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第76話
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リアはモヨ以外に王都への執着がなく、このまま次の街に行ってもよかったのだが、やはり叔父の事が気になる。リアがマオ達に何も話をせずに王都から姿を消せば、マオは叔父の所に行くかもしれない。叔父の立場が危うくなるかもしれないのだ。そんな事になったらまた叔父に迷惑が掛かると言うものだ。
どうすればいいかな…と考えていると昼過ぎになってしまった。お腹が空いたなと思いリアはお昼を作る事にした。何も考えず料理の支度をしているとコンコンと扉がなった。
誰かが来たようだ。「ツリーハウス」の行先は玄関扉の前にしている。いきなり部屋に入って来られたびっくりするからだ。
扉を開けるとショーンがいた。何やら顔が困惑している。
「叔父様?いらっしゃい。どうかしたの?」
「いや、そうだな。びっくりしてまずリアの顔が見たいと思ったんだよ」
「?」
「リアはもちろん知らないのだろうね…」
「?」
「ふう…独立宣言がなされたんだ」
「独立宣言?」
「ああ、君の元婚約者のユリウスがアンバーでやってくれたよ…」
「ユリウス?」
久しぶりの元婚約者の名前にリアは一瞬、誰だと思った事はショーンには言わない。ショーンはそのまま説明を始めた。
「アンバーの地を自分の国にするとシシリアキングスの王家に宣言したんだ。私も今から登城して話を聞いて来なくてはならなくてね。一応、私の頭の中を整理するためにもリアに報告しょうと思ってね」
「…」
「わかっている。君も混乱するだろうね。また連絡に来るから君はここにいなさい。王都には行ってはいけないよ。食べ物はあるかい?無くなったら私の邸に行きなさい。シシリーに戻った方がいいかもしれないね。あっヨモの事は私が気を付けておくから心配はいらない」
「あ、はい…」
リアは混乱した。なぜ、自分が王都の街に行ってはいけないのか、理由が分からない。ユリウスなんて名前を聞いて「ああ、いたな」と思う相手だ。
アンバーとは鉱山の街だ。そういえばアンバーの街に寄った時にタルがユリウスらしき人物を見たと言っていた。やはりユリウスだったのだ。しかし、それが独立宣言に繋がるとは思わない。そもそも独立宣言ってどういう事なのだ。
人の国を勝手に独立なんて出来るのだろうか。しかもあれからまだ1年だ。裏に誰かいるのだろうか…王妃様?いや、そんな資金もないはずだし、王妃様はそんなに攻撃的な方ではなかった。
叔父からの言いつけ通り、しばらくはツリーハウスで大人しくしている事にした。叔父に迷惑になるような事になるのがいやだった。食べ物がなくなったり暇になると叔父の邸に行ったり、ユグンの家にお邪魔したりしていた。
リアは静かに過ごしていると自分がユリウスの元婚約者だという事が叔父に迷惑が掛かっていると気が付いた。国の一部を攻め込まれ独立宣言をしている首謀者が、自分の姪の元婚約者のなのだ。それは責任のなすりつけ合いで王族から色々言われている事だろう。
相変わらず自分の鈍さがいやになるリアだったが、ぼんやりしている訳には行かない。いつか危険な時もあるかもしれないからとまず自分が出来る事を考えた。
まずはツリーハウスの部屋の増築も考えないと行けなくなった。叔父が王都を追われるかもしれない。その時はこのモジャのツリーハウスに逃げ込んで貰えればいい、しかし家族やメイドなどを考えるとこの広さでは賄えない。
リアはアルディのメモや本を読み漁り増築を試みる。オーロが持ってきた魔獣の魔石が役に立った。
「オーロのおかげで部屋が増やせそうよ。ありがとう」
『ふ、ふん、我に掛かればあんなフレイムベアなど恐るるに足りぬ』
「わぁ、これフレイムベアの魔石なの?ベアの魔獣の中でも最大級じゃない!本当にすごいわ…あと風と土と水が必要だけど…そんなのいくらなんでも無理よね。贅沢言ったらダメよね…これだけで十分なんだし…」
『なんだそんな物が欲しいのか、人間とはくだらぬ。我の宝箱に風属性と水属性の魔石は入っておるわ。あとは土属性の魔石が…うむ、簡単だ。土ドラゴンが西の魔の森にいる。数日待っておれ』
と、オーロは消えた。宝箱があるのか、何か可愛いな…
『これ、あんまりオーロを使うでない…キングをなんて使い方しとるのだ、リアは』
「えへっだっていい魔石が必要なんだもん。アルディが残してくれた魔石はもうシシリーの森に置いてきちゃったしさ」
『アルディは自分で魔石を調達してきていたのじゃぞ』
「すごいねー」
棒読みだ。
「私は出来ない事はしないの。出来ない事は誰かにやってもらって、やれる事だけするのが私の考え方よ」
