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大柄なヒーロー
いざ、人助けへ
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住処に戻り、二人で缶詰を食べた。
英花が口を開く。
「ねえ そろそろ移動しない?」
「この辺りで、探索していない場所はもうないよ?」
私は頭を掻きながら少し考える。
「そうだなー」
缶詰を置き、天井を見つめる。
「大きめの都市に移動するか!」
「えー、
危ないじゃん」
英花は露骨に嫌そうな顔をした。
私は胸を張り、
「パパはな、ヒーローになりたくて自衛隊に入ったんだ!」
「大都市には生存者も多いだろうから、助けを待っている人もきっといる!」
自信満々に言い切った。
英花は、はあと小さくため息をついた。
「パパのことだから心配はしてないけどさ、
他の人を助ける前に、私をちゃんと守ってよね!」
頬をぷくっと膨らませる英花。
私は少し真面目な顔をした。
「ヒーローは、皆に平等なんだ!
英花だけを特別扱いはできない」
「でもな」
「英花も、助けを待っている人も、平等に全員助けるよ!」
そう私は笑って、二つ目の缶詰に手を伸ばす。
「ふーん」
英花は缶詰を見つめたまま答えた。
私がこの世界を救うのだ。
英花だけ助けても、いずれ英花が一人ぼっちになってしまう。
どれだけ時間がかかっても、元の世界を取り戻す。
そして英花が毎日、安心して眠れるようにしてみせる。
私たちの行動は早かった。
翌日には準備を終え、住処を出た。
「ここから一番近い大都市は、、、」
地図の上を指でなぞりながら呟く。
「ここだ!」
ここからまっすぐ南へ下った場所。
金の鯱が有名な大都市だ。
「結構、遠いね、、」
英花が地図を覗き込みながら言う。
「まー、ゆっくり行こうか!」
私は軽く笑って答えた。
英花は降参したように肩をすくめた。
「わかった」
住処の周辺は、やつらがいない。
理由は単純だ。
私が、パトロールがてらに片付けたからだ。
やつらの残骸を見て、英花がボソッと呟く。
「本当にパパって、腕っぷしだけは凄いよね」
「はっはっは!」
私は胸を張った。
「自衛隊の中でもね、対人格闘ならパパの右に出る人はいなかったからな!」
英花がすぐさま切り返す。
「そりゃそうでしょ」
「頭の中まで筋肉だもの」
私は言葉に詰まり、苦笑いしながら頭を掻いた。
「やれやれ、、、」
本当に誰に似たんだか、、、。
そうしているうちに、開けた場所に出た。
ここから先は未知の世界だ。
当然パトロールもしていないので、やつらもいるだろう。
二人の足取りは自然と慎重になり、警戒も強くなる。
だが――
その日は、何も起きなかった。
二人は寝床にできそうな場所を見つけた。
中を確認し、扉を塞ぎ休息に入る。
「全然いなかったね」
やつらのことだ。
「そうだなー」
私は横になりながら答える。
一つの考えが浮かぶ。
基本的にやつらは、人間に群がる。
この辺りにやつらが少ないのは、この先に生存者の住処があり、そこに引き寄せられているのかもしれない。
「今日は疲れたし、寝ようか」
「うん」
英花は返事をして、すぐに目を閉じた。
もしかしたら、この先に生存者がいるかもしれない。
彼らは助けを待っているかも。
――自分が、必要とされているかもしれない。
そう思うと、明日が少しだけ待ち遠しくなってきた。
英花が口を開く。
「ねえ そろそろ移動しない?」
「この辺りで、探索していない場所はもうないよ?」
私は頭を掻きながら少し考える。
「そうだなー」
缶詰を置き、天井を見つめる。
「大きめの都市に移動するか!」
「えー、
危ないじゃん」
英花は露骨に嫌そうな顔をした。
私は胸を張り、
「パパはな、ヒーローになりたくて自衛隊に入ったんだ!」
「大都市には生存者も多いだろうから、助けを待っている人もきっといる!」
自信満々に言い切った。
英花は、はあと小さくため息をついた。
「パパのことだから心配はしてないけどさ、
他の人を助ける前に、私をちゃんと守ってよね!」
頬をぷくっと膨らませる英花。
私は少し真面目な顔をした。
「ヒーローは、皆に平等なんだ!
英花だけを特別扱いはできない」
「でもな」
「英花も、助けを待っている人も、平等に全員助けるよ!」
そう私は笑って、二つ目の缶詰に手を伸ばす。
「ふーん」
英花は缶詰を見つめたまま答えた。
私がこの世界を救うのだ。
英花だけ助けても、いずれ英花が一人ぼっちになってしまう。
どれだけ時間がかかっても、元の世界を取り戻す。
そして英花が毎日、安心して眠れるようにしてみせる。
私たちの行動は早かった。
翌日には準備を終え、住処を出た。
「ここから一番近い大都市は、、、」
地図の上を指でなぞりながら呟く。
「ここだ!」
ここからまっすぐ南へ下った場所。
金の鯱が有名な大都市だ。
「結構、遠いね、、」
英花が地図を覗き込みながら言う。
「まー、ゆっくり行こうか!」
私は軽く笑って答えた。
英花は降参したように肩をすくめた。
「わかった」
住処の周辺は、やつらがいない。
理由は単純だ。
私が、パトロールがてらに片付けたからだ。
やつらの残骸を見て、英花がボソッと呟く。
「本当にパパって、腕っぷしだけは凄いよね」
「はっはっは!」
私は胸を張った。
「自衛隊の中でもね、対人格闘ならパパの右に出る人はいなかったからな!」
英花がすぐさま切り返す。
「そりゃそうでしょ」
「頭の中まで筋肉だもの」
私は言葉に詰まり、苦笑いしながら頭を掻いた。
「やれやれ、、、」
本当に誰に似たんだか、、、。
そうしているうちに、開けた場所に出た。
ここから先は未知の世界だ。
当然パトロールもしていないので、やつらもいるだろう。
二人の足取りは自然と慎重になり、警戒も強くなる。
だが――
その日は、何も起きなかった。
二人は寝床にできそうな場所を見つけた。
中を確認し、扉を塞ぎ休息に入る。
「全然いなかったね」
やつらのことだ。
「そうだなー」
私は横になりながら答える。
一つの考えが浮かぶ。
基本的にやつらは、人間に群がる。
この辺りにやつらが少ないのは、この先に生存者の住処があり、そこに引き寄せられているのかもしれない。
「今日は疲れたし、寝ようか」
「うん」
英花は返事をして、すぐに目を閉じた。
もしかしたら、この先に生存者がいるかもしれない。
彼らは助けを待っているかも。
――自分が、必要とされているかもしれない。
そう思うと、明日が少しだけ待ち遠しくなってきた。
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