」
友人ではない。
「あ~いい香り、私紅茶よりコーヒーの香りの方が落ち着くし好きなのよね。あんたコーヒーなんて知らないでしょ?」
「え、ええ」
確かにこの世界では知らない。しかし、香ばしい香りは確かに落ち着くいい香りだ。タルは長い髪を上で1本で縛っている。色白で薄いブラウンの髪と瞳をしていた。よく見ると美人だ。
「こっちに来たときは友達もいないし、お店も少ないから不満だったんだけど、祖母がもう年だからって、父から面倒を見てくれって頼まれちゃって。ほら、私って頼まれちゃうと断れない性格でしょう。仕方ないなって」
知らん。
「まあ、おばあちゃんが死んだら戻ってきていいっていう話だったし、最後まで面倒を見たらおばあちゃんの遺産は全部私にくれるって話だからそれもいっかなって。それで寒い冬を乗り越えてたんだけどぉ、うふふ」
なんだ急に気持ち悪い。
「私、王子様に出会っちゃったの、うふふふふ」
へぇ、イケメンでも見つけたのだろうか。
「ただのイケメンじゃないのよ。本当にキラキラしてるの。なんか瞳から星が零れてくる感じなのよ」
ん?
「へぇ、どんな王子様なの?興味あるわね」
思ってもない事を言ってみる。
「でしょう。でも本当の王子様ではないのよ。うふ」
「うふふ」いいからはよ話せ。タルは勿体付けてなかなか話そうとしない。
「彼はねぇ白銀の長い髪を靡かせていてね、ゴールドの瞳なの」
あの坊ちゃんに似ている。
「背もすらりと高くて取り巻きを何人も連れていたけど、場違いなのは否めないわね。だって魔獣の中に白馬がいるようなものよ。そして彼の瞳は本当に不思議でまさに夜空に輝く星のようなのよぉ」
タルは思い出しているのか、明後日の方向を見ながら話をしている。
「なんでその白馬がアンバーに?」
「分からないわ。私が見たのはまさにここの店で見たの。たまに祖母の介護から解放されてここでコーヒーに癒されていたら、鉱山の方から白馬様が現れたの」
白馬様になっている。
「名前は知らないの?」
「知らないわよ。鉱山の方から来たから視察とかじゃない。彼はきっと貴族よ。しかも上級貴族。私なんか愛人にもしてくれないわ」
正解。
「本当に素敵だったのよぉ」
「なにしてたの?」
「なんか買い物していたわ。羽振りが良さそうだったけど、物珍しさから街を歩いてたんじゃないの」
「なるほど」
「いいわね。あんた見たいなキレイな水色の巻き毛だったら私だってもっと華やかだったのに。やっぱり適正属性は水属性になるの?」
「え?えっと…」
そういえば、まだ検査していない。
「まだ分かんないくらい若かったの?教会で適正受ければ分かるわよ」
「ありがとう。行ってくるわ」
「私なんて土属性よ。火とか風の方が華やかぽくない?」
「そんな事ないと思うけど…」
「はぁ、家に戻って夕食の準備しないと、私結婚出来るのかしらぁ」
タルとはあんな感じになってしまったけど、今ではちゃんと祖母の面倒を見ているようだ。
「介護なんてそう簡単に出来ることじゃないわ。あなたがしている事は誇らしい事だと思うわよ。おばあさんをきちんと見送ったら、それを誰かが見ているわ。素敵なご縁があるわよ。そんなよくわからない白馬の王子様じゃなくてね」
「…まあ、そうね。ありがと」
タルと別れ森に向かう。なぜだか分からないがアンバーにユリウスがいるようだ。出くわす事はないと思うがタルの事もあるのでそうそうにアンバーから離れる事にする。
ユリウスは王位継承権を剥奪され追放されたと聞いた。まぁ王妃様はユリウスに甘かったから自分の実家にでも避難させていると思っていたがなぜかアンバーにいる。でも私には関係ない事だ。ユグンに向かおう。
街へはしばらく行けないようだ。叔父さんのいる王都に行くことはモジャに頼めばすぐにも出来る。だからいつ行くとかあまり考えていなかった。リアはまた見つかる事も考えて、もうシシリーには戻らずに、モジャに次の街まで転移して貰おうと考えた。移動するのは買い出しが終わってからのつもりだったが仕方がない。
魔の森という所は実は各所に無数に存在している。魔の森を避けて街を造っているので街はジグザグに構成させている。シシリーの次の街アンバーの近くにも魔の森が存在し、モジャは転移した。
魔の森に囲まれている為人通りはない。あまり人がいないと不審がられるが今回は買い出しがメインなので見られても気にしなかった。
転移した先にはハゲ山が見える。どうやら鉱山跡のようだった。シシリーからアンバーは頑張れば2日ほどで着く距離だ。アンバーからモダンまでが少々掛かる。
「ヨモはもうお店をオープンさせたかな?何かお土産買って行こうかな」
アンバーの街に着いたリアは、もう先ほどの危機感なんぞ忘れて王都のヨモが気になった。アンバーの街はシシリーと比べると治安が悪そうだった。あまりキレイにしていない人が朝から飲んだくれていたり、女性も品がないように感じられた。アンバーは鉱山の街ということで昔から素通りされる。アンバーは昔から人気がない。ユグンは王都に近いから需要があり、シシリーは玄関だ。
あまりフラフラと細い路地裏や店以外の道を歩くのは危険だと感じとったリアは食料の買い出しをして、さっさと森に帰ろうとした。