『努力はせんのか?』
「出来る努力はするってばっ」
『そうなのか』
モジャから見るとリアは努力もせずにアルディや他の誰かの力でやっているように見えるようだった。しかし人には出来る事と出来ない事は人それぞれなのだ。アルディが基準のモジャはよく分からないようだ。
どうすればいいかな…と考えていると昼過ぎになってしまった。お腹が空いたなと思いリアはお昼を作る事にした。何も考えず料理の支度をしているとコンコンと扉がなった。
誰かが来たようだ。「ツリーハウス」の行先は玄関扉の前にしている。いきなり部屋に入って来られたびっくりするからだ。
扉を開けるとショーンがいた。何やら顔が困惑している。
「叔父様?いらっしゃい。どうかしたの?」
「いや、そうだな。びっくりしてまずリアの顔が見たいと思ったんだよ」
「?」
「リアはもちろん知らないのだろうね…」
「?」
「ふう…独立宣言がなされたんだ」
「独立宣言?」
「ああ、君の元婚約者のユリウスがアンバーでやってくれたよ…」
「ユリウス?」
久しぶりの元婚約者の名前にリアは一瞬、誰だと思った事はショーンには言わない。ショーンはそのまま説明を始めた。
「アンバーの地を自分の国にするとシシリアキングスの王家に宣言したんだ。私も今から登城して話を聞いて来なくてはならなくてね。一応、私の頭の中を整理するためにもリアに報告しょうと思ってね」
「…」
「わかっている。君も混乱するだろうね。また連絡に来るから君はここにいなさい。王都には行ってはいけないよ。食べ物はあるかい?無くなったら私の邸に行きなさい。シシリーに戻った方がいいかもしれないね。あっヨモの事は私が気を付けておくから心配はいらない」
「あ、はい…」
リアは混乱した。なぜ、自分が王都の街に行ってはいけないのか、理由が分からない。ユリウスなんて名前を聞いて「ああ、いたな」と思う相手だ。
アンバーとは鉱山の街だ。そういえばアンバーの街に寄った時にタルがユリウスらしき人物を見たと言っていた。やはりユリウスだったのだ。しかし、それが独立宣言に繋がるとは思わない。そもそも独立宣言ってどういう事なのだ。
人の国を勝手に独立なんて出来るのだろうか。しかもあれからまだ1年だ。裏に誰かいるのだろうか…王妃様?いや、そんな資金もないはずだし、王妃様はそんなに攻撃的な方ではなかった。
叔父からの言いつけ通り、しばらくはツリーハウスで大人しくしている事にした。叔父に迷惑になるような事になるのがいやだった。食べ物がなくなったり暇になると叔父の邸に行ったり、ユグンの家にお邪魔したりしていた。
リアは静かに過ごしていると自分がユリウスの元婚約者だという事が叔父に迷惑が掛かっていると気が付いた。国の一部を攻め込まれ独立宣言をしている首謀者が、自分の姪の元婚約者のなのだ。それは責任のなすりつけ合いで王族から色々言われている事だろう。
相変わらず自分の鈍さがいやになるリアだったが、ぼんやりしている訳には行かない。いつか危険な時もあるかもしれないからとまず自分が出来る事を考えた。
まずはツリーハウスの部屋の増築も考えないと行けなくなった。叔父が王都を追われるかもしれない。その時はこのモジャのツリーハウスに逃げ込んで貰えればいい、しかし家族やメイドなどを考えるとこの広さでは賄えない。
リアはアルディのメモや本を読み漁り増築を試みる。オーロが持ってきた魔獣の魔石が役に立った。
「オーロのおかげで部屋が増やせそうよ。ありがとう」
『ふ、ふん、我に掛かればあんなフレイムベアなど恐るるに足りぬ』
「わぁ、これフレイムベアの魔石なの?ベアの魔獣の中でも最大級じゃない!本当にすごいわ…あと風と土と水が必要だけど…そんなのいくらなんでも無理よね。贅沢言ったらダメよね…これだけで十分なんだし…」
『なんだそんな物が欲しいのか、人間とはくだらぬ。我の宝箱に風属性と水属性の魔石は入っておるわ。あとは土属性の魔石が…うむ、簡単だ。土ドラゴンが西の魔の森にいる。数日待っておれ』
と、オーロは消えた。宝箱があるのか、何か可愛いな…
『これ、あんまりオーロを使うでない…キングをなんて使い方しとるのだ、リアは』
「えへっだっていい魔石が必要なんだもん。アルディが残してくれた魔石はもうシシリーの森に置いてきちゃったしさ」
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「すごいねー」
棒読みだ。
「私は出来ない事はしないの。出来ない事は誰かにやってもらって、やれる事だけするのが私の考え方よ」
『努力はせんのか?』
「出来る努力はするってばっ」
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