もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです

もきち

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男爵登場

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 二人は王の間を出て昼食を共にした。
「…元婚約者なら、まだいただろう。シンはどうした?」
「彼女は数日前に鉱山送りになっています」
「え?」
「…」
「…」
「それは陛下に報告したのか?」
「…まだです」
 二人は顔を見合わせた。シンが鉱山に言った事となにか関連があるのか…それは分からない。

 そして、コバック男爵が到着した。王の間で上級貴族らと王でコバックを囲んだ。
「コバック男爵、お呼び立てして申し訳なかったね」
 モロッコス王子が言った。
「とんでもございません。今回の件は伝達で知りましたが、わたくしめに一体どのような役目がございましょうか?」
「…アリアナ嬢が見つかったそうではないか。公表はいつするのだ?」
 王は単刀直入に聞いた。
「これはこれは、陛下がわたくしめの姪の事など気に病むなどと、ありがたき幸せにございます。しかしながら姪は少々病んでおります。もう少し時間が必要かと」
「急を要する事だ。連れて来てくれ」
「なんと…姪を?」
「そうだ」
「理由を伺ってもよろしいでしょうか?」
「アリアナ嬢はユリウスの元婚約者であろう?今回のこの件をどう思うか」
「どう…とは?」
「自分のせいだとは思うまいか?」
「なぜにでしょう?」
「…」
「アリアナはユリウス王子に捨てられました。それどころか殺されかけたのです。そんな心情の姪をユリウス王子の件で何を思わないとならないのでしょうか?魔の森で森の住民からたまたま助けられ命は繋げましたがひどく憔悴致しております。そっとして頂けなれば幸いです」
「…うむ」
「しかしこの状況では…」
 モロッコス王子が口を挟む。
「この状況は小娘一人で解決するものではございません!」
「なっ」
「これは国の問題ではないですか?」
「ぐ…」
「なにかいい案がないものか」
 王は落ち着いてコバックに話を振った。
「わたくしめはこの国の者ではございませんが、なにかお役になる事がございましたらなんなりと…」
 ショーン・コバックの他に数名の上級貴族が顔を並べていた。ショーン・コバックは陛下から遠く離れた席に座っていた。それ以上の発言権などないのだ。


 会議が終わるとガロがコバックに声を掛けた。
「憔悴ね…すいぶん元気そうにしていたがね」
「これはガロエモ様、見た目はどうあれ心の中は誰にも分からないものです。正直アリアナが出て来た所でなにも変わらないでしょう」
「時間稼ぎが出来るのでは?」
「まどろっこしい事で、さっさと武力行使を行えばよろしいでしょう」
「アンバーの民が人質になっている」
「人質ですか?カネをばら撒いていると聞いた。案外居心地がよろしいのでは」
「コバック男爵、アリアナはどこにいるのだ?宿にも戻ってきていないようだが…」
 マオが割って話をした。
「マオリエッタ王子、お久しぶりにございます。別に家族と再会を果たしたので家族と平民として暮らしていますよ?なぜ宿に戻るのです?」
「いつか、事情を話すと約束をした」
「あなたには命を助けられたと申しておりました。本当に助けて頂いて感謝しています。私からもお礼を申し上げます。しかしながらアリアナもその家族ももう平民です。これ以上王子であるマオリエッタ王子が関わる事はありません」

「それは分かっている。しかしアリアナは何か、秘密を持っている。それが知りたいのだ」
「あっはは、女はみな秘密がございますよ、王子。それを探るのは男の役目ではありますが、少々強引すぎやしませんか?」
「そういう事じゃない!」
「王子の権力でアリアナを捕まえ強引に秘密を割らせますか?それがお望みですか?マオリエッタ王子」
「うっ」
「それは失礼します」
 ショーンはそのまま城を後にした。

「ふん、だからあの時に一緒に話を聞けばよかったのです」
「リアがこんな裏切りをするなんて思いもよらなかったよ」
「庇って上げていたのに。あの男の事はわからないのですか?」
「善人でもなければ悪人でもない。ただの貴族だ」
 マオの瞳で探りを入れようにも何も分からなかった。
「それはすごい。男爵風情が貴族として認められるとは」
「褒めてなんぞいない」
「じゃあ、もう一人詳しい人間がいるのではないですか?」
「話を聞くぐらいはいいだろう」

 しかし、マオもガロも王都の戻る事は許されず、今後のため他の貴族への根回しや、国に働きかけるなど走り回った。それはショーンも同じことで祖国であるモグリベルに助けを求めるのに尽力した。
 リアがコスモポリタンに行くと知って王都でウロウロされるよりはいいだろうと許した。若い娘が森の家に閉じこもっていろと言うのも気の毒だ。

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明けましておめでとうございます(^^♪
これからも頑張っていきますので応援よろしくお願いします。
最終話を迎えられるよう頑張ります☆
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