食料や羊皮紙などユグンか王都に直に行って買えばよかったのだが、一応街がどんな所なのかを把握しようと思ったのだ。しかし、アンバーは見る所もないし食べ物もあまり美味しそうなものはなかった。
アンバーと言えばあのタルとかいう、商人ギルドの元職員が強制連行されたと聞いた所だが元気だろうか。無事にアンバーで祖母の世話をしていてくれる事を願う。と、ぼんやり思っていたら若い女性と目が合った。目が合った瞬間にその女性からロックオンされたようで、リアに向かって来る。
それはタルだった。気が付いた時には、時すでに遅く、回れ右をして回避しようとしたリアは呼び止められた。
「そんなにあからさまに無視しなくてもいいでしょう?」
捕まってしまった。
「え?あら、私?」
「あんたしかいないでしょう。あんたのせいでシシリーに住めなくなったのよ」
「私のせいではないけど…」
「もう怒ってないわよ。逃げる事ないじゃない」
「怒るのは私の方に権利があるのでは…」
「時間あるんでしょう?ちょっと付き合いなさいよ、ここには女友達もいなくて話す人がいないのよ」
タルはどうやら人の話を聞かないらしい。
「いえ、私は…」
「奢るわよ。そこの喫茶に行きましょう。鉱山の男はコーヒー好きだからコーヒーしかないけど」
コーヒーがあるのかと、コーヒーに釣られつい誘いに乗ってしまった。
「マスター、コーヒー2つ、ミルクと砂糖つけてね」
「珍しいな、友達なんか連れて」
店の店主と顔見知りらしい。
「シシリーにいた頃の友人よ。ねぇー」
友人ではない。
「あ~いい香り、私紅茶よりコーヒーの香りの方が落ち着くし好きなのよね。あんたコーヒーなんて知らないでしょ?」
「え、ええ」
確かにこの世界では知らない。しかし、香ばしい香りは確かに落ち着くいい香りだ。タルは長い髪を上で1本で縛っている。色白で薄いブラウンの髪と瞳をしていた。よく見ると美人だ。
「こっちに来たときは友達もいないし、お店も少ないから不満だったんだけど、祖母がもう年だからって、父から面倒を見てくれって頼まれちゃって。ほら、私って頼まれちゃうと断れない性格でしょう。仕方ないなって」
知らん。
「まあ、おばあちゃんが死んだら戻ってきていいっていう話だったし、最後まで面倒を見たらおばあちゃんの遺産は全部私にくれるって話だからそれもいっかなって。それで寒い冬を乗り越えてたんだけどぉ、うふふ」
なんだ急に気持ち悪い。
「私、王子様に出会っちゃったの、うふふふふ」
へぇ、イケメンでも見つけたのだろうか。
「ただのイケメンじゃないのよ。本当にキラキラしてるの。なんか瞳から星が零れてくる感じなのよ」
ん?
「へぇ、どんな王子様なの?興味あるわね」
思ってもない事を言ってみる。
「でしょう。でも本当の王子様ではないのよ。うふ」
「うふふ」いいからはよ話せ。タルは勿体付けてなかなか話そうとしない。
「彼はねぇ白銀の長い髪を靡かせていてね、ゴールドの瞳なの」
あの坊ちゃんに似ている。
「背もすらりと高くて取り巻きを何人も連れていたけど、場違いなのは否めないわね。だって魔獣の中に白馬がいるようなものよ。そして彼の瞳は本当に不思議でまさに夜空に輝く星のようなのよぉ」
タルは思い出しているのか、明後日の方向を見ながら話をしている。
「なんでその白馬がアンバーに?」
「分からないわ。私が見たのはまさにここの店で見たの。たまに祖母の介護から解放されてここでコーヒーに癒されていたら、鉱山の方から白馬様が現れたの」
白馬様になっている。
「名前は知らないの?」
「知らないわよ。鉱山の方から来たから視察とかじゃない。彼はきっと貴族よ。しかも上級貴族。私なんか愛人にもしてくれないわ」
正解。
「本当に素敵だったのよぉ」
「なにしてたの?」
「なんか買い物していたわ。羽振りが良さそうだったけど、物珍しさから街を歩いてたんじゃないの」
「なるほど」
「いいわね。あんた見たいなキレイな水色の巻き毛だったら私だってもっと華やかだったのに。やっぱり適正属性は水属性になるの?」
「え?えっと…」
そういえば、まだ検査していない。
「まだ分かんないくらい若かったの?教会で適正受ければ分かるわよ」
「ありがとう。行ってくるわ」
「私なんて土属性よ。火とか風の方が華やかぽくない?」
「そんな事ないと思うけど…」
「はぁ、家に戻って夕食の準備しないと、私結婚出来るのかしらぁ」
タルとはあんな感じになってしまったけど、今ではちゃんと祖母の面倒を見ているようだ。
「介護なんてそう簡単に出来ることじゃないわ。あなたがしている事は誇らしい事だと思うわよ。おばあさんをきちんと見送ったら、それを誰かが見ているわ。素敵なご縁があるわよ。そんなよくわからない白馬の王子様じゃなくてね」
「…まあ、そうね。ありがと」
タルと別れ森に向かう。なぜだか分からないがアンバーにユリウスがいるようだ。出くわす事はないと思うがタルの事もあるのでそうそうにアンバーから離れる事にする。
ユリウスは王位継承権を剥奪され追放されたと聞いた。まぁ王妃様はユリウスに甘かったから自分の実家にでも避難させていると思っていたがなぜかアンバーにいる。でも私には関係ない事だ。ユグンに向かおう。
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