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「何なのよ。何で急に上手くいかなくなっちゃったのよ!」
今まで順調にイベントを起こして攻略していた筈なのに、急にリセットされたみたいに攻略者達が素っ気なくなった。
「クロッカスだってこの間送られてきてたし、王子はアタシにメロメロなんじゃないの!?それが何で急に!」
親指の爪を無意識に噛みながら、部屋の中をうろうろする。
確かこの『魅惑のマイヒーロー』というゲームはクイズで正解するとポイントが貯まり、それぞれ攻略キャラのフラグを立てる場所を貯めたポイントを消費し、選ぶ事で攻略が進むゲームだ。
その攻略キャラとの会話イベントで自身のキャラの行動を決定すると、その選択に応じて攻略キャラの親密度が上下するるのだ。
そして親密度が30%、50%、80%、100%事にスチルが解放される。
別にここではクイズなんかしてポイントを貯めなくてもその場所にいけば攻略キャラと出会う事が出来た。
推しメンは騎士団長の嫡男のオーガスタだったけど、でも誰でも落とせるならやっぱお金持ちのこの世界1番の男の方がいいじゃない。他の攻略者は別に王子と結婚した後で恋人にすれば良いし。
そう思って王子に狙いを絞って行動してきた。
攻略サイトを見て何をどう選択すれば良いのか覚えてたし順調だったはずだ。
50%のスチルは「他の令嬢と違っておてんばさんなんだね」というセリフと共に横髪を耳にかけられるイラスト。それを機に甘々なセリフで口説かれ始めるのに。
そのセリフを聞いてやった!と思ったら急に王子は表情だけはそのままに距離を取る様になってしまった。
そういえば。
王子攻略ルートだとお邪魔キャラがいたのに一切今まで接触がなかったなと思い出した。
お邪魔キャラであるアデライス・オールテアは事あるごとにぎゃんぎゃん喚く鬱陶しいキャラだった。その上持ち物を壊したり、取り巻きを使っていじめてきたりする嫌な奴だ。
それなのに全然接触がなかった。
知っているストーリーと違う。
きっとあのお邪魔キャラの女はアタシと同じ転生者なんだ!
それで王子に捨てられたくないからきっと行動を起こさなかったのよ。
ふざけんなよ!
アタシが『魅惑のマイヒーロー』のヒロインに転生した時からこの世界はアタシの物。アタシが愛される為だけの世界なのに余計な動きをしてストーリーを壊そうとするんじゃないわよ!
そう思ったら腹が立って警告してやった。
その後に送られてきたクロッカスの花。
この花は王子が決められた婚約者じゃない、真に思っているのはアタシだとこの時期、親密度が80%をいった時に起こるイベント。
…でもちょっと変なのよね。
このイベントの時って確か夜遅くに王子が訪ねて来て直接渡されたはず。「今用意できる私の気持ちを示す花はこれだけだったから」って言って花を渡すスチルが解放されるんだもの。
まぁ記憶にあるのと違う気もするけど良いか。きっとあのお邪魔キャラにちゃんと仕事しろって言ったのが効いたんだよね。
ふふーんと機嫌良く送られたクロッカスの花を眺めた。
今まで順調にイベントを起こして攻略していた筈なのに、急にリセットされたみたいに攻略者達が素っ気なくなった。
「クロッカスだってこの間送られてきてたし、王子はアタシにメロメロなんじゃないの!?それが何で急に!」
親指の爪を無意識に噛みながら、部屋の中をうろうろする。
確かこの『魅惑のマイヒーロー』というゲームはクイズで正解するとポイントが貯まり、それぞれ攻略キャラのフラグを立てる場所を貯めたポイントを消費し、選ぶ事で攻略が進むゲームだ。
その攻略キャラとの会話イベントで自身のキャラの行動を決定すると、その選択に応じて攻略キャラの親密度が上下するるのだ。
そして親密度が30%、50%、80%、100%事にスチルが解放される。
別にここではクイズなんかしてポイントを貯めなくてもその場所にいけば攻略キャラと出会う事が出来た。
推しメンは騎士団長の嫡男のオーガスタだったけど、でも誰でも落とせるならやっぱお金持ちのこの世界1番の男の方がいいじゃない。他の攻略者は別に王子と結婚した後で恋人にすれば良いし。
そう思って王子に狙いを絞って行動してきた。
攻略サイトを見て何をどう選択すれば良いのか覚えてたし順調だったはずだ。
50%のスチルは「他の令嬢と違っておてんばさんなんだね」というセリフと共に横髪を耳にかけられるイラスト。それを機に甘々なセリフで口説かれ始めるのに。
そのセリフを聞いてやった!と思ったら急に王子は表情だけはそのままに距離を取る様になってしまった。
そういえば。
王子攻略ルートだとお邪魔キャラがいたのに一切今まで接触がなかったなと思い出した。
お邪魔キャラであるアデライス・オールテアは事あるごとにぎゃんぎゃん喚く鬱陶しいキャラだった。その上持ち物を壊したり、取り巻きを使っていじめてきたりする嫌な奴だ。
それなのに全然接触がなかった。
知っているストーリーと違う。
きっとあのお邪魔キャラの女はアタシと同じ転生者なんだ!
それで王子に捨てられたくないからきっと行動を起こさなかったのよ。
ふざけんなよ!
アタシが『魅惑のマイヒーロー』のヒロインに転生した時からこの世界はアタシの物。アタシが愛される為だけの世界なのに余計な動きをしてストーリーを壊そうとするんじゃないわよ!
そう思ったら腹が立って警告してやった。
その後に送られてきたクロッカスの花。
この花は王子が決められた婚約者じゃない、真に思っているのはアタシだとこの時期、親密度が80%をいった時に起こるイベント。
…でもちょっと変なのよね。
このイベントの時って確か夜遅くに王子が訪ねて来て直接渡されたはず。「今用意できる私の気持ちを示す花はこれだけだったから」って言って花を渡すスチルが解放されるんだもの。
まぁ記憶にあるのと違う気もするけど良いか。きっとあのお邪魔キャラにちゃんと仕事しろって言ったのが効いたんだよね。
ふふーんと機嫌良く送られたクロッカスの花を眺めた。
